2015/10/11 のログ
ご案内:「常世公園」に枢木 柩さんが現れました。
枢木 柩 > 10月も半ば、季節は秋まっただ中である。

「ううん、過ごしやすくなったなぁ…。」

夜風が心地よくつい散歩に出てしまった。
ブランコに腰掛け、夜空を見上げる。

枢木 柩 > 「はぁ、もう17年か…
17年、冬に備えずとも生きれるもんだなぁ。」

狐として冬を越していた頃が懐かしく思われる。

たった。たったの17年だが、彼女にとっては狐であった百余年よりも
その年月は濃く思えた。

「友"人"も増えたし、充実だ…。ふふ。」

星空にそう独りごちて、なんとなく手の上で狐火を生み出す。

桜色の狐火を1つ、空へ打ち上げる。

「静かだなぁ…。」

ご案内:「常世公園」にエルピスさんが現れました。
エルピス > 「ふぅー……」

 暇を持て余し、公園を通りすがる栗色の髪の少女。
 一見すれば少女の両腕をぶらりとしながら、路を歩く。

 そんな中、ふと、ブランコへと視線が行く。
 あのお姉さんは、確か……

「多……枢木おねえさんっ!」

 静寂の中、声を上げ、子犬のようにぱたぱたと駆け寄る。

枢木 柩 > 「ん?あ…。」

駆け寄る少女の姿には見覚えがあった。

あの子は確か――。

「四十万の…。える、ぴす。」

小首をかしげつつ。
名前の自信がない時はごまかすのだ。
人間はいつだってそうする。

エルピス > 「うんうん。エルピスだよ。
 えへへ、こんばんわ。 枢木お姉さん。」

 自信のない素振りを察してかどうかはともあれ、二度大きく頷いてから微笑みを浮かべる。
 ひまわりみたいに笑みを浮かべてからぺこりとお辞儀をすれば、柔らかい髪が踊る。
 
「枢木お姉さんは、散歩の帰り?」

枢木 柩 > 「!うん、こんばんは、ふふ。」

夜の公園で輝くような笑顔に思わず頬が緩む。
返すようにお辞儀。お姉さんという響きがくすぐったい。
同学年だが。可愛さの前では瑣末なことだった。

「んー、そんなとこだな、帰路ってわけでもないけれど。
ほら、涼しくなってきて気持ちいいでしょう?」

微笑んだまま尻尾を揺らして、エルピスも散歩か、と尋ねる。

エルピス > 「うん。そうみたいだね。
 ボクは機械の身体だから、そこはちょっと良くわからないけど、最近は気温は冷えているのは分かるかも。
 と言うのも、ほら、景色も秋めいてるから。」

 にっこり笑って、木々へと視線を向けて促す。
 秋めいた朱色の木々が揺れる様が見て取れるかもしれない。

「……秋でもこの姿はちょっと寒そうに見えちゃうかな?」

 ショートドレスの裾をつまみ、ちょこんと持ち上げてから思案げにしてみせ、何気なく尋ねる。
 ちょっと見えそう、かもしれない。

枢木 柩 > 「あ、そっか…。ううん、結構気持ちのいい涼しさ
なんだが…。伝えられないのがちょっともどかしいな。」

苦笑して…。太ももにちら、と目が行く。自覚はない。

「ん。寒そうに見えるし、
可愛いのが季節外れに薄着っていうのは
…なんというか、誘ってる感じがするんじゃないか?」

八重歯を見せてにぃ、と笑う。
ハスキー気味の声質とあいまって余計に悪戯ぽく聞こえるだろうか。

エルピス > 「さ、誘ってる……って……っ!?」

 急に自分の装いが恥ずかしくなったのだろう。
 顔を赤らめ、身を縮めスカートを押さえつける。
 ものすごく恥じらっている様子。

「……う、うぅ。ボクもともと男の子なのに……」

枢木 柩 > 「…少なくとも私よりあらゆる面で女らしいと思うぞ…。」

まじまじと見つめる。非の打ち所がなく可愛い。

「四十万といいエルピスといい…天賦の才とでも言うべきか…。」

視線をそらさず、眺め回しながら、真顔でつぶやく。

エルピス > 「も、もう。昔からよく言われたけれど……」

 きゅうぅ、と、子犬みたいな唸り声を零しながら視線を逸し、たじろぐ。
 眺め回されている事に気付けば、それこそ小動物めいた落ち着かない調子で柩木へと視線を向けて、また逸らす。

「うぅん。ボクは静歌お姉ちゃん程じゃないと思うけれど。
 静歌お姉ちゃん、凄く可愛いし、心配に無防備だし……」

 ……四十万の名が上がれば、その調子もちょっと和らぐ。
 自分のことを無自覚に棚に上げ、無防備だなんてぼやいてみせた。

「……あ、そうだ柩木お姉ちゃん。
 よかったら、その、お洋服買うのに付き合って欲しいんだけど……
 薄い服だと、その、さ、誘っちゃってる……までいかなくても、
 ちょっと、視線が気になるのは確かだし……」

枢木 柩 > …可愛い。
口には出さなかったが。

「四十万の可愛さは次元が違うから比べるべきじゃないな。
どういう奇跡が起こったら四十万みたいな可愛さ濃縮の女の子が
生まれるのか見当もつかない。うん。」

あはは、と同意して

「ん、私なんかで良ければ、時間がある時いつでも付き合うぞ
…なんかからかって悪かったな…。」

子犬をいじめた気分になってきたのか、
少し申し訳無さそうにエルピスの頭を撫でようとするだろう。

エルピス > 「あはは。静歌お姉ちゃんが聞いたらびっくりしそう。」

 "でもちょっと"分かるかも、と、弾ませた声で付け加えた。
 笑ったり恥じらったり、表情が変わっている。

「うんっ。ありがとう。柩木お姉ちゃん。携帯端末とか持ってたら連絡先を交換できるんだけど……。
 ううん、半分ぐらい事実だし大丈夫。周りの目も気になってたし、混んでいる駅とか歩くとおしり触られるし……」

 うぅ、と、困りげに視線を逸らして被セクハラ体験をぽろりと零す。
 頭をなでられると目を細め、どこか気持ち良さそうに頭を寄せる。無意識の内に身体も寄せる。
 

枢木 柩 > 「四十万ほんとかわいいぞ、膝の上で寝るの最高だぞ。」

うんうん、と頷きながら長い髪を梳くように撫でる。

「え。ほらぁ言わんこっちゃない…。大丈夫だったか?
あ、スマホだろ、持ってるぞ。…余計に連絡先を交換する
必要があるな…。」

心配そうに覗きこみ、ぽんぽんと背中を撫でる。

エルピス > 「うん。膝の上で寝かしてくれるの、凄く落ち着くよね。
 ボクもちっちゃいころから時々……」

 何かあったり、不安な時とかによく膝枕してくれた。
 まだ人であった、幼少の頃の思い出に想いを馳せる。
 感慨深そうに、懐かしむように言葉をこぼした。

「う、うん。それ以上はなかったし……
 ……あ、うん。それじゃあボクも連絡先教えるね。」

 覗きこまれればちょっと俯き、背中をぽんぽん撫でられると、"ふぁ"、と、間延びした気持ちよさそうな声が漏れる。

 少しして落ち着けば、いそいそとスマートフォンを取り出して連絡先の交換の準備。
 慣れた調子で端末を操作しましょう。