2016/08/20 のログ
ご案内:「常世公園」に羽切 東華さんが現れました。
■羽切 東華 > 「いかん、取調べで凄く疲れた気がする…」
まさか武器の詳細を(妖刀のみ除く)ほぼ全て語る事になるとは。
まぁ、異能の方も全体の能力の半分程度暴露してしまったが、そこは仕方ない。
「うーん、悪い人ではないと思うんだが、風紀委員の人に目を付けられた、って結構ヤバい気が」
特に好奇心旺盛な自分なら尚更に。まぁ、でもなるようになるしかないだろう、結局は。
ともあれ、気分転換と疲れを少し癒す為に訪れたのは、お気に入りスポットの一つでもある常世公園。
「えーと、太陽の巫女の涼香さんに、黒魔術の不審…ゴホン、先生のダイン先生に、あとは不思議な異能持ってるぽい滝川君か」
昨夜出会った人達を思い出す。楽しかったが、凄く濃い時間だったなぁ色々と。
田舎暮らしが長く、周りに同年代の友達が一人も居なかったぼっちには地味に眩しかったぜ…。
ともあれ、自販機に移動して何時ものお茶を購入。基本的に炭酸系やコーヒー系は殆ど飲まない少年だ。
■羽切 東華 > ガコン!と小気味良い音を立てて取り出し口に落ちてくるお茶のペットボトルを取り出して。
思い出したように、昨日徹夜で覚えた携帯電話を操作する。説明書丸暗記する勢いで覚えたのだ。
「取りあえず、水月さんにはお礼のメールは送ったし…連絡先合ってるよな?送信は出来た訳だし。
…あと、帰ったら鈍に文句いわれそうだなぁ。結果的に家に置き去りだし」
本体である刀ごと置いてきたので、今は多分自分で持ち歩いていると思うが。
流石に、風紀の取調べで彼女を連れて行くのはマズいだろう、という判断だ。
――だってまだ生徒ではないんだもの。
刀だから、という理由で男子寮に同居状態、というのもバレたらマズいだろう。
「だからこその新居探しなんだけど…参ったなぁ。」
ペットボトルの蓋を開けてお茶をゴクゴク飲みながら思案する。
最悪、心苦しいが彼女には女子寮に入って貰う事も考えなければならない、か。
最優先は彼女の生徒登録。これが完了するか否かで大分違うのだ。
■羽切 東華 > 「それと、やっぱり異能何とかしないとなぁ。昨夜みたいに勝手に発動が一番困るし」
自分の右手を眺める。昨夜はこの右手がビッシリ大小無数の刃に覆われてエラい状態になった。
何とか元に戻ったが。異能の制御に課題がある、とは祖母にも言われていたが。
「制御、制御ねぇ……使い込んで感覚で覚える、くらいしか思い浮かばないんだよなぁ」
そもそも、刃を生やすとか金属の性質を変えたり分解再構成するとか、地味に攻撃的で汎用性が低い気がする。
もうちょっと平和的な力が良かったなぁ、と溜息零しながらお茶をちびちび飲む。
ご案内:「常世公園」に真乃 真さんが現れました。
■真乃 真 > 自販機で飲み物を買う男がいる。
異様な長さのタオルを首から巻いた男である。
ちなみに、買ったのは普通の炭酸飲料である。
その時近くに自分の右手を眺めて溜息を吐く男子生徒の姿を見た。
何か悩み事があるのかもしれない!
いや、ないかもしれないけどもそれはそれで良い事である!
「どうしたんだいそこの人?溜息なんかついて!さては!何か困った事でもあるのかい!?」
無駄にカッコいいポーズを取りながらそんな事を言う
■羽切 東華 > 「え?あ、いや…えーと、まぁハイ一応は」
何かいきなり声を掛けられて、慌ててそちらへと顔を向ける。
伊達眼鏡越しに見えたのは、…何かすっごく長いタオルを首に巻いた少年だった。
あと、何か無駄にカッコイイポーズを取っていた。うん、この人も個性的なタイプだな、と確信した。
「えーと、こんばんわ。困りごと、というかまぁ幾つかありまして」
苦笑気味に答えよう。異能もそうだが、目下の所は新居とバイト探しである。
特に新居はそろそろ見つけておきたい所であり。
■真乃 真 > 「おっと、あるのかい!やっぱり!」
無駄にカッコいいポーズを維持したままでそんな事を言う。
悩み事がありそうな溜息だと思った!
