2015/08/06 のログ
■奇神萱 > 「不死鳥は死なず、灰に還って生まれ直す」
「新しい名前。新しい顔。それから新しい生き方だ」
「六道凛か。いい名前じゃないか。音がいいよな。お前らしい気がする」
どこかで見たような笑顔。在りし日の記憶を揺り起こすような仕草。
だが別人だ。赤の他人同士が、偶然もう一度出会い直した。
おかしな話だが、それでいい。
フードの下、濡れた表情はかすかに震えていた。
髪にハンカチを当てて水を吸わせる。
「どうだ? すこしは涼しくなっただろ?」
楽器をケースに収めて担ぎ、ダークグレイの雨傘を預けたまま明るく笑う。
「風邪ひくなよ二人とも。夏風邪は特に厄介だからな。お邪魔さま!」
走り雨に洗われ潤う天地へと飛び出し、学生通りの方へと駆け去っていった。
ご案内:「常世公園」から奇神萱さんが去りました。
■渡辺慧 > ぽ、と。
雨粒が顔に当たる。
そして、自分も世界の一因になった。
顔を彼女へ向け乍ら。
「…………あんだ。一応気にしてくれてたんだな」
自分から、出せない、と思っていたから、特に思うわけでもないが。
先程までの異物感から、少しだけ苦笑してしまう。
恐らく。いつ会うかどうかではなく。また会えるかどうかも疑問視されるが。そして、また会ったところで、自分は、大道具からも――。
しかしながら。いつものごとく。
「またな」
そう言って見送った。
■六道 凛 >
「……――」
悔しいなと、思った。
彼――、いいや彼女はもう自分のあの頃を使いこなしているというのに。
自分はどうだろうか? どうだと、言えるだろうか。
まだ――なにも、言えない。きっと。
傘を押し付けられたので、流れるリレーのように
後ろの少年に受け渡して。
「――街の見方、ルール。また、聞くから。”風紀の先輩”」
そうとだけ言い残して走りだす。
こんな顔はみられたくなかったから。
少年の、もうひとつの顔。
少数しか知らない情報を告げて
ご案内:「常世公園」から六道 凛さんが去りました。
■渡辺慧 > ふ、と。
反射的に受け取った、それ。
「お、い」
と、と少年を止めようとするが。
――ついぞ、その姿はすでに走りだしていた。
「…………なーんで」
知ってんだか。
――まぁ、よくわからない。
よくわからないが、別に、知られて困るものでもない。
ないが――。
……つまり。最初から、縁があった、というわけなのだろうか。
「……渡されても、な」
「返さなきゃじゃんか」
少しだけ、困ったようにつぶやき。
その傘を掲げながら。
胡坐をかいたまま。
また、ぼんやりと空を見上げた。
――なんで、寝ていたのか、そんな些事。
どこかへ吹き飛ぶほどの何かを感じたから。
ご案内:「常世公園」から渡辺慧さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に詩想 八夜衣さんが現れました。
ご案内:「常世公園」に雛倉 時雨さんが現れました。
■詩想 八夜衣 > (夏休み。
昼御飯より少し前。時計で言えば、そう…10時頃の出来事か。
ジリジリとブザーの様に煩く喚くセミの鳴き声も、暑さも右肩上がりである。
不快指数は、ピーク。
人の流れもまばらで、この暑い時に外出するのは億劫と考えるのか、辺りには殆ど人もいない。)
…。
(しかし、この人物はそんな日であってもいつも通りの和装姿にて、
公園の池の方を顎に右手を添え、木陰の下で見遣った。
そこに、さして深い考えなどないが、あんな池で水遊びすれば楽しいかもしれない。)
■雛倉 時雨 > 「あっちぃ…っかぁ~っ!」
【暑いからジュース買ってきてよ、と妹に頼まれたコンビニ帰り】
【今日も蒸し暑い、そんな事を思いながら帰宅していた】
【ちょうど公園に差し掛かる】
【昔は此処でもよく遊んだものだ…】
【辺りを見回すと、噂の人影があった】
【確か…そう】
「詩想 八夜衣さん?だったよね」
「はじめまして…かなぁ?」
【確か生徒会書記はいつも和服を着ているらしい】
【もしかしたらあの子じゃないのか?】
【そんな期待もあり、声をかけてみた】
■詩想 八夜衣 > (少し、遅れ気味にそちらの方へと向き直ろう。
それはきっと、暑さで思考が遅れているからに他ならない。)
…?
(あれ、誰だったろう。彼の様な男性と知り合いだったかしらと首を傾げる。
こう、言ってはなんだが女の子っぽさがある顔…生徒会にも見たことがない気がする。
会ったことがあったのに忘れてしまっては申し訳ないし…。)
…あ、はい!詩想です。こんにちは。
(どなた、と聞くことも出来ずに。
しかし、立って挨拶を。)
は、初めまして…でしたか。
(この辺で漸く安堵した。目に見えてほっと一息。)
はい、詩想八夜衣です。
え、ええと、…差支えなければ、貴方の御名前、お伺いしても?
