2016/10/11 のログ
ご案内:「常世公園」に龍宮 鋼さんが現れました。
龍宮 鋼 >  
(昼間の公園でベンチに座って煙草を咥えている。
 平日なので授業はある。
 意外なほど出席率は低くなく、真面目とは言えないまでもそれなりに出ていたのだが、ここのところずっとサボっている。
 ズタボロな姿への珍しそうな視線がイヤだし、それに晒されていたらいつか大暴れしそうだ。
 ケンカは好きだが乱暴者というつもりは無く、しかもそれは暴力であってケンカではない。
 そんな事で風紀委員の世話になるのもアホらしいし、その視線を我慢するのも出来そうにない。
 なのでこうやって朝からずっと公園でボーっとしている。
 何度か風紀委員は通りかかったが、面倒ごとは嫌いなのだろう。
 一般生徒に比べれば、こちらが「何もしなければ一応大人しい」と言うのを理解しているらしく、見て見ぬフリだった。)

ご案内:「常世公園」にシング・ダングルベールさんが現れました。
シング・ダングルベール > 一方ヨロヨロと学園に向かう途中の男がいた。俺だ。
正確には学園に戻るところである。
急に事件があれば呼び出されるのが常であり、それが終わればまた教室に戻るというわけだ