2015/10/11 のログ
ご案内:「常世公園」に枢木 柩さんが現れました。
■枢木 柩 > 10月も半ば、季節は秋まっただ中である。
「ううん、過ごしやすくなったなぁ…。」
夜風が心地よくつい散歩に出てしまった。
ブランコに腰掛け、夜空を見上げる。
■枢木 柩 > 「はぁ、もう17年か…
17年、冬に備えずとも生きれるもんだなぁ。」
狐として冬を越していた頃が懐かしく思われる。
たった。たったの17年だが、彼女にとっては狐であった百余年よりも
その年月は濃く思えた。
「友"人"も増えたし、充実だ…。ふふ。」
星空にそう独りごちて、なんとなく手の上で狐火を生み出す。
桜色の狐火を1つ、空へ打ち上げる。
「静かだなぁ…。」
ご案内:「常世公園」にエルピスさんが現れました。
■エルピス > 「ふぅー……」
暇を持て余し、公園を通りすがる栗色の髪の少女。
一見すれば少女の両腕をぶらりとしながら、路を歩く。
そんな中、ふと、ブランコへと視線が行く。
あのお姉さんは、確か……
「多……枢木おねえさんっ!」
静寂の中、声を上げ、子犬のようにぱたぱたと駆け寄る。
■枢木 柩 > 「ん?あ…。」
駆け寄る少女の姿には見覚えがあった。
あの子は確か――。
「四十万の…。える、ぴす。」
小首をかしげつつ。
名前の自信がない時はごまかすのだ。
人間はいつだってそうする。
■エルピス > 「うんうん。エルピスだよ。
えへへ、こんばんわ。 枢木お姉さん。」
自信のない素振りを察してかどうかはともあれ、二度大きく頷いてから微笑みを浮かべる。
ひまわりみたいに笑みを浮かべてからぺこりとお辞儀をすれば、柔らかい髪が踊る。
「枢木お姉さんは、散歩の帰り?」
■枢木 柩 > 「!うん、こんばんは、ふふ。」
夜の公園で輝くような笑顔に思わず頬が緩む。
返すようにお辞儀。お姉さんという響きがくすぐったい。
同学年だが。可愛さの前では瑣末なことだった。
「んー、そんなとこだな、帰路ってわけでもないけれど。
ほら、涼しくなってきて気持ちいいでしょう?」
微笑んだまま尻尾を揺らして、エルピスも散歩か、と尋ねる。
■エルピス > 「うん。そうみたいだね。
ボクは機械の身体だから、そこはちょっと良くわからないけど、最近は気温は冷えているのは分かるかも。
と言うのも、ほら、景色も秋めいてるから。」
にっこり笑って、木々へと視線を向けて促す。
秋めいた朱色の木々が揺れる様が見て取れるかもしれない。
「……秋でもこの姿はちょっと寒そうに見えちゃうかな?」
ショートドレスの裾をつまみ、ちょこんと持ち上げてから思案げにしてみせ、何気なく尋ねる。
ちょっと見えそう、かもしれない。
■枢木 柩 > 「あ、そっか…。ううん、結構気持ちのいい涼しさ
なんだが…。伝えられないのがちょっともどかしいな。」
苦笑して…。太ももにちら、と目が行く。自覚はない。
「ん。寒そうに見えるし、
可愛いのが季節外れに薄着っていうのは
…なんというか、誘ってる感じがするんじゃないか?」
八重歯を見せてにぃ、と笑う。
ハスキー気味の声質とあいまって余計に悪戯ぽく聞こえるだろうか。
■エルピス > 「さ、誘ってる……って……っ!?」
急に自分の装いが恥ずかしくなったのだろう。
顔を赤らめ、身を縮めスカートを押さえつける。
ものすごく恥じらっている様子。
「……う、うぅ。ボクもともと男の子なのに……」
■枢木 柩 > 「…少なくとも私よりあらゆる面で女らしいと思うぞ…。」
まじまじと見つめる。非の打ち所がなく可愛い。
「四十万といいエルピスといい…天賦の才とでも言うべきか…。」
視線をそらさず、眺め回しながら、真顔でつぶやく。
■エルピス > 「も、もう。昔からよく言われたけれど……」
きゅうぅ、と、子犬みたいな唸り声を零しながら視線を逸し、たじろぐ。
眺め回されている事に気付けば、それこそ小動物めいた落ち着かない調子で柩木へと視線を向けて、また逸らす。
「うぅん。ボクは静歌お姉ちゃん程じゃないと思うけれど。
静歌お姉ちゃん、凄く可愛いし、心配に無防備だし……」
……四十万の名が上がれば、その調子もちょっと和らぐ。
自分のことを無自覚に棚に上げ、無防備だなんてぼやいてみせた。
「……あ、そうだ柩木お姉ちゃん。
よかったら、その、お洋服買うのに付き合って欲しいんだけど……
薄い服だと、その、さ、誘っちゃってる……までいかなくても、
ちょっと、視線が気になるのは確かだし……」
■枢木 柩 > …可愛い。
口には出さなかったが。
「四十万の可愛さは次元が違うから比べるべきじゃないな。
どういう奇跡が起こったら四十万みたいな可愛さ濃縮の女の子が
生まれるのか見当もつかない。うん。」
あはは、と同意して
「ん、私なんかで良ければ、時間がある時いつでも付き合うぞ
…なんかからかって悪かったな…。」
子犬をいじめた気分になってきたのか、
少し申し訳無さそうにエルピスの頭を撫でようとするだろう。
■エルピス > 「あはは。静歌お姉ちゃんが聞いたらびっくりしそう。」
"でもちょっと"分かるかも、と、弾ませた声で付け加えた。
笑ったり恥じらったり、表情が変わっている。
「うんっ。ありがとう。柩木お姉ちゃん。携帯端末とか持ってたら連絡先を交換できるんだけど……。
ううん、半分ぐらい事実だし大丈夫。周りの目も気になってたし、混んでいる駅とか歩くとおしり触られるし……」
うぅ、と、困りげに視線を逸らして被セクハラ体験をぽろりと零す。
頭をなでられると目を細め、どこか気持ち良さそうに頭を寄せる。無意識の内に身体も寄せる。
■枢木 柩 > 「四十万ほんとかわいいぞ、膝の上で寝るの最高だぞ。」
うんうん、と頷きながら長い髪を梳くように撫でる。
「え。ほらぁ言わんこっちゃない…。大丈夫だったか?
あ、スマホだろ、持ってるぞ。…余計に連絡先を交換する
必要があるな…。」
心配そうに覗きこみ、ぽんぽんと背中を撫でる。
■エルピス > 「うん。膝の上で寝かしてくれるの、凄く落ち着くよね。
ボクもちっちゃいころから時々……」
何かあったり、不安な時とかによく膝枕してくれた。
まだ人であった、幼少の頃の思い出に想いを馳せる。
感慨深そうに、懐かしむように言葉をこぼした。
「う、うん。それ以上はなかったし……
……あ、うん。それじゃあボクも連絡先教えるね。」
覗きこまれればちょっと俯き、背中をぽんぽん撫でられると、"ふぁ"、と、間延びした気持ちよさそうな声が漏れる。
少しして落ち着けば、いそいそとスマートフォンを取り出して連絡先の交換の準備。
慣れた調子で端末を操作しましょう。