2016/05/28 のログ
ご案内:「常世公園」にルギウスさんが現れました。
ルギウス > 「いやぁ、世界は回る 舞台は回る。
 クルクルくるくると……」

朝っぱらから公園の割と目立つ一角に椅子とテーブルを用意して。
テーブルには薄紫色クロスをかけて。
その上に水晶珠を設置する。

そしてすぐ傍らに看板を。

『占』

ルギウス > 「人が来ませんねぇ」
まぁ、そもそも噂があったわけでもない辻占いに人が集まるわけもないのだが。
いや、通報されたら風紀とか公安は来るかもしれない。

「まぁ、舞台は動き続けています。
 時に早く、時に緩慢に……止まらなければ、それでいい。
 あの姉妹も今後にどうなるか非常に楽しみですねぇ」

ルギウス > 「手相とか、人相とか、筮竹とか、タロットとか もっと種類を表に出しておくべきでしたかねえ?」

それはそれで節操が無い。

「朝では星見はできませんし」

ルギウス > 「占いに関しての講義は、また面白いかもしれませんねぇ。
 ある意味では宗教に通じる部分もありますし」

のんびり、そんな事を考える。
生徒達がこの先にどのような舞台を紡ぐか、楽しみでしょうがない。

「別の舞台でご縁があった役者の血縁者もいらっしゃるようですし。
 そちらを突くのも楽しいかもしれませんねぇ」
ツルなんとかアイドルだった とか。

ルギウス > 「己の異能に気がつかない方に、それとなく教えるのも楽しそうですねぇ。
 無意識下の発動を意識すると暴走する方は非常に多いですし」

頭の中で目星をつけている生徒達をリストアップしていく。

「将来に思い悩むのは―――若者の特権とは言いますが。
 眠っている才能を刺激するのもまた、面白そうだ」

ルギウス > 「迷える子羊は魅力的ですねぇ……本当」

彼らは“何にもでなってしまう”。
役柄が変われば全てを変えてしまう役者のように。
それがたまらなく、楽しい。

「迷える子羊といえば……仕入れた魔術を彼に譲るのも面白そうですねぇ。
 彼の才能なら何か閃いてくれることでしょう」

ルギウス > 「……いっそ、こちらに私の顔なじみでも招待しましょうかねぇ。
 赤髪の彼女なら、舞台は実に賑やかになるでしょうしねぇ。
 確か連絡先は……」

雪の名をもつ、彼女なら愉快に楽しく踊ってくれるだろう。
一部の芸術家にインスパイアを与えるかもしれない

ルギウス > 「まぁ、踊りすぎる可能性はありますから保留にしましょう」

怪人・魔人が増えすぎても困る。
破滅の舞台も捨てがたいが、抗う演技も見たいのだから。

「地獄炉の建設は順調ですし……やれやれ、暇つぶしも楽じゃあないですねえ」

ご案内:「常世公園」に”マネキン”さんが現れました。
”マネキン” > 楽しそうだな、占い師。一回いくらだ?

【どこぞから来たフードを目深にかぶった男が、客の椅子に座る。
彼の口元は余裕のある笑みを浮かべていた。】

ああ、独り言なら続けてくれ。
どうせこういう商売は道楽みたいなものだろう?

【続きを促すように手のひらを差し出す。】

ルギウス > 「学生なら1回500円、社会人なら1回1000円になります。
 ……それ以外なら自己申告でどうぞ」

値段は書かれていないけれど。

「人によっては生計を立てるのですけれどね。
 私に関していえば間違いなく道楽ですよ。
 さて、当たるも八卦当たらぬも八卦 何を占いましょう?」

同種の笑みを浮かべて、対面の椅子に座るように促した。

”マネキン” > 学生服を着ていれば学生でいいか?

【学生服の校章ワッペンを見せ付ける。
胸ポケットから500円硬貨を取り出し、机に置いた。】

では、そうだな。
幸せになれるかどうか、を占ってもらおうか。

どうせ当たるとは期待していない。
だが今興味深いとある姉妹についての案件を抱えていてな。ゲン担ぎというやつだ。

【占いそのものを小ばかにしたような、おどけた様子で肩をすくめた。】

ルギウス > 「構いませんよ、学生証だっていくらでも偽造できるんですから」

教師を騙っている男はそう言う。

「幸せに……ねぇ。まぁいいでしょう」

水晶珠に手を翳し、撫でるような動きを見せる。
実にそれっぽい。
魔力感知ができるなら、男のそれは完全にポーズである事が見て取れる。
ただし、水晶珠からはとんでもない量の魔力を感知できるのだが。

「面白い方ですねぇ、貴方。
 貴方個人に限れば……幸せを感じる事はできても、幸せが成就する事はありませんねぇ、絶対に」

”マネキン” > ひどい占い師だ。
こういうときはもうちょっとオブラートに包んで言うもんだろう。

【気にした様子も無く文句を言う。
魔力を感知した様子は無いが、フードの奥の視線は水晶に向けられていた。】

ああ、それとこれは世間話なんだが。
…とある姉を脅していたチンピラが突然消えたという話があってな。
どうやらそれに丸いサングラスのくっそ怪しい男がかかわってた、っていう噂だ。

………何か知らないか?

