2015/09/25 のログ
■朝宮 小春 > じゃあ、隣……お邪魔するわね。
……作っちゃったの? しようの無い子ねえ。
(位置変えをしてもらえれば、隣によいしょ、っと座り込んで。
その上で、こらー、と手で拳をつくって、ぺたん、っと頭に触れるように突いて。
そのまま、頭をぽんぽん、と撫でる。)
硬いことは言わないけど、休んだ分は必ず自分で取り戻さなきゃダメよ?
あと、学校内ではできれば、できれば先生をつけてもらえると………。
(指をぴ、っと立てて真面目なことを言って。
その上でちょっとその指がへにゃん、と曲がって、お願い? と手を合わせてみせる。
誰にでもちゃん付けされるのだ。 なんてことだ。)
………ん、いいわよ。
私でいいなら、聞いてあげる。……むしろ、聞かせて?
私? ……お仕事が珍しくお昼に終わったから、そこから部屋に戻ってずっと篭っているのも不健康かなって。
だから、ちょっとお散歩がてらね。
(片目を閉じて相手にほほえみかけて、缶ジュースを軽く揺らす。
オレンジの爽やかな飲料一つを手に、飲む? と差し出して。)
■蒼穹 > …あははー。ごめんごめんって。
ところで何で私がコハルちゃんに謝ってるんだろうか。
(緩く、音もなくと言った風に優しい拳が触れれば、
最近はやっている?てへぺろを象って悪戯に舌を出してみる。
そのまま、撫でられちゃえば無抵抗。知らず知らずに顔だけ先生の方を向いていた。
自問自答の解は無い。)
ん、もー、そういう話しないでって。
やっぱキミは先生なんだねぇ…こんな所まできてお説教なんかされたくないやい!
…はいはい、分かってる分かってる、単位は落とさないようにするから。
(ただの厳しくてストレートなお説教ではなくて、ふにゃっとした姿勢に反発すれど反発しきれない。
だが、その優しさが彼女をちゃん付けに導いている事など、本人は知る由もないのか、
知った上でそう振る舞っているのか…。)
お。良いね。
じゃあちょっとだけ。愚痴ろうかな。
ああ、お散歩にね。買い物とかじゃなかったんだ。
先生ってのも大変みたいだねー。
(よっこらせ、と少々初老のおばあさんめいた掛け声をすればお行儀の良い姿勢に。
ほんの僅かに缶の中で揺れる水の音。ラベルはオレンジらしい。
ん、ありがと。と、一言。受け取って、プルタブを引こうか。それから一口飲んで。
遅れながらいただきますと。)
…ふぅ。さて、何から始めようかなぁ。
ああ、そうそう。御仕事なんだけど。最近私も働かされる事多くてね。
(呆然と言った具合に、脈絡なく愚痴が始まった。
そもそも何に対して働かされているかさえ分からないやもしれない。)
■朝宮 小春 > 先生、私先生。
謝る必要は無いけど、気をつけなさいよ?
(てへ、と舌を出す姿に苦笑を浮かべて、悪い子、と撫でてしまう。
悪気の欠片も無いその様子には、どうにも怒りが湧いてこない。
自分を指差して、教師であることを主帳する。 謝罪は正当、正当です!)
………そりゃあね、先生としてここにいるんだもの。
職務はちゃーんと遂行するわ? そのためにいるのだからね。
ふふ、じゃあ、今日はこのくらいにしておいてあげる。
(柔らかいお説教をしながら、頭を撫でる。
相手がもー、っと不満気な声を漏らせば、くすくすと笑って。)
あら、先生の心配はしなくてもいいのよ。
学園の外であっても、先生と生徒の関係は変わらないのだから。
私が心配する側。 どーん、と愚痴の一つでも投げてきなさい。
(豊かな胸を自分でぽん、っと叩いてえへん、と。
威厳は無いが質量はあった。
オレンジのジュースを差し出して渡しつつも、話す姿勢になった相手の方をじっと見やり。)
………ああ、そうね。
話はいくつか耳に入っているわ。 大変だった?
(相手の言葉に、うん、と頷きながら尋ねてみる。
穏やかに座ったまま、相手から目線を切ること無く。)
■蒼穹 > …先生だから何なのさー。
私はアレだよ、誰にも先生って付けて呼んだりしないんだけどなぁ。
(どう考えてもそういう問題ではないのだろうが。
いやしかして、こうナチュラルに撫でられるとそのまま頭を任せつつ。
そういう事してるから益々先生としての威厳が無くなって一つの御友達感覚で扱われるのさと内心で思う。
寧ろそれは良い事だと思うのだが。どうなのだろう。)
…そのために、ね。
あっははははは、目的があるって良いじゃん。
はいはい、どうもどうも。
コハルちゃんもしかして、小学校の夢は先生だったりした?
