2015/06/08 のログ
■遠峯生有子 > 「あ、そうだね、同学年だね。
私は遠峯生有子(とおみね ふゆこ)だよ。」
よろしくねーっとにっこり笑って。
「でもせっかく探してるんだから、見かけたら言うよー。
顔わかんないから、自己紹介するぐらい仲良くなったらだけど。」
ペットボトルのふたをあごの下に当てて、
そんなに冷たくないよ、と。
そしてなんとなく自分が手にしているものを思い出し、
自分がなにをして、その後どうする予定だったかを思い起こす。
「あ、あーっ宿題!」
■翔 > 「それはお前もな」
姉御肌かなんかしらんが俺から見たら二人共戦えるようには全くみえねー
「別に歓楽街に行くのはとめねーよ
ただ、カジノって、お前
学生生活パーにすんなよ?
あんまり学校に行ってねー俺がいう話じゃねーかもしれねーが」
絶対こいつすってんだろ、と少し半眼になって見ながら
遠峯ってのは隣の普通の奴の事か
「同じ学年なのか」
と、少し驚く
見た目からして下の学年だと思ってたぜ
「エカチェリーナ・コロコルと、遠峯生有子ね
ま、よろしくな」
といいながら
「犬飼にはこえかけんな
猫耳パーカーは遠峯よりちっこいぐらいだから声かけやすいと思うぞ
口は悪いが
態度も悪いが」
頷きながらいい
■翔 > 突然の大声に身体がビクッと反応する
「宿題、か
なんかすまねーな、引き止めて」
頭をかきながらいう
宿題とか出したことほとんどねーなー
■エカチェリーナ・コロコル > 「うるさいわね余計なお世話よ色んな意味で! これは名誉の問題なんだから!」
うろんな目で見られてるのはわかるが詳しく説明する余裕はない、というか言いたくない。
「まぁとにかく一応わかったわ、伝言は確かに渡しとく……で、宿題か……私は特にないけどでも今日はもう帰るわ。」
ペットボトル一本空けたのにもうのどが渇いてきた、それよりも体のベタベタが許容できないレベルになっている。
さっさと帰ってシャワー浴びてご飯食べて寝たい。
「それじゃあこれで、なんか今日は騒々しいしあなた達も早く帰ったほうがいいわよ。
またねトオミネ、アラキ。柄にもなく先輩らしいこと言っとくけどちゃんと宿題はやって学校いくのよ、じゃあね!」
トオミネはともかくカジノにハマってる女だと誤解してるアラキは何言ってんだとか思われるでしょうね……
なんてことを思いながらベンチから立ち上がって公園を後にした。
潰れたペットボトルをリサイクルボックスに投げつつ。
ご案内:「常世公園」からエカチェリーナ・コロコルさんが去りました。
■遠峯生有子 > エカチェリーナの事情にはいくらか小首を傾げつつ、
さすがにそれ以上追求したりはしない。
カジノとかよくわからないし。
それよりなにより。
「今日は帰ってからやろうと思ってたの忘れてたよ。
もう帰るね。」
焦りながら、鞄にタオルを収め、ペットボトルは手に持ったまま、
エカチェリーナのあとを追う。
追うつもりはないのだが方向的に。
ばいばいっと、翔には手を振って。
ご案内:「常世公園」から遠峯生有子さんが去りました。
■翔 > 「あぁ、はいはいわーたよ」
ギャンブル狂いに何いったってしょうがねーか
「じゃあなカーチャ
学校は気が向いたら行くことにするわ」
そういえば結局買った微糖の缶コーヒー、開けてすらねーな
こんな時間に飲んだら寝れなくなりそうだが
そんなことを考えていたらパパっと遠峯にも帰られてしまった
じゃあな、と手を振りながら渡しときゃよかったかな、これ
と今更に思う
部屋に戻ったら飲まないし、今飲んじまうか、とプルタブを開けて呷る
珈琲の風味と缶コーヒーの酸味をごまかそうとする糖分が心地いい
■翔 > 結局見つからず仕舞い、か
ま、明日からまた部活と学校の両立だし、何かありゃ向こうから連絡くるだろ
くる、よな?
この辺割りきれねーから猫耳に色々言われんだろうな
半分ほど残った缶コーヒーを更に呷って飲み切る
吐息が漏れると同時に、身体からも力が抜ける
流石に、疲れたな
せっかくの休日に、なにしてんだか
一日だけの付き合いだけど、無事でいろよ、猫耳
「帰るか」
■翔 > 放り投げた缶コーヒーが無事に入ったことに軽くガッツポーズを決めながら、公園を後にした
ご案内:「常世公園」から翔さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に五代 基一郎さんが現れました。
■五代 基一郎 > 全ては終わったと言っていい。
この一件の一応の決着はついたらしい。最も不満はある。
今回の件で死んだもの。傷ついたものは多くいる。では誰が裁かれるのか。
形式上や政治的なことではない。人の心の問題だ。傷ついた生徒がその傷を納得のいかないまま抱えて生きていくのだ。
一応の職と立場などなければ、殴って叱りつけていたところだろう。
やり場のない怒りはあるがそれは傷ついたものの方が深い。
それはこの先にある平和の中で癒されていけばと願うしかないのもまた無力感がやはり、と顔を出す。
■五代 基一郎 > 無力だな、としみじみ思う。
執行部時代でもそうだった。執行部長という席に在りながら満足に出来たことなどあっただろうか。
西園寺は生徒会長になれたのに、と言ったが生徒会長になったところで変わることはない。
むしろできないことが増える。それでも、できることをより力として尽くしたいと出たわけだが
これも思えば自己満足のような慰めでしかない。
2年前もまた然り。無力であったからこそこの有様だ。それが今も尾を引いて蠢いている。
■五代 基一郎 > 何でも出来ると思っていたし、出来ないことがないように努めていた。
しかし現実はそうではなかった。何も出来なかったし、出来ることがなかったのだ。
あの騒動で、あのような結果になり。決着は見えたように描かれている。
だからこそ、今回の件のように公安委員会の一部に権力はあり騒動の火種となり
また多くの新たな芽が生まれて今も息づいている。
我新たに生まれし者なりと、この世界に誕生の声を挙げながら。
しかし
■五代 基一郎 > 思い出せ。このような時こそ思い出す必要がある。
思い出さなければいけない。このような時こそ戒めとして思い出さなければいけない。
思い出してはいけない。このような時に思い出してはいけない。
思い出す。思い出す。
自然と震える手を、手で手を掴むように抑え
湧き出る冷や汗と詰まる息を飲みこむように抑え
音を立てる足を蹲るように腕と体で抑え
思い出す
■五代 基一郎 > ……2年前。あの時、あの場所で。
誰もが観測しえない、誰も見ることのできない。
どこの記録にも残らなかった、誰の記憶にも残らなかったあの時間。あの場所。
そこに、いた。
自分も、あいつも。
もはやそこがどこだかはわからない。
どこかも思い出せない。いつだかは思い出せるがいつのいつだったかは思い出せない。
ただ自分の記憶にはしっかり焼き付いている。
自分だけには残っている。何故だかはわからない。
誰かに言う事もできない。気が触れたのかとさえ思う。立証することなどできないのだから。
だが、そこにいた。
自分も、あいつもいた。
轟音を立てて荒れ狂う世界の、果て無き大地と空があるそこで。
確かに俺とあいつは対峙して、顔を見て瞳を見ていた。
■五代 基一郎 > 自分が知る限り。
最も美しい黒髪を荒れ狂う暴風の中だというのに、最も美しく風に流して
目も開けていられないような嵐の中で
嘲笑うような微笑みで、賞讃するような瞳で
