2018/05/06 のログ
■クラリッサ > 「ジコリュー……」
配達先に住所を書きながら考える。
意外とそんなものなのだろうか。
無理に手料理するより、外食したほうが良いのだろうか。
いや、あるいはこの先輩の日常を少しぐらい真似して暮らしてみた方が良いのかもしれない。
郷に入ってはなんとやら。
下手に料理するより食費が安く済むかも、しれない。
「ニコラス、しょーらい、一緒に過ごす、デス」
ぎゅっとニコラスの手を取って、真剣なまなざし。
■ニコラス >
――は?
(しょうらいいっしょにすごす。
固まる。
その言葉の意味を考えながら、数十秒。)
――――あのな。
女の子が家族でもなく恋人でもない男と一緒に暮らすのはダメなの。
(彼女の手から自分の手をそっと抜いて。)
料理教えて欲しい、ってんならまぁたまには教えるけどさ。
料理の教室とかもあるし。
(まわりのしせんがいたい。)
■クラリッサ > 「――あっ。
ごめんなさい、言葉足りない、デス」
自分が言った言葉を思い出して、ひらひら、と手を振って否定しつつ。
「いちにち、いっしょ。過ごす、デス」
今度は正しく伝わっただろうか。
日本語ムズカシイ。
■ニコラス >
ん、んー?
(再び考える。
ええと、つまり。)
俺がどんな生活してるかを一日観察したい、と。
(そういうことだろうか。)
■クラリッサ > 「イエス!ハイ!ダー!」
その通りだよお兄さん!
そんなノリで肯定の言葉を繰り返す。
どうやら変な言葉を伝えていたらしいが其処は気にしないでおくとして。
「わたし、ここきた。一日経ってない。
過ごし方、わからない。
だから、知りたい、デス」
■ニコラス >
(なぜロシア語。
それは置いといて。)
今日来たばっかりかぁ。
よーしじゃあおにいさん引っ越したばっかりの右も左もわからない女の子を家に連れ込んじゃうぞーってばかやろーゥ。
(とりあえずお約束としてノリツッコミをかましておく。
別に家に来るとまでは言っていないがそれはそれとして。)
街を案内するぐらいは全然かまわないけど。
料理は教えられないけど、それでもいいなら。
■クラリッサ > けらけらと笑う。
ノリの良いお兄さんで助かる。
もちろん、それを意図してそんな言葉を発したわけじゃないけれど。
「だいじょうぶ、デス。
知ってる人、あんない、助かる、デス」
まだ知り合ったばかりだが、それでもそうやって親切に教えてくれる人は助かる。
「ありがと、ニコラス」
だから、ちゃんとお礼は言っておこう。
■ニコラス >
(笑っている彼女に対し、こちらはどこか納得がいかないと言うような顔。
とんだ小悪魔少女である。)
ん、どういたしまして。
何なら連絡先も交換しとくか?
(困ったときに連絡してくれればいつでも力になると言う意味だ。
やましい意味はないし下心もない。
ない。)
■クラリッサ > 「れんらくさき……」
さて、こまった。
確かにドイツにいたころは通信デバイスを使用していたが、日本ではまだそういう手続きはしていないのだ。
少し困ったように首をひねって数秒。
「でんわ、まだデス。
だから、じゅーしょ」
フリーのメールアドレスと、住所を記載したメモをぽん、と渡す。
■ニコラス >
(首を捻る彼女につられてこちらも首をこてんと傾ける。)
あ、まだケータイ持ってないのか……。
一応ここでも契約出来るけど。
(連絡先を受け取りつつ、そんなことを。
今どきケータイの契約なんて家電量販店でも出来る。
どうする、と尋ねつつ、メアドはとりあえずスマホに登録。)
■クラリッサ > 「アー……」
なるほど、ここでできるならやってしまいたい。
が、重大な問題が一つ。
(お腹、空いた…)
「……おなか、すいた、デス…」
自覚したら追い打ちがくるように、くきゅうぅとお腹が鳴った。
■ニコラス >
(彼女のつぶやきと、小さなお腹の音。)
――っくは。
(思わず笑いが漏れた。
悪いと思いながらも笑いを堪え切れず、顔を隠しながらそむけるようにしてくっくっと笑う。)
っ、じゃあ先にメシでも食うか。
(今日は外食の予定ではなかったけれど、彼女の歓迎会と言うことにしておこう。)
■クラリッサ > 顔をそむけてもわかる、人の笑い仕草。
恥ずかしさに唇を噛みしめて、しかし事実なので諦めて。
「ニコラス、ごちそうさま、デス」
手を取ってニコラスを逃がさない姿勢。
笑った分、ごちそうしてもらおう。
■ニコラス >
わかったわかった、逃げねーから。
エスコートさせていただきますよ、お姫様。
(握られた手を恭しく握り直し、彼女を促すように歩き出す。
行先は安くてうまい、イタリアンファミレスチェーン店だが、そこは勘弁してもらおう。
お腹を満たせば彼女のケータイを契約するなり、必要なものを買うなり、荷物持ちをするなり。
彼女の気が済むまで振り回されることにしよう。)
ご案内:「商店街」からクラリッサさんが去りました。
ご案内:「商店街」からニコラスさんが去りました。