(何となく、そう思ったが。無論彼女の幼少期など知りもしない。
ただ、幾度か先生として、その為にと、そんな風に強調された気がして。
また頭を撫でられるのだが…やっぱりこの人ふんわりした表情も相俟って、
先生と言うか、…いや、先生なのだが。)
…む、むぅ…。
せん、せい。ねー。
どうもどうも。年じゃあ私が上だと思うんだけどなぁ。
(年齢(※あくまで生きた年数だけなら)では上だが、御胸は向こうが上な様子。
先生、先生と繰り返されるが、そういう意味では、己が邂逅してきた中では実に先生らしい先生だと思う。
人間の学校の先生で、担任の先生といったらきっとこんな感じだったのだろう。
胸を叩いたその音は、どーん、とではなく、ぽん、とだった。頼りになる、のだろうか。)
ん。まぁまぁ、かな。
そうじゃなくてね、面倒事の対処に追われるのが嫌いなんだ。
っていうか知ってたんだ。ここ数日で危ない事ばっかり。
学生街で事件が起きてるんだから洒落になんないよね。
それが万引き窃盗とか可愛いのだったらいいけど、やってることは通り魔だからタチ悪いよね。
(多分、噂にはなっているのだろう。あれだけ表で派手に暴れていたのだから。
頼りになるかどうかは分からないけれど、彼女の立居振舞と姿勢や目線から、
少なくとも真面目に聞いてくれる、そんな真摯で親身な在り方を感じ取った。
だから御友達と認識されるのだとまた思うのだけれど。本人はそれに御不満な様子?)
■朝宮 小春 > そういう生徒がいることを理解しつつも、先生でいることを諦めないことが必要なのよ。
諦めてしまったら、本当に境界線が曖昧になってしまうでしょう?
(きっと、彼女自身は諦めていない。
威厳あるしっかりとした先生でいることを。
それでも、目の前の悪びれない生徒に穏やかな感情を抱くのは、否定しがたいこと。)
ううん、私は昔から、研究者になりたかったんだけどね。
なかなか難しいのよね、そんなに多くの人数がなれるわけでもないし。
でも、ちゃーんと今は先生としてしっかりすることが目標だから、安心してね?
年齢は関係ないわ? だって、先生と生徒ってそういうものだもの。
(空を見上げて、ゆるやかに自分のことを口にする。
隠し事はしない。 自分が挫折した経験も素直に口にしながら………
任せなさい、ともう一度胸を叩く。
相手が年上であることには慣れている。
むしろ、何歳か分からない人が多いからこそ、先生と生徒という不変の関係を重視することに決めている。)
………なるほど。
終った後の報告とか、壊してしまった物の経緯の報告とか? いろいろと大変よね、一生懸命動いた後だっていうのに。
ええ、知っている。………私もよく歩いているから、他人事じゃないから、ね。
私は………何にもできないから。 そういうとこでは、頼るしかないことが本当に悔しいところだけどね。
(相手に言葉に苦笑を見せて。
その上で、目線を少しだけ伏せて、小さく笑う。
その場に居合わせていれば、すぐにこの世から退場することになっていただろう。
そういうことくらいは、理解をする。)
■蒼穹 > …よく分かんない。ただ、自分が「こうありたい」って、そう思う事は大事だと思うけどね。
境界線は、曖昧に濁しといた方が良い事もあるんだろうけど、そこばっかりは、そうだと思う。
ま、それはそれとして私はそれでも「先生」と呼ぶかどうかは気紛れなんだろうけど。
(彼女の話は、分かる。自分がこうでありたいとか、そんな事を妥協してしまったらと。
ただ、残念ながら威厳はなく、しっかりしているかと言えば、そこも少々。
立派な先生に、と思ってはいるのだろうけれど。)
おお、通りで理科に生物学なんだ。
でもこの島は割と結構簡単になれそうだけどね。研究者って言ってもピンからキリまで。
…あっはは、そっか。気が変わっちゃったのかな。ううん。
だーかーらー!…もー、何で先生先生っていうかなぁ。そりゃあまぁキミは先生だけどさー。
…ま、ここばっかりは先生と生徒って、そういう事にしとこっかな。…しっかたない。
(或いは、嘗ての彼女の夢に水を差してしまったのかもしれないけれど、本人はそこに配慮が行っていない様子。
どこまでマイペースな振る舞い。だったけれど、一先ず大人しくなった。)
あー、そうそう。書類ね。何回かやった…慣れてないから面倒でね。
それに、問題は事件自体だよ。事後処理や報告は誰でも出来る。
けどさ、通り魔に襲われてる子をどうにか出来るのは残念ながら限られてるんだよね。
ま、先生も気を付ける事だよ。気を付けてどうにかなる事じゃないかもしれないけど。
(やっぱり、人間の普通の教師。先生といっても、不審者をどうこうできるわけではない。
ここは、超常が当たり前に存在する世界だから、彼女の様に、ノーマルな人は、そうするしかないのだろう。)
…何か。先生が、何かできたとしたら、頼らず前に立ってた、そんな感じかな。
(もう一口、啜りながら、少しだけ悔しさの様なものをにじませた素振りを横目で捉えて。
無表情の視線を遣って、ふと聞いてみた。)
■朝宮 小春 > ふふふ、私はそうありたいのよ。教える時に厳しく教えなければいけない時もあるでしょう?