ルギウス > 「貴方はストレートに言われたほうが楽でしょう?」

くくと笑って、わざとだとはっきりと宣言する。

「綺麗でしょう?入手に苦労した一品でしてねぇ、これ。
 所有者を選ぶものですので、横取りしたら大変な目にあいますよ」

嘘か本当か。試してみてもいい。
賭けるのが命で済めば儲けものかもしれないが。

「さて、落第街ではよく聴くお話ですねぇ?
 私の知るお話は、とある女生徒と仲の良かった男子生徒数名が揃って転校した と」

”マネキン” > 確かに、どちらでもかまわないけどな。
所有者を選ぶ、か。冗談でないのならぞっとしない話だ。

その水晶、ひどく嫌な気配がしやがる。
あんたが入手に苦労したという、いったいどれだけのことをした…?

【触れるのも嫌な害虫にでも触ったような口調で、無表情な唇から言葉が紡がれた。
答えを聞くことまでは期待していないようだ。】

よく聴く話だとは思うがそうぽんぽん続けて人が失踪すると多少は気になるものだ。
そうか、転校なら仕方が無いな。彼らには会いにいけるのかい?

【一転して今度は軽口を叩くような口調だった。】

ルギウス > 「……そういう魔法の品は、多々あるものです。
 波長が合わない、魔力が反発する。
 言い方は様々ですが、その直感は大事になされたほうがよろしいかと」

水晶珠を指先でなぞっていく。

「惑星一つ」

ぽつりとそれだけを答えた後に、こちらも何事もなかったかのように会話を続ける。

「バケモノにでも食べられたのでしょう、人を食べる怪異は珍しくも無い。
 彼らは新しいご友人と泳ぎにでかけているそうですよ。会えなくはないでしょうが大変ではあるでしょうねえ」

”マネキン” > …会って見てよくわかる。
できれば二度と係わり合いになりたくない人種みたいだな、先輩。

【椅子を引いて席を立つ。】

そこで異世界一つ、と言わなかった分逆に安心したよ。
(やりあいたくはないが、やりあうときは財団の金庫総浚えして五分、か。)

そうか、事情通なんだな。
もう夏か。平穏…とは言いがたい季節だが。

【その答えに満足したように意味ありげに頷いて、立ち去るようだ。
空の日差しをフードの奥から見上げて、後半は独り呟いた。】

ルギウス > 「占いではなく、予言として言っておきましょう。
 貴方と私はもう一度会いますよ。
 貴方が支配から逃れる術を求めたいなら……何度でも逢いますよ。
 “可愛い可愛い後輩”(ノーフェイス)さん」

席を立つのを見れば、こちらも片付けの支度。
店仕舞いらしい。

「世界を壊したら、舞台が消えてしまうじゃあないですか。
 それは私の本意じゃありません」

そして立ち去る背中に声をかける。

「五人ほど後の貴方なら、幸せになれるでしょう」

ご案内:「常世公園」から”マネキン”さんが去りました。
ご案内:「常世公園」からルギウスさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に金良 楽さんが現れました。
金良 楽 > 「さてピート、ちょっと一休みと行こうか」

公園に現れたのは、Tシャツにジーンズとラフな服装の男
背中にはギターケースを背負っている
ピートと呼ばれたトラ猫は、彼の後ろを行儀よくついて来る

適当なベンチを選び、ギター消すを立てかけて座る
ピートもそれに従って、主人の隣で丸くなった

「いい午後だねぇ」

一つ伸びをして、楽が呟いた

金良 楽 > 「ふぁ~あぁ~……」

大口を開けて欠伸を一つ、見ればとなりのピートも大欠伸
なんとも仲のいい一人と一匹である

「ちょっと眠いね」

主人の言葉に、ピートはパタリと尻尾を振って答えた

金良 楽 > 「……」

気づけばウトウトと居眠りを始めた楽
木陰で風を浴びながら昼寝、なんとも優雅だが
あくまでもこの男、半分以上は根なし草

無防備にも程があるが、一方で猫のピートはしっかりと起きており
時折辺りをきょろきょろと見回していた

金良 楽 > グゥグゥと寝る主人と、その周囲を見はる忠猫
公園の午後はゆっくりと過ぎて行く

ご案内:「常世公園」から金良 楽さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に蓋盛さんが現れました。
蓋盛 > 「おっぱい揉みたい」

夕過ぎの公園。
不良養護教諭がベンチに寝そべっていた。
本日の勤務はとっくに終わっているというのに白衣姿である。
これはいつものことだ。

「おっぱい揉みた~い」

寝た体勢で両腕を天に掲げてそんなことを数分置きに繰り返しているので、
蓋盛のベンチの傍に近寄ろうとするものは皆無であった。

ご案内:「常世公園」に金良 楽さんが現れました。
金良 楽 > 「ゴガっ!?」

ヘンな声が聞こえたので、思わず起きてしまった
聞き間違いであろうか?

