2017/09/02 のログ
ご案内:「商店街」に神代 理央さんが現れました。
神代 理央 > 大勢の人々で賑わう商店街。威勢の良い客引きの掛け声や談笑する生徒たちの笑い声に包まれる大通りを鼻歌交じりに歩いて行く少年の姿がある。

「今日は運が良かったな。偶には買い物にでも出てみるものだ。通販だけでは手に入れないものの価値を知ることが出来る」

魔術や異能についてのテキスト。一般学問の参考書。そして、お気に入りの作家が著した小説を数冊。
紙袋に包まれた今日の成果に頬の緩みを堪え切れず、幾分調子の外れた鼻歌を響かせながら歩みを進める。

神代 理央 > 砲火も砲煙も無い日常。此の平和な光景こそが、本来日常であるべきものなのだろう。
自分も、勉学に励み、好きな本を読み、偶に買い食いをして学生生活を謳歌する。そんな選択肢もあったのかもしれないが―

「…まあ、休息っていうのは偶にあるから良いものなんだろう。毎日がこの調子では、流石にな」

最近の活動内容を纏めた報告書を父親へ提出した結果、可もなく不可もなしという何とも言えない評価を頂いた。
風紀委員会での活動は良し。しかし、異能や魔術についての調査や能力向上については改善の余地あり。必要に応じて、人員と武器を準備するので連絡しろとの事であったが―

「…PMCの兵士を此の島に呼び寄せて何をしろっていうのやら。諜報部の連中を数人送り込んでくれた方が余程助かるんだけどな」

必要なものは情報と金。それさえ寄越してくれれば文句は無いのだが―中々ままならないものだ。

神代 理央 > 人の流れに沿うように、逆らうように。本の詰まった紙袋を落とさない様に注意しながら学生街へと歩みを進める。
とはいえ、考え事をしながら歩いているので、その歩みは幾分危なっかしいものになりつつあるが―

「……しかし、能力向上については捗っていないと認めざるを得ないなあ…。任務で酷使しているとは言っても、戦闘前に召喚していれば負担も無い。だからといって、任務で過渡な負担をかけたり不必要な連続召喚を行う訳にもいかない。演習施設じゃ今ひとつ物足りないし、どうしたものか」

任務以外で大規模な戦闘の機会を得ることは難しい。
単独で落第街だの違反部活だのに殴り込んでも良いが、リスクに見合った成果が得られるとも限らない。
どうしたものかと思索に耽りながら、ふらふらと歩みを進める。