気まぐれでしょうねー、何となくそれ分かってたわ……。
(相手の言葉に、とほほー、っと肩を落とす。
でも、そんなに不満そうな様子も無く、こちらも一口頂戴? なんてジュースの缶に手を伸ばす有様。
なんともゆるい様子で。)
………あはは、気が変わったというか、すごく失敗をしちゃってね。
まあその、クビ? 恥ずかしいところなんだけどね。
私がこれだけ先生だと口にするのだから、中途半端な気持ちでいるわけじゃないわよ?
むしろ、中途半端にしがみついているくらいなら、私の授業で少しでも将来、そんな仕事を目指してくれる子が増えるといいな、って思っているの。
ふふふ、よろしい。 先生って認めてもらえたわね。
(苦笑交じりに、自分の失敗談を柔らかく伝える。生徒の言葉がいかに刺さろうと、顔色は変えないのは彼女なりのプロ意識。
その上で、己の目標を口にする。 真面目な言葉に嘘くささは無い。
その上で、先生と生徒を認めさせれば、両手をぽん、と合わせて、花が咲いたような満足気な笑顔を見せた。むふー。)
………そうね。
そういう仕事は、どうしても………全ての被害を抑えるわけにはいかないもの。
対応をした人には、面倒というより、つらい仕事になることの方が多いかもしれない。
………知り合いに警察官がいるから、話には聞いているわ。
(あくまでも「対応」が仕事である。
何かが起こった「後」が基本。 つまりは何かが、起こってしまうことは止められないのだ。
それはつまり、何かしらの被害を0にすることはできないことを意味することが多い。
その事実は理解していて、目を少しだけ伏せて。)
………………何もできなくても。
他に何もできない生徒がいるのであれば、そんな生徒を守るのは大人の役目。
……先生じゃなくなったら、一目散に逃げるけどね?
(搾るようなその言葉は、悔恨が滲む。
その上で………、何かに気がついたように、くすくすと笑いながら言葉を付け足した。)
■蒼穹 > 厳しく教えてるところなんか、見たことないけどなー。
ま、気紛れだよ。気紛れじゃないとやってらんないんだ。私はね。
(本質と言うか、元々そういう奴だった。所謂嵐の様な性格だが、一応これでもマシにはなった。
おうおう、とやっぱり悪びれる様子もなく肩をぽむぽむ。それから、どうぞ、と、オレンジジュースの缶を渡した。)
…あー。それはキツい。
いやな思い出だったろうね。
ま、兎も角として…踏ん切りはついたって所かな。
中途半端じゃなくって、妥協せず、境界線を明白に…いやぁ、そういう考え、いいんじゃないかな。
つっても私は曖昧派だけど。
あっはは、…若いねぇ、コハルちゃん。夢や希望に満ち溢れてて、この老婆にはちょいと眩しいよ。
(失敗談を、影を落とすこともなく。寧ろ少しばかり明朗ささえ感じさせる風に述べるのは、
プロ意識というか、明るい希望の様なものを感じさせられた。
うそ偽りのない、生徒を思う様な、そんな先生らしい気概は、…若いなぁ。と、詠嘆するばかり。
彼女は、何もかも諦めるにはまだ早かったのだろう。これから、何でも出来るような、それだけの時間も、気持ちも持っていようから。
そんないつかの挫折も、今では割り切ってるって、そんな風に思った。)
さて、どうしようかな。
認めたと思ったら軽く掌を返すのも面白いけど。
(或いは荒れ狂う嵐の様な、どうしようもない悪戯な笑みを浮かべるのだった。
気紛れさは、止まらない模様。大人しくなったと思ったら、くく、とわざとらしく。)
ん。何をどうやったってそうなっちゃう。
仮に人的被害を抑えられても、怖かった、って、そんな記憶が残っちゃう。
(とか、分かった様な事を言うけれど。
ふと、やはり何か、自分がこういう事を口にするのには違和感を覚えて。ああ、と一声。)
―――らしくないね。私は本音いうと、そういうの割とどうでも良いんだけどね。
風紀委員の御仕事も、お金と情報と権力得るための最低限。
正義感ぶるのはさ、大嫌いだし、得意じゃないんだ。世間的に私はどうしようもない悪者だから、ね。
(色々働いてはいるけれど、どうしてもそこだけは譲れなかった。
甘ちゃんでお人好しになってしまっていたけれど。どうにか言葉にしておかないと、忘れてしまいそうだし。)
…それを踏まえたうえで、御仕事はつらくもなくって、ただ面倒なのさ。
と、ダークな話をしちゃってごめんね。
(話の論点を大きく逸らしてしまった気がする。
何だか最早、風紀委員は正義である前提で話されている気がした故、どうしても断っておきたかった、らしい。)
…あはは。大人、ね。いいんじゃないかな、逃げても。
守ろう守ろうって、先生なりにそう思ってるのは、分かるけどさ。
先生だからって、無茶はしたら駄目だよ。
(お節介な言葉に、お節介な窘め。生徒から先生へと、向けるような言葉ではないだろうけど。
頑張り屋さんなんだろうな、と。切実にそう思った。
それが故に、いつしか無理してしまいそうな、そんな気もした。
ここが、超常彷徨う歪な常識のない島だからこそ、尚更に。)
■朝宮 小春 > き、厳しいところだってあるのよ、そりゃあ。
ここの子は良い子が多いから見せる必要は無いだけで。
……あ、そういえば目の前に悪い子がいたわね?