誰よりも優しい母のような笑顔で、誰よりも厳しい父のような瞳で
俺を見ていた。
俺も見ていた。
荒れ狂う大地を誰よりも背中を追うべき人である父のように勇壮に
轟き叫ぶ嵐の中を誰よりも暖かく迎えてくれる母のように慈しみながら
俺を見ていた。
俺が見ていた。
ロストサイン。
グランドマスター。
■五代 基一郎 > 言葉には出さない。出せない。
その名前を、その姿を思い出すことが危険だと重々理解している。
だからこそ、その回想は打ち切られた。
握っていた手どころではない。全身がこの季節に水浴びでもしたのか、というほどに汗で濡れている。
考えることも儘ならない。思い出すだけでこの有様だ。
水が欲しい。とにかく水が欲しい。自販機があるというのに、ベンチからふら付きながら立ち上がり。
水場で顔を丹念に洗い、その縁に体を預けるように手を付いた。
あいつはまだいる。確証はないが、必ずいる。
そも姿を見た者などいない。まさしく自分の頭がイカれているのかと思う。
だが確かにいるし、今もどこかにいる。
だがとてもじゃないがそれ以上のことを、今考えられるとはとても思えなかった。
どうにかしなければならないのに、どうにかできない。
そんな無力感……いや、怯えが確かに心を竦ませていた。
■五代 基一郎 > 帰ろう。今は帰って、寝よう。
今回の一件はできるだけのことをしたのだから、その報告を聞いてまた
いつも通りの生活に戻ろう。
いつもの通りに………
何をするか。至る前にそれも打ち切り、宿舎に向かって歩き始めた。
夜の闇は深く、影すらも写らない。
蠢く影など写せるはずもなく。
ただ擦れた革靴の足音だけが刻まれては消えて行った。
ご案内:「常世公園」から五代 基一郎さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に神薙 結弦さんが現れました。
■神薙 結弦 > 結局、サボりがバレて教師に叱られた後。
学校終わりの学校でクレープを大量に購入して
公園のベンチに座って食そうとしている
「……『くれぇぷ』なる甘味が売っていたから。
何と無く五つかってしまったが。…いいのだろうか。」
■神薙 結弦 > 「では、一口。頂こう。
頂きます。」
ぱくり。先ほどから食べたくて仕方のなかった
甘味を一つかじる。
今回買ったのはチョコレート、ストロベリー、
バナナ、キャラメルショコラ、エビグラタン。
食べ始めたのはキャラメルショコラ。
聞いたことのない名前を買ってみて、一口食べれば。
少しだけほろ苦いショコラと絡みつくような甘さのキャラメル。
何方もよく絡んで一つ、食欲をそそるような後味を演出する。
「うむ…!美味だな!」
■神薙 結弦 > 「ふむふむ…この『くれぇぷ』なるものは
どうやら、甘味だけでなく主食としても頂けるのか。
これは本当にいいものだ。…えぇっとそうだ!
ハマってしまう、というのだったか」
一人ですでに先ほど買ってきたクレープの五つのうち
四つを食べきって、最後の一つ。エビグラタンを食べる
濃厚なホワイトソースに、乗せられたとろけるチーズ。
プリプリのボイルエビがアクセントとなり
更に食欲をそそる。
その後、すべて平らげると。小さく息を吐いて。
ごちそうさま、と一人で告げた。
■神薙 結弦 > 「…しかし。
友人はできたが。一人で過ごす事が多い気がするな。
……これはもしかして本に書いてあった『ぼっち』なるものか…?」
ふむぅと食事を終えて考え込む。
まぁ別に急いでいる訳でもない。
気にはしないが。人付き合いとは難しいと考えている様だ
ご案内:「常世公園」に相楽 満さんが現れました。
■相楽 満 > 「おーっす神薙。
なんかいいもん食ってんな」
ピーナッツの袋を抱えてもりもり食べながら歩いてきた。
前と変わらない装いだ。
■神薙 結弦 > 「む?…おぉ!相楽ど…相楽!。
うむ!今日は『くれぇぷ』なる甘味を見つけてな!
買っていたのだがとても美味しいのだな!」
もう一度買いに行こうか、と考えつつ腰をベンチから浮かした時に
聞えた声に振り向くと友人の姿を見つけ
「今からお代わりを買いに行こうかと思うのだが。相楽も一緒にどうだ?」
■相楽 満 > 「おっ、いいじゃんいいじゃん。
クレープとはいい趣味してんな神薙!
よっしゃ、俺も付き合うぜ!」
ざらざらと残ったピーナッツを口に流し込み、ウーロン茶のペットボトルを取り出して思いっきり流し込んだ。
口元を袖で軽く拭い、ごみをかばんに叩き込んで結弦の隣へ。
■神薙 結弦 > 「うむ!私も『くれぇぷ』なるものは初めて食したが。
あまりに美味しいので思わず五つ食べてしまったよ。
ははっ、なら今回は私が出そう。付き合ってもらう礼にな」
隣に並ぶ貴方に、ニッと嬉しそうな微笑みを浮かべる。
少し先の噴水の前にクレープの移動販売の車が止まっている様だ。
人通りはまばらなので、並ばずに買えるでしょうか。
■相楽 満 > 「おっと、それはダメだ。
同学年の女子におごらせたなんて洒落にもなんねーからな」
鋭い目でそれを制し、自分の分は自分で購入する。
ストロベリーのスタンダードなタイプをひとつ。
■神薙 結弦 > 「むっ。あまり女子だと思って甘く見ないでほしいものだが。
無理に銭をだしては失礼というものか。なら今度それいがいで礼をするとしよう」
少しだけすねた様に頬を膨らませるも
直ぐに納得したようで、特にそれ以上何も言うことはなく。
自分は苺のミルフィーユという変わり種のクレープを購入した。
■相楽 満 > 「そこは男の沽券ってヤツだよ。別に神薙がか弱いとかそういう意味じゃなくて。
それに学生の身分であんまり奢ったり奢られたりってのはよくねーよ。
自分で稼いだ金じゃねーしな」
先日同級生に食事を奢ったことを棚に上げて、そんなことを言う。
再びベンチに戻り、腰を下ろした。
■神薙 結弦 > 「ふーむ…そうなのか。
私は昔家で貯めたモノを今持って出ているから、あまり気にならんが。
うむ!まぁ私はか弱くはないぞ!……この間、机を壊しただけで…。」
奢った事は知らないが、それもそうかと納得してコクリとうなづいた
しかしその後、か弱くなさ過ぎて机を壊してしまったことを思い出すと
小さくポツリとつぶやいた
■相楽 満 > 「ま、なんにしても貸し借りはなるべく作らないほうがいいってことで。
……まだ力の加減難しいんだな、神薙……
慣れるまでたしかに難しいかんなー……」
いただきます、とつぶやいてクレープにかぶりつく。
その甘みとストロベリーの酸っぱさがちょうどよさそうで、幸せそうな顔をする。
■神薙 結弦 > 「なるほどな。…つまりこれは相楽に恩を売りつけるチャンスが何時か来る…という事か。ふむ
……うっ。そ、そうだな。ま、まだ難しいな。
どうも、私は先祖返りというモノらしくな。
私は一族の誰より力が強い様なのだが…制御できないのも困りものだ。」
此方も同じ様に頂きます、と口に出す。
そしてかぷりと小さめに食べると。
同じ様に苺の味が口に広がりそのあとにミルフィーユの甘さが後を引き、へにゃりと顔がゆるむでしょうか
■相楽 満 > 「そういうのやめろって……
その恩が返せるかどうかもわかんねーんだから」
へらへら笑い、どんどん食べ進めていく。
「慣れるしかねーような気がするけど、だからって机とかブッ壊しちゃうままでもなぁ。
なんかこう、実家に奥義書みたいの無いの?」
■神薙 結弦 > 「ふふっ。さぁ。女は思っているより怖いものだ。
だからその願いは却下かもしれんぞ?
