2016/06/04 のログ
鮫汰 > 「……まかさ……!!」


(こいつ………)

(めをあけたまま、ねてる………???)

鮫汰の顔が「コイツやべえわ」と語っています。
文字通り、顔に書いてあるあるのですけども。微動だにしない相手に、思わず辺りを静かに見渡しました。
なーんにもいませんでした。夜ですものね。

鮫汰 > 鮫汰は黒い目をくりくりと動かし、小首をかしげるような動作をしました。
この人間のような兄ちゃんを、ここに置いといて良いものなのか。どこかしまい込む箱でもないかと、よちよち歩き回ります。

しかし、ブリキのねじ一本も落ちていません。
それもそのはず、ここは公園なのですから。

鮫汰 > どうしようかな?と鮫汰は考え込みました。
お腹が空いてきてしまったので、どこかで美味しいものを口にしたい気持ちがあるのです。
けれど、自分がここに存在したという証だけは残したい。
まるで中学生のような思考が鮫汰の頭の中をよぎりました。

よし、じゃあ、この兄ちゃんの手の甲に鮫汰ってサインをしてやろう―――そう考えたのです。

鮫汰 > 「さみゃみゃ……さみゃふふ…」

鮫汰は口の中から水性ペンを取り出すと、ふわりと浮いて相手の手の甲の高さまできました。

「さ、め……た!っと」

"ちぬた"って書いてあります。
水性ペンなので、ちょっと長めに洗うだけですぐ取れてしまうでしょう。

鮫汰 > 「よーし、これでさめたのことわすれないだろ…」

次にあった時は勝負だからな!と何かを意気込み、鮫汰はふわふわとお空へ帰っていきました。

おそらへ……。おそらへ…………。

ご案内:「常世公園」から鮫汰さんが去りました。
ご案内:「常世公園」からウィトサーレさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にウィトサーレさんが現れました。
ウィトサーレ > ハッと気付いたサーレさんは、周囲をくるくると見回しました。
それから、軽く首をかしげて……自分の手を見ます。

“ちぬた。”

読めません。日本語なんか読めてたまりますか。

ウィトサーレ > 一頻りその文字を見つめて,意味を読解しようと頑張りました。
それから、諦めたのか今度は,見た目からどう読むのか想像してみました。

「………………。」

分かるわけありませんでした。
でも、きっと、あのちびっちゃいのの残したメッセージだろうと思います。
だったら、これを消すわけにはいきません。

ウィトサーレ > せめて、読み方を知らなければ。その一心でサーレさんは動きだします。
道行く人にその落書きを見せつけ,“これの読み方を言ってみろ”的視線で,じっと見つめます。

もちろんすぐにそれは伝わらないので,不審者情報欄に手のひらを目の前にいきなり突き出してくる男の情報が追加されるのでした。

ご案内:「常世公園」からウィトサーレさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に八雲咲雪さんが現れました。
八雲咲雪 > 午前四時過ぎの公園。
まだ誰もおらず、ほんの少し、周りが青くなってきたころ。

「はっ、はぁっ……。はっ!」

その公園の空を、一人の少女が飛び回っている。
顔にはサイバーグラスのようなものをつけ
背中にはロボットがつけていそうな機械。
足からは魔力が具現化し、模様と成っていた。

「っはぁ!」

掛け声とともに、跳ねるように体を押し出す。

八雲咲雪 > 風を切る音。
最高速へは到達できないものの、瞬間的な加速をし、そして速度をつけて空を飛び回る。

公園という限られた中で、まっすぐ飛んだり蛇行したり上空から下降したり急停止からの急発進。
さまざまな飛び方――技術を、彼女は誰も居ない公園で魅せつける。

八雲咲雪 > 高速で飛び回る少女。
空から落ちるのも、空へ昇るのも。
全て最高速で行い、制御している。

上空から地面へ、斜めに降下する。
地面につきそうになると体を起こし、両足を地面につけて抉っていく。
がりがりと土を大きく削り、スピードを一気に殺す。
そのままスピードが落ち、止まりそうになった瞬間。

「きゃあっ!?」

膝を曲げ、もう一度一気に飛び立とうとするが、足がもつれ、こける。
地面を滑るように、転がる。

ご案内:「常世公園」に寄月 秋輝さんが現れました。
寄月 秋輝 >  
(……うわ、怖いな……)

少女のその様子を恐ろしい高度から眺めている。
その高度、約八千メートル。

(……アドバイスした方がいいかな……)

飛行は非常に危険な行為だ。
何せ生身で重力に逆らい、場合によってはその重力に殺される。
故に彼が元居た世界でも、飛行戦を行えるライセンス持ちの魔法使いはそう多くなかった。

(……危ない気がするな……)

いわゆるうつ伏せの状態で直立したまま、下を見下ろしている。
このままなら接触することはないだろうが、あれで怪我でもされたら後味が悪い。

八雲咲雪 > 顔についた土を拭い、ぺっと吐き出す。
すぐさま手首、足首、体に怪我がないかを確かめ始める。

失敗だ。
地面を抉ってスピードを一気に殺し、地面を蹴って一気に加速する技。
足に筋肉がないとそもそもできないし、やろうと思ってもなかなか出来ない技だった。
咲雪も、あまり出来ない技だった。
「よし、次こそ……」

簡単な点検が終わったか。
怪我がないことを確認すると、ふわっと飛び、また速度をつけるために飛び回る。

寄月 秋輝 >  
(…………少しだけ口出しするか…………)

だいぶ不安になったらしい。
その高度から自由落下を始める。
ヘッドダイブで加速し、風を切って飛び降りる。
最高速度の時速にして約300キロ、終端速度にまで達して。

「君、少し危ないですよ」

飛び回り始めた少女の横を、真下に突き抜けるように横切りながら囁く。
聞こえたかどうかはわからない。

地表から約1メートルというギリギリの位置で急停止し、改めて少女を見上げた。

八雲咲雪 > 簡単な技を交えながら飛び回る。
蛇行、上昇からの下降、思いつく技を交えながら最高速にまで達し。

(――いくっ!)

まるでトンビが獲物を見つけたように地面を睨みつけ、背中の魔道具に力を籠める。
魔力が最大放出され、地面へ突っ込もうとした瞬間。
何かが横切り、囁かれた。
次の瞬間には地面にはいつのまにか男性がいて。

次の瞬間には、咲雪の魔道具から魔力が放出され、咲雪を地面へと押し出す。
つまり、男性のいるほうへ。

(やば――!)
「そ、そこのひと!どいてっ!!」

最高速をもって、男性へ突っ込んでいく。