「はい、こんばんわ!ふむふむ幾つかあるのかじゃあちょっと言ってみなよ!
僕に助けられる事なら助けるから!」
とりあえず聞いてみない事にはなにも始まらない。
幾つかあるのであればどれか一つくらいは真に助けられることもあるだろう。
■羽切 東華 > 「ええ、というかそのポーズ疲れませんか?(この人、昨夜のダイン先生と少し似た空気を感じる!)」
まぁ、あの人は暗黒神教師だったが、彼はなんと言うか正義の味方?真逆のイメージがある。
「えーと、まず異能の制御について。ただ、これよりも現在深刻なのは新居探しとバイトですね。
訳あって男子寮を出ないといけないんですが、学生街近辺は何処も高くて…。
あと、ほぼ無料の男子寮を出るので、矢張り出費も今後嵩んでくるのでアルバイトを探し中みたいな」
と、異能の制御は後回しにして、目下の優先事項である二つを口にする。
■真乃 真 > 「むしろ力が湧いてくる感じがするよ!君も落ち込んだ時とかやってみるといいよ!」
先ほどとポーズを変える!
風もないのになぜかタオルがはためいている!
無駄にカッコいい!
「なるほど!異能の制御は僕からのアドバイスは無いな!地道に鍛えるしかないらしいよ!」
生まれつきの異能所持者である真乃真は異能の制御で苦労したことがない。
腕を伸ばすように、足を曲げるように当たり前に扱える。
「住む場所か…そうだな駅から遠くて、日当たりが良くなくて、異邦人街が近い安アパートなら紹介出来るけど…。」
以前二人ほどそこを紹介しているがそれでも未だスカスカなのだ。
「アルバイトはそうだな…。携帯とかで調べたら求人情報が出てるんじゃあないかな?
うん、あんまり助けられてないね!!」
アルバイトは真は日雇いのものをやるくらいで安定していない。
結局、助け率三分の一である。
アパートも断られたら0である!
■羽切 東華 > 「成る程、気分転換とかにいいかもで――と、いうか何で風も無いのにタオルがはためいてるんですか!?」
あと、ポーズが変わったのも相まって無駄にカッコよくなっていた。
え、何ですかこのヒーローぽい人。
「やっぱそうですよね。こう、使い込むしかないんですかねぇ…」
自分も先程そう結論付けたが、彼のアドバイス?もそんな感じらしい。
まぁ、演習場とやらもあると聞いた事があるし、今度そっちで鍛錬してみよう。
「ほぅほぅ…まぁ、足腰は丈夫な方なんで、多少距離があっても問題無いですが。
異邦人街まだ行った事無いんですよね…あ、でも紹介してくれるなら是非!
あと、家賃とか部屋の構成とか大まかに教えてくれれば!」
取りあえずアパートには喰い付いた。で、アルバイトはやっぱりそうですよね、という顔。
「まぁ、アルバイトはやっぱりそうですよね…うん」
だが、男子寮を出た後の入居先の候補が見つかったのは大きい!
■真乃 真 > 「これは僕の異能を使っているのさ!」
詳しい説明はしない!
そう連続的に異能を発動することによってパラパラ漫画のようにはためいて見えるのである!
異能をかなり細かく制御できてるからこそできる芸当だ!ちなみにはためくときでてる音は魔術である!
「あまり危なくない異能なら日常的に使い続ければ慣れると思うけど。
危ない異能は訓練施設とかあと転移荒野の方で練習するしかないからね!
特に異能は人によって全然違うから習うよりは慣れるしかないぜ!」
なにはなくとも異能を使う。そうしていればそのうち慣れるのだ!
「そうか!大丈夫かよし!
…もしもし!大家さん?うん、入りたいって人がまたいてさ!
空いてるんだろ?OK変わる!はい!これ今、大家さんに繋がってるから詳しいことは聞いてね!」
問題ないって言った瞬間どこかに電話をかけ始めた。
そういいながらスマホを渡す。
大家からは家賃はその立地の為安めであり部屋の間取りについてもいくつか種類があることが聞けるだろう。
高望みしなければ納得いく条件は見つかるかもしれない。
「大丈夫!アルバイトはいつでもどこでも募集してるしね!