うむ、返せないならずっと、友達でいてもらうのも手だがな。」
ケラケラと此方も笑う。
言葉は殆ど本当か嘘は解らず、ただ言葉遊びの様に冗談めいて聞こえるかもしれない。
おそらくは無理強いする事もなく、楽しんでいるだけなのでしょう。
「そうなんだ。さすがに周りにも迷惑が掛かってしまう故…
…うーむ…。実は私の家はな。代々力を当主が受け継いでいくんだが…
既に力も弱まり、本来では壊すほどの怪力は出ないのだ。
それゆえ、すでに制御の書物もなくてなぁ…」
■相楽 満 > 「生きてる間は友達続けるよ。
俺が死んだらまぁさくっと忘れてくれ」
同じように楽しそうに呟くが、その言葉はどこか真実味がある。
「なるほど、先代さんとかも力はあったけど、神薙ほどではないってことか。
ホント手探りでやるしかねーのな……今度俺の訓練動画でも見る?」
同じタイプの力の使い方がわかるかもしれない、とそんな提案。
最近の演習場のデータをそのまま渡せば、何かわかるかもしれない。
そう考えながらクレープにかぶりつこうとして、ふと止める。
クリームとイチゴの多そうな部分が見えたので、結弦の方へとそれを突き出す。
「一口食ってみる?」
■神薙 結弦 > 「そうか。うむ。ありがたい。
……。いいや。忘れはしないぞ。
嫌な思いをするかもしれん。だが、ここだけは譲らない。
私は友を忘れる程、薄情でもない。…かといって強くもないのでな」
同じ様な微笑みのまま、ふっと瞳を空に向ける。
今の今まで寿命以外で人を亡くした事も、それ以上にかかわったこともないけれど
やはり、友が居なくなる、そういう事はツライのだろうかと考えて。
「む。そうか‥?それは見せてもらえるとありがたいのだが…
しかし他者に自分の演習を見せてしまっていいのか?
私が悪用するかもしれんぞ?」
勿論、悪用する気は一切ない。
しかし戦闘が出来るものとしての心配はある、とばかりに目線を向ける。
……それはもう熱心に。貴方の持っているクレープに
「よ、よいのか…?」
■相楽 満 > 「んー、そうか?
ならまぁ、しゃーないな」
それ以上は言わず、対照的に地面を見る。
このまま治療法がわからなければ、この病魔はいずれ自分の命を奪う。
希望を持ってしまった今、それが少し恐ろしく。
「悪用? なわけねーじゃん。
神薙ってサボりとかも含めて、悪いこと出来ないタイプだろ」
けらけら笑い、言い切った。真実はどうか知らぬ。
そしてクレープを口元にさらに近づける。
「いいよ、ほら」
■神薙 結弦 > 「あぁ。仕方がないのだ。」
自分には、死ぬ恐怖も今はない。
之から先に感じる事もあるかもしれない。
けれど今、この瞬間に共感する事が出来ない事は
言わないけれど、友人の力になれない事が少しだけ悔しい。
「ん?サボりならこの間一度、人生で初めてしたぞ!
ふっ!だから私は少しだけ悪いこなのだ」
貴方のいう通り、まじめというか悪い事を知らない性分だ。
この間は体調不良でこっそりサボった程度ではあるが。
なぜかフフンっと胸を軽くはって笑う。
「…む、ん。い、頂きます…。
相楽も、私のを一口どうだ?」
ぱくり、あまり口は大きく開かないのか小さく開けて食べる。
スタンダードながら鉄板のおいしさにもう一度ヘニャリと顔を緩めると
自分のクレープもゆるりと差し出してみる
■相楽 満 > 「……うん、それ全然胸張れることじゃねーからな?
俺を見返したとかそんなじゃないからな?」
にっこり笑ってたしなめる。
少し意外ではあったし予想は裏切られたが、それはちょっと違う。
けれどクレープを食べる同年代の女子の姿は、やはりほほえましく。
「ん、いいのか?
んじゃ遠慮なく……」
差し出されたクレープに、控えめに口を開いてかぶりつく。
もぐもぐと味わい、うーんとうなる。
「……こりゃ初めての味わいだな。
苺のミルフィーユだっけ……」
■神薙 結弦 > 「ぅぐ…。そ、それもそうだが…
ムゥ…、少しは相楽を驚かせられると思ったのだがな。
驚きの道は険しそうだ」
たしなめられると言葉を詰まらせるように小さく唸る。
しかし、今はクレープをほおばっている為、一度食べて飲み込んでからしゃべり始めた。
「あぁ『みるふぃいゆ』というものは解らんのだが。
なんとなく面白い名前だった故頼んでみたのだ。
甘味と酸味が良いバランスになっているな。
勿論相楽のイチゴのくれぇぷも美味であったぞ!」
■相楽 満 > 「確かに驚いたっちゃ驚いたけどな。
まさか神薙がサボるなんて……
典型的な優等生タイプだと思ってたんだがなー」
どちらにせよ意外そうな顔で呟く。
意表を突くことには成功しているらしい。
「ミルフィーユってのは、何層にも重ねるって意味でな。
イチゴとかがたくさん重なってるだろ?
そーゆータイプのこと言うんだな」
講釈を軽くしながら、残った自分のクレープを食べつくしていく。
■神薙 結弦 > 「うむ。私もたまにはな!
