2016/08/07 のログ
ご案内:「常世公園」に頸城 陸さんが現れました。
頸城 陸 > いろんなことをしてみようと思い、最初に始めたのはジョギングを日課にしてみる事だった。
常世公園を一周走り終えた後、最初の頃よりは結構楽に回れるようになったな、何てことを考えながらベンチで軽く休憩する。
時刻は夜九時頃。街灯の明かりの下で、小さく息を吐く。

「日が沈んだって言っても、暑いのは昼間と変わらないんだよねぇ……」
日射病で倒れるのは避けたい、と思っての時間のチョイスだったが、やはり場所選びを間違えている気はしなくもない。
……というか、他人に室内でのトレーニングを薦めておいて自分はこれってどーなんだろ。
なんてことも、思わなくもなかった。

頸城 陸 > 「ま、どうでもいいことだけど」
ばっさり。
小さく言葉を吐いて、空を見上げる。
視界に移るのは、真っ暗な夜空と、雲。
「あ、今日は月は見えないや」
なんてことをぽつりと呟いて、ベンチの背もたれにもたれ掛かる。

「……そういえば、もう七月も終わったんだよね。……時間が経つのってあっという間というか、なんというか……」
ふぅ、と小さく息を吐く。
「……そう言えば、夏っぽいことを全然していない、ような」
呟いて、頭を掻く。
……ランニングとか、してる場合じゃないのでは。

ご案内:「常世公園」に三谷 彰さんが現れました。
三谷 彰 >  少し向こうから首にタオルを巻きランニングのシャツとジャージのズボンで走ってくる。
 何時もしている走りこみ。体を鍛える為ということもあるがそのついでに見回りでもというつもりで始めたのだがはじめてみると中々に楽しくやらないと落ち着かなくなっていた。
 少し走っているとベンチで座っている人物。見たところ自分とそう変わらない年頃だろうか。夏がどうとかという発言を聞くと思わず少しだけ笑い。

「なに黄昏てんだよこんな時間に。まだ夏なんてこれからだろ」

 と思わず話しかけ近くに止まる。
 首に巻いていたタオルを外し汗をぬぐう。

頸城 陸 > 「……へっ?」
突然聞こえた声にキョロキョロと周囲を見回す。
視界に捉えたのは、人影一つ。恐らく、声の主だろう。
見たところ、自分と似たような理由で此処に来ているように見えた。

「あ、ど、どうも……」
ぺこり、頭を下げて挨拶。
「……あー、そ、そうですよね」
言葉とともに、苦笑い一つ。
確かに、まだ8月は始まったばかり。
夏はまだ、半分近く残っているのだから。

三谷 彰 > 「おう、こんばんは」

 あいてのどうもという声にこちらも夜の挨拶で返しながら軽く手を上げる。

「そうそう、まだまだこれからだって。というか学生ならむしろここからが本番じゃんか。夏休み始まってるしよ……補修ねぇならだけど」

 自分が結構ギリギリの滑り込みだった為少しだけ苦い顔を浮かべる。
 その後相手の格好を見る。特に怪しいところは無い、という事はたぶん同じような理由だろう。
 
「あぁそういえば完全に学生だと思って話してたけど良かったよな? ほら街が街だけに見た目の年齢ってのが全く当てにならねぇからこの街」

頸城 陸 > 「んー……まぁ、それはそうです、けど。なんかすぐ半分近くすぎちゃったから、このまますぐに残りも終わっちゃうのかなー……って、そう思っちゃったというか、なんというか……」

補習自体はなんとか自分も回避することが出来ている。
故にフルに夏休みを使うことが出来る、のだが。
夏休み前半、していた事と言えばジョギングと読書、DVD観賞くらいだったりする。
……ほぼ自室でダラダラしてたと言っても同義だった。

「あー、大丈夫ですよ。僕も、全然学生ですので」
言って、小さく笑う。
こんなことを聞いてくるということは、彼も恐らく学生なのだろう。

三谷 彰 > 「そうか、なら良かった。2年の三谷彰。一応風紀委員だから遅くなる前には帰る様にって言っておくぞ」

 相手が学生と知るとこちらの身分を明かすと同時に少しの笑いを浮かべながらそれとなく注意を促しておく。といっても別に細かく言うつもりも無いのだが。

「そういわれればもう半分くらいは過ぎてんだな。まったく気がつかなかった……」

 自分自身は夏があまり好きではないしむしろ早く終われと思っているのだが相手がそうでは無いだろう事は何となく言葉から察している。

「……なんか俺ももったいない気がしてきたぞ。ほぼ予習と練習と仕事しかしてねぇ」

頸城 陸 > 「……あ、はい。わかりました」
青年の言葉に頷く。
風紀委員、という割には結構フランクな人なんだな、と率直な感想。
もうちょっと、真面目な人ばっかりだと思っていた。

