2015/08/03 のログ
ご案内:「常世公園」に切野真智さんが現れました。
切野真智 > いつもならすっと眠ることができるのだが、今日は何がちがったのだろうか、ふと外を歩きたくなった。

コンビニに寄り、おやつとジュースを買って、ふらふらと。

夜になったというのに、まだ少し熱の残る風に吹かれて、当ても無く歩くことはや数十分。
最後に辿りついた公園のブランコに腰掛けて休んでいた。

切野真智 > 街灯と月明かりに照らされる時計。
それが告げるに

「11時半か。カレコレ20分近く歩いたのな、俺。」

脚の疲れはなかなかある。
結構歩いたとは思うが、中々だ。我ながら驚いてしまった。

(結構身体鈍ってんかなぁ。ちゃんとトレーニングはしてんだけど。)

ブランコを小さく揺らしながら、くわぁっと欠伸をする。

切野真智 > (そういや聞いたこと無いけど、この島にジムとかあるのかねぇ。)

やはり自分でやる筋トレよりも良さそう。
なイメージがある。
趣味に使う時間がなく、比較的お金は余っているし、初めて見るのも悪くないかもしれない、と思う。

最前線に出される様なことは無いとはいえ、悪い奴に限って恨みを持たれる委員だ。
身体を鍛えておかないともしもの時…ということもある。

切野真智 > 折角学校が生徒同士での戦闘を許可してくれているのだから闘技場や訓練場で鍛えるというのも手か。

(この間ドスが落し物として届いたときは流石にビビったわ…)

そういえばつい、2,3日前に落し物係に突如ドスを持った男が現れて、一時騒然となったことを思い出す。
電話を受け身構えては居たものの、目つきの悪い大男がドス片手に事務所を訪れれば、どこもそうだろうが。

(訓練所での忘れ物はやっぱりアッチで管理してもらった方が良いのかねぇ。)
なんて悩み始めてしまった。

…っと行けない、どうせ明日からまた仕事じゃないか、わざわざ今考えなくてもいい。と頭を振って、悩みを吹き飛ばす。

「そういやオヤツかったんだった。」
と自分に言い聞かせるように。

切野真智 > レジ袋から取り出したのはじゃっがりんこ。
びりっと蓋を取って、一本咥える。

ぽりぽりぽり。
うーむ、お値段の割に、間違いないうまさ。
ほんのり塩味の後、濃厚なジャガイモの味。

続けてぽいぽいと口に放り込んで、ジュースでぐいっと胃に流し込む。

こんなコトしてっから身体が弛むのか、という背徳感をそっと心の奥底にしまいつつ、また一本、一本と放り込んでいく。

おやつ1つでできたとは思えぬ、なかなか幸せそうな顔。

切野真智 > あっという間にじゃっがりんこが無くなってしまった。
諸行無常だ。

ふぅっとため息交じりの息を吐き出す。
やはり量が足りない。
最近カップラーメンばかりだからといって、コレで野菜を補おうという考えは甘かったようだ。
と反省しつつ、ゴミをレジ袋の中へと放り込んだ。

切野真智 > これじゃあきっと、最近足りていない魚介類をさっちゃんイカで補おうという作戦も失敗だったと言わざるを得ないな。
仕方がないから食べよう。

これらは全ておやつを買うときの自分への言い訳に過ぎないわけだが、さらにそれに対して言い訳をつける。
そして、レジ袋からゴミを避けて、小さな袋を取り出す。
今しがた脳内で話題にあがったさっちゃんイカ。
開けた瞬間に広がる、チープな酸っぱい匂いが、なんだか食欲をそそる。

これまた、一枚とってはひょいっと口に運んでいく。

切野真智 > 気紛れで買ってみたのだが
(お、思っていたより酸っぱい…)
ちょっと食べきれるか心配になってきた。

残してしまうのも勿体ないし、食べきらなくは。
と思ってつまむものの、手があまり進まない。
まずいわけではないのだが、食べ合わせを間違えてしまった気がする。

切野真智 > 再びちらりと時計を見やる。
気付けばいつの間にか日付が変わっているではないか。
流石にそろそろ帰らなくては。

上を向いて、袋の中身をがっと口の中に流し込む。
そして、2,3ど噛んで、バッとジュースで流し込んでしまう。
捨てる先がゴミ箱から腹の中に変わっただけで、なんだかものすごく勿体ないことをしている気がする。

