2016/06/18 のログ
ご案内:「常世公園」に迦具楽さんが現れました。
■迦具楽 >
「うーん、空が暗いなぁ」
【曇り空の下、ベンチに腰掛けて空を見上げる人影が一つ。
外から見るとただぼんやりとして居るように見えるが、その手元ではくるくるとルービックキューブを回していた】
「じめじめするなあ……」
【ぼんやりしながら、頭の中では手元のキューブと同じようにぐるぐると考え事。
熱は好きだが、湿度の暑さは体感的なものなのだ。
それじゃあ熱は吸収できないし、エネルギーにもならない。
梅雨という季節は、日差しがない分あまり好きじゃなかった】
■迦具楽 >
「もっと、練習しないとなぁ」
【考えているのは最近はじめたスポーツの事。
成長を感じると同時に、力不足も感じて、気持ちを整理するために考え事をしていたのだ。
手元も見ずに、かちゃかちゃとキューブをまわしていく。
空を見上げたまま手を動かし、そして、最後に一度手を動かせば。
キューブは全面が綺麗にそろって、ながーいため息を空に向かって吐き出して】
「……お腹すいたぁ」
【悩みごとが変わった】
ご案内:「常世公園」に真乃 真さんが現れました。
■真乃 真 > 晴れ空、雨空、曇り空。
どんな空でも変わらずに長いタオルをたなびかせながら一人の男が歩く。
左右の手にはスーパーの袋が下げられている。
男は少女の溜息に気が付いたようで一気に近づいて声をかけた。
「そこの君!何か悩んでいるね!ははん!さてはその手のルービックキューブが揃わないんだな!」
スーパーの袋を左右の手に下げたままで無駄にカッコいいポーズを取る。
しかし、常世マートのロゴが印刷されたその袋を持ったままではどうにもカッコがつかない…。
そんな感じに思ったようでその袋を置きなおして改めてポーズを決める。
■迦具楽 >
「……はえ?」
【声が聞こえてそっちを向いてみれば、妙なポージングの妙な人。
そしてルービックキューブの事を言われれば、すっと見せるように差し出して】
「これくらい、考え事も簡単に整頓されてくれればいいのに、って思わない?」
【差し出されたキューブは、揃わないどころか全部が揃っていた】
「お兄さんは買い物帰りみたいね。
晩御飯かしら」
【そして既に悩み事はお腹の減り具合の方に移行している。
食べ物だったら分けてもらいたいなーなんて思うくらいの浅ましさ】
■真乃 真 > 「うお!凄いねルービックキューブが揃ってるのなんて店で売ってる時だけだと思ってた!」
一回、試しに買ったもののどうしようもなくなった記憶がよみがえる。
うん、子供のころなんてそんなものだろう。
「考え事はごちゃごちゃになっちゃったら一回捨てればいいと思うけどね!」
割と頭の中がすっきりしているタイプである6面もないかもしれない。
下手したら16ピースのジグソーパズルくらいのすっきり感。
「ああ、晩御飯の材料だよ。今日はなんとセールの品が手に入ったんだ!
普段は中々手に入らないからね!」
よっぽど嬉しかったのだろう凄いドヤ顔で言う。
■迦具楽 >
「別に凄くはないと思うけど……。
何度かやってたらすっかり慣れちゃったの」
【目の前でカチャカチャと形を崩して、片手の上で転がす。
そして『やってみる?』とでも言うように差し出した】
「そっか、思考放棄って言うのも手段よね。
今度行き詰ったら試してみようかしら」
【なるほどと頷いて手を打った。
どうやら盲点だったらしい】
「……晩御飯かぁ。
ねえ、何が手に入ったの?
