2017/04/17 のログ
ご案内:「商店街」に竹林はんもさんが現れました。
■竹林はんも >
島で一番大きいというショッピングモールにやってきました。
「……おお……」
すごいです。何もかも大きいです。
日頃から私より小さなものはあまりないのですが。
バイトを探しに来たのですが、求人掲示板を探すよりも、インフォメーションセンターを探したほうがいいですね。
首を痛めながら、上を向いて歩きます。
もちろん、案内掲示を探すためです。
■竹林はんも >
はあぁぁ……! よく見ると足元にありますね、案内!
これがバリアフリー! 田舎では見たことありません。
下を向いて歩きましょう!
「あうっ!」
間もなく人にぶつかりました。下を向いて歩いてたら当然です。浅はかでした。
ショッピングモールが大きすぎて少々舞い上がっていたようですね。落ち着きましょう。
気を取り直してインフォを探します。
しかしこうウロウロしていると、私のサイズだと迷子だと思われてしまいそうですね。
ええ、捜し物をしていることに間違いはないので、迷子に他ならないのですが。
■竹林はんも >
首を痛くしたかいがあり、無事にインフォメーションのインフォメーションを見つけました。ややこしい。
矢印からおおまかなアタリをつけて歩きます。前を向いて。
こうやって堂々と歩いていたら迷子には見えないことでしょう。
結構歩いて、インフォメーションに辿り着きました。私の足には広すぎます。
「あの、すみません。…………あの!」
カウンターが高いですね! 都会は敵だらけですか!
私の生家は最寄り駅を降りたらすぐ見えますよ。徒歩1時間なのに。
「こっちです。下です。はい……いえ、迷子ではなくてですね。いや本当に迷子ではなくて。アルバイトを探したいので、求人案内の掲示板を……本当ですって。16歳です! 学生証あります!」
何がバリアフリーか!
■竹林はんも >
無事に求人案内の掲示板を教えてもらうことに成功しました。
最後までインフォメーションの受付が、私を微笑ましい顔で見ているのが少し気になりましたが。
すたすた歩いて目指します。これだけ広いと一日じゃ回りきれないでしょうね。
そして求人案内の掲示板前まで来ました。
当然、求人のチラシは見上げることになります。明日はずっと俯いて過ごしたい……。
さてどんなお仕事があるのでしょう。春なので、流石にたくさんありますね。
■竹林はんも >
「本屋……生鮮……レジが難しいかな。むしろ話題になる自信はあるけど……」
考え事が口に出てしまうのはクセです。
分かっていてもなるのですから、きっと直ることはないのでしょう。
出来そうな仕事を見繕っていきます。
体力的に難しい仕事もありますからね。体格的にではないですよ。
というわけで品出しは厳しそうな感じがします。
しかしさすがはこの規模のショッピングモール。接客業に事欠きません。
でもご老人にちやほやされがちなので、接客をするなら街の商店街みたいなのがいい気もしますね。
時給か……いえ、そんなたくさん稼ぐ必要があるわけじゃないんですけど……。
「……むぅ」
悩ましいし、首は痛い。
■竹林はんも >
実際に学生さんと思われる人がよく働いていますよね。
ここまでいわゆる義務教育だったので、普通に学生をやって社会に出るものだと思っていましたが。
ここでは私みたいな身分でも、充分に社会の歯車を担っている……
入学式の感じを見ると、社会の歯車で収まらなさそうな雰囲気の人ばっかりでしたけど。
「うーん、頭が痛い……」
考え過ぎでしょうか、上の向き過ぎでしょうか。
少し肩も凝った気がしたので、一度目線をおろします。
するとどうでしょう。正面に求人チラシをまとめた冊子があるじゃないですか。
「……家で見よう」
急にどっと疲れが来ましたね。
トートバッグに冊子を入れて、寮に帰りましょう。
もちろんずっと俯いているつもりです。
ご案内:「商店街」から竹林はんもさんが去りました。