「ぶにゃぁ……」

相棒ピートは、主人がいきなり起きたので少しびっくりしたようだ

蓋盛 > 「ん?」

なんかすごい声が聞こえてきた。
どこにいるのかはわからないが、他にもこのベンチの近くで寝ていたものがいたのだろうか。
少なくとも声は女の子のものではない。

「おっぱいじゃないのか。じゃあいいや……」

落胆した様子でごろりと身じろぎする。
このまま放っておけば向こう三十分近くはおっぱい揉みたいと繰り返し続けるようなことになるだろう。
誰かが近くにいるからといって止めるようなものでもなかった。
今はとにかく若い女の子のおっぱいが揉みたかった。

金良 楽 > 「おっぱ、おっぱいって……」

見た所若い女性のようだが、夕方とはいえまだそう遅くない時間なのに
そんな事を連呼して大丈夫なのだろうか
ピートもピートでただならぬ物を感じ取ったのか
ジトっとした視線を蓋盛に向けた

蓋盛 > ベンチの上にうつ伏せに寝転がる。亜麻色の髪が海藻のように乱れた。
野郎の顔なんて今はノーサンキュー、そう言った態度。
もちろん猫だってそうだ。

「なんだよ。あたしに関わるんじゃない。
 きみはあたしに柔らかなおっぱいを持ってきてくれるのか?
 誰だって間抜けに口を開けたままおっぱいが降ってくるのを待つぐらいしかできなくなることがあるのさ。
 今のあたしがそれというわけ」

うつ伏せの体勢のまま、しっしっと手で追い払うような仕草をする。
機嫌が良くないのは、声を聞けばわかるだろう。

金良 楽 > 「おっぱいが降って来るって……
 なんだかシュールな光景だなぁ……」

ボール状のおっぱいが次々と空から降って来る様を想像してしまい
妙な事を考えてしまったと後悔する楽、夢に出そうである

「にゃおん……」

ピートの声は「理不尽だ」とでも言いたげな声である

「うーん……なんだかご機嫌ななめですねぇ」

蓋盛 > 「なんだよ、反応悪いな。
 きみぐらいの若い男なら、おっぱい大好きかと思ったんだが。
 いやー、ボクもおっぱい大好きなんですよフタモリ先生とか、言ってご覧よ。
 同好の士として語り合うこともできないのか? 不能か?」

滅茶苦茶に好き勝手言い始める白衣の女。
人との出会いというのは概ね理不尽で不条理であるため、諦めてほしい。

「機嫌が良いように見えるかい?
 ほら、行った行った。
 行かないならせめてジュースでも買ってきてくれよ。
 そうじゃなきゃ反おっぱい勢力とは一秒も多く話したくないね」

手が動いて指し示したのは公園に設置されている自販機である。
代金を出そうという気配はない。
この奇妙な女を放置してここを離れても誰も文句は言わないだろう。

金良 楽 > 「反おっぱいって……いや、嫌いじゃないですけど」

とは言え、同年代に比べ枯れているのは確かかもしれない

「ジュースは変えませんけど、まぁ癒しならば提供できますよ?」

どうせする事もないので、すこしこの女性につきあってみる事にした

蓋盛 > 「ジュースが買えない? ケチすぎ……」

はっ、と何かに気づいたように身を起こす。

「文無し……公園で野宿……その歳でホームレス……
 苦労してるんだな」

……ってことは学生でも教師でもない? 二級学生?
くたびれた白衣を手で整えて、シリアスな顔になる。

「……その癒やしっていうのは異能かい? 魔術かい?
 それともそれ以外の、何かしらの特技かい?
 いずれにせよお断りだな。
 いまは女の子のおっぱいでしか癒やされたくない気分なんだ」

よっこいせ、と立ち上がると自分の足で自販機に向かっていく。

「それに癒やしのワザならあたしが一番得意だからね。
 知らない? 《イクイリブリウム》……」

金良 楽 > 「ホームレス……当たらずとも遠からずですかねぇ」

一応、男子寮に部屋はあるのだが、滅多に戻らない

「ええまぁ、一応異能って事になりますね」

ギターケースからギターを取り出しながら言う

「俺の場合は、それ以外の事もできますけど……
 ま、遠慮なさらず、って言うか俺がやりたいだけなので」

そう言うと、ギターを軽くチューニングし始める

蓋盛 > 「なんだ違うのか。じゃあ自分探しってやつ?
 でもジュース買えるぐらいの金もないとつらいだろぉ」

自分より哀れな存在を見つけて多少機嫌を持ち直したらしい。
しょうもない女だった。


だが、異能であることを認め、
さらには演奏の準備を始めるのを確認するに至って――
女の眼光が、銃口のように鋭くなった。

「よしな」

先程までのおちゃらけた様子は微塵も見られない、
殺気すら帯びた立ち姿だった。

「“それ”を同意なく人に向けるな。
 癒やしの力は暴力なんだ。
 わかるか? あたしの言っている意味が」

少年の悪意ない行為が、この不条理な女の踏み越えては行けない一線を踏んでしまったのは、確かだった。