美味しい物?」
【嬉しそうな顔を見れば、とても興味を持ったかのように身を乗り出す。
食べ物と聞けば簡単に釣られる程度には食い意地がはっていた】
■真乃 真 > 「うーん僕がやると取り返しのつかないことになりそうな気がするんだけどな…」
ルービックキューブを手に持つと全ての面を見て少し首を捻ってから「やっぱり難しいや」と返す。
動かした様子はないのにも関わらず何故か一面だけは揃っている。
「いやあ、僕はあまり考えても意味無いタイプだからね!先に動いてからみたいな感じの!」
後から後悔もするし反省もすることになるよ!と最後に言う。
「見たいのかい、ああ!見るがいいともさ!まずこれが安くて意外に栄養豊富!もやしだ!」
ベンチの上に首のタオルを敷いてもやしを置く。
「そして、これが白くて細い庶民の味方!もやしだ!」
もやしが二袋並ぶ。
「最後に、茹でても!蒸しても!炒めても!食感抜群凄いヤツ!そう、もやしだ!」
もやしが三袋並ぶ。
「あとは他の肉とか野菜とかセールじゃないものばかりかな?」
セールの戦果のもやしを三袋見せびらかす。
まだ割と大きい袋にはそれ以外の食材も入っているが…まあ大したことではないだろう。
■迦具楽 >
「そうかしら。
……あれ?」
【キューブを返してもらうと、不思議そうに首を傾げる。
何時の間に揃えたのだろうと思っているのが見て取れるだろう】
「ふふ、面白い人ね。
でもそういう考え方、結構好きかも」
【後悔も反省も多そうだけれど、言い方を変えればとても清清しい考え方だ。
考えるよりも動く、そういう事もやっぱり必要なときがあるだろうなと思いつつ】
「……もやし」
【突然並べられたもやしを見て目を丸くした】
「……もやしかぁ」
【じっとそれを眺めていたが、肉と聞けばぱっと顔を上げて目を輝かせる】
「お肉もあるの!?」
【と、まさかだろう肉に食いついた。
どうやら信じられない事に、セールのもやしよりも肉の方が気になるらしい】
■真乃 真 > …自分の異能で揃えたのだけども本当は全部そろえて返したかったの言うのは少し恥ずかしい。
「後悔も反省も失敗も次に繋がるのならそれはそれで良いものなんだよ!多分!」
そう、次があるのなら挑戦するべきである。
今まで運よく取り返しのつかない失敗にあったことが無いとも言えるかもしれない。
「うん、肉もあるよ!豚肉はもやしと相性抜群だからね!」
そういいながら袋から豚バラ肉を取り出す。
これもベンチに並べるがタオルの上には置かない。
豚ともやしの格差である。
■迦具楽 >
「……そっか、次に生かせるなら後悔も失敗も有りだものね。
ありがと、やっぱり大事なのはそれからどうするかよね」
【反省点があるのなら、それを改善してもう一度挑めばいいだけのことなのだ】
「私、お肉は好きよ。
もやしと炒めるととても美味しいわよね!」
【もやしだけだったならともかく、もやしと肉が揃うともはや最強の感がある。
拳をぐっと握り、炒め物いいよねと輝いた瞳で訴える。
しかし、もう一方の手がひそかにそっと豚肉に伸びている!】
■真乃 真 > 「それでも、どうしようもなかったら誰かに頼ればいいよ!