まぁ普段からしよとは思わなんだ。
次の時間が自習や、具合が悪い時等だな。
この間の一度は後者だが」
一度しかしたことはないが
意表を突くことに成功した事がわかると
より一層嬉しそうに、口の端から少しだけ見える犬歯を出して笑う。
「ふむふむ…。何層にも重ねる…。
卵焼きの様に重ねる感じか?
…甘味とは名前にもいろいろと意味があるのだなぁ…。」
一度自分のクレープを見てはしげしげと感慨深そうにつぶやいて。
もくもくと続きを食べた後。甘い味に少しだけ頬が紅潮する
「相楽は物知りなのだな。感心だぞ」
■相楽 満 > 「まぁ具合が悪いときはサボりっつーか、休むのは仕方ねーよ。
体調悪いのに無茶して悪化させちゃいけねーからな。
……あと自習は勉強する時間だからな?
絶対サボんなよ? ていうか調子乗んな、神薙?」
にっこり笑って再びたしなめる。
「そうそう、卵焼きみたいな感じ。
っても甘味だけじゃねーんだコレが。
ミルってのが重ねるって意味だから、豚肉とか重ねて焼いたものとかもミルフィーユって呼んだりするんだぜ」
最後の一口を飲み込み、手を合わせて小さくご馳走様、と呟く。
「気になったこと色々調べたりしちまってなー。
そんなどーでもいいことでも、知ってると嬉しい気分になれるからな」
■神薙 結弦 > 「あぁ!もちろんだとも!
一人だが、屋上で勉強したり本を読んだりするのは気持ちが良いぞ!
まぁ気持ちがよすぎてたまに眠くなってしまうのが難点だがな!」
調子には乗らないぞ!と高らかに宣言をしてみせる。
先ほどまでちょっと悪い子だ、と言っていたが。
元々遊びや悪い事、等世間一般的な知識からかけ離れた生活だったのだろう。
あまり真面目以外から離れた事は出来ないのかもしれない
「そうなのか…っ!
えぇっと、確かそれは『よこもじ』というものだったか。
うむうむ。知的好奇心が強いのは良い事だ、と本に書いてあったな。
私も相楽に負けぬ様、精進しなければ」
ややあって、同じ様にクレープを食べ終わる。
持っていたカバンから、ウェットティッシュを取り出すと口周りを吹いて。
使うか?と貴方にも差し出すでしょうか
■相楽 満 > 「おう、そんならいいんだ。
眠くなるのもわかるなぁ……特にあったかいとな。
そろそろ暑くなってくるし、寝心地がいいってなるこたー無いかもな」
大丈夫そうだと感じたら、いつもどおりの笑顔に。
元からそこまで怒るつもりもなかったらしい。
「そうそう、横文字とか外来語とかいうやつ。
ま、山奥から出てきたんだからそのうち慣れるさ。
それもちりかみって言わずに、ティッシュって言い始めたら上出来だな」
ありがたくそのウェットティッシュを受け取り、口の周りを拭う。
それをそのままブレザーのポケットにねじ込んだ。
■神薙 結弦 > 「うむ。…そうか。そういえば今は梅雨だが…
そろそろ初夏に入るのだな。
山の中…いや山頂か。そこで暮らしているとあまり
熱いと感じたことは無かったが。
……うむ。夏は楽しみだ。いろいろとな」
夏になったら、何をしよう。
友人をたくさん作って、遊びに行くのもいいなと思考は膨らむ
が、おそらく先に立つのは宿題だろうか。
まぁ早めに終わらせてしまえばきっと、愉しいのかなぁとも考えて
「ふむ。そのようだな。私のよこもじの使い手になるには
少しばかり時間が掛かる様だ。
…ん。相楽。先ほどからゴミを服や鞄に突っ込んでいるが
大丈夫か?開いた袋なら持っているが。此方に移すか?」
■相楽 満 > 「じめじめした時期は苦手でなー……
最近まで車椅子生活だったし、海とかプールとか川とかで遊ぶってこともしたことないし。
神薙はせっかくの学園生活なんだから、友達誘ってそんなとこ行けばいいだろ。
真夏のあっつい中でも、水浴びすると気持ちいいぜ?」
けらけら笑って、そんな提案をする。
この友人が真夏の太陽の下、水浴びに興じる姿はきっと美しいのだろう、と想像しながら。
「んん、ゴミ? あぁ、まーそうだな……
なんかクセみたいに、ゴミは持ち帰って自分とこで処分するって考えちゃっててさ。
まとめて片してもらえるんなら頼もうかな……」
■神薙 結弦 > 「そうだなぁ…。森の中だとあまり湿気等は感じないが…。
ふむ。ならば相良。夏が来たら一緒に水浴びにでも行くか?
……いや、だが相楽は人気者の様だし…難しいか…?」
何気なく。友人に問いかけてるも
直ぐに困ったように考え込む。
自分が知り合った彼の印象は人が良く、世話焼きだということ。
なれば、きっと彼の友人が彼を放っておかないだろうと
邪魔をしては悪いなぁと考え込んで
「あぁ、いや。おせっかいだったら申し訳ないのだが。
服とか汚れてしまわないかな、とな。
まぁ取り敢えず、袋だ。良ければ入れるといい」
というと、ガサリとビニール袋を取り出して差し出す。
■相楽 満 > 「んー……いや、遠慮しとくよ。
勉強とかトレーニングで忙しいし、遊ぶヒマなさそうだからな……って誰が人気者だよ。
俺は残念ながら日陰者だよ」
ほんの少しだけ迷ったが、すぐに振り払う。
自分に許された奇跡の時間を無駄にすることは許されない、そんな強迫観念に縛られている。
それが彼女に伝わるかどうかは別として。
「んー、たまにポケットの中に、お菓子の袋に残った粉とかが落ちて大惨事になることあったりするな。
んじゃありがたく……」
先ほど口を拭ったウェットティッシュと、クレープの包み紙をその中へ入れる。
■神薙 結弦 > 「ん?そうか。なら、仕方ないな。
まぁそういう私も鍛錬を怠るわけにもいかんからな。
楽しみとはいえ、時間が出来るかは、悩ましい所だ。
……?私は相楽は人気者だと思うぞ。
何より優しい…というか好感が持てる人物だし
んー…たしか最近の言葉では『もてる』と言うのだったか?」
貴方の脅迫観念には気が付いていない様子で。
ただ呑気に解ったとうなづくのみ。
その後は自分が思った通りに言葉を紡ぎ、ゴミを受け取ると袋の
口を占めて自分のカバンへといれるでしょうか
■相楽 満 > 「時間は頑張って作らないとなー。
この学園、宿題がどんだけ出るかわかんねーし、補講とかもあるんなら参加してみたいし……」
根っからの真面目野郎である。その裏には、やはり理由があるのだが。
「モテ……いや、そりゃねーだろ。
誰がこんな無趣味の根暗を……
つーかちょっと前に、知り合いから残念な男って言われたばっかだぞ俺」
なんともむずがゆそうに答える。
まさかそんなことを言われる日が来るとは思っていなかったらしい。
■神薙 結弦 > 「そうだな。勉学にも身を入れないと
せっかくの学業だ、もったいない気がするな」
同じ様に賛同して見せたあと。
コテリと首をかしげたまま。あまり深く考えての発言ではないようだ。
「ん?そうか?