(肩をぽむぽむとされれば、むむむ、っとじと目で見つめつつ。
それでも、ジュースを一口飲んで、ふふふ、と笑ってしまう。怒らない先生だった。)
踏ん切りかぁ、そうねぇ、ついたと言えばいいのかしら。
んん、まあ、嘘はよくないわよね………。
まだ割り切れてないし、それなりに勉強は続けてる。
でもまあ、やると決めたからには、先生は先生で全力でがんばるけれどもね。
………若い? ……生徒にそう言われると嬉しいような、不思議な気分になっちゃう。
(苦笑交じりに、やっぱり嘘はつかない。
挫折を割り切ることも乗り越えることもできないままに、それでもそのままに歩き始めるくらいの強さは持っていたのだろう。
秘密よ? なんて唇に指を当てて舌を出して笑った。)
ええ、ちょっとぉ………
い、いつか先生って呼ばせて見せるんだから。
朝宮先生、……って言ってみて?
(気まぐれな相手に、こっちは直球のお願いで対抗する。
呼ばせてみせる、という決意のあとに普通にねだるというゴリ押しを選択して、ちょっとねだってみた。)
………そうだと思う。この島にいるのだからある程度の覚悟はしているだろうけど。
それでも、私もそういう傷を持った人はたくさん見ているから。
………いいのよ。教育者としてはふさわしくないかもしれないけれど。
世の中のお仕事が全て、使命感で回っているわけではないもの。
お仕事の中には、誰にも感謝されない、されづらいものだってあるわけだし……。
そういう時は、お仕事以外に己の欲求を満たす何かがあればいい。
……そうしたら、お仕事はお金を得るための手段になるものね?
(役職、役割について………様々な言葉が頭に浮かぶ。
でも、自分には果たせぬその役割の重さも、負担も、自分には想像が及ばぬこと。
であれば、………そのスタンスを否定することができるはずもない。
きっと辛いし、気だるいだろうなあ、とは思ってしまうけれども。)
正義とか悪についても、仕方ないんじゃないかしら。
ただ、世間的に………じゃなくて、悪者だと自分で信じられなくなったら、それはもう悪者じゃないかもね?
(小さく、苦笑をしながら指で頬をぷに、っとつついてやる。
正義も悪も、自分の内から発するものだと彼女は、思う。)
………先生なんだから、生徒を守ることは無茶ではないわ?
ただ、私がいることで足を引っ張ってしまうこともありそうだから、そういう時はちゃんと一目散に逃げるけどね。
(あっさりと、無茶をすること自体を無茶ではない、としてしまう。
でも、ちゃんと冷静よ? なんて口にしながら逃げる時は逃げると言う。
溢れ出るような思いではなく、彼女の底に静かに横たわる気持ち。 まあ、無茶をしそうなオーラだけは無駄に出ていた。無駄に。)
■蒼穹 > はーい、私悪い子でーす!
で、結局厳しい面は見せない、と。
(ふふん、と鼻を鳴らすのだった。やっぱり優しい。厳しくも優しく、ではなく優しい。
ばっと手を上げて悪い子アピールを臆面もなくして見せる。)
…あれ。そうなんだ。ちょっと意外。
んー。そうだね。じゃあ先生に聞きたいけどさ。
(ふと、無表情―――己にすれば、それが真面目な顔の心算―――を向けて、一拍。)
そういう、踏ん切りが付かないけど、どうしようもない。
昔の事で、今更どうあがいてもしようがない。そういう事ってさ、
綺麗さっぱり、忘れちゃった方が良いのかな?
それって、さ。割り切る、なんてことは、きっと未来永劫できないって、私はそう思うんだよね。
軽い事だったとしても。
(先生に、今は、生徒としてそんな風に聞いてみた。
ちょっとした、御友達との会話。あの時、自分はどう言ったらよかったか。
そんな事を、思い出した。)
…ま、それはさておき、諦めきれてないのか、どっちつかずって感じだけど…。
先生として、頑張るの、そう…じゃ。影ながら応援してるさ。
あはは。若い若い。私の年齢とは比べ物にならないくらいにね。
そうでなくても"気持ち"が若いよ。「諦めない」だなんて、そんな事が言えるんだからさ。
(ふと、先程の彼女の言葉を拾って。
それから、彼女の昔の、辛かったろう思い出を何となく察すれば、りょーかい、と緩い敬礼をして見せよう。)
あっはは、んな事で意地張ったって仕方ないさ。
はいはい…あ・さ・み・や・せ・ん・せ・い?言ったよ。
(何だろうか、子供っぽかった。どうしてもと、そんな風に強請ってしまった先生に、
しっかり聞かせる様に強調して言う。)
…ん。殺されかけて平気でいられる人間はいないよ。
この世界はさ、色々変な奴が集まって来て楽しいけど、時たま不愉快だよね。
あはは。分かってるんだ、先生も。綺麗事だけじゃあ世の中回って行かないよね。
仕事以外に、何か、かぁ。私はそれを探しているんだ、暇だからさ。
使命感や正義感なんて、私にはないから。…御仕事はお金の為に。
(だから、最低限しか働かないし、滅多に表にも出てこない。
サボリであることも悪びれない。そんな仕事ぶりだった。
故、最近連日働かされて不満感も高まって。それで、今日の愚痴にと収束した。)
私は正義を騙りたくはないなぁ。
んん、ん。自分が悪者だと信じられなくなったら、それこそお終いだって。
私は永遠不変の絶対悪だもーん。
(つつかれて言いよどみつつ。何かしら反撃をと思ったけれど、結局ても足も出さなかった。
気まぐれそのものの、ふんわりした口調で大きな事を言っているが、果たして。)
だったら最初から逃げなよ。
ったく、コハルちゃんは普通の人なんだからさ。妙な意地張ったりしちゃダメだって。
余計なお世話かもしれないけどね。
(無駄な程に溢れるオーラは、当然の如く言葉にせずとも伝わって来て。
彼女にとっての無茶とは、何だろうか。
…こういう忠告をする事自体、柄じゃないとは思っているけれど。)
■朝宮 小春 > み、見せるし。そのうち。
………ほら、時期を見誤ってはいけないでしょう?