僕でよければ助けるから!あっ、その時近くにいたらだけどね!」
どこででも助けるとかは言わない。
手が届かなければ助けようがない。
「ああ、良いよね。無敵だよね…。ってお腹空いてるのかい?」
豚肉の脂ともやしの食感のハーモニーが口の中で踊りを…
とそこまで考えていたところで伸びていた手に気が付いた。
「えーと、生で食べれそうなものは…」
生食出来そうな物をとスーパーの袋を探れば中には竹輪(3本入り)くらいしかない…。
野菜でいうならキャベツとかあるけどもそれは流石に…
「豚肉は生で食べるのは危ないよ…。こっちにしといた方が良いと思うよ。」
竹輪の袋を開けて一本だけ取りやすくして少女の方へ向ける。
公園ではあまり見る事の出来ない無い光景である。
■迦具楽 >
「ふふ、ありがと。
実はね、最近ちょっとスポーツを始めて、上手くなるのにはどうしたら良いか考えてたの。
お兄さんのおかげで、やっぱり練習するのが一番だって分かったわ」
【それはもう、単純明快な答え。
考えるより動いて、失敗したらそれを省みて生かせば良い。
そしてもう一度挑戦する。
何よりも分かりやすく、はっきりとした答えが出たのはやはり、目の前の少年のおかげか】
「うんうん無敵……そうなの。
実は丁度お腹がすいてて」
【そう図星を指されれば、少し恥ずかしそうに目を逸らして。
手を引っ込めながら気まずそうな顔】
「えっ――っ!」
【条件反射。
いいの? と聞く前に差し出された竹輪に食いついていた。
差し出された状態のまま、竹輪を咥えてもぐもぐ。
食いついた時点で開き直ったのか、遠慮もなにもなく食べる。
受け取るじゃなくそのまま食いついたあたりに、食べ物への執念が伺える……かもしれない】
「……ごちそうさま。
それとその、ごめ――ありがとう」
【そして食べた後はちゃんとご馳走様を言い。
改めて申し訳なさそうな顔でお礼を言いました】
■真乃 真 > 「うん!助けになれたのなら何よりだよ!」
どうやら悩みは解決したらしい。
スポーツをするならどうやって上手くなるかは悩みの種だろう。
また、悩むかもしれないけどもきっと上手く乗り越えていくだろう。多分!
「うおぅ!凄い食べっぷりだね…。」
良い食べっぷりだ。よほどお腹が空いていたのだろう。
その食べっぷりを見ていたら自分も少しお腹が空いてきた。
…ちくわ一本では足りないのではないだろうかこの子?
「いやあ、ちくわ三本は多いかもなって思ってたところだったんで丁度良かったよ!」
そんな風に言いながら自分も一本ちくわを取り出して齧る。
うん、ちくわの味がする。ちゃんと料理に使えば良かった。
■迦具楽 >
「うん、背中を押してもらった感じかしら?
機会があったら、練習の成果披露してあげるわね」
【と、どこかさっきよりもやる気に満ちた表情をしているだろう。
少なくとも、もうぼんやりとした調子はない】
「……うん、私ってすごく燃費が悪いみたいで」
【そういって苦笑する傍から、腹の虫がきゅるる、と音をたてる。
察しの通り、お腹がすいて仕方ないらしい】
「竹輪って美味しいのね、食べた事なかったからちょっと新鮮だったわ」
【などと言いながらも、視線は完全に少年が食べている竹輪に注がれている】
■真乃 真 > 「何のスポーツか分からないけど楽しみにしてるよ!」
なんとなくテニスとかバレーとかサッカーとかそんな球技をイメージする。
見たこともない競技であるとは思わない。
「ああ、知り合いにもそんな子がいるよ。異能で凄いカロリー使うって言ってたな…。」
彼女は元気にしているだろうか?
「…はい。食べかけよりもこっちがいいだろう?」
袋に入った最後の一本のちくわを少女に向ける。
大丈夫、具材にはまだ豚肉がいるから問題ない。
レジ袋に入っている中であと食品はキャベツと粉末ソースのついた麺ぐらいである。
■迦具楽 >
「うんっ、きっと見たら驚くと思うわ」
【マイナーなスポーツだから仕方ないね】
「私も似たようなものかも。
何をするにも凄くエネルギー使っちゃうから……」
【はあ、とため息一つ。
けれど竹輪を向けられれば、やはり見るからに嬉しそうな様子で竹輪を受け取る】
「……ありがと、お兄さん!
