2017/09/30 のログ
ご案内:「商店街」にレンタロウさんが現れました。
レンタロウ > 「うーむ…此処が商店街と言う場所か。」

先日、知人の手助けで学園に転入することになった男。
手続きやら何やらで、やや辟易とした思いもしたが漸くひと段落ついた。
一応の住まいも決まったということで、散策を行うことにしたわけだった。

「とりあえず、あの者達…教員、だったか。
 が言うには…すまーとふぉん、なるものを買った方が良いということだったな?」

もらった地図を片手に、ずらりと並ぶ店の看板を流し見てみる。

「うむ!どれがすまーとふぉんを売っている店なのか、さっぱりわからんなッ!
 ちょっとばかり、この世界は新参者に厳しいかもしれんな!ハーッハッハッハッハッハ!」

まず、スマートフォンが分からない。
道行く人の視線などお構いなしに、愉快そうに高笑いをした。

レンタロウ > 「ふむ、さも愉快に笑ってはみたものの…このままでは何もできんな。
 …そこの者よッ!すまんが、すまーとふぉんというものについて…」

高笑いをしたところで、状況に進展があるわけでもない。
ここは一つ、恥を忍んで道行く人に聞いてみようと、適当に声をかけたのだが…
皆、視線も合わせずにそそくさを行ってしまう。

「…フッ…どうやら、この世界の住人は皆、恥ずかしがり屋のようだな!」

ただ関わらない方がいいと思われて無視をされているだけなのだが、
それを自覚すると少々心に響くことになるので、都合の良いように解釈する。

ご案内:「商店街」に黒峰龍司さんが現れました。
黒峰龍司 > そして、そんな彼の前方から歩いてくる一人の男。黒いスーツにグラサン、そして黒い革靴と黒ずくめ。
系統は彼とは違うが、奇しくも似たカラーの出で立ちだ。ついでに左腕も義手なので黒い。

「………あン?」

そして、歩いていればやたらと目立つ一人の男が目に止まる。
何だアイツ変な格好してやがるな、と思うが…この男も見た目、ヤクザかマフィアぽいので人の事は言えない。
サングラスの奥、金色の鋭い瞳を僅かに細めつつも歩みを止める事は無い。
自然と、彼との距離が縮まっていき、互いに声が届く距離にもなろうか。

レンタロウ > 「…しかし、向こうが恥ずかしがり屋だとしてもだ。
 なんとかして、情報を聞きださないことには、どうしようもあるまい。」

この程度で諦めていては、何をすることもできない。
気を取り直して、とりあえず声をかけても立ち去らなさそうな人を探してみる。

「…むッ!そこの者よ!そこの全身黒ずくしの者よッ!」

そんな時に丁度近くを通りかかった黒いスーツを着た誰かに声をかけた。
分かりやすく特徴を口にしただけで、悪気など欠片も無いような表情だった。

ご案内:「商店街」に黒峰龍司さんが現れました。
黒峰龍司 > 「……オイ、いきなりデカい声を往来で出すんじゃねぇ」

彼との距離が縮まり…だが、こちらはさっさと通り過ぎようとしたら呼び止められてしまった。
取り敢えず、律儀に一度足を止めてまずは開口一番、サングラス越しに相手を見遣りつつツッコミの一言。

「……んで、俺に何か用か?出来れば手短に済ませて欲しいんだがな」

と、口調や態度はアレだが話を聞く気はあるらしい。さっさと用件を言えと同じく黒ずくめの彼を急かす。

ちなみに、周囲の全うな通行人達は二人の黒ずくめの男達を露骨に避けるように通り過ぎていく。
まぁ、普通はそうだろう。知り合いか好奇心旺盛な者か、もしくは風紀委員でもない限り声を掛けられまい。

レンタロウ > 「おぉ、それはすまんな。しっかり声を出さねば、相手に聞こえないと思ったのでな。」

声をかけた相手が立ち止まると、内心でガッツポーズする。
相手からの言葉には、口元に笑みを浮かべながら返答する。

「うむ、すまーとふぉん…という物というものが何なのかを知りたいのだ。
 あと、それは何処で買えるかも知りたい。」

腕を組み、堂々とした態度で尋ねたいことを簡潔に伝える。
周りの通行人たちが露骨に避けるおかげで、中央にぽつんとしてしまっているが全く気にしていなかった。

ご案内:「商店街」に黒峰龍司さんが現れました。
黒峰龍司 > 一度周囲に視線を走らせる。ああ、露骨に避けられるのは別にいいが同時に注目もされている。
誰か早まって風紀委員の連中に通報とかしねぇだろうな?と、思いつつも視線を彼へと戻し。

「…スマートフォン?…ああ、俺は持ってねぇが一応は分かるが…。
いちいち説明するのも面倒だな…確か近くに店があったからそこ行って説明受けたほうが早いだろ」

と、口にする男は一昔前の折り畳み式の携帯…俗にガラケーと呼ばれるものしか持ってない。
しかも自分で購入した物ではなく、雇い主?の情報商会の男から支給されたものだ。
まぁ、それはそれとして。このままヤロウ二人で話していても変に目立つだけだ。

「…仕方ねぇ。店まで案内してやるから付いて来い。…つぅかそのナリからして異邦人…異世界から来たヤツか?」

と、何か無駄に堂々としている男に尋ねつつも軽くクイッと顎で進行方向を示し「付いてこい」とジェスチャー。
近くにある携帯ショップに一先ずは向かおう。勿論、移動する間も目立つ二人なのだが。