働く先と変わった事には困らないのがこの島のいいところさ!」
■羽切 東華 > 「な、成る程、異能にもホント色々あるんですね…」
何か、詳しい説明はされなかったけどしみじみと頷いてしまう。
異能は個性の延長と考えている少年は、こういう異能もあるんだな、と素直に思う。
まぁ、どういう異能かは結局全然分かってないのだけども。
「あー俺の異能は攻撃的な性能なんで、やっぱり転移荒野とか訓練施設がベストなんでしょうね。
周りに迷惑掛けたくないですし、風紀委員の人にしょっ引かれるのもゴメンですし」
既に、ある意味で一人目を付けられているけれど。そして、連絡早っ!?
「あ、ハイどうも…もしもし?あ、お初にお目にかかります。羽切東華といいます。ハイ、最近この島に来た編入生です。ハイ、1年です。ハイ」
と、彼のスマホを会釈して受け取れば、大家さんと挨拶してからあれこれと話しだす。
立地に付いては構わない。問題なのはまず家賃。大家さんから値段を聞けばフムフム、と頷いて。
「あと、部屋の間取りですが…ハイ、同居人が居まして。ハイ。一応それぞれの個室みたいなスペースがあれば…ハイ」
と、それから何度かあれやこれや話してから、話が纏まったのか電話越しに礼を述べて
「ハイ、じゃあ後日窺います。必要書類は…ハイ、学生証と捺印と…分かりました。では失礼致します」
と、頭もなんか下げながらスマホの通話を切った。話は纏まったらしい。
「ありがとうございます。取りあえず一度大家さんと面談してから、賃貸契約しようかと思います」
■真乃 真 > 「どんな異能も使い方しだいさ!でも、攻撃的な異能だと普段あんまり使えないから不便だよね。」
例えば極端な話半径500メートルを消し炭にする異能とか持ってたら
周りも自分もかなり生きにくそうである。それこそ風紀にも公安にも目を付けられて自由はないだろう。
「なんとかなったみたいだね!このアパートを紹介したのはこれで君で3人目さ!
どっちかっていうと異邦人街よりの雰囲気の場所だから慣れるまでは大変だと思うけど!
慣れたら楽しいよ!」
スマホを受け取りながら言う。
この島には割と家が見つからなくて困ってる人はいるらしい。
住む場所が多くありすぎて逆に見つけづらいのかもしれない。
■羽切 東華 > 「そうですね、戦闘だと応用次第で幅が広がるんですが、日常生活に便利かと言われると…えぇ」
苦笑。鋼刃の生成と金属の変質や分解、再構成がこの少年の異能だ。
使い方次第では役に立つのだろうが、現状は戦闘以外での有用な使い方を見出せていない。
「へぇ。やっぱり結構住居に困ってる人は多いのかな…まぁ、男子寮が安泰なんでしょうけど」
とはいえ、自分のように訳ありの者も多いだろう。かといって、学生街近辺は高級住宅街で家賃がお高い。
ならば、彼に出会えたのは矢張り行幸だ。異邦人街寄り、となると確かに駅から離れている。
利便性は少し難があるが、逆に興味のある異邦人街が近い。同居人も異邦人みたいなものだ。
多分、案外気に入ってくれるのではなかろうか?と、結論付けつつ。
「あ、そういえばお名前聞いてませんでした。俺、中途編入でこっちに来た1年の羽切東華といいます」
電話での大家さんとのやり取りで名乗っていたので今更かもしれないが。
取りあえず、彼へと礼も込めてこちらから名前や学年を名乗るのである。
■真乃 真 > 「そうだね。異邦人の人とかなら来て学生になったらその流れで寮に入るからね。
寮に入れるなら寮が一番いいよね!
そういえばさっき、聞こえたんだけどその同居人とも一緒に寮で暮らせば良かったんじゃないか?
確か2人部屋もあったような気がするよ!」
同居人を男だと思い込んだ上での発言である。
寮はお金かからないし!