(次からは組み合わせも考えておやつを買わないとな。)
そんなことを肝に銘じて、ブランコから立ち上がる。

公園を後にして、男子寮へと急ぐだろう。

ご案内:「常世公園」から切野真智さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に四十万 静歌さんが現れました。
四十万 静歌 > ――ブランコにこしかけて、
ゆっくりと揺らしながら、
ぼんやりしている女が一人ここにいた

「――」

特に何かあったわけでもなく、
なんとなく感傷にふけっていただけであるが――

かれこれそろそろ30分くらい経過しよう頃合である。

四十万 静歌 > キィコ……キコ……キィ……

夜の静寂に、
ブランコの揺れる音だけが響く。

「――」

ただ、ただ夜空を見上げて、
一人ぼんやりと。

――何か面白いものが見えるわけではないが、
他にする事もないというよりは、
する気力が欠けているといった方が正確かもしれない。

四十万 静歌 > やがて――かくんと俯くと、

「――♪」

静かな声で歌をつむぎ始める。

――月の光を冠した歌。
居場所はどこにでもないとでもいうかのような、
寂しげな歌。

居場所なんかなくても生きていくしかない。
静寂から救い出して欲しい。

――そんな歌を。

ご案内:「常世公園」に薬師寺 瀬織さんが現れました。
薬師寺 瀬織 > 紺色の髪の少女が、夜の公園を訪れる。
彼女――薬師寺瀬織は、どうしようもない劣等感に苛まれていた。
先日行われた、元素魔術の実技試験。元より魔術を学びだしたのが学園を訪れて以降であったとはいえ、
その結果は芳しくなく、今後は今まで以上に修練が必要となるだろう、と考えていた。現に、今日もつい先程まで訓練を積んでいたところである。
加えて、瀬織自身の知りえないところで友人たちの関係が色々と進展しているらしきことも、瀬織の劣等感を増大させていた。瀬織の心には、暗いもやがかかっていた。
とぼとぼと歩いていると、歌が聞こえてくる。
見ると、瀬織が見知った少女――四十万静歌の姿があった。
彼女に近づきつつ、しばらくは歌の邪魔をしないよう、こちらからは声をかけずそれに聞き入る。

四十万 静歌 > 「――♪」

やがて静かに歌い終えるが、
じっと俯いたまま動かずに、
キィキィとブランコを漕いでいる。

だが、4・5回ほど漕いだ所で、
左右に首を振って顔を上げるだろう。

――まだ、瀬織には気づいていないようだ。

薬師寺 瀬織 > 静歌が歌い終わった今なら、恐らくは話しかけても問題ないだろう、と判断し、
ブランコに座る彼女との距離を少しずつ詰めていった後。
「……こんばんは、四十万さん。いい、歌……だったわね」
顔を上げた静歌に、言葉をかけてみる。
表情は普段と変わらず、真顔のまま。だが、少し優しげな声で。

四十万 静歌 > 「――あ……」

少し驚いた顔をするが、
少し精彩を欠いている様子が感じ取れるかもしれない。

「こんばんは、瀬織さん、
 ありがとうございます。
 ――私も好きな曲なんですよ。
 気持ちが乗せて歌えれる時は特に。」

なんて、淡く微笑みながら首をかしげる。

「――お恥ずかしい所をみられたでしょうか。」

――少し、頬が赤くなっているかもしれない。

薬師寺 瀬織 > 「いいえ。自分の気持ちを乗せて歌えるというのは、恥ずかしいことではないと思うわ」
頬を赤らめ、恥ずかしそうにする静歌の姿を見て、なんとかフォローせんとする。
瀬織自身はこのような時にどんな表情をすればよいかわかりかねているので、表情は変わらないが。
「……隣、いいかしら」
問うてみる。承諾されれば、彼女のすぐ隣のブランコに座るだろう。