根暗…とは思わなんだが。
その御人がどうかは、解らぬが。私には魅力的に見えるぞ?
うむ!私でよければ花丸を保証できる。」
だから大丈夫だぞ、と何を言っているかは解らないが
とんっと胸に手を置いている。
■相楽 満 > 「苦手な科目とかも対策したいしなー。
俺古典苦手だし」
そんなことを言いながらベンチから腰を上げる。
「……おう、ありがとな。
神薙にそう言ってもらえるのは嬉しいや」
にまっと笑い、かばんを持って軽く伸びをした。
「そんじゃ、俺そろそろ寮に戻るわ。
またな、神薙」
■神薙 結弦 > 「あぁ。……付き合ってくれて感謝する。
また、明日な?」
その姿を見送る様にベンチに座ったまま顔を上げる。
ふわりと小さな微笑みの後。じぶんもゆっくりと立ち上がり
女子寮の方へ身体を向ける
「私も寮に戻るよ。
真面目な相楽だからないだろうが、夜遊びするなよ?」
■相楽 満 > 「大丈夫だよ。
それより、ちょっと悪い子になっちまった神薙のほうが気ィつけろよ」
けらけらと笑って、手を振って去っていった。
■神薙 結弦 > 「…ふふ。あぁ、気を付けよう。」
そう言って自身もそのまま、帰って行った。
ご案内:「常世公園」から神薙 結弦さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に渡辺慧さんが現れました。
■渡辺慧 > 機嫌よさげに。白いパーカーを羽織り、フードをすっぽりと頭に被った少年が公園へ入ってくる。
なにやら、右肩には、木材でつくられた小さい、矢倉のようなものが担がれている。
相変わらず下手な――わざとらしい――鼻歌を歌いながら、楽しげに。運び込み。
それを公園の中にある池の傍に設置。
そうした後。
すぐ、またふらりと公園を出ていった。
■渡辺慧 > ――それから、また。しばらくして。
少年は帰ってきた。
今度は、右肩に長い竹――と、言っても、一人で運べそうな長さ――を担ぎ。
左肩にはボストンバッグを持っている。
猫のように笑いながら、楽しげに。
先ほどの、よくわからない木材の物体の近くに寄る。
■渡辺慧 > 長い竹。
それは、盾に半分に切られており。
節はすべて取り除かれている。
それを先ほどの矢倉のようなものの、上に立て掛けるように置くと。
すぐ、先に地面に置いていたボストンバッグを開ける。
中から取り出したのは、長めのホース。
■渡辺慧 > きょろきょろと周りを見渡し。
目的の物――いわゆる水道。蛇口。――へそれを持っていき。
蛇口へ、ホースを差し込んだ。
そのホースを、先ほど設置した竹の――斜めに立てかけてある、上部へ。
逆に、下部は池の傍へつながっており、その先にはザルが置いてある。
■渡辺慧 > さらにボストンバッグをあさる。
中から取り出したのは――ラップに包まった、白い、細い麺。
そう。素麺だ。
さらに水筒と、竹でできた器を取り出した。
そう。彼がやろうとしていることは、つまり。
――流しそうめんである。
■渡辺慧 > だが。彼は、ある事実に気づいていなかった。
否、見落としていた。ただ、突発的に。急に。
――あ、なんか物凄く流しそうめんをやりたい。――
という欲求の元。そのまま行動に移してしまった彼は、見落としてしまっていた。
ザルにあけ、ほぐされた素麺を持ち。
水道の栓を緩める。
流れ出した水。
■渡辺慧 > 機嫌を、物凄くよくし。
いざ、その素麺を、流そうとした。
――その時だった。
「………………あ」
■渡辺慧 > 流し素麺は。
一人じゃできないのだ。
思わず、膝をついた少年。
「う゛………う゛う゛う゛う゛う゛」
ガチ泣きだった。
■渡辺慧 > しばらく、そうしていただろうか。
恐ろしいほど失意にまみれた表情で水道を閉め。
先ほど、あれほど楽しげに設置していた装置を、悲しみの表情で片づける。
そうして、背中を猫背に丸めると、それらをまとめて担ぎ、公園から去った。
――尚、素麺は自宅で泣きながら食べた。
ご案内:「常世公園」から渡辺慧さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に烏丸 九郎さんが現れました。
■烏丸 九郎 > (放課後。公園の中を歩く少年の姿があった。
ぺたぺたと音を立てる足元は裸足。
奇異な目で見られることもあるがこれも修行の一環である。
昨日の戦いで自身の弱さを知った少年は
少しでも強さを得るために、とある流派に入門した。
音楽と格闘技の二足のわらじだがやってみせる。
少年は今、燃えていた。
足の裏がチクチクと痛むが、これも修行…耐えるのみだ。)
■烏丸 九郎 > (あの場では大丈夫そうだったが、氷架は結局無事だったのだろうか?
気になるが、電話をするのもどうかなと思い、連絡はしていない。
ぺたぺたと公園を歩く少年は、ベンチにたどり着くと腰を落ち着ける。
足を上げて足の裏を見てみれば結構汚れている。まぁ当然といえば当然だが…
これも耐えなければ、修行だ、修行。だが、足を拭く用のタオルはちゃんと用意しておこうと心に誓った。)
ご案内:「常世公園」に矛海 遼さんが現れました。
■矛海 遼 > 小さな砂を蹴るような音を立てて、ゆっくりと一人の青年が通りかかる
「……ふむ……烏丸か……」
昨日と違い、黒いスーツを着込み、ベンチへ近づいてくる
■烏丸 九郎 > あ、矛海サン。
(誰かと思えば、昨日見た顔だ。
巨人が倒された余波で、姿が見えなくなってしまっていたが無事そうで何よりと安心した。
ベンチから立ち上がると、深々と頭を下げる)
昨日はありがとう。矛海サン。
あんたがいなかったら間に合わなかったかもしれねぇ。
■矛海 遼 > 「いや………私としては、あの時君に偶然会わなければ、アレを止めることができなかったよ。ここはひとつ、お互い様と言う事で頼むよ」
無表情が顔に張り付いたような青年だが、言葉は何処か優しく、そちらの礼に応じて礼を返す
「あれから怪我は無いか?」
■烏丸 九郎 > そうかい、なら、そういうことにしておくぜ。
(少年は笑顔を浮かべ、男の言葉に頷いた。)
こっちはおかげさまで大丈夫だったけどよ…
戦ってるみんなはそうじゃなかっただろ?