「僕の名前はは真乃真!三年生だよ!よろしくね刃切君!」
無駄にカッコいいポーズを取りながら名を名乗る。
「あのアパートに入るならご近所になるわけだしこれからも困ったことがあったら何でもいいなよ!!」
■羽切 東華 > 「あ、いえ……その、同居人女性、というか性別は正しくは無いんですけど少女の姿なんですよ。
えーと、妖刀の化身というか。立場的に自分が使い手で主になる感じで。」
初対面の相手に、例えアパート紹介の恩人であろうとこちらの事情説明は少し緊張する。
とはいえ、恩もあるのでここは素直にこちらの事情を話しておく。
だからこそ、男子寮に居る訳には行かないのだ。
「真先輩ですね、こちらこそよろしく御願いします」
と、頭を軽く下げて。しかし、無駄にカッコイイポーズは彼の癖なのだろうか!
「ハイ、ありがとうございます。俺の他に真先輩が紹介したお二人もどういう人か気にはなりますが」
好奇心旺盛だからか、そんな事がフと気になった訳で。
■真乃 真 > 「うん?えーと刀が女の子で?君が使い手で?女性なのか?
……!!なるほど大体理解した!!」
何となく勘違いしたような感じの理解をする。
つまり、あれだ恋愛関係的なあれなのだ!
刀と人とのなんかこう!なんか!
「あの二人ね…。最近見てないけど元気にしてるのかな。
ああ、二人ともいい子だよ!確か12月とか1月くらいに紹介したんだけどね!」
最近姿を見ていない。
元気でやっていればいいのだけれども。
久しぶりに会いたいな。
「…さてとそれじゃあ僕はそろそろ帰ろうかな!
帰るついでに場所の案内もしておこうか!?」
■羽切 東華 > あ、ハイ…(あれ?何かすげぇ勘違いされてる気がするぞ!?)」
笑顔がちょっと乾いたものになりつつ。大事な相棒で信頼しているが。
そもそも、その妖刀娘に酷い風評被害をかまされてるんですけどね俺!!
「成る程、もし会えるなら一度会ってみたいですね」
先輩、という事になる訳だし。アパート的な意味とかで。
ともあれ、自分もそろそろ引き揚げる時間だ。
「あ、ハイ俺も帰ります。あーお言葉ありがたいんですが、その妖刀娘がそろそろ戻ってくる頃なんで。
俺も一度戻ります。ともあれ、今夜はありがとうございました真先輩!」
親切なヒーロー先輩に改めて頭を下げて挨拶。ともあれ、和やかに別れて帰路に着くかもしれない。
■真乃 真 > 「うん、二人ともいい子だから!
もしも、会えたらその時は仲良くね!」
ちょっと変わってるけどもそのくらいはこの島では普通である!
「そうか!じゃあその妖刀ちゃんも今度、紹介してくれよ!
ああ、またな!羽切君!」
そう言って手を上げて別れを告げると白いタオルをたなびかせて
走り去っていくのだった。
ご案内:「常世公園」から羽切 東華さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から真乃 真さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に佐伯貴子さんが現れました。
■佐伯貴子 > (夕方の常世公園。
人が少なくなった時間帯を見計らって動き出す者たちがいる。
式典委員会。
飲食店系の部活。
生活委員会。
来週はいよいよ花火大会である。
その観覧会場としてこの公園が選ばれたのであった。
彼らはその下準備に勤しむのである)
お疲れ様です…
(木陰のベンチで缶ジュースを飲む佐伯貴子は風紀委員会。
出店や屋台や様々な設置予定が終わったら、
それに合わせた警備計画を話し合うことになる)
■佐伯貴子 > (彼らが準備を勧めている間はすることもない。
缶ジュースを飲むだけである。
本来ならこれは警備課の仕事だが、
このたぐいのイベントの警備はいつも似通っていること、
大勢の異能力者が集まる場所で犯罪を犯そうものなら、
その大勢に袋叩きにされること、
そもそも面倒な事務仕事は佐伯貴子が任されやすいこと、
などなど、様々な理由から、
今ここに居るのである)
今年の夏も平和だった…
ご案内:「常世公園」に伊織 六郎さんが現れました。
■伊織 六郎 > その男子生徒はイベントの手伝いバイトであった。
部活の縁で召集されて、何かと思ったら設営手伝いであった。
パイプを運んでテントの組み立てであった。
まぁ、金が出るってんでせっせと働いているのだが、設営がひと段落したところで、休憩。
木陰のベンチに支給されたお茶のペットボトル持ってフラフラーっと歩いてきて……
「ぁ。
ご苦労さんで あぁ、センパイじゃないすか。」
風紀の腕章で咄嗟に頭を下げ。
で、その後に知人であったのに気付いた。
■佐伯貴子 > 伊織!伊織じゃないか!
