2015/10/12 のログ
■枢木 柩 > 「ん、これな。よろしく。」
とりあえず撫でる手を離し、スカートのポケットから
少し古いスマホを取り出す。なれた手つきで操作をすれば
画面にQRコードを表示させ、エルピスに提示する。
「…そういや、どこに住んでるんだ?」
何の気なしに話題を振ってみる
■エルピス > 「ん、うんっ!」
QRコードをフリーアプリで読み取り、読み取った連絡先データに自分の連絡先情報を送付。
エルピス、で設定されているみたいです。
「えっと……男子寮。
ほら、ボクはもともと男の子で、心も男の子だから、女子寮だとちょっとまずいかな、ってね。」
苦笑しながらはにかみつつ、何気ない調子で答えてみせる。
聞き間違いでもなく、確かに男子寮と言っている。
■枢木 柩 > 「登録…え、はぁ?!」
男子寮。聞き間違いではないようだ。
「男子寮…だ、大丈夫か?その、いろいろと。」
ぐる目である。
■エルピス > 「一回だけ友達に冗談でおどかされちゃったけど……うん、大丈夫だよ?」
どうしたの? と言わんばかりに不思議そうな小首かしげ。
本人は全然木にしていない、と言った素振りで柩木を見つめている。
曰く、ボクが女子寮に居る方が不安に思う人も多いと思うし、だとか。
ぐるぐるした目を、じーっとみつめている。
■枢木 柩 > 「だ、だいじょぶか、ならいいんだ…。」
はぁ、とため息。
「あのな、元々男だったら、男子寮に一人だけ
可愛い女の子が住んでて、めちゃくちゃ無防備だったら
どう思う?」
こんな感じだぞ?と徐ろに立ち上がり、
そのまま抱きしめて密着し、上目遣いをしてみるだろうか。
――長身の、可愛い系ではない彼女がやって効果があるかは怪しいが。
■エルピス > 「え、ええと……」
抱きしめられると、驚く。
かわいい系でなく長身でなく、上目遣いをしてみせる
柩木を、ぼうっと眺める――
(可愛いけど、綺麗……)
……男性らしい雄々しさはあまり持ち合わせていないのだろう。
可愛いなとは思うものの、どう思う?と問われると――
「慣れなかったら大変かな、と思うけれど……」
男子寮を治安の良いものと捉えている上で、元来の人の良さもあるのだろう。
更には自分の経験と重ねている故に、危険の二文字を浮かべる事は無かった。
「……あ、あの、柩木お姉ちゃん、胸当たってる……」
……感想を終えればはたと気付く。
強い恥じらいと慌てを見せ、そのまま固まってしまうだろう。
■枢木 柩 > 「…。なるほどなぁ…。」
そのままジトッと見つめて
「まぁ、ちょっとは気をつけておこ」
言いかけて
「うお、ごめん…。」
ぱっと離れる。慌てたように数度尻尾を揺らし、少し赤い顔で後ずさる。
■エルピス > 「う、ううん。ボクは良いけど……」
少々の気まずさを感じつつ、ちらちらと周囲に視線を逸らす。
誰かに見られてたらなんて説明しよう、なんて一抹の何かも浮かべつつ。
「ん、うん。でも気をつけるね。
寮だから変なことする人はいないと思うけれど、心配してくれているのは事実だし……」
■エルピス > 「……あっ、ボクはそろそろ行かなきゃ。
えへへ、またね、柩木お姉ちゃん!」
とても楽しそうにぱーと微笑んでみせてから、くるりと栗鼠のように身体を翻す。
そのまま、軽く走って立ち去っていった。
ご案内:「常世公園」からエルピスさんが去りました。