2015/09/20 のログ
白鷺 奈倉 > 「出来てる、って思ったら出来てるでいいんスよ。
 俺は出来てる、と思うッス。だって楽しいスからね」

へらりと先刻と何ら変わらない笑顔を浮かべた。
曖昧な、自信なさげな笑顔。
恐らく自分の言葉を真似たであろうそれを擽ったそうに受け止めた。

「頑張れッスよー、はたたさん。
 はたたさんなら出来ると思うッスよー!」

人間と猫が相互に干渉することは極めて少ないが、その中間であれば。
駆けだしたはたたの様子を見ながらまた目を細めた。欠伸をひとつ。

「………、人間同士でも話、全然通じない人もいるッスからね」

虚空にぽつり、洩らした。

ご案内:「常世公園」から白鷺 奈倉さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にアスティアさんが現れました。
アスティア > 「――うむ。」

ジョギングをしながら、
公園にある遊具や設置物を障害物と仮定して、
ちょっとしたアスレチックを楽しむ。

体の下地を作りつつ、
ちょっとした地形利用の鍛錬にもなって一石二鳥。
否、

「――楽しいな……!」

三鳥である。
生き生きとした顔で公園の中を駆けずり回る。

アスティア > 中でも結構楽しいのが――

大きな滑り台を逆走し、
上りきった所で、飛び降りる。

等という絶対に良い子が真似してはいけない奴である。

――日は沈んだし大丈夫、
なんて自信からやってるけど、

正直どうなのだろうか。

アスティア > ――そして、ジャングルジムで、
手を使わず、たんたんと、
ジャンプだけでのぼって、
一番上からジャンプして飛び降りつつ、
くるくる前転を決めて着地した所で――

「――ドーシンにかえるだったか。
 いいものだな。」

と、腕を組んで大きく頷く。

――とりあえず遊びながらの鍛錬は終わりらしい。

ご案内:「常世公園」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
谷蜂 檻葉 > 「ええと、後は明日のパンでも買って帰ろうかな……」

減ってきた野菜を補充した手提げを眺めながら、学園地区をゆっくりと歩く。
ぼんやりと来週の予定を頭のなかで広げながら公園に差し掛かった所で

ガンガンガンガン!と、少しばかり大きな音―――滑り台を逆走する際に支える板が僅かにたわむ音―――が聞こえて、不審そうな表情を浮かべて覗きこむ。

人気のない公園で、音の方向に視線を向ければ一人の少女がジャングルジムをアクロバティックに登り、そしてジャンプを決めて、着地した瞬間だった。



「……凄いね。 貴女、この世界の人?」

そのまま、見て見ぬふりをするようにその場を後にしても良かったのだけれど、
大きく頷く彼女の後ろから、ざくざくとゆっくりと土を蹴りながら称賛の声を掛けた。

アスティア > 「ふむ。」

一つ頷き、くるりと体を反転して檻葉をみる。

「否。異世界の人間だ。
 ごらんの通りな。」

と髪を少し掻き揚げ、耳の付け根を良く見せる。
付け耳じゃないぞ?というアピールである。

「ま、あれだな。
 これくらい出来ないと剣士なんてやってられんからな。
 ああ、なんだったか。」

ふむ、こういう時はどういうのだったか、
と首をかしげ――

「ニチジョーサメシジ?」

谷蜂 檻葉 > 「日常茶飯事、ね。
 この島でそうそう『剣士』にお仕事があっても困るけど……風紀員の人?」

苦笑しながら、こんばんは。と一礼する。

「……あ、私は『図書委員の檻葉』よ。 宜しくね。

 そこを通りすがったら、人並み外れた動きをしてる誰かさんが見えたから興味本位で見に来たけど―――ちなみに何してたの?」

公園の出入り口を指差しながら不思議そうに首を傾げる。

アスティア > 「そーそー、それそれ。
 ニチジョウサハンジだな。
 うむ。
 まぁ、剣士というのはあり方だから、
 仕事があろうがなかろうがやめれんな。
 ちなみに風紀ではないぞ。
 入ろうと思った事はあるがな。」

うむ、こんばんはと、にっこり笑って、

「図書委員のオリハだな。
 妾は1年のアスティア・リノンシアース。
 さっきも言ったように剣士で、
 目下、この世界についての勉強中というわけだ。」

で、何をしてるか、か、ふむ。
と顎に手をやって考えるそぶりをしつつ――

「広い場所は鍛錬によく、
 色んなものがあるのは障害物として鍛錬に花を沿え――
 遊ぶのは楽しい。
 つまりはそういうことだ。」

と、真っ直ぐ目をみていうだろう。

谷蜂 檻葉 > (『無職』? いや、普通に学生さん、かな。)