「あ、僕頸城陸、っていいます。一年です。……宜しく、お願いします」
自己紹介を返し、軽く頭を下げた。

「そうなんですよねー……こう、今年こそは色々やっちゃうぞ!……なーんて言ってても、気づいたら暑さとか人混みとかで自室ごもりー……みたいな」
言い終えて、大きくため息を吐いた。

「ですよね……。これ絶対勿体無いですよね。無駄にした学生時代の夏はもう帰ってこないのに……」
言って、頭を抱える。
でもいざやろうとすると諸々の都合で消え去るやる気。不思議だ。

三谷 彰 > 「そうそう、今日1日くらい休んで明日は遊ぼうってのが一週間くらい続くんだよな。んで気がついたら夏休みが終わってたりさ。んで夏休みの宿題とかでベソかいたり」

 昔経験があるために思わず笑ってしまう。
 自分はその時小学生だったからその時には宿題で大変な目に合ったのを嫌でも覚えている。

「まぁもったいないといえばもったいないが……あれだ、休むのも大事だぜ? ってのもあれだしなぁ」

 うーんと軽く唸って考えてひとつのアイデアが思い浮かぶ。

「27日に花火大会あるじゃんか。それに友達の1人でも誘って一緒に行ったらどうだ? 夏らしいし夏休みの締めだし。悪くないと思うぞ、俺も警備に入ってるから当日会えるかもしれねぇしな」

 我ながら名案では無いかとか思ってしまう。
 夏らしくてそれでいて無駄でもない事、それまでの間が無駄にならないかと言われれば無駄になると言わざるおえないが……

頸城 陸 > 「……あ、やっぱり僕だけじゃないんですね」

良かった、と安堵の笑みを一つ。
あまり良いことでは無いと思うが、こういう『同じダメな点』を他の人が持っていると、少し安心する。

ちなみに自分も夏休みの宿題は貯めこむ派だった。
最終日、親に宿題を手伝ってもらった記憶は今でも残っている。
迷惑かけてばっかりだったなー、と苦笑いを一つ。

「あー、花火大会。……それは、ちょっといいアイディア、かも」
花火。それは夏の風物詩。
参加できれば、きっといい夏の思い出になるだろう。
ただ、引っかかったのは青年の言葉の後半部分。
「と、友達ですかー……そうですねー……一応、誘ってみますねー」
乾いた笑みを浮かべて言葉を返す。
グサリ、と心に言葉が突き刺さった。
自分には友達と呼べる人物がこの島には殆ど居ない。
と言うか実質ほぼ一人だったりする。しかも最近疎遠。
果たして、連絡して一緒に来てくれるだろうか。

……まあ、駄目でも一人で行くけど。

三谷 彰 > 「暑くてやる気出ないのは誰だって同じだって……あぁ、一応これひみつで頼むな」

 指を1本立てシーとやる。
 お世辞にもあまり良い事ではないしそもそも自分は率先して良い事をしないといけない風紀委員だ。それが夏にダレているなんて広まったら色々と事だろう。まぁ今はバイトとかもしているし風紀委員の仕事や自身の訓練もしているのでそこまでダレていないとは思うが……
 
「だろ、自分でもいいアイデアだと……あぁ」

 その後の反応を見てあまり言いたくは無いがひとつの答えに行き着いてしまい、しまったと思ってしまう。
 乾いた笑顔。色々なパターンがあるが何かしら不容易なことを言ったのは事実だろう、それがどれかはわからないが。

「そ、そうか。上手く予定が合うといいな」

 ハハハ、とどれが自分の地雷かわからない以上不用意な事は言えずこちらもぎこちなく笑うしかない。

「当日俺も時間空けれたら花火やりたいんだけどな。警備の仕事だとかで抜けられるかわからねぇんだよ」

 少し顔をしかめながら遠くを見遣る。
 自分の異能の関係上高い所からトランシーバーを持って警戒しているだけで安全度は跳ね上がるだろうし必要とされるならそっちをやりたいという思いはある。だが花火も久々にやってみたいという思いもあるため色々と揺らいでいた。

頸城 陸 > 「あ、了解です」
指を立てる相手に対して、真面目な顔で頷く。
やっぱりバレたら色々とめんどくさい事になるのだろうか。
だとしたら黙っていたほうがいいのかな、なんて思ってしまう。

「いやぁ、全然気にしなくていいですよー」
ぎこちなく笑う相手に対して、乾いた笑みを浮かべたまま言葉を返す。

「そうですね……予定が…‥合えば……」
連絡する相手がそもそもいないけどね!
心のなかで吐き捨てる。

……ダメだ。一旦落ち着こう。
軽く、深呼吸を一つ。

「結構、ハメ外す人とか多そうですしね……トラブルとか、多そう、だとは」
遊んでいる内にトラブルが起こってました、なんて状況になったら大問題だ、とは思う。
風紀委員ってやっぱり大変なんだなぁ、と心の中で呟いた。

「誰かに変わって貰うとか……、流石に無理、ですよね」
なんて事を言いながら、軽く首を傾げた。