そういう時期をしっかり見極めることも、先生としての大事なお仕事よね。
(目の前で悪い子アピールするその子の額を、つん、っとつっついてやりながら、
ちょっと苦しい言い訳をして。)
………
忘れられないんじゃないかな。
むしろ、忘れようと思えば思うほど思い出されて、考えなくてもいいことを考えてしまって。
無理やり忘れるために他のことをしたりして。
(少しだけ考えて、言葉を紡ぐ。
誰かしらの経験談。ゆっくりと、穏やかに言葉を紡ぎながら。)
苦しいなあ、って思っていても、………
それも、仕方ないんだと思う。
もしも諦めるとしたら、思い出して苦しんだり、辛い気持ちになることも、全部……受け入れるしかないかもしれない。
人間って不思議なものでね。逃げようとすると苦しいことは迫ってくるの。
でも、目の前に立ってじっと眺めていると、………少しづつ、少しづつ。
納得できないままに、それでも………、他のこと、できるようになるんじゃないかな。
(答えを提示はしない。誰かしらの、体験談。
スローテンポで言葉を紡ぎながら、ジュースの缶を手に持って。)
そりゃあ、まだ若いですから。
気持ちで負けたらおしまいだもの、気持ちだけなら、本当に年下相手にも負けたりしないわ?
でも、影ながらじゃなくて、できれば光の当たる場所でも応援して欲しいかな、なんて。
ぬぬ、………い、言われたけどちょっと違う気がする。
やっぱり、心の底から言ってもらえるようになるしかないわね。うん。
(強調されて伝えられれば、何か違うことには気がつく。ぐぬぬ。)
………それでも、ありがとうね?
例えそれが義務感でも何でも無かったとしても、貴方のおかげで私は今日も外を歩けるのだもの。
貴方が何に生きている甲斐を求めるかまでは、私には分からないけれど……。
それでも、貴方のお仕事に感謝をしなきゃいけない。
綺麗事の本音一つも言えないで、教育者にはなれないわ?
………永遠不変の絶対悪へのお礼は、お金以外では何かある?
(くすくすと微笑みながら、その頭を優しく、ぽんぽん。)
あら、普通の人の前にこの学園の先生なのだから。
大丈夫よ、この学園でしばらく先生をしているんだから、危ないなと思ったらちゃんと隠れます。
(えへん、と胸を張る。危機管理は万全だ!)(当社比)
■蒼穹 > さぁ。もう時期尚早ってレベルじゃないと、思うけど。どうかな。
(ずっと前から悪い子である自覚はあったらしい。それをまぁ悪びれもせずにっこりと言ってのけた。
残念ながらつつかれても怯む様子は見せず。)
だよね。
…ううん、色色、意見は分かれそうだけど、さ。
先生は、そうやって受け入れるって、それが意見なんだ。
忘れようとしたって、忘れられない。それは、そうかもしれないよね。
納得はできない、でも、受け入れて。それで、他の事を、かぁ。
(ゆっくり、ゆっくり。時に置かれる間からは、彼女なりに考えてくれていることが分かる。
まるで、自分がそうだったように聞こえたのは、きっと気のせい。)
…前にね、彼氏が自殺して死んじゃったって。
それで、悲しんでた女の子の友達と、御話したんだ。…その時、私はなんて言えば良かったんだろうね。
そんなの昔の事で、どうでも良いって言われたら、それでおしまい、なんだろうけどさ。
(まだ御昼。その空は、嫌味なくらい澄んでいる。
暑い日の秋空、そそぐ太陽光から目を逸らし、それらを目視する。
ぽつん、と。どうしてこんな話をしたかの種明かしを溢した。)
あはは。気持ちも大事さ。気持ちもね。
…それだけ自信があったら、まだまだ色んな事が出来るだろうね。
それは…気分次第だよ。気が向いたらまた、授業にでも顔を出すさ、話半分、ノート半分にね。
ん、頑張ってよ。先生が先生に成れる時まで、これもまた、陰でひっそり応援してるさ。
(流石に嫌味っぽく感じてしまったのだろうか。苦笑いするが反省の色はあまり見えず。)
…どういたしまして。
やめて欲しいなぁ、そんな感謝されちゃったら、要らん使命感や正義感を持っちゃうじゃん?