でも貰いっぱなしは悪いし、何かお礼させてもらえないかしら?」
【竹輪を手にとって、しかし食べる前に少し悩むような表情。
どうやら餌付けは成功したようだ!】
■真乃 真 > 「…食費が凄いことになりそうだね。」
何をするのにもエネルギーがいるってあたりもしかすると人間ではないのかもしれない。
だからどうという事もないのだけども…。
「いや、困ってる人を助けるなんて当たり前お礼なんていらないよ…
って普段なら言うんだけどじゃあ一つだけお願いしようかな?」
竹輪をすぐさま食べない様子を見てひとつ頼みごとをすると言い出した。
「ここのスーパーの格安の卵お一人様一個限りになってるんだ…。
もし良かったら一緒に来てくれないかい?」
そういいながら持っている袋と別の店の広告を見せる何円以上お買い上げのお客様に限り…
とか書かれている。その何円以上の額がかなり安めであることがキーである。
「あっ、ちくわはもう食べていいからね!」
■迦具楽 >
「絶賛食費のおかげで貧乏生活中よ。
普段は狩りとか漁とか山菜採りで生活してるの」
【幸い家こそあるが、サバイバーな生活をしているのだった】
「……えっ、そんな事でいいの?」
【告げられた頼まれごとに、きょとんとして。
すぐにおかしそうに笑い出した】
「あはは、お兄さんってほんとにいい人なんだ。
うん、いいよ、一緒に行ってあげる!」
【そして言われるまでもなく、竹輪を取り出して一齧り】
「なんだか竹輪よりも、お兄さんの方が食べたくなっちゃうなあ」
【と、本人は勿論食欲的な意味で率直に言葉にだした。
あまりその心算では見ていなかったが、好意を抱くとその分美味しそうにも感じるのである。
竹輪を咥えながら立ち上がり、少年を品定めするように見て鼻を鳴らした】
■真乃 真 > 「野生を感じるね…。それで、お腹いっぱいになるのは難しそうだ!」
先日読んだサバイバルの本の内容を思い出しながら言う。
罠とか仕掛けてるんだろうか。
「本当かい!?いやあ助かるよ!これでしばらくは卵に困らないぞ!」
夕飯の焼きそばもオム焼きそばにしちゃえるレベル。
卵は本当に万能な食材である。
「…た、多分、僕よりも竹輪の方がおいしいと思うよ!」
冗談なんだろうか?竹輪と並べられてるあたり性的なニュアンスはないだろうけども…。
…冗談だよね?他の種族だとすれば判断に困るところである。
■迦具楽 >
「そうでもないわよ、熊とか猪とか、転移荒野にいる怪物とか。
一日何頭か食べられれば十分だし」
【それがまともじゃない獲物だとか、異常な量だとか。
まるで当たり前の事を言っているようで、嘘っぽくなさそうに聞こえるだろうか】
「卵は大事だものね。
あれ一つでとっても栄養になるし、なにより美味しいし!
あー、私も晩御飯はオムライスでも作ろうかしら」
【確かまだ家の冷蔵庫に卵は残ってたはず、と思い出しながら。
何の卵だったかだけ、ちょっと思い出せなかったが】
「んー……そうね、今はそういう事にしておくわね。
お兄さんの味見は、また今度って事で」
【冗談か本気か、やはり少し判別のつき辛い表情で笑いつつ。
下から覗き込むように赤い瞳で見上げて】
「……別に痛い事はしないから、気が向いたらちょっとだけ食べさせてね?」
【と、にっこり笑って言った。
どうやら物理的に食べるのとは違う、位のニュアンスは伝わるだろうか。
そしてくるりと背中を向けて歩き出し、肩越しに早く行こうというように振り向いた】
■真乃 真 > 「転移荒野!その発想は無かった!」
なるほど、転移荒野の怪物ならば…
どんどん、人間で無いという思いが強まってきた。
「…助かったって言えばいいのかな?」
身体が助かった安堵感より、実際にちくわ以下の味であることが証明されなかった
安堵感の方が強い。実際に食べられてちくわの方がおいしいとか言われたら食べられるかいもない。
「…痛くないにしたってやっぱり食べられるって怖いなあ。
あまり他の人に食べるとか言わない方が良いと思うよ怖いから。」
なるべくなら食べられたくはないな…。
一切食べ物が無くて辛そうなときとかそんないざという時には仕方ないことであるとしてもやっぱり怖い。
「ああ、早めに行かないと売り切れちゃうかもしれないからね!」
こっち、こっちと目当てのスーパーの場所に少女を誘導していくだろう。
とりあえず今は食べられるかもしれないことよりも卵の売り切れの方が怖かった。
ご案内:「常世公園」から真乃 真さんが去りました。
■迦具楽 >
「んー、私だって誰にでも言うわけじゃないわよ?