それにしても、暑いですよねー。日傘なりでも持ってこようと思ったのですが…。
(改めて自己紹介。
生徒会幹部ともなれば、結構名も知られているのだろうと、
この辺りでまた思考が追い付いた。
暑さにやられてはいけないいけないと、額を手で二度さすさす。
それから、どうせお昼までは時間もあるし、と時計に一瞥を遣れば、
その間良かったら世間話にでも興じてくれないかなぁ…と平和すぎる思考回路が走った。)
■雛倉 時雨 > 「…あっ!?」
【自分は相手の事を知っていても 相手は自分の事を知らない事に、今さら気づく】
「そんな警戒しなくたって大丈夫だってば」
「寧ろ、初対面なのに急に話しかけた俺が悪いってーの!」
【そう言ってオーバーなリアクションで、ごめんなさいとする時雨】
「俺は雛倉 時雨<ひなくら しぐれ>って言うんだけど」
「取りあえず、ほら。 そんなところに居たら涼めるもんも涼め無いよ?」
【そう言い、暗に場所を変えようと指を自分の後ろに差す時雨】
【おそらく、あの休憩スペースで一緒に休もう、という意思表示だろう】
■詩想 八夜衣 > …いやはや。
(振り回されっぱなしで、気付いた時には彼は謝っていた。
…何故だろう?こう暑いと思考も冴えない。)
あ、それは大丈夫ですよ。
その…はい。ええっと。
(ぽかーん、と、オーバーリアクションに暫しの沈黙。
数回瞬きすれば。)
怪しい人でない、という事は分かりました。…面白い御方なのですね。
(やっと、遅れる思考回路が追い付いた。
自然、初対面に対する警戒心の様なものは緩む。)
そう、…覚えておきますね、雛倉君。あ、そうそう、学年は?
あ、えっと…はいっ。
(公園の休憩スペースへと目配せ。
世間話を振ろうと思ったが、その意図は違った風に受け取られたのだろうか。
兎も角、言葉よりも行動が先に来ちゃう人だと思った。)
■雛倉 時雨 > 「詩想さんまで俺の友達みたいな事言うんだねえ…」
【壁に寄りかかりながら、明らかに落胆する】
【友人からは、毎日のようにお前はわかりやすいから見てて楽しい、などと言われているのだ】
【好かれている証拠とも言えるが】
「名前だけでも覚えて帰ってくださいねー、っと…芸人みたいだな、俺」
「最近暑いからなぁー、俺あジュース買いに来たんだ」
【そう言いながら、何処からか複数のジュースを目前に付きだす】
「ほら、コーラに、アクエリアス。緑茶もあるよ?どれが良いかな?」
■詩想 八夜衣 > …あら、やっぱり面白い御方ではありませんか。
周りの皆さんもそう仰るなら…悪いことではないでしょう?
(どうして落胆しているのだろうか、彼のその辺の苦悩は知らない。)
ほら、やっぱり。芸人魂?ではありませんが、それに近しい物があります。
わわ…っ。
(突然と見えた複数のジュース。一体何処から…と、突然の出来事に驚きの色。)
ええっと、ジュース、ですか。…くれるんです?
そうですね…では………
(三本、どれを選ぼうか。
和風ファッションの詩想八夜衣のイメージを崩さないためには緑茶だろう。
しかし、この暑い中健康的な意味ではアクエリアスが良いだろう。
だが、味的に一番飲みたいのはコーラ。さぁ、どうしよう…?!
目まぐるしくさんほんのペットボトルの間を視線は右往、左往。)
…コーラ、くれたら嬉しいです。
(その声は、先程よりも幾分小さかった。)
■雛倉 時雨 > 「悪くは無いんだけど…さぁ?」
「なんかこう、恥ずかしいだろ?」
「詩想さんみたいな優等生なら良かったのになあ」
「はははっ…あげないのに目の前で冷たいものを見せびらかすような、悪い子じゃないよ?」
【そう笑いながら、飲み物を渡す】
「ん、これをどうぞ?…ちょっと、意外だったけど」
【残った2本はやはりどこかにしまう】
「んで?詩想さんはこんな暑い中何やってたわけ?」
■詩想 八夜衣 > 雛倉君は…そうですね、優等生って雰囲気じゃない気はします。
(改めて見遣れば、何となく、やんちゃやってそうな雰囲気がした。
最初思った通り、悪い人ではなさそうだが、失礼ながら成績優秀には…見えない。)
あら、だったら雛倉君は良い子、なんですね。
…どうも。
(受け取った炭酸飲料は…うん、冷たい。
早く飲んでしまわないと、この暑さでダメになってしまう。
温い炭酸は美味しくないので、とキャップを外すが…。
炭酸の一気飲みってあまり良い事にならない…ので、飲むかどうか逡巡。)
では、頂きま…え?
