2016/08/17 のログ
癒斗 > 「どうぞどうぞ。買いすぎちゃって、ちょっと袋も重かったとこですから」

そう言って相手にボトルをきゅっと押しつける。
どうやら買い物袋の中はそういうボトル飲料ばかりのようで、癒斗が動くと小さく水の音がした。

自分も一本飲もうかなと取り出し、

「…おとなり、ちょっと良いですか」

ベンチを指さした。

不知火 械徒 > 「じゃあ、遠慮無く!悪いな、何のお礼も今できねぇけど。」

押し付けられるボトル飲料を、戸惑うことなく受け取ってから笑顔でお礼を口にする。
蓋を開けて、ぐいっとボトルを傾けて一口飲めば、乾いた喉が潤う感覚に脱力気味に吐息を吐いた。

「んぁ?あぁ、どうぞどうぞ。さっきまで独占してたからな。」

少女の問い掛けを聞いてから、指差したベンチを見て、
ハッとした顔で横へずれる。座って荷物を置くのに十分なスペースを確保してから少女を見た。

癒斗 > 「ありがとうございます。…よいしょー」

相手の隣に遠慮なくストンと座ると、買い物袋を足元へ置く。
若干赤くなっている手のひらをボトルで冷やしながら、おもむろに蓋をあけた。
喉へ通したスポーツドリンクに、どこかグレープフルーツを感じる。

「……話を蒸し返すようで悪いんですけど、なんで風紀員を警戒してたんです?」

とても他愛のない会話の振り方、だと本人は思っている。

不知火 械徒 > 「にしても、結構買ってんだな。買い置きか?」

買い物袋を見た限り、それなりに多く買っているように見える。
暑い時期だから、買い置きしておこうということなのだろうかと隣に座った少女へと聞いてみる。
まぁ、正直何でも良いが、とスポーツドリンクを飲み始めた少女から視線を外して、また飲もうとしたところで

「んぐ、っ!?げほ、えっほ……それ聞くか、お前は。」

予想して無い質問に口に含んだ飲み物を噴き出しかける。
勿体無いから何とか堪えて、胸を抑えながら少女へ言葉を返した。

癒斗 > 買い置きかと聞かれれば、そうですと頷く。

「安売りしてたもんで、どうせ寝起きに必ず1本は消費するなーっ、てぇ?!」

咳こむ相手に、こちらもボトルを手のひらで踊らせた。
こぼすことはなかったが、変な事を聞いたかなくらいの眼で相手を見る。
そんなに驚く話の振り方だっただろうか。

「だってその、こういう表現もなんですけど…声かけたらものすごい身のこなしでベンチの裏に隠れられたんですよ。
 ちょっと気になるじゃないですか。どんなはめの外し方しちゃったのかなーとか……」

あ、恥ずかしい話だったら言わなくて良いですからね!と小さく手を振る。
また少し、ぶどうの匂いを振りまいた。

不知火 械徒 > 「まぁ、寝起きはなぁ。口ん中ねばねばしてるもんな、分かる分かる。」

そうでなくとも寝ている間にも水分は失われているのだから、
少女の言う通りだなと考えながら頷いて。

「………あー………そりゃ、そうだわな。うん、そりゃそうだー…
 風紀委員にチクらないーって約束できるか?お前。」

いつもの癖のようなものとは言え、人前であれだけ豪快に身を隠せば気にもされるかと
視線を少女から逸らしながら、何度も頷きつつ必死に思考を巡らせる。
念押しするように少女に尋ねた。

癒斗 > 「えっ、そんな危ない話なんですか」

どうしよう、という顔をしながらボトルに口をつける。
それを飲み込むまでに若干眉を寄せて悩む――
―が、好奇心が勝ってしまったらしく、ゆっくりと、小さく頷いた。

「…だっ、大丈夫です、言いません。そこまで口が軽いわけでもない…はずですし」

何しちゃったんでしょう、このひと。
そう思いながら、改めて相手の全身を視線でちらりと一周した。

不知火 械徒 > 「いや、お前は危なくはないんだけどさ。
 どっちかって言うと、俺の方が危ないんだけどな?」

別に自分が違反学生であることを知ったとして、
少女に何か風紀委員からあるわけではないだろうと思いながら苦笑しつつ答える。
小さく頷いた少女の言葉を聞き、ボトルの中身を全部飲みきって