本当に美味しそうで、お兄さんが優しそうだったから言ってみただけだもの」
【『怖がらせちゃってごめんなさい』と、ぺろり、舌をだして。
改めて案内されるように後を着いて歩く】
「そうね、売り切れちゃったら大変!」
【特売安売りの重大さを分かっているので、真剣な顔でスーパーに急ぐのでした】
ご案内:「常世公園」から迦具楽さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
■ライデオ > すたすたと気だるげに歩く。うつむいて歩いて代わり映えのない地面をひたすらに見続ける。
「はぁ……」
溜息一つ。流石に数ヶ月も出歩かなかったとなると、体力も衰えているものだ。
そう思い、近場にあったベンチの場所へと歩み寄り、座り込んだ。
■ライデオ > ベンチの背もたれに背を預けてまた俯く。少し喉が乾いた気がしたが、今はまだ大丈夫だろう。そう思いはしたが、自動販売機が近くにないかときょろきょろと見渡す。
伊達眼鏡は眼鏡の役割を果たさないが、自動販売機は近くにあった。
どうやら喉が乾きすぎてがらがらな声になる、ということはなさそうだ。
「……‥…‥はぁ」
今日は、溜息ばかりついている。
■ライデオ > 「(またランニングでもし始めるべきかな?)」
ベンチに座り込んだまま体を伸ばす、こきり、と少し骨のなる音がした。
ストレッチもすべきだろうかと、検討すべき事が増えたな。と、少し苦く笑う。
この体はやはり、不便なことばかりだと思った。
■ライデオ > ガチャリとヘッドホンを外して首元に落とす。
中々に高かったヘッドホンだったからか、付けていて頭が重い。と感じることはほぼほぼ無かった。
しかし、この時期にこれをつけたまま歩きまわるのは、蒸れて中々に暑いと思わされる。
今はこの体の不便さよりも、この暑さをどうにかしたいとも思わされた。
「……………!」
ビクリと体を動かす。
耳元でブブブブ、と音がした。
■ライデオ > 「あぁ、うん……はは、こんなことでびっくりするなんて」
少し笑ってしまった。
「やっぱり、こまめに外には出るべきなのかな。怒ってくれる人が居ないってのはどうにも不便だね」
■ライデオ > 外の空気も吸ったし、一度帰ろうか。
この体ならどれだけ暑くても大丈夫だけれど、流石に暑いものは暑いから。
「次に来るのは何時頃になるかな。」
そう言いながら、また俯いて歩き出す。
■ライデオ > 「次来る時は、髪を結べていたら良いのだけれど。」
俯いて歩く。代わり映えのない地面はやはり代わり映えのない地面だった。
ご案内:「常世公園」からライデオさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に佐伯貴子さんが現れました。
ご案内:「常世公園」に寄月 秋輝さんが現れました。
■佐伯貴子 > (夕方の公園。
日が沈みかけているというのにまだ暑い。
木陰のベンチに座っているが、
タオルが手放せない。
昔は夏でもそれほど暑くなかったという話もある。
それにしても暑い)
■寄月 秋輝 >
「……暑そうですね」
逆にけろっとした表情の男が現れる。
夏服とはいえ、暑さを感じさせない表情。
水筒を鞄から取り出し、差し出す
「お疲れさまです」
■佐伯貴子 > 寄月か。
君は暑くないのか…
(うだりながら水筒を受け取る。
キャップを外し中身を注ぐ。
中身はなんだろうか)
そちらこそお疲れ様。
休憩かな?