矛海さんも平気だったのかよ、あれから。
みんなふっとばされちまってたから気になってたんだぜ。
(見たところ、怪我などはないように見えるが…)
■矛海 遼 > 「そこそこ鍛えている物でな………かなりの衝撃だったが、業務に支障は無い。強いて言うなら……」
元より傷が出来るような体質では無いのだが、そこは言うべきではない。
そう思案しつつ少年へ言葉を返す
「眼鏡が一つ、壊れたくらいで済むくらいに運が良かったのだろう」
彼なりの冗句を交えつつ、そちらの足元を見る
「………?それは?」
■烏丸 九郎 > あんな高さから飛び降りてもびくともしねぇんだからな
それくらいはわかるぜ。
平気なら良かったんだ。
もし俺だったら今頃病院のベッドの上だ。
(鍛えているという男の言葉には笑って答える。
周囲の援護もあって、攻撃にさらされることが少なかったのが幸いしたのか
はたまた、中心にいたため吹き飛ばされなかったのが良かったのか
軽いやけどくらいしかなかった)
ああ、これか。これは…修行の一つだな。
(軽く答えると、くいくいと、足の指を開いたり閉じたりする。)
■矛海 遼 > 「修行、か………それが出来るくらいには軽い怪我で済んでよかったよ」
スーツの懐に手を入れると、タオルと一本のポカリが入ったペットボトルが出て来る。
明らかに質量的におかしいが気にしてはいけない。
「丁度休憩、と言った所かな?」
取り出した物を差し出すと、ベンチに座る
■烏丸 九郎 > ああ、ありがとな。
全方位型必殺格闘術…だったかな?流派・俺流っやつなんだけどな。
昨日の帰りにちょっと入門させてもらったんだ。
(出てきたタオルとペットボトルに、少し目を丸くしながらも
差し出されれば、それを受け取り、礼を言う。
ポカリのペットボトルを開け、口をつけると喉を鳴らして美味そうに飲む。)
ぷは…ああ、そういうとこだ。裸足で歩きまわるってだけなんだがよ…結構キツイもんなんだな。
(主に足の裏が。)
■矛海 遼 > 「【普通に】生きていく上で、自ら進んで裸足で外を出歩くなどと言う事はしないだろうからな」
敢えて、普通と言う言葉を強調しつつその様子をみて、俺流と言う言葉に首を傾げる
「俺流………?ある程度武術や武道は齧ってはいるが、聞いたことの無い流派だな」
■烏丸 九郎 > 普通に生きてくぶんにはな。
でも、この学園は普通じゃねぇし、大事なもん守るには力がいるって思い知らされた。
だから、【普通】じゃダメなんだ。そのための修行だぜ。
(ケッケッケ、と笑いながら、ポカリを口に含み、飲み込む。)
俺も、聞いたのはつい最近だ。でも夜、見せてもらった感じ、ありゃ本物だぜ。
だってよ、教室蓮の屋上から飛び降りてもびくともしないんだぜ?
■矛海 遼 > 「違いない」
【普通】ではないという言葉に同意しつつ、聞かされた【普通】では無い事に言葉を返す
「それはあくまで鍛え方ではないのか……?流派によるという可能性は十分にあるのだが」
■烏丸 九郎 > そうかもしれねぇ…
だけど、俺は俺流の強さに可能性を見たんだ。
ハートにキたってやつだな!
(ぐっと、親指で自らの心臓を指さして少年らしい笑顔で笑う。)
もう、氷架をあんな目に合わせたくねぇしな。
少しでも強くなってよ、守れるようになんねーと…
大事なものをさ。
■矛海 遼 > 「己が道、か…………浪漫だな。良くわかる」
無表情男も心までは無表情ではないらしい
「氷架と言うのは、あの少女か………彼女を狙うというのは、恐らくあの異能の使い勝手の高さだろうな。似た力を持っている分、解りやすい…………しかし」
一度言葉を区切り、猛る少年に質問する
「ホの字か?」
■烏丸 九郎 > へっへっへ、矛海サンもわかってるじゃねーか。
だから、そういう無茶な強さじゃなくてもいいからよ
せめて守れる力が手に入ればいいなって思ってるわけだよ。
(ロマンを解する無表情な男を見れば、嬉しそうに。)
だろうな。あいつの能力は強力でもある。
だからあんなもんが生み出された…
(昨日見た炎の巨人。氷架の能力で生み出された怪物
あれほどの力だ。誰が狙ってもおかしくはない。
矛海の言葉の続きを待っていた少年は、その続いて出た言葉に
おもいっきりむせることになる)
ぶっ!げほっ!おへっ…ぐは……
なっ!何言い出すんだ!?
あいつは友達で俺のバンドの仲間で…いわば、俺の宝みたいなもんだ!
俺はリーダーなんだから、守らなきゃいけねぇんだ!
惚れてるとかそういうんじゃねぇよ!
■矛海 遼 > 「浪漫は危機と共にチャンスもつれてくる。かつての友人が言っていた言葉だ【ピンチはチャンス】と、な」
嬉しそうな少年に浪漫を語る。
が、むせ始めた様子を見て何処か悪戯っぽく言葉を返す
「仲間だから守る、十分上等な答えだ。だが……流石にその手の話に弱くは無いか?君は。」
■烏丸 九郎 > ピンチはチャンスか…へっへっへ、違いねぇぜ。
(矛海の言には頷いて答える。受け取っていたタオルで口元を拭いながら。)
俺は…その、惚れたのはれたの色恋とかよくわかんねーんだよ。
仲間を守るのは当然のことだしよ…あいつが特別ってわけでもねぇし…。
■矛海 遼 > 「奴もまた、仲間を守るために無茶をした物だ。その度に尻拭いをさせられてな………」
彼の様な者を見ていると昔を思い出す。かつての戦友の事を。
「ふむ………なるほど、若さは良いな」
対して歳を取っている訳では無い。まだ30手前だ。
だが、この少年を見るとそう溢さずにはいられなかった。
■烏丸 九郎 > でも、矛海サンだってその尻拭いってやつは仲間のためにやってたことなんだろ?
だったら、その人もあんたのことをそう思ってたかもしれねぇな。
(あははと脳天気に笑いながら、再びポカリを口へと運ぶ)
若さが羨ましいっていう歳でもねぇだろ?