「…違反学生って知ってんだろ?あのー、なんだ?ま、ちょっと問題児扱いされてるアレ。
 俺も、それなのよ。やりたいことばっかやってるから、目ぇ付けられてるの。」

制服ではなく、だらしなさの目立つ私服姿。
違反学生だと少女に告げてから、絶対に言うなよと目で訴えた。

癒斗 > やたらと肩に力を入れて黙っていた癒斗であったが、
理由を聞くと、きょとんとした顔をする。
やりたい事をやってたら違反学生と、小さく口の中で言葉を繰り返す。

「………あ、ああー。ああー……、そう言う事でしたか…。
 時々、そういう追いかけっこしてるのは見たことあります」

そういうタイプだったんですね、と少し間の抜けた笑顔を見せた。

「言いません、はい、言いませんとも。
 常世島の大爆発を考えている、とか言われたらまた違いましたけど…」

不知火 械徒 > 「………まぁ、そういうことだよ。
 はは、普段から寮じゃなくて、あんま治安の良くない所で寝泊まりしてるしな。
 ちょーっとばかり、警戒しちまうんだ。」

寝静まった時にやってくることも無いわけではないから、と少し肩を落として言葉を口にする。
追いかけっこをしてる所を見るという言葉には、だろうな苦笑しながら短く答えて。

「絶対だぞ?もし、チクったらー………あー…ま、何かする。
 んなこと考えてねぇよ。ただ自由に機械作ってたいだけだよ。」

テロをしたいわけではないと、はっきりと答えた。

癒斗 > 「ふふふ、言いませんってば。
 何かされても困っちゃいますし、わたし。
 …確かに、そういうことになってるなら、寝起きであの素早さも納得できます」

クスクス笑いながら、こちらもボトルを空にする。
出入り口付近のゴミ箱に捨てていけばいいかなと、それを袋の中にいれた。

「機械ですか。私はあまりそっちに強くないというか、
 どーにも相性が悪いらしいので、ちょっとうらやましいですねー…」

不知火 械徒 > 「なら、良いんだよ。
 何かするようなことにならない方が良いに決まってるし。
 ま、善意で起こしてくれた時もああなるのは、ちょっと直した方がいいかもな。」

起こされる度に、大袈裟な動きをしていては色々と面倒なことになりそうだからと思いながら言葉を返していく。
空になったボトルを緩やかに揺らしながら、背もたれに寄り掛かり

「そうなんか。俺は機械関連くらいしか取り柄っつーのがねぇからな。
 趣味と実益を兼ねたなんたらって奴だよ」

寄り掛かったままでぶらぶらと足を伸ばして

癒斗 > 「電源の入れ替えとか、簡単な作業なら良いんですけどねー。
 趣味も実益も兼ねて楽しめるのは、うん、やっぱりうらやましい……」

直そうとしてたレンジが爆発しちゃったことあったものな、と小さくぼやく。
空を見上げ、そっと立ち上がりながら

「あ、そうだ。私、夜久原 癒斗です。
 図書館の方にもよくいますので、来た時に声をかけてくだされば風紀員の人が居た時にそっと教えられる。
 ……くらいは、出来ますよ」

不知火 械徒 > 「まぁー、そう言いながら9割くらい趣味なんだけどな。
 修理は慣れてないとなぁ…逆にあぶねぇぞ?
 ま、機械以外はてーんで駄目駄目だよ、俺は。文系とかゴミレベル。 」

へらへらと笑いながら、少し遠い目をして答える。
ベンチから立ち上がった少女を見上げて

「あぁ、俺、不知火械徒。よろしくな。
 まじで?そん時は頼むわ。あいつら何処に居るのか予想できねぇからよ。」

少女の助力に笑みを浮かべて、そう答えた

癒斗 > 「中の明かりが切れちゃったのを取り換える、だったんですけどね…」

それからは修理出来る人に任せっぱなしですと笑い、袋を持ち上げる。
軽く服の裾を正してから、一歩後ろに下がって

「不知火さんですね、覚えましたよ~。
 それじゃあ、またどこかで会いましょう。出来れば…風紀員との追いかけっこをしてない姿で」

最後はどこかからかうように言い、癒斗はその場を後にする。

ご案内:「常世公園」から癒斗さんが去りました。
不知火 械徒 > 「………まぁ、餅は餅屋って言うから。」

専門の人に任せるのが一番危なくないだろうと苦笑する。
僅かに乱れた服装を直してから一歩下がる少女を、座ったままで眺めて

「おう、またな夜久原…そうでありたいもんだよ、ったく。」

後ろ姿をひらひらと手を振りながら見送った後、自分も立ち上がり

「さーって、俺も戻ろ……あ、ヤベ、あれ風紀委員じゃね…」

視界に入る、嫌な制服姿。その後、無事発見されて逃走劇が始まるのだった・

ご案内:「常世公園」から不知火 械徒さんが去りました。