私はさー、知ってるか知らないか分かんないけど、正義の欠片もない、どうしようもない悪者だったんだから。
こうして、感謝されると実際結構困るんだよね。
あっはは、綺麗事の本音…教育者、ね。教壇にたつには、本音も建て前も使い分けが大切だろうねー。
苦労してそうだよ。
(そんな苦労を掛けている一因が、己でもあるのだろうがそこはやっぱり悪びれない。)
さぁ、御礼ね。そのジュースだけで十分さ。
出来れば単位も欲しいけど。くれないでしょ?
(悪戯に、上目を遣りつつ撫でられる。)
しばらく?
ん、宜しい。突然いなくなって休講、とかは勘弁だよ。
どうせなら魔法の一つでも使ってみたらいいかもなのにー。
(それにしても胸でかい。流石とある男子のグループからナントカという失礼な仇名を付けられるだけはある。
大丈夫そうなら良いさと笑った。)
■朝宮 小春 > そんなこと言ってると、厳しくしちゃうわよー?
(にっこりと笑う頬をぷに、っとつまんでちょっと引っ張ってやる。厳しいお仕置きだ!)
………
そう、ね。 忘れられないもの、きっとね。
それに、きっと後悔もしてしまう。
私は、こう思うの。
そういう時って、何を言うかじゃあなくて。
その人が本当に心からの言葉をかけてあげることが、やっぱり一番なんじゃないかな、って。
だって、どれだけ考えたって、どの言葉をかけたら正解か、なんて分からないでしょう?
(少しだけ首を傾げて、その上で目を閉じて。)
だとしたら、少しでも確かな物を頼りにするしかないじゃない。
私と生徒の年齢差が分からないから、先生と生徒であるっていう事実を頼りにしているように、ね。
どの言葉が正解か分からないけれど、その時にその人に向けて、
迷いながらでも、悩みながらでも、一生懸命に傷つけないよう、慰めになるよう、考えてかけた言葉であれば、それだけは確かなもの………他人の全てを分からない以上………
確かなものだけは、手放さないように。
(目を閉じたまま、囁くような声で呟く。
そう、分からない。
分からないからこそ、一生懸命悩むのだ。本当にゆっくりと言葉を紡ぐ彼女が、丁度それをしている最中。)
気が向いたら、って先生に直接言うかしらね、この子は。
いつか「出させて下さい」って言ってもらえるように、努力するしかなさそうね。
(腰に手を当てて、もー、っと少し膨れながらも、こんにゃろ、と頬をもっかいつついてやろう。)
…んー、ここに来る前のことは、何も知らないわ?
ふふ、困らせてくれるのだから、ちょっとくらい困らせ返してもいいかもしれないわね?
ほーらほら、あんまり先生を困らせると、感謝状をつくって表彰するわよー?
(んふふ、っとちょっと悪戯っぽく笑いながら。)
……単位はダメ。
(ぺろ、と舌を出して笑った。 全く抜け目無いんだから。)
………魔法の才能も無いみたいなのよねえ。
それに、今から魔法を覚えるまでに学問を修めていたら、お仕事にならないもの。
……ふふ、心配してくれるの? 生徒に心配されていたら、教師としては失格かしら。
(それでも、少しだけ頬を綻ばせて、頭を撫でてあげたくなる。
胸? 揺れてますよ、ええ。 乳眼鏡というひどいアダ名が一部でつけられていることを知ったら、きっと彼女は遠い目をするのだろう。)
■蒼穹 > んぐぐ………ぬ、ぬー…!
(ちょっと痛い。日常生活で感じる痛みは普通に痛い。厳しいってそういう事じゃないでしょう先生。
不満そうに、言葉にもならぬ言葉と、目線にて抗議してみるが、果たして?)
…「確かなものだけは、手放さないよう」に、か。
良い言葉じゃん。
そうだね、…確かなもの。
正解なんて、未来が見える訳でもなければ、平行世界《パラレルワールド》に行けるわけでもないんだから。
結局どれが正しいかなんて、分かんない、んだろうね。
それに、考えてる事だって、御互いに分からない、不確かなものなんだし。
だったら、私とあの子が、御友達だって。それだけの確かな事実を以て、
伝われーって、そう思った言葉だったら、良かった、のかな。
なら、ちょっと安心したかも。
…人を思いやるなんか、柄じゃあなかったんだけどね。
兎も角、その言葉、その言い回しは、覚えたよ?
