2016/11/23 のログ
ご案内:「古書店街「瀛洲」【常世祭期間中】」に寄月 秋輝さんが現れました。
寄月 秋輝 >  
珍しい本を求め、勉強と研究のために、足を運んだ古書店街のひとつに入り込む。
十センチほど空中に浮いたまま、周囲に目を向けることもなく移動していく。
移動していくと、目当ての本の前ピンポイントで静止し、視線を向けることもなく、本を手に取った。
ばらっとめくり、目次からとんでもない速度で読み進めていく。

「……うん」

目を細めた。
この世界で数種類の魔術体系を取り込んだ。
自分の世界にあった魔術も、さらに昇華させて講義内容にまで仕立て上げた。
それでも、これが全てではないのだ。

未知への知識の欲求、そして自身の知識の強化。
飽くなき英知への欲は、秋輝の中では一二を争う強さだ。

寄月 秋輝 >  
ここに書かれているのは、飛行魔術の特性だ。
何より自分の得意な部分であり、最も好きな魔術。
そして、弟子のために与える技術と知識。
全てが必要なものだ。

購入を決めて片手に携え、他の本へと向かう。
次の本、魔術の日常利用に関する本。
今後の自分にとって、最も大事な知識。
魔術を日常レベルに落とし込むという術の使い方。

「これもありがたいな……
 ははぁ、こんなことまで……」

ばらりと読み進め、内容に満足しながら確保する。

寄月 秋輝 >  
二冊の本を会計に回し、受け取ったら他の本を探す。
今度は目当ての物とは言い難い。
この二冊は探知術を使って見つけたもの、あとは目で見て選びたい。

というわけで、節約料理のレシピ本だ。
経済的余裕が出来たとはいえ、可能ならば無駄遣いはしたくない。

本を漁る時間は充実している。
少し幸せそうな顔で、本を眺めては集めていく。

「ん……よしと」

結局全部で六冊。
これを読み切るだけでも、時間がかかって楽しそうだ。
しばらくは運動の合間、眠る前の幸せな時間が出来るだろう。

寄月 秋輝 >  
「……これはいいな……」

少し嬉しそうな顔で、これらの本を抱えて空へと舞い上がる。
何から読むかと考えながら、そのまま帰路に付いた。

やれることを増やせるとは、幸せなことだ。

ご案内:「古書店街「瀛洲」【常世祭期間中】」から寄月 秋輝さんが去りました。