(飲もうとしたところで、彼の次ぐ問。
後で飲もうと休憩スペースの隅の影に置き据えて。)
あ、そうですね。
ちょっと生徒会の仕事をほっぽって、ぶらぶらしてました。
それに、もうすぐ御飯時でしょう?
早く済ませないと、何処で食べるにしても混雑してしまいますからね。
ですから、早めに…と、思ったのですが…早すぎたみたいで。
ちょっと時間つぶしに、涼めるところや、暇つぶしのタネを探してたんです。
…遊具で遊ぶつもりで来たわけではありませんが、落ち着いて座れる場所ですからね、ここは。
このスペース、良い場所ですね。
(さらっとサボリを仄めかす発言を一つ。
それから、日陰の下のこの場所を見まわして。
すぐそこに見える日向と日陰の境目を踏み越えれば、午前の炎天下がまた襲い来るのだが、
この辺は涼めるなぁ、と詠嘆して、しみじみ述べて。)
■雛倉 時雨 > 「うっせ、うっせ!」
【確かに彼女の言うとおり、頭はそこまで良い方では無い】
【ただし勉学において、であるが】
「んっはー!まぁ、褒められて悪い気はしないね?」
【思わずてれっ、てれっ、と顔を隠す】
「一気に行こうぜ?こう!ぐわーっと!」
「ほっぽって…って!確か生徒会長すっごい怖い人じゃなかったっけ!」
【あばばばばば、と縮こまって震えてしまう】
「…ちゃんと、ご飯食べたら顔出そうな?」
【じーっと、訝しげな視線を向けるのも、仕方がないことといえよう】
「んじゃあ、ご飯食べるまで俺に付き合おうぜ?」
ご案内:「常世公園」に詩想 八夜衣さんが現れました。
■詩想 八夜衣 > ふふ、ごめんなさい。つい。
…ですが、否定はしないのですね?
(こういうやりとりは手慣れているのか、間髪を入れぬ追求をやんわりと言い放った。
こうも大分と失礼な物言いを初対面でも出来るのは、彼の取っ付きやすいその雰囲気の御陰か。)
悪い子でもなければ良い事でも…。
…やっぱり悪い子じゃないですか。
(一気のみを進められれば冗談半分に顔を顰めて。)
んー、生徒会長は良く知りませんね。そもそも、少なくとも私は会ったこともありませんので。
ですが、私、結構ワガママ聞いてもらえる立場ですもの、これくらいは…ね?
(勿論大々的にサボると公言してでてきたのではない。
この件はヒミツですよと言わんばかりに囁きかければ、人差し指を口元に。にっこり。)
…そうですねー、仕方ありませんが。…何でしょう。意外と雛倉君真面目ですね。
どうです?いっそ生徒会で私の下で働きます?こき使ってさしあげますが…。
(サボリについて、ここまで食い下がってくるとは思っていなかったらしく。
本心から以外そうで。何故か反撃とばかりに不穏な御誘い。)
えぇ、そうしましょうか!
…ふむ。しかし…お付き合いですか。何にお付き合いすれば宜しいのかしら。
(座った状態でじーっと、彼の表情を見遣る。
髪型に茶髪が相俟ってナンパちっくに聞こえたが、それは…気のせいだろうか。)
■雛倉 時雨 > 「ぐぬぬ…ふん!今期『は』補修1個だったもんねえ!」
【そう胸を張る時雨】
【一般基準に満たない者が補修を受けるはずだが】
「あの喉にくる痺れ方が堪らないんだって!」
「前、抜き打ち指導あったろ?」
「あん時に『何だその髪型は!はしたないぞ!』って、皆の前で晒し物になったんだぜ…?」
【そう言って肩を落とす、ライオンのような髪型をした少年】
【生徒会長に怒られる事も仕方ない】
「生徒会には綺麗な人が多いじゃん?詩想さん含めて、ね」
「そんな中に混じっちゃったら、緊張で動けない自信があるよー」
【そうからからと笑う時雨】
【口説いているつもりはない…ようだが】
「妹にプレゼントでもしたいと思っててなぁ…」
「女の子の観点から、一緒に選んで欲しいんだけど、大丈夫かな?」
■詩想 八夜衣 > ………。
(にっこりと笑って胸張る彼を眺めよう。
ここで生徒会の、それも多分先輩であるこちらがツッコミを入れるのはあまりに大人げない。)
いや、そうですが。
しかし。ですね、炭酸を一気に飲むとあれです。…あれです。
(察しろと言わんばかりの物言い。人様に触れる際は和人的な御淑やな振る舞いを心がけているらしい。)
多分ですね、それって多分雛倉君が色々問題行動起こしてるからだと思うんですよ。
成績もあれなら指導もされますって。