四十万 静歌 > 「ふふ、ありがとうございます、
 瀬織さんは優しいですね。」

なんて、上目遣いで見上げてじっと見つめて、
にっこり笑い、

「――もちろん、構いませんよ。
 誰のものでもありませんしね。
 ――何か、ありましたか?」

隣に、といわれたら、静かにそう告げて、
首をかしげ、そう問うだろう。

薬師寺 瀬織 > 静歌の隣のブランコに座り、ゆっくりと漕いでみる。
そして、何かあったか、と問われれば。
「そうね。私……最近、うまくいっていないのよ。色々とね」
自身の現状について、素直に話しはじめる。
「この前、元素魔術の試験があったのだけれど。私、それでひどい点数を取ってしまって。元々魔術には自信があるほうではなかったのだけれど、それでますます自信がなくなってしまったわ」
さらに続ける。
「それに……友達は私の知らないところで新しい友達や恋人を作っているようだし。何だか置いて行かれてしまうような気がして、怖いのよ」
今の瀬織の心の奥で渦巻いている負の感情を、率直に打ち明けた。

四十万 静歌 > 「――」

静かに瞳を閉じて、
真剣にその言葉を聞いて、
ゆっくりと眼を開き、

「試験に、友人、上手くいかない事もありますし、
 ありました。
 ――そして、逆に、上手くいってるからこそ、
 同じ想いを抱く事もある。
 ――世界は、ままならないもの、ですよね。」

なんて、瀬織の方では前を向いてそういって、
それから、瀬織の方へと向き直り、
真剣な眼で見つめていうだろう。

「自信もなくて――
 置いていかれる事に怯える自分。
 ――変わりたいと願いますか?」

と。

薬師寺 瀬織 > 真剣に見つめられれば、こちらの表情もまた真剣になる。
「ええ。そう願っているわ。だから、そのための訓練だって……」
瀬織が元素魔術を受講しだした動機は、水を薬に変える自らの異能をより活用しやすくするため。
何もないところからでも水を生成し補給できれば、咄嗟の事態にも対応しうるようになると考えたからだ。
故に、今は自信がなくとも、少しずつでも、訓練を積まねばならなかった。しかし。
「……でも。まだ……出来る気が、しないの。とても」
今の瀬織は、いつになく弱気であった。

四十万 静歌 > 「――昔話を少ししましょう。
 といっても、
 一年前から……今年に入るまでの私、ですが。」

弱気な様子に、きっと上手くいっていない事と、
周囲への焦りが悪い具合に左右したのだろうとあたりをつける。
それが正しいかは分からない。
けれど――

「去年1年。
 私にも友人は多くないけど、少しは出来ました。
 授業も受けて普通に単位を獲得しました。
 普通の順風満帆ともいえる生活でしたが、
 私は、いつも置いていかれました。
 自分よりできなかったものは自分を追い抜いていき、
 友達になった人も、私より仲のいい友人や、
 恋人を作っていきました。
 勿論、才覚や付き合いの長さもあったのでしょう。」

勿論、そうでない人もいますけどね、なんていいながら。

「――諦めるな。諦めなければいつか必ず。
 でも――無理なものは無理という事はあります。
 私の、ように。」

そして告げるのはひょっとしたら酷く薄情な言葉だと思う。
でも、この言葉には先がある。

「でも――だからこそ、そう。だからこそ。です。
 変わるためには、一歩一歩歩んでいかなければならない。
 ならば、必要なのは歩みを止めることではなく、
 歩みを続ける事なんだと思います。
 ――たとえそれが未来の見えぬ闇の中であっても。」