生きていたのか!
(驚いたような声を上げる)
お疲れ様だな。
私の仕事はこれからだが…
(相手をねぎらう。
そして、遊びに行く約束はしたものの、
連絡先を交換していないことに気づいた。
携帯デバイスのアドレスを書いたメモをポケットから取り出し、
そっと渡そうとする)
…。
(何も言わないし暗いので、
お札に見えるかもしれない)
■伊織 六郎 > 「ちょっと待ってくれ、いやちょっと待ってくれすわ。
何でオレ、行方不明みてーな扱いなんすか!?」
生きていたのかって何!?
と、目を見開いた。
そんな変なことしてただろうか?佐伯の前で。
最後は海の家だったような気がしたが……!?
「部活だからしょうがねーすわ。
まさか力仕事で呼ばれるとは思わなかったっすけど……
え、なんすかコレ、センパイ、オレ小遣いとか貰えるんすか!?」
ベンチに近づきつつ、差し出されたものに、クワっと更に目を見開いた。
理由は分からないが、貰えるのなら是非も無い。
差し出された紙幣(勘違い)に遠慮なく手を伸ばした。
だめなヤツだった。
■佐伯貴子 > だって君、海の家で死にそうになってたし。
お金に困ってそうだったし。
野垂れ死んでもおかしくなかったし。
(前回あった時は生ける屍状態であった。
こう思い込むのも不自然ではない)
部活ならしょうがないな…
いわゆる「五体満足」というやつは、力仕事には向いているんだぞ。
(この島には人間の形をしていない存在も多い。
汎用力が高い人間は実は貴重なのだ)
小遣い…?
ただの連絡先のメモだけど…
ほら、甘いモノでも食べようって…
(メモをひったくられると、複雑な感情。
小遣いだと思われたこと以上に、
それに飛びつく青年が哀れに思えたのだった)
■伊織 六郎 > 「あー まぁ、ちょっと流石に疲れてたってのはあんすけど、アレ……
金には困ってっけっど、流石に日本で野垂れ死ぬとか…………え、この島、あんの?」
日本は福祉とか整ってるんじゃなかったのか?
さっきから驚きっぱなしである。
お茶を飲む暇もない。
「まぁ、なんか女性多かったんでしょうがねえとは思ってんすけどね、部活。
こういうの慣れてんで、いーすけど……確かに、不定形の人とか居たっすね、この島。」
なんかこう、こんなん、ってペットボトルの形をしてたらしい生徒?かを喋りつつ……
連絡先のメモだったことにがっかりはしないが!
その、センパイの目が辛い!
ペットボトルをベンチに置いて、自分のスマホを取り出す。
ポチポチ入力。
「あ、連絡先すね。
あざーす、でもちょっとその目止めて、止めて辛いっす。
ちょっと待ってくださいっすよ。」
■佐伯貴子 > 野垂れ死ぬっていうか…
凶悪犯罪に巻き込まれないこともない。
(ここは日本とはいえ実質治外法権である)
なれた仕事はなれた人間がやるのが一番だ。
ああ、逆に力仕事向きの異邦人とかもいるけどな。
(適当にうなづきながら缶ジュースを飲む。
佐伯貴子だって島の全貌を把握しているわけではない)
すまんすまん。
なにか良い仕事を紹介してやれればいいのだがな。
あいにくそういうのには疎くてな。
(真顔で見つめるのをやめて、
少し微笑んでみせた。
少しなので不自然さも少しだろう)
■伊織 六郎 > 「あぁ…………
そっすね、落第街で前、風紀委員にちょっと絡まれたんっすけどね?