(飾らない簡素な言葉こそ、本心が出ていて、綺麗なもので。
所謂生の言葉というか、本人が途上であるなら、正しく偽りなく、褪せる事もない、
そんな綺麗な、悩める人なりの、今思う答えを彩っているのだろう。
小さく、漏れる様に、零れる様にと言った具合。目を閉じ囁く彼女が思う事は、結局分からないけれど。
そこから紡ぎ出される言葉は、受け取った。)
あっはは、その通り。
んやー。面白い授業は出てるさ、獅南という魔学教諭。魔法に興味はないらしいけど、尋ねてみると良いよ。
あの人は、教師としても、人間としても、魔術師としても、面白い人だから。
ただ、尊敬はしていないけどね。
…あとは、授業取ってないけど、ヨキさんとかかな。
(何だか矢鱈ほっぺたを触られちゃってる。ふにゃふにゃと自身の頬を触ってみる。
何か変な感触だ。じろーっと彼女の顔を伺った後、突撃、と、人間染みた速度でほっぺたを突き返したのだった。)
最近来たんだっけ?
おやおや。それは困った。…何で生徒に?大人げないぞー?
(この先生に困らされることは当面なさそうと思っているけれど。
ちょっとこの笑みはあやしい気が。)
うへぇ…やっぱり。
んじゃま、感謝の言葉を屈託なく。
あとテストの問題を教えてくれたら嬉しい。…なーんてね。
ま、今度もこうして愚痴らせてくれたらそれでいいさ。
メアドでも交換するかい?
(単位について断られるのは見え透いていたらしい。)
あー、先天的に魔法の才能がない人は何をどうやっても無理らしいからね。
ま、それこそ獅南ってヤツに言うと良いかもね。あの人は教師としては厳しいけど努力を認める人さ。
どれ、一つ魔法を御目にかけよう。何か見たいのある?
(ニヤリと人差し指を振って見せながら、誰もみたいなんて言ってないのに見せたがりそうな素振りをふるり。)
んな事はないさ。
先生だからこそ、心配される。信頼されてるって事だし、生徒から思われてるって事だよ。
誇りに思うといいんじゃない?なーんてね。いやぁ…何でだろう。
私、こういう撫でられるような年齢でもないはずだし、見た目ももう高一の女の子なんだけどなぁ。
(口ではそういいながら、まあ気分よさげに撫でられる。
乳眼鏡…可哀想に―――。)
■朝宮 小春 > ふふ、痛かったー?
(ちょっと意地悪に笑いながらも、抗議の目を向ければ、ぱ、っと手を話す。
厳しさを見せることができました。ええ、見せました。)
………そういうこと。
何が正しいかわからないまま、誤解に誤解を重ねてしまうのが当たり前なんだから。
………伝われって、そう思えたのなら、きっとそれでよかったんだと思うわ。
どんな状況でも、手札の中から選ぶしか無いんだもの。
突然、魔法の言葉が天から降ってくるようなことは、きっと無い。
最善を全力で選んだなら、例え後悔をしても………それは、仕方ないわ。
………? そうなの?
じゃあ、今度訪ねてみようかしら。ヨキ先生とはこの前お話はしたけれどね。
まあ、………どちらにしろ、今はなかなか魔法を覚える、とまではいかないでしょうけどね。
(頬をぽりぽり。一朝一夕にいかないものだということくらいは、ちゃーんと理解はしている。
頬をつつかれて、んにゃ、と声を漏らし。)
ええ、最近よ。3ヶ月くらい前だったかな。
その前から非常勤として時々通っていたから、何となく前からいるみたいな感じだけどね。
………ええ、だって私、大人気ないもの。
(ふっふーん、なんて笑うけれど、実際に何かをするつもりは無いのだろう、するり、と手を戻して。)
ん、いいわよ、メールに入れてくれたら、いつだって聞いてあげる。
私で良ければ、いつでもね。
(テスト問題についてはスルーしつつも、メールに関してはあっさりと了承。
愚痴だって、こぼせる相手がいるほうがいいのだ、きっと。)
………驚かせて?
私ね、………ちゃんとした先生でいたいのだけれど。
生徒の力で、驚いてしまったり、怯えてしまってはいけないって………そう、思ってるの。
でも、驚くような能力なんて、きっと予測できないようなものだから。
もしも私を驚かせるくらいの何かができるなら、………とっても、助かるの。
(相手の言葉に、自然と………今の悩みが、口をついて出てくる。
想像もつかないような異能を見て、恐怖を覚え、背中を向けてしまうわけには、いかないのだ。)
………ふふ、そういうことなら、素直に心配されるのも悪くは無い、かもね?