■寄月 秋輝 >
「魔術による防護膜がありますから。
『魔法の扱いを一般生活レベルまで落とし込め』と、僕を鍛えた人からは言われ続けてました」
安心しよう、中身はただの麦茶である。水筒のおかげでなかなか冷たい。
さておき、ベンチの隣に腰を下ろした。
「休憩……というか、今日は色々あってもう昼間から疲れていたので……
癒してもらえますか?」
そんな軽口を叩く。
のだが、冗談に聞こえないくらいに声色は疲弊しているかもしれない。
■佐伯貴子 > むう、便利な魔術…
そこまで行くと色々日常的に便利そうだな…
(麦茶をゆっくり飲みながら言う。
自分はまだ転移魔法を生活に持ち込めていない。
所詮は付け焼き刃である)
それは大変だな。
癒やす…膝枕でもするか?
(ぽんぽんと太ももを叩いてみせる。
あいにく疲労回復の魔術など習得していない)
■寄月 秋輝 >
「戦闘技術の応用とはいえ、それなりに便利ですね。
熱や冷気程度でたじろいでいては、戦闘はおろか救助活動も出来ないので。
……他人にかけられないので、佐伯さんを熱から守ることは出来ませんが」
膝枕の言葉に、貴子のほうを向く。
太ももを叩く姿に、遠慮なく頭を下ろそうとするだろう。
疲れのせいか、少々異常さが見える行動かもしれないが。
■佐伯貴子 > なるほどな。
私はそこは技術力に頼るな。
お金さえ出せば冷気の呪符くらい買えるし。
(自力で出来無いのなら他者を頼る。
完璧ではない弱者の知恵である)
お、遠慮がないな…
冗談のつもりだったのだが。
(とは言うものの、
特に拒否する様子はない。
頭を撫でてやれば癒しになるだろうか。
ひやっと冷たいかもしれない)
■寄月 秋輝 >
「賢い選択だと思います。
常時こんな防護術を展開するのも面倒です」
頭を置いたまま、ぽつりぽつりと呟く。
「……なんででしょうね。今日は疲れました。
それに、大分気温が上がってきたので……そろそろ体調を崩す時期です。
体力も落ち気味かもしれませんね」
少し低めの体温で触れられて、なんとなく落ち着く。
秋輝自身、少しだけ平熱より体温が上がってはいるのだが、そこまで気付くことは難しいかもしれない。
■佐伯貴子 > そうかな。
自力でできたほうがアドリブには強いだろう。
技術を使うには準備が必要だから。
(頭を撫でてやりながら、
そろそろ冷感札でも買おうかと考える)
本当に疲れてるんじゃないだろうな?
本当に、とは、かなり、という意味で…
1日でも半日でも、休暇をとったらいいんじゃないか。
(寄月が必死で何を調べているか知らないが、
休まず仕事をしていてもおかしくはない。
倒れてしまえば膝枕などではなく、
病院のベッドで眠ることになってしまう)
■寄月 秋輝 >
「……面倒ですよ、コレ。
涼しくも暖かくもなく、文字通り適正の体感温度を保つだけですし、気分がいいわけでもないです」
なにより、自分がこれにリソースを割けなくなったら、結局は暑い思いをすることになるのだ。
その点、術符は少なくとも失敗しない。
「最近はなるべく休むようにしてるんですけどね……
季節の変わり目は必ずダウンするので、お気遣いなく。
……今日はちょっと、遭遇した相手が相手だっただけです……」
若干げんなり気味。
よほどの相手と遭遇したことがわかるだろう。
しかし戦闘があったわけではなさそう。
「……佐伯さんは、体調を崩したりはしませんか?」
ちら、と横目に顔を見上げて尋ねる。
■佐伯貴子 > じゃああれだ。
普段は魔術道具を使って、
何かあれば自力で何とかするのが一番だな。
(そんなに面倒だとは知らなかった。
魔術を鍛錬しても万能ではないということか)
必ずダウンって、魔術の意味ないじゃないか…
そうか、疲れたんだな。
(よしよし、と言いながら、
頭を撫で続ける)
この島に来てからは一度だけだ。
何をするにも体調が万全でなければな。
…無理をする意味が無いとは言わないが、
私は仕事や学業より体調優先だ。
(無茶をやって何かを成し遂げるより、
