2016/03/02 のログ
ご案内:「常世公園」に雪城氷架さんが現れました。
雪城氷架 > 「あーおなかへった」

そう言って公園のベンチに座るのは常世学園の制服の上にコートを羽織った少女

陽の沈んだ公園のベンチに腰をおろし、鞄から袋包みを取り出す
温かいのであろう紙袋は口を開けばほんの少し湯気が昇る

学校帰りのいつものアルバイト
今日はほんの少しの残業だったし、たまたま食材が不足してまかないも食べられなかった
育ち盛りである氷架としてはお腹が減って仕方がない

ついつい帰り道のバーガーショップで紙袋いっぱいのセットを買ってしまった

雪城氷架 > 寮の部屋に帰ってから食べるつもりだったが我慢も限界
公園ならば陽が落ちても街灯でおおむね明るい、ここで食べてしまおうというわけである

取り出したフィッシュバーガーはできたてように温かい

もちろんバーガー屋からここ迄の徒歩で本来は湯気が出るほど熱が残っているわけはないのだが、
そこはそれ、氷架には便利な異能がある

冷めないように熱量を保つことなどは朝飯前である

雪城氷架 > はむ、とフィッシュバーガーに齧り付く
シャキっとした刻みキャベツにふっくら白身のフライ、酸味の聞いたタルタルソース、僅かに甘みがあるパンズ

「芸術だな…」

いつ食べてもこの組み合わせはスゴい
考えた人はきっと天才なのだろう

そんな思いを噛み締めながらもくもくと食べる

ドリンクはコーラ、ポテトもばっちりLサイズで抜かりはない

雪城氷架 > 「(…そういえばこの公園も色々あったよな)」
食べながらそんなことを思う

異能力に逆上せた学生に絡まれて泡や戦闘、みたいなことになったり
なんかよくわからないけど動く自動販売機に出会ったり
【炎の巨人事件】の発端になった、自分が西園寺偲に拉致された場所でもある

色んな意味で、一般人の感性から【この常世という場所】に自分を慣れさせた場所だったのではないか
異能力を振り回し暴れる学生も当初は多くいた気がする
そう考えれば今は大分治安も良くなったといえるのだろう
風紀委員とかが頑張っているおかげに違いない

ご案内:「常世公園」に霜月 零さんが現れました。
霜月 零 > 「よ…またたくさん用意したな?」

ぷらぷらと散歩していたら、幸せそうにフィッシュバーガーをほおばってる恋人。
とりあえず、ということで声を掛ける。

雪城氷架 > 「むぐッ」

考え事しながらとはいえ食べることには集中していたので唐突な声かけに思わず驚く

とりあえずコーラで流し込み、視線をそちらへ向ける

「なんだよ零か…。びっくりしただろ」

丁度公園の不穏な思い出が蘇っていたところだった故に尚更だろう

一般常識的に帯刀した男が公園で唐突に女子高生に声をかけてはイケナイ、気がする

まぁ、声が耳に入った時点で誰かはわかっていたのだけれど

霜月 零 > 「おう、じゃあバレンタインの時のお返しってことで」

無論、チョコケーキではなく、玄関でのキスのことである。あれには零もびっくりさせられたのだ。

「つーか、なんだ……ありゃ反則だろ」

ポリポリと頭を掻きつつそんなことを口にする。思い出したらしい。

雪城氷架 > 「何だよ、意外と陰湿だな」
無論冗談と笑いつつそう言って…

「嬉しくなかったならもうやんないけど?」

くすくすとした笑みと共に、
フライドポテトを差し出して『食べる?』と言ったような眼線を向ける

霜月 零 > 「バカ、嬉しかったに決まってんだろ」

目をそらしつつ口にする。彼だって健全な男子。恋人のサプライズキスで喜ばないはずがない。
寧ろ、その晩はずっと嬉しさに悶えていたのだ。

「ん…貰うか」

言いつつ、ひょいっとつまんで口にする。
正直色々言いたいことはある味ではあるが、そんなのどうでもいいと思える程度に、氷架の差し出したもの、ということが零にとっては特別だった。
本当に、恋は盲目、である。

雪城氷架 > 氷架の異能によりフライドポテトは揚げたてそのもの
大食い腹ペコキャラと自称まではしないものの食欲旺盛な氷架自身にとっても都合の良い力である

「私からってあんまりしたことなかったしなー、物は試しってやつ」
あっけらかんと言ってのけるがその心中は図れそうになく、女心は難しいものである

「で、こんな時間に何やってんの?私はバイトあがりだけど」

久しぶりに残業しちゃったよ、などと言いつつ二つ目の包みからチキンカツバーガーを取り出し、頬張りながらそう問いかける

霜月 零 > 「クソ、じゃあ今度は俺からしてやろうか……」

それを口にしては奇襲にはならないのだろうが、そこら辺の騙しや奇襲は苦手な零である。
ゆえに、あっさりと口にしてしまうのだった。

「ん、稽古だよ。型とか、体の動きの確認とかな。 あんまり残業とかすんなよ?体調崩したら駄目だからな?」

よく見れば、少し汗をかいているのが分かるだろう。
今の今まで、様々な動きを繰り返し練習していたのだった。

雪城氷架 > 「それ零がキスしたいだけとかじゃないの?」
にんまり笑ってポテトで指すようにぷらぷら

「虚弱ってほどじゃないから大丈夫だって。
 …外でもやってるのか?ヘンなのに絡まれるなよー?
 治安が良くなったとはいえ好戦的な異能持ちの学生とかまだまだいそうだし…」

喧嘩するな、というのはそういう道を歩んでいるのだからまぁ無理だろうけれど
余計な事件とかに巻き込まれる危険性も、この島にはたくさん転がっている
そればかりは心配するなというほうが無理なのだ

「特訓は訓練施設でやったほうがいいよ、どうせたった一駅なんだし」

霜月 零 > 「否定はしねぇ」

目をそらして肩を竦める。そういう欲求があるのは一切否定できない……どころか、言ってしまえばもっと色々としたいというのも否定できないくらいなのだ。
やはり健全な男子なのである。

「んー…そういうわけにもな。今回やったのは巫刀術なんだよ。巫術…自然に宿る力を使う魔術を合わせた剣術だから、外でやった方が都合がいいんだよな」

例えば、木行の力を借りることで相手を木で縛り上げ、そこを切りつけたり。
例えば、火行の力を借りることで刀身に炎を纏わせ、切りつけた傷口から延焼させたり。
そういった技術が巫刀術である。そして、それには自然のある場所でやる方が都合がいいのだ。

雪城氷架 > 「なんかがっついてるモテない男子みたいだぞ、零」
まるで合わせるようにこちらも肩を竦めてやれやれっというアクション

「…へー」

もくもくとバーガーを頬張りながら応答する氷架
わかったような返事を返してるけどコイツ絶対わかってないな感が満載である
残念ながら魔術の講義をそもそも取らないレベルでそういった分野に疎い

「魔術専門の獅南先生あたりなら屋内でそういうの練習できる環境とか、なんか施設整えてそうだけどな」

先日の実験講義を思い出す
一人二人殺してそうな目をしている(私見)割に良い先生だった