――今だ夢のない私でも、歩んではいる。
そう、歩みはまだやめていないはずだ。

「――光は突然開ける事もあるのですから。
 ……それに、ですよ?」

そこまでいって、にっこり笑って首を傾け見つめるだろう。

薬師寺 瀬織 > 表情を変えぬまま、静歌の言葉にじっくりと耳を傾け、一区切りつくと。
しばしの沈黙の後、
「そうね」
とだけ、返す。
それが肯定を意味するのか、あるいは否定か。その真の意図は、まだはっきりとは明かさない。
そして、首を傾げ見つめられると。
「…………それに?」
問い返し、続く言葉を静歌の口から引き出そうと試みる。

四十万 静歌 > 「どう、感じるかは分かりませんけど。
 ――何があっても、
 何かが変わったとしても。
 ――私は、ここにいますよ。」

なんて笑う。

「置いていかれたと感じても、
 声をかけて呼び止めれば、
 私は変わらずここにいます。
 どんなに先に進んでも、
 どんなに置いていかれても。
 呼び戻されたなら――私はそこにいます。
 貴女が拒絶しない限りは。なんて。」

少し照れくさそうに頬をかいて笑った。

薬師寺 瀬織 > 静歌の笑顔に、瀬織の口角もほんの少し上がった。
「……ありがとう、四十万さん。……ありがとう……」
折れかけた心を優しく支えてくれるような彼女の言葉に、
瀬織は感情が溢れ出し、うまく言葉を紡ぐことができない。
両の瞳からは、ほんの少し、涙を零していた。

四十万 静歌 > 「――」

そっとハンカチを差し出して、

「……呼び止めて、声をかけて――
 自分のペースで一歩一歩。
 大丈夫ですよ。
 今すぐには無理でも、
 きっと 瀬織さんの望む自分に、
 気づいたらなってます。」

と柔らかく微笑み続ける。
元気になって欲しいという気持ちをこめながら。

薬師寺 瀬織 > 零れる涙を、差し出されたハンカチで拭きとると。
「四十万さん。何度感謝の言葉を言っても、足りないと思うのだけれど。本当に……ありがとう」
瀬織はこれまで誰にも見せたことのない満面の笑みを、静歌に見せた。
「私はこれからも訓練を続けるわ。元素魔術を身につけて、私の異能を今より役立てられるように。恋愛はまだ苦手だけれど、友達に負けないように……頑張ってみるわ。だから」
一寸、間を置いて。
「勝手なお願いだと思ってはいるのだけれど。これからも……私が挫けそうになったら、こうして支えてくれるかしら」
微笑む彼女に、問いかける。

四十万 静歌 > 「どういたしまして――」

そういって笑うと、支えてくれるかしらといわれると、
ちょっと紅くなりながら
もじもじし始め――

「勿論、喜んで――その、あの……
 と、友達ですから――」

なんていって、えへへと笑うだろう。

「ちょっと頼りないかもしれませんけど、ね?」

照れを誤魔化すようにそうウィンクしながら付け加えつつ。

薬師寺 瀬織 > 友達だから。その言葉を聞けば、
「……嬉しいわ。本当に」
再び、笑顔を見せる。その頬は若干赤らんでいた。
やがて、ゆっくりとブランコを立ち。
「それじゃあ、私はそろそろ寮に戻るわね。今日は、本当に……ありがとう。……四十万さんは?」
寮に戻ることを伝えつつ、静歌の予定についても聞いてみる。

四十万 静歌 > 「そうですね。」

このまま一人で、というのも考えたが、
今日の所は。

「友達と一緒に帰り道を歩きたいですね。
 色々ゆっくりお話しながら?」

どうでしょう?
なんてひとさし指を立てて首をかしげて微笑むだろう

薬師寺 瀬織 > 静歌が首を傾げ微笑めば、瀬織もまた微笑み返し。
「そうね。それじゃあ、一緒に帰りましょうか」
と言って、ブランコに座る彼女に自らの左手を差し伸べる。

四十万 静歌 > 「はい!」

と元気よく答えて笑い、左手をしっかりと握り返して立ち上がるだろう。

「それじゃあ、帰りましょう。」

とふんわり笑って手を握ったまま一緒に帰るだろうか

ご案内:「常世公園」から薬師寺 瀬織さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から四十万 静歌さんが去りました。