コツコツと積み上げていく。
そういう意味では、
風紀委員でもかなり珍しい部類であった)
■寄月 秋輝 >
「そうやって使い分けが出来るなら完璧だと思います。
佐伯さんも、単純な防護術だけなら適性も不要でしょうし、勉強してみては?」
万能ではないが、習得して損はない。
そんな提案をしておく。
「……体が弱いんですよ、僕は……
季節の変わり目は必ず思いっきり体調を崩します。
あなたが羨ましいですね……」
ん、と小さくうなって、貴子の手に頭を擦りつけるように動かす。
甘える子供のようにも見える。
普段気を張っているからか、久々に落ち着いていられる時間を満喫しているようだ。
■佐伯貴子 > 勉強かあ…
魔術の勉強は時間と労力がかかるからな。
じっくり考えなければ。
(転移魔術を習得して実感したのが、
費用対効果はそれほど良くないということだ。
それこそ魔術道具が買えればそれに越したことはない)
体が弱いって、頑丈そうに見えるがな。
自己管理を覚えるといいぞ。
(この学園の生徒は皆どこかアンバランスだ。
口調は優しくなっており、音量も下がっている。
まるで赤子を寝かしつけるように、
優しく撫で続ける)
■寄月 秋輝 >
「一つに絞ればさほども……
何なら今度お教えしましょうか?」
涼しくはないが、暑くもないだろう。
しかしその微妙な体感温度に慣れるまでは、少々気分が悪いかもしれない。
「戦闘面ではそれなりに……鍛えては居るので……
しかしどれだけ管理しても、必ず体調が崩れるんですよ。
で、それが近いので……そろそろ対策を……」
寝かしつけられそうなほど優しい感覚。
疲労のせいか、相手のおかげか、だんだん瞼も重くなってきたようだ。
少しだけ、貴子の太ももにかかる重さが増した。
■佐伯貴子 > 簡単なのなら…
君が暇な時にな。
(暑い時には汗をかくというのも一つの健康法だ。
冷房病というものもあるし、
そう大きな期待はしていない)
熊の冬眠みたいだな。
対策は万全にな。
(相手の耳に口を近づけ、
ほぼ囁くように喋っている。
太陽は大方沈んでいるが、
まだ暗くはならない)
このまま寝たら…私は帰るぞ…
(囁く。
冗談である。
恐らく相手が起きるまで膝を貸していることだろう)
■寄月 秋輝 >
うつらうつらと、何度か頭の重みが変化する。
起きたり一瞬寝たりを繰り返しているのだろう。
「……なるべく……学校では倒れないように……」
注意します、と言いかけて、眠りに落ちる。
が、帰る、と言われて目をゆっくり開き、緩慢な動作で起き上がろうとする。
「……すみません、そういうことなら……」
冗談と感じ取れていない。
まだ少し眠そうな目頭を指で押さえながら、そう呟いた。
■佐伯貴子 > 学校では倒れてもいいだろう、保健室があるし。
スラムで倒れたらおしまいだ。
(眠ってしまったか。
寄月の睡眠時間はどれくらいだろう。
とか思っていたら起きた)
冗談だよ。
まだ寝てていいぞ。
(一旦膝を貸したからには、
癒やしきるまでは貸しておく。
それくらいの仁義はある。
軽く寝かしつけるように、
太ももに頭を押し付けようとする)
■寄月 秋輝 >
「……しばらくは、落第街には……
繰り出さないようにしましょう……」
再び体を倒され、頭を太ももに乗せられた。
申し訳ない気持ちもあるが、それ以上にとても心地よかった。
今度こそ我慢を忘れたように、目を閉じる。
じきに規則正しい呼吸で、体が上下するようになるだろう。
小さな寝息、静かな寝顔。
柔らかな女性の膝の上で、落ち着いて眠りに落ちた。
■佐伯貴子 > そうだ、それがいい。
(無理矢理寝かしつけると、
その安らかな寝顔を眺めながら、
相手が起きるまで膝枕を続けていた)
ゆっくりお休み。
(戦士の休息といったところか。
頭を撫でる手を休めることはなかった)
ご案内:「常世公園」から佐伯貴子さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から寄月 秋輝さんが去りました。