あら、いいじゃない。 見た目が高1なら、子供子供。
(ぽん、ぽん、っと頭を撫でてそんなことを言う。)
■蒼穹 > ま、ちょっとだけね。ちょっとだけ。
(不機嫌そうにふいーっと視線を逸らす。優しいけれど、結構アクティブな先生だと再認したのだった。)
良い事言うね。それが、先生の言葉ってわけかな。
最善を全力でー、だなんて。らしい事言うね。
つってもあんまりコハルちゃんの事は知らないけどね。
ま、変に自分らしくない言葉が、突然降ってわいてくるなんてない、それはその通り、だろうしさ。
魔法を知らなくても尋ねてみると良いさ。国語の先生も出来そうなくらい比喩が上手いからね。
ま、魔法の適正は本当にまちまちだし、どうしようもないんだろうけど。
ヨキさん、あの人も面白いでしょ。色々と。
(もう少し悪戯してみようか。と、にやり。ずい、とまた迫れば頬を突っついたその手を、
今度は眼鏡を掬い上げようと動かす。)
あら、じゃあ結構最近だね。
私もこの間来たばっかりな気がするけど、同じくらいかも。
…ああ、じゃあこの島に居座ったのがって所かー。
自分で言う事じゃないし、誇らしげに言う事でもないと思うけどなぁ。
(苦笑い気味に同調しておいた。)
お。良いね。じゃあ交換しよっか。
…ん、こっちが私の端末。最新型らしいよ。
(因みにテスト問題については聞くまでもなくと言った様相。
ごそっとポケットから異界のものらしい端末を取り出した。)
ん、んんー。
驚かせて、か。選りによって私に驚かせて、と来たんだから困ったもんだね。
何したら驚くか、なんてわからないし。凄ければ凄い程何が起こったか分からなくなるっていうのが困りもの。
…例えばあの木を今の一瞬で消し去ったら驚くかい?…なんてね。
じゃ、驚くかどうかわかんないけど、ちょっとだけ。
ところでさ、コハルちゃんは何処か行きたい場所とかあるかい?
お昼御飯でも、学校でも。好きなところに連れてってあげるよ。
(鞄を持ち上げて、ベンチから立ち上がる。彼女が何をして驚くかは分からないけれど。
生物学の先生なら理科の先生で。物理学だってわかる筈。なら、光よりも早く動ける、
瞬間移動なんかを体験したら、驚くのかもしれない。…無難なところを選んだ。
流石に公園の木を切り倒したりしたらまた怒られてしまいそうだし。)
子供って言うなー。私はもう大人通り越してるっての。
…ま、互い心配して心配される、それくらいがちょうどいいんじゃないかな。
(撫でられるのもほどほどに。それくらいにからっと笑って。)
■朝宮 小春 > (くすくす、と笑う。 いじわるは少しだけにしておこう。)
……先生の、というか、私の言葉……かな。
きっと、生徒であるかないかにかかわらず、今の状況なら同じことを口にすると思うからね。
そういうこと。毎日の反復をしておかないと、いざというときに言葉は出てこないのよ?
……あ、これは先生の言葉ね。
(指をちょん、と立てて、ぺろ、と舌を出して笑う。)
ええ、ここの先生方はみんな特徴的で、面白いと思うわ。
いろんな先生と話すと、いろんなことを教えてもらえるし。
そういう意味では、お話してみたいかも。
島の外で気がつくこと以上のことを、本当にたくさん、ね。
……あら、あらら、ちょっと、ちょっとー?
(眼鏡をひょい、と持ちあげられれば、手を伸ばして元に戻そうと努力する。
眼鏡がないと何も見えません。おろおろ。)
あら、そうなの?
ふふ、……それなら、学校の外では、お互い同じくらいってことでいいのかしらね。
長かったら、先輩って呼んで頼ってしまおうかと思っていたけどね。
(冗談交じりに呟きながら、こちらもそっと携帯を取り出して、情報を交換する。
そちらの異世界の端末は若干訝しげな顔をするも、あっさりと。)
………そんなことできるの……?
え、ああ、……そう、ね? ………商店街にでも、この後行こうかと思っていたから、一緒するなら一緒しようかな、とは思うけれど?
(なぜ、そんなことを聞くのだろう、と首を傾げる。
魔法だろうか、何なのだろうか。 ……分からないままに、じ、っと見つめて。)
学校の外ならね。
(なんて、ああ、やっぱり頭が硬いのだろう。
何処までも頑固な先生だった。)
ご案内:「常世公園」から朝宮 小春さんが去りました。
■蒼穹 > じゃ、それは"コハルちゃん"の言葉として、受け取るよ。
…んでま、不本意だけどソッチは"先生"の言葉として、覚えておこうかな。
反復、ねぇ。…反復はもう良いんだけどなぁ。
(どうしようもない先生だ事よと詠嘆。)
先生だけじゃなくて、生徒も特徴的だよね。
色んな人が集まる場所だから、色んな特徴を持ってる人が多い。
島の外なんて範囲じゃなくて、この世界の外から来た人も多いんだから。私もそうだし。
あっははははは、つかまえてごらんなさい。
(ひょいと持ち上げてたったか公園を駆けて。)
ん、そういう事になりそう。
つっても早くも馴染んできてるけどね。
じゃあ、これで晴れて交換も出来たことだし。
行きましょうか。
(端末は異界っぽいけども、青色主体の実に己らしいカラーリングの薄型なソレ。
ナチュラルに眼鏡を返せば、虚空をひっつかむような仕草。)
目指すは商店街。座標は適当。さぁて。
「時空歪壊―ワームホール―」
(それから、何もない、というかそこにある「空間」をその手で壊して剥がし取って。
商店街から公園まで、その距離を破壊して、強引に出入り口を作った。
トンネルの様な入り口、そこをくぐれば―――)
さぁ、いらっしゃい。これをぐぐればその先は商店街さ。
(彼女は、そうして創られた―――或いは、壊された―――時空の穴を見て驚いただろうか?
先にその中へ踏み入って、おいでよと手招き。これから、二人は何処へ向かうのやら―――?)
ご案内:「常世公園」から蒼穹さんが去りました。