でもまぁ、青春はとまっちゃくれねぇからよ
若い俺達は突っ走るしかねぇんだよな。
(青春などという言葉を恥ずかしげもなく使う辺りが、若いのかもしれないが…)
■矛海 遼 > 「かも、知れんな」
一瞬、表情が緩んだ気がしなくもないか
「あぁ、まだまだやれることは多い。確証があるまでは何でもやって見る物だ。君達にはそれが可能なのだからな。」
「まずは一段落、だ。あの子に会う事があったらよろしく言っておいてくれ。青春を途中下車するのは勿体無いからな」
青年なりの励ましと返しなのだろう。
言いたいことを言えて満足したのかゆっくりとベンチから立ち上がる
■烏丸 九郎 > 音楽、友情、恋愛、勉強…まぁ、勉強はいいか。
それら全部まとめて、全力で走るのが俺たち学生の仕事みたいなもんだしな。
途中下車なんかしねぇし、させねぇよ。
(教師の前で勉強を省き、音楽が最優先事項であるあたりがこの男なのだろう。)
ああ、わかったぜ。矛海サン。ありがとな、ポカリ、ごちそうになっちまって。
タオルも洗って返すよ。
■矛海 遼 > 「何、気にするほどの事でもないさ。持って行ってしまっても構わん」
軽く腰の辺りを払うとゆっくりと公園の外へと足を向け
「修行は怪我をしない程度に、だ。体育実技の教師からのアドバイスだ。」
■烏丸 九郎 > ああ、気をつけるぜ。ありがとよ、矛海サン
(公園を出てゆく男に向かい頭を下げて見送る。)
さって、休憩も十分だし…俺もいくかな。
(ぺタペタと歩き出す背中は、少年らしい気力に満ちていて)
■矛海 遼 > 「それではまた、会おう」
スーツのジャケットを靡かせて、ゆっくりとその場を後にする。
ご案内:「常世公園」から矛海 遼さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から烏丸 九郎さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に朝倉千蔭さんが現れました。
■朝倉千蔭 > 「……静か」
ブランコに腰掛け、誰にともなくそう呟いた。
傍らに手を伸ばそうとして、止める。そういえば紅茶は買ってきていないのだった。
■朝倉千蔭 > 「んー……」
『羽撃く書架』を起動し、燭台を取り出す。
魔術の付与されたそれは、先端を指で撫でるだけでいとも簡単に火がつく。
夜の闇に揺れる蝋燭の火を、ぼんやりと眺める。
「……マッチ売りの少女にでもなった気分、なんて」
■朝倉千蔭 > 「ん。とりあえず錆ついてないのが分かったし」
軽く手で扇ぐと、燭台の火が消える。指先でそれを倒せば、『書架』の中へ消える。
人通りが無いであろうことを判断すると、公園から離れることにした。
……帰りに自動販売機で温かい紅茶でも買っていくことにしようか。
ご案内:「常世公園」から朝倉千蔭さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に魔王バラルさんが現れました。
ご案内:「常世公園」に百瀬千尋さんが現れました。
■魔王バラル > 夜の公園。憂鬱げな紫髪の少女がベンチでミルクを飲んでいる。
「ちょーっと仕上げに失敗したわねぇ……」
歓楽街で引き起こした騒動。
被害の規模こそ大きかったものの、起こした焦点をややぼかしてしまった。
とは言えあの場で名乗りを上げるには時期が早いとも感じた為、軽い顔見せにとどめた、のだが。それ故に焦点がぼやけた。
「……まぁ、アレは様子見だった事にしておきましょ。
無為な破壊でなくこの島の征服が狙い。
そう考えると失敗した感はあるわね。……まあ、休憩よ。」
■百瀬千尋 > そこに現れた少年がひとり。
ふらふらとあたりをあてどもなく散策していた様子だが、
少女の姿を見ると一直線に向かってきた。
「あ、お姉さんこんばんは。一人?」
千尋は可愛い異性には、目がないのだ。
■魔王バラル >
実の所、この少女は少女ではなく両性ではあるものの、
其れはまた別のお話。見た目は少女であるので、少女だ。
いずれにせよ、声を掛けられれば、軽い調子で返すだろう。
「ええ、一人よ。坊やは?」
そして、バラルも可愛い少年少女には、割りと目がないのだ。
■百瀬千尋 > 「僕も一人なんだよね。ヒマしちゃってるから
可愛いお姉さんとお話ししたいなぁなんて」
ベンチに座った少女を見たまま、少しだけほほえんだ。
■魔王バラル > 「あらあら、私とお話したいなんて、おませさんねぇ。坊や、まだ若いでしょ?
ゲームセンターや歓楽街で遊んでいた方が楽しいんじゃないかしら?」
自分の頬に手を当ててニヤけてみせた。
少し、妖しさのある笑みだろう。
(……利用してちょっかい出すのも考えたけど、ま、どっちにしても今日はやめましょ。)
■百瀬千尋 > 「そりゃまぁまだちっちゃいけどさ……
でもべつに若くたってカンケイないでしょ?
僕はお姉さんと話すほうがたのしいよ
座っていい?」
妖しい笑みにこころひかれたようで、
ベンチのあいたところを指さして、うずうずしている。
■魔王バラル >
「そうね、そんなおませさんも嫌いじゃないわ。
……いいわよ。いらっしゃい。」
す、と、少し脇に逸れる。
「貴方も異能者かしら?」
■百瀬千尋 > 「ありがと、お姉さん」
音もなく腰を下ろし、隣へ。
「いちおうね。でも自分でもまだよくわからないんだ。
それに……」
太ももで支えた肘から伸びる手に、顎を乗せ、考え込む姿勢になった。
■魔王バラル > 「本当、異能者の宝庫ねえ。」
そう言ってから、"やりがいがありそうだわ"、と、呟いた。
千尋が考えこむ姿勢を見せれば、尋ねるだろう。
「……それに?」
■百瀬千尋 > 「まだぜんぜん力がたりないんだ。
歓楽街をメチャクチャにしてるやつがいて、
ぶんなぐってやろうと思ったら……」
虫を払うような仕草で手を振り回し、
「よくわからない力で、ぜんぜんあてられなかったんだよね。
それも『異能』の力なのかな?」
■魔王バラル > (私、ではないわねぇ。となると聞いたアレかしら……)
少し、思案げに考え混む。
程なくすれば、答えを見つけたのだろう。口を開く。
「そういう『異能』もあるかもしれないけど、『魔法』かもしれないわね。
ま、どっちも仕組みと根っこが違うだけ効果は同じよ。デジタルで描く絵とアナログで描く絵みたいなもの。
どちらも同じ絵。……"まあ、そういうことをしてくる奴"ぐらいの認識で良いんじゃないかしら。それとも」
ずい、と、千尋を見つめる。
「魔法に、異能に、力に興味があるのかしら?
