2016/08/15 のログ
ご案内:「常世公園」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > 「なるほど、お盆か……」

夏休み真っ盛りなのに海の家および海水浴場に人が少なかった理由を1週間ぶりに商店街へと買い出しに出た際に知った七生である。
案の定商店街もお盆休みで行きつけの店が何軒かお休みで、目当ての物の大半は買えなかった。

お盆、お盆かぁ、とうわ言のように呟いて、公園のベンチに腰を下ろす。
買えなかったものは帰りがけにスーパーで買う事にして、ちょっと休憩、だ。

「そっか、実家に帰ったりとか、してるのかー」

しかしそれも今日か明日までらしいので、すぐにまた海水浴場や商店街に活気が戻ってくるのだろう。

東雲七生 > 「実家かー……」

むー、と七生の眉間に皺が寄る。
能天気に夏休みを過ごしているものの、相も変わらず自分の記憶は戻らない。
ゆえに故郷の事や、家族の事に触れると少しだけ気分がざわついて、舌打ちなんかしたくなってしまう。

「別に頭を強く打った覚えもなし、異能にそんな副作用があるって事も聞いてないし……」

自分の記憶は、過去はどこに行ってしまったのだろう。
そんな事を考えていたら、うだる様な暑さも相俟って気分がうんざりして来たので気分転換も兼ねて大きく伸びをした。