委員会所属じゃないんですか、なんて。
ふんふんと相槌を打って、失礼な事を考えながら言葉を返す。

「アスティア・リノンシアス……えと、”アスティアさん”でいいのかな?
 それともリノンシアス――”リノンさん”とかでオッケー?」

伸ばし棒をうまく聞き取れずに、どう呼べばいいか尋ねる。

そして、おおよそ遊びながら鍛錬をしていた―――

ああ、『鍛錬をしながら遊びを堪能していた』?
ともあれ、彼女なりに遊具を活用していたと答えを受けると、
同じように少し考えるように間を置いて


「ちなみに、訓練所のことはご存知です……よね?
 あ、いえ、別に何処で鍛錬しようとしても良いんですけどね。」

主に私は。

アスティア > 「アスティアでいいぞ。
 リノンシアースはこちらでいうミョージだ。」

まぁ、リノンでも好きなように読んで構わんがな。
ハッハー!
と大笑いしつつ、

「訓練所とかも堪能するが、
 折角ここにも色々おいてあるし、
 自由に使って遊んでいいなら――
 やるしかないだろう。」

と、何故かドヤ顔で自信満々に答える。
限度とか知らないらしい。この馬鹿エルフ。

「それで檻葉殿は何してたんだ?」

谷蜂 檻葉 > 「では、アスティアさんと。」

見た目からするとクールな印象の人だが、
こうして話すと随分とフランクというか……何事も一見とは違うものだな。と思う。

『エルフ耳』幻想が少し壊れたともいう。


「―――なる、ほど。」


なるほどつまりこの人は―――――わりとアレだ。


「私ですか?
 ただの買い物ですよ。お野菜を買って、明日のパンを買おうかと。」

あっちの方に美味しいパン屋さんがあるんです。
と、商店街の方角を手提げを持っていない方の手で示す。

「アスティアさんって、パン食ですか?」

まず『パン』を食べているかどうかすら、異邦人とは齟齬が出るのだけれど。

アスティア > 「うむ。
 しかし、なんか妙な表情をしているようだが、
 一体どうした?
 あ、あれか。
 妾、エルフの中でも異端だから、
 あんまりエルフのコテーカンネに囚われると良くないぞ。
 この間も子供に本で読むエルフさんと違うー
 とかいわれたからな。」

まぁ、本で読むようなエルフが大体であってて思わず吹いたりしたんだがなー。
なんて笑いつつ、

「おお。美味しいパン屋か。
 いいな、この世界のパンは、
 ふっくらふわふわで色んな味があって、
 ちなみに妾はどちらかというとごはん派だな。
 こっちのパンも美味しいから好きだが。」

谷蜂 檻葉 > 「ああ、いや。何でもないです。

 ―――ええ、何でもないですとも。」

『なあんだよかった。』と、面と向かって言うわけにもいかずに
首を振って、しっかりとそうじゃないと伝える。

相手が気にせずとも、心の棘に成るものは適当に放るわけにもいかないだろう。


「……へぇ。意外、というか。
 やっぱり『門』が繋がるのは似た文明を辿った世界なのかしら。」

馴染んでるなぁ。と、苦笑気味に『米』が好きだと笑うアスティアに相槌を打つ。


「元の世界にも、お米が?」

アスティア > 「?
 そうか?
 ならいいんだがな。」

なら気にしないでおこうと、
笑う。
基本的に細かいことは気にしないのである。

「まー、確かに以外だろうな。
 大体パン派だとは良く思われるが……」

ふむ。と、少し思考して。

「向こうで米は食べたことないな。
 門の向こうはこちらでいう中世ヨーロッパあたりの文明らしいな。
 だが、確かに――どこかしら似通った文明と繋がるのかもしれないな。」

『門』についてはよくわからんがな。
と大笑いして――

「ま、そんな妾が御飯のほうなのはアレだな。
 私の元いた世界の食事は不味いからだろう。
 パンっていうと硬くてガチガチでパサパサしたものだからな。」

びっくりするほど不味いぞ?と何故かドヤ顔である。

谷蜂 檻葉 > (考えることは皆一緒、か。)

エルフといえば。である。

トールキンから幾つものフィルタを通してなお、
神秘的なイメージと欧州の概念で固まったソレらは、だいたいこの世界共通なものの気がする。


「ほほう。」

ますますファンタジー。


「……なんだろ。

 自分の世界が、何処か見知らぬ世界よりもいいところだって言われるとなんとなくうれしくなるのは―――こういうのも、”郷土愛”って奴なのかな?……うん、『ご飯が美味しい世界』って、なんだか嬉しいかも。」

ふふふ、とドヤ顔に楽しげな笑みを返した。




「―――あ、っと。 立ち話でこんなに時間取っちゃって、ごめんなさいね。
 この後も、まだここで……鍛錬?するのかしら。」

アスティア > 「うむ。確かに自分の世界が褒められて嬉しいのはいいことだ。
 それだけこちらを愛している証拠だろう。
 そして、御飯が勝るに勝る賞賛はそうないだろうしな。」

御飯は大切なのである。
御飯は大切なのである。
大きく頷いて――

「まぁ、気にしないでいいぞ。
 遊びも終わったし帰ろうとしていた所だしな。
 そちらの時間も取らせたことだし、ふむ。」

じっと檻葉をみて

「荷物もちをしようか?」

なんて笑っていうだろう

谷蜂 檻葉 > 「―――え、っと。」

提案に、少しばかり思案していたが。
正直まだ彼女と話をしていたいし、とはいえあまり話していてもまだ残暑がぶり返す今日日に手荷物をほったらかしにしているのも気分が良くないので


「じゃあ、少しお願いしてもいい……かな?」

ありがとう。と、照れくさそうに笑って
「じゃあ、パン屋さんで一品プレゼントするね」と、公園の出口に足を向けた。

アスティア > 「うむ。任せるといい。力はありあまっている。
 しかし、いいのか!
 ありがたくいただくぞ!」

と呵呵大笑しながら、
ついていくだろう。

ご案内:「常世公園」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
ご案内:「常世公園」からアスティアさんが去りました。