それに襲い掛かるキチガイいたっすよ、あそこマジで物騒なんすね。
南米かと思ったすわ。」
前の、大通りでバイトしてた時のことを思い出して凶悪犯罪について、に大きく頷いた。
言いながら、スマホに連絡先の登録は完了。
佐伯のメールアドレスに自分のアドレス、電話番号など纏めて送信しておいた。
「でかいトカゲの人とかは確かに向いてそーっすけど……
ああ、大丈夫っすよ。
このバイト終わったら暫くは生活困らなくなさそーなんで。
夏休み、結構働いたんで。」
ペットボトルのお茶を取って口に運びつつ、ちょっと、微笑まれたのに目を逸らした。
照れるからな!
■佐伯貴子 > ああ~行っちゃったか…落第街…
あそこはマジでやめとけよ、死にたくないならな。
(この青年はどこかあの街でのたれ死にそうな予感がした。
その予感が外れて大いに安堵している。
携帯デバイスに情報が送信されてきた)
あ、きたきた。
そうだな、リザードマンの筋力は知らないが、
チンパンジーでも握力が300kgあるというからな。
基本的に人間は弱いのかもな。
(危機感もなさそうに缶ジュースを一口)
それはお疲れ様。
生活に困らないというのは重要だ。
肝心の勉学のためにもな。
(割と忘れている生徒が多いが、
生徒の本分は勉強である)
■伊織 六郎 > 「ちゃうんすよ、バイト断われなくてね?
すごいこう、明らかにカタギじゃなさそうなのに じゃあヨロシク って言われたら、しょうがなくねっすよ。
まぁ、もうバイトはしねえっすけど……
そいや、あの風紀の人大丈夫だったんかな。」
死にたくない。
それには何度も大きく頷いた。
バイトじゃなければ行くかもしれない、が。
「300kgとかすげーっすね、骨とか握り潰されそう。
人間はあれっすよ、知恵で頑張るイキモンっすよ……知恵と勇気?でしたっけ。そういうの。
魔術とかあるじゃないすか。
勉強もしてるっすよー、魔術とかこの学校、すげー便利っすね。
図書館入ってビビりましたわ。」
まぁチンパンジーの話は兎も角。
島に来たばかりの新人は、色んなものが新鮮で楽しそうであった。
■佐伯貴子 > 危険そうなバイトを見分ける能力も身につけてくれ…
最近殉職者がでたという話は聞かないから、
大丈夫じゃないかな…多分だけど…
(好んであの街に行くならともかく、
やむを得ない事情で行くことになり命を落とした、
という話は聞きたくないものだ)
人間はそうだな、あと社会性とかな。
魔術は便利だぞ。
便利すぎて驚くぞ。
人間の知識のなせる技だな。
私は才能がないからかなり努力したけど。
(楽しそうにしゃべる青年に、
今度こそ自然な微笑みを向けるのであった)
■伊織 六郎 > 「あの時、すげー疲れてたんでマジで判断能力無くなってましたわ。
寝る前に アレ、これヤバくね? って思ったんすけど、バックレる方がやべーなと……
センパイ、青い髪の毛した女の風紀委員サンとか知ってる人ですかね?
襲い掛かられてた人っすけど、名前なんだっけな……アレ、聞いたっけな、そもそも。」
首を傾げながら、スマホはポケットに仕舞いこんだ。
やった、知り合いが増えたぞ!
「魔術はアレっす、オレも才能とかねーっすよ。
つーか才能ある人のが少ないっすよ、センパイ。
あんなん、努力無しで使えるほうがやべーっすよ、こえーっすよ。
オレん魔術、全部、見よう見まねっつか独学だったんで、図書館も授業もすげーありがてーっすね。」
へっへっへーと。
島に来て良かった、と笑う顔はまぁなんか、子供みたいな感じであるが。
飲み終わったペットボトルは、背中にポイっと放り投げると、ゴミ箱にシュートされた。
■佐伯貴子 > 疲れている時はゆっくり休息が取れる環境になるといいな…
たしかにそれは逃げると危険だが、風紀に持ち込むという手もあったぞ。
(そうは問屋が卸さないのが裏社会というものではあるが)
青い髪で一人で平気に落第街にいそうな女性。
一人思い当たるが彼女ならまあ全く心配はいらない。
(それ以外だったら困るのだが。
最近復帰したようだし多分彼女だろう)
魔術は異能と同じで持って生まれたセンスが大きいからな。
異能と違うのは努力でどうこうできるところだな。
魔術の授業は難しいが面白い。
使いこなせなくても、世の中にはこんなのがあるのか、
ということを知るだけでもある程度の自衛になるしな。
(少年っぽく見える青年が眩しい。
佐伯貴子は随分と汚れてしまった。
…気がする)
君に限ってそうはならないと思うが、
悪用したりはしてくれるなよな。
■伊織 六郎 > 「風紀に持ち込んだら、その場は助かっても後が怖いじゃないすかー。
テメエー落とし前つけたるわー って未来しか見えねっすよ。
ああいう場所の人らって海外でも日本でも変わらなさそうっすよー。
あ、大丈夫なら良かったっすわ。
ちょーっとだけ気になってたんで。ああ、破壊神とか言ってたの思い出したっすわ、今。」
バイトは兎も角、あの時の風紀の人が無事なら良かった。
ちょっと不思議なこと言ってる人だったが、怪我して欲しいわけでもなかったので。
良かったと目を細めて、安堵の息を吐く。
「ああ、それはあるっすねー。
今ちょっと炎系の魔術頑張ってるんすけど、系統色々あって……
悪用は、はははー 無理っす。バレると怖いんで。」
なにか佐伯センパイがちょっと煤けて見えたのは気のせいだろうか?