でも、世の中いろんな見た目の人が居ますからね…。
………まぁ、確かにその髪型ははしたないと思いますが。
(そこは否定しなかった。
生徒会長とは色々噂だけが飛び交う存在、果たしてそれは生徒会長だったのか…それとも。)
…褒められて悪い気はしませんが。
あ、別にその点は大丈夫ですよ、屈強な男性が一杯いる部署もありますから、良かったらそちらにでも。
それでどうでしょう。
(ぽん、と手を叩けば名案だとばかりに非常にアレな申し出。
尚、慣れているのか居ないのか、口説き文句紛いな言葉を半分冗談に受け取った模様。)
ああ、そういう。
雛倉君も妹がいるんですね、私もいるんですよ。
やっぱり妹とはいつになっても可愛いものです…はっ。
で、はい、分かりました…。しかし妹さんにプレゼント、ですか…。
いい機会ですね、私も何か付き合うついでに買っていきましょうか。
(休憩スペースから立ち上がれば、ついぞコーラを口にする事もなく仕舞い込み。)
■雛倉 時雨 > 「ふふんっ!…ってなんだね、その顔は」
「???…あー!あれか!あれって…そう!そう!あれだもんな!じゃー仕方ないな!うん!」
【…理解しているかどうかなんて、子供でもその焦った顔をみたらわかるであろう】
「アレじゃねーって!充分いいっつーの!」
「仕方ねえだろ…何回治しても、はねるんだよこいつ…」
【そう言って頭部を直す時雨】
【また数秒見つめていると、ぴょんと生えるようにもとに直る】
「…それなら、詩想さんの下の方がいいかなぁ…変な意味じゃなくってね」
【顔を青ざめながらそう告げる】
「でも、生徒会って気軽にそうぽんぽん入れるもんなの?」
「あー…うん、可愛いよな」
「女の子と話してると、なんか怒るけど…なんでだろうな?」
「おっけ、決まりだね 今一番近いのは○○デパートか?」
■詩想 八夜衣 > …いえ。その。補修、頑張って下さいね。
(励ましの言葉を送るにとどまった。)
………そうでしょうか。
あれ、………面白い髪の気ですね?
(塑性加工でもされているのだろうか。
髪の先のゴムの様な動きを目で追って。)
ふふっ、そうでしょうそうでしょう。
素直で良い事です。…んー、そうですね。
成績が良くないと…ふっふっふ、補修を受けている雛倉君には無理そうですね。
(わざとらしい笑い声と共に。)
…同意してくれてもいいでしょうそこはもっと?!
え?あ…その、妹さんに恵まれたのですね、良かった良かった、です。
(その辺りには、言い知れない病みを感じ取ったのでまさか…とは思ったが切り上げて。)
ん、…そうですかね、えぇ、時間もまぁまぁですし。
それに、食事もそこで済ませられそうですし、行きましょうか?
■雛倉 時雨 > 「その…憐れみの目を…やめてくんないかな…orz」
「昔っからの癖っ毛なんだぜ?」
【指でくるくるしても、戻る】
【切っても、生えた後の髪もまたはねるらしい】
「自分で誘っといてぇ…!」
「いいもん、留年しなきゃいいんだもん…」
【そう言っていじいじと拗ねてしまう】
「別に可愛くないって言ってるわけじゃねーだろうが!?」
「ん、それじゃあ行こうか」
【そう言って詩想の手を握る】
【なお、本人は無意識の模様】
■詩想 八夜衣 > …自業自得だと思います。
(言葉の端に倒れ込む姿が見えたが気のせいだ。)
………床屋に行けばいいのでは。
はいはい、留年し無い様ちゃんと単位は頑張って取って下さいね。
妹とは可愛いものでしょうッ!!もっと積極的に―――…こほん、失礼しました。
ああ、ともかく。行きましょうか。
…あら?
(まぁ、偶にはこういうのもいいだろう。
この強引さも、息抜きと思って受け入れよう。
そう思って、気付いたが、長い袖から伸ばした手で、彼の手を握って―――。)
■雛倉 時雨 > 「いいじゃあないか!学生の本分は…勉強だよ…うん…?」
【誰に言い聞かせるかそうやって必死に呟く】
「床屋の人も不思議がるんだよな、この髪」
「可愛いけどさぁ…うん」
【この光景、妹が見たらどう思うだろうな】
【そんな事を考えながら二人は公園を後にした】
ご案内:「常世公園」から詩想 八夜衣さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から雛倉 時雨さんが去りました。