力はほしい、みたいだけれど。」
■百瀬千尋 > 「『異能』か『魔法』かはわからないけど。
悪いことしてるヤツに何にもないっていうのは、
おかしいし」
少女に見つめられ、千尋も目を見開いてうなづく。
「僕に力があれば、つかまえられたとおもうんだ。
興味っていうより、なきゃいけないんだよ
うん。欲しい。力が欲しいな」
■魔王バラル > 「ふふ、真っ直ぐねえ……
……強さを求めるのに、この学校の授業だけでは足りない?」
僅かに、首を傾けて問う。
この子を鍛え上げれば、どこまで伸びるだろうか。
自身がするであろう悪行を話せば、彼は義憤に燃える――燃えてくれて、遊んでくれるのだろうか。
島の征服と言う野望には不要な事だけど、
彼には、この少年には、興味が湧いた。
■百瀬千尋 > 「まだ始まったばっかりだから。
なんでもいいけど、僕の身になることだったら、勉強したいな。
ここに来るまで勉強なんてつまらなかったけど、いまはしなきゃいけないと思うから」
少しお姉さんの様子が変わった気がする。
自分のことばかり話していて、お姉さんのことをぜんぜん聞けてない。
「あ、そうだ、お姉さんは学生なの? それとも先生?」
■魔王バラル >
……魔王よ、そう名乗る事は、躊躇った。
夢を壊すのは後で良いだろう。
「学生で、魔法使いよ。来たばかりだし、学校には殆ど出てないけれど。」
■百瀬千尋 > 「ああー。お姉さんもきたばっかりだったんだ。
その、ずっといたのかと思ってた」
……なんか、お姉さん、すごく大人っぽいから」
見た目と年齢が違うのは、千尋もすでに何度も体験済みだ。
「準備がおわったら学校に来るの?」
■魔王バラル > 「坊やは、大人のお姉さんが好きなの?」
妖しく、冗談めかして微笑む。
これでも確かに永くは生きている。だが、精神だけで言えば
遊びを、やりたいことを追い求める――
――今はこの島の征服を――欲求のままに動く自分の精神的は年齢は、
案外未だに、目の前のこの少年と変わらないのかもしれない。そんな事を思った。
(でも、本当可愛いわねぇ……食べちゃいたいぐらい。)
「さあ、どうしようかしらね。」
学校へ来るか、と問われれば、これまた冗談めかして答えた。
■百瀬千尋 > 「お姉さんみたいなお姉さんが好きかな?」
にっ、と笑って、どう? という感じで決めようとしたが、
お姉さんのびりっとした思いが流れ込んでくるようで、
顔が少し赤くなる。
「いっしょに学校いけば、また会えるでしょ?
もっとお姉さんと話したいなぁって。
もっとお姉さんのこと知りたいなぁ」
■魔王バラル > 「全くもう、おませさん。」
頬を手を当てて苦笑する。
この私に苦笑をさせるとは。そう思う程真っ直ぐなおませさんの顔が紅潮した様子を見れば、
その頬へと手を伸ばしてみるだろう。
「そうね、じゃあ、時々は行ってあげるわ。学校でも、どこでも。会えたらお話しましょ。
分からない事があったら教えてあげるわよ。魔法にしても、何にしても。」
そのお話が、楽しいものになるかは状況次第、だが。
■百瀬千尋 > 「うう……ありがと」
触られて顔がさらに赤くなり、
「じゃあ、じゃあさ、お姉さん、名前、きいていい?
僕は、百瀬、千尋って言うんだけど」
少しずつしゃべり方が途切れ途切れになりながら。
■魔王バラル > 「……バラル=アッカディア=ルーアッハ。そう名乗っておくわ。」
態々魔王と名乗る必要もあるまい。
何れ知り得る事だろうとしても、だ。
ともあれ、触れた頬の感触を味わう。
「やーらかいわねぇ……」
■百瀬千尋 > 「ば、ばらる、あっかでぃあ、るーあっは」
聞き慣れなさすぎる名前に、何度も何度も頭の中で繰り返し唱え、覚え込もうとする。人の名前は絶対覚えるのが、好かれる秘訣だ。
「あっ……あっ……」
しかしそれにしてももうゆであがったように顔が真っ赤だ。
■魔王バラル > 「かーわいい。
このくらいで照れてたら、もっとイイコトなんて夢のまた夢ねえ?」
意味深な言葉で千尋をからかってから、ベンチを立つ。
「……さ、私は行くわ。また逢いましょ、千尋。」
そう言葉にすれば、ゆっくりと歩き去るだろう。
(何れとも坊やとも敵対するのでしょうけど、見どころもある、悪くない坊やね。
……柔らかかったわね。ほっぺ。)
ご案内:「常世公園」から魔王バラルさんが去りました。
■百瀬千尋 > 「う、うん、また」
バネのように飛び上がって、
「また会おうねお姉さん!」
歩き去って行くお姉さんをじいっと見て、視界から消えるまで眺め続ける……
■百瀬千尋 > 僕も帰ろう。そう独りごちると、飛ぶように素早く跳ねて、公園から姿を消した。
ご案内:「常世公園」から百瀬千尋さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に松渓 つばめさんが現れました。
■松渓 つばめ > とぷん。
池はもういくつめかわからない、小さな波紋を生み出していた。
淵に小さくなって座っている。
■松渓 つばめ > 今日学園に貼りだされていたかわら版。あれが原因だった。
昨日の夜のこと。西園寺って人のこと。風紀委員のこと。氷架ってやつのこと。
「なにそれ」
目つき悪く、しかし何も見ていないような顔で、吐き出す。同じ言葉が、これで13回。
■松渓 つばめ > 異能を暴走させる薬のことを知ったのも、そのかわら版だ。
薬の影響で、異能が暴走して西園寺という見たことも聞いたこともない人が、亡くなった。
死者一名。
が、それは、『死者一名では済まなくなるかも知れなかった』ことを示唆していた。
■松渓 つばめ > 昨日初めて会って、助けられて、病院で別れて。それだけの関係だ。が、
「で、それ?」
そいつが死んでたかもしれない、と思うと、頭をかきむしる思いだった。
結局、月曜の授業で一緒になることはなく、昼食をおにぎり1個で済ませて探しまわっても。
見つからなかった。
ついでに、あのウザい風紀委員も。
「腹減ったわホント」
手元にもう小さな砂利も残ってなかった。ぶちぶちぶち、と芝を数本ちぎり、池に投げ捨てる。
砂利よりもつまらなかった。
■松渓 つばめ > 「ああーっ、もう、アホかっ、アホよね大馬鹿っ」
結局なにもまとまりゃしない。シッチャカメッチャカの頭を振って、さらに振る。
いい加減目が回ってくる。仰向けにばたりと倒れた。
夕方の風。その爽やかさにも噛みつきたくなる。
うざい、と吐き捨てて風に背を向けた。
■松渓 つばめ > 誰がアホかと言われれば、わからないと答えるしかない。きっと自分だ。
ポケットに手をつっこみ、いつも忍ばせている使い捨てライターをもてあそぶ。時々ガスだけ出したりして。
■松渓 つばめ > カエルが鳴き始めた。
このまま風邪ひいてしまえば良いのにとも思うけれど、今よりもっとかっこ悪くなってどうする?と考えなおす。
もぞ、ごろ、もぞ、ごろ、と芋虫が遊ぶようなのろさでかばんの所まで1回転半。
「常世学園の闇…………とか噂してる連中もいたっけね」
煮え切らない。
「シャワー浴びとかないと。落第街行く前に」
仰向けの身体にかばんを載せ、それを支点にするようにして起き上がる。
■松渓 つばめ > ―――数時間後、落第街の闇の中から『ひぃぃぃぃ~~~っ』と声があがって、数分後呆けたような顔のノーマルの男がふらふらと出てくるわけだが……まあ、それはそれ。これはこれ。
ご案内:「常世公園」から松渓 つばめさんが去りました。