この島に長く居ると、みんなこういう感じになっていくのだろうか?
■佐伯貴子 > そうなんだよな…組織ってのは怖いからな。
体制側も反体制側も…
(一人の強力な能力者相手にならどうにでもなる。
多数が集まることほど怖いことはない)
破壊神…それは蒼穹(そら)という不まじめで無敵の風紀委員だ。
絶対に死んでいないから今日はゆっくり眠れるな。
(しかし、蒼穹に挑んだ不良学生の方が心配ではあった)
炎系とか言っても、五行とか四属性魔術、温度変化まで、
系統が複雑すぎるんだよな…
ちょっと私には使いこなせないよ。
まあそうだろうな、悪用するともっと強い使い手が現れるのがこの世の常だからな…
(煤けて見えたのは気のせいではない。
まっとうに生きようとすると煤けてしまうこともある)
さて、そろそろ私も警備の話し合いに混ざらないといけない。
君の休憩時間はいつまでだ?
(缶ジュースを飲み終わると、
立ち上がりながらゴミ箱に放り投げる。
お仕事の時間だ)
■伊織 六郎 > 「ああ 無敵なんすか、あの人。
なんか自信たっぷりに破壊神とか言ってて、ちょっと生暖かい対応しちゃったんすけど……
次あったらもうちょっとちゃんと対応しようかな……」
この島で 絶対 という前置きがつく位、無敵なのってどういう存在なのかよくわからない。
でも、大丈夫というのなら心配するのは止めよう。
「あ、おつかれーっす。
オレはもうちょっと、15分くれーあるんで、ここでダラダラしていきますわ。
あとテント1個かな、建てたら上がれますんで。」
立ち上がった佐伯センパイに入れ替わるように、ベンチに座ることとする。
■佐伯貴子 > 生暖かい対応は正解だ。
正確には私も彼女の底を見たことがないけどな。
少なくともそこいらの無名が相手になるようなやつじゃない。
(異能戦闘は相性である。
蒼穹にも苦手とする相手がいるのは確実である。
しかし、それほどの相手ならば、
風紀委員会で把握していないはずもないのだ。
故に便宜上無敵なのだ)
お疲れ様。
次に会うときは両方生きて会えそうだな。
じゃ、またな。
(軽く手を振ると、
式典委員たちの方に歩いて行く。
来週の警備状況について話しあうために)
ご案内:「常世公園」から佐伯貴子さんが去りました。
■伊織 六郎 > 「おつかれーっす。
なんだろ、ここ、どっかの戦場なんかな……」
手を振って、佐伯を見送りのだが。
別れの挨拶が また生きて会えそうだな って、普通じゃない気がする。
紛争地帯か?中東か?ここは。
うっかりドンパチが始まったりするのか?
…………始まりそうだな、落第街とか。
「こえーなぁ、ここ……
もっと魔術とか頑張らねーとなぁ……」
ベンチの背に両腕を乗せて、だらーっと空を見上げる。
休憩時間は残り10分位か。
もうちょっと、設営頑張ろう。
ご案内:「常世公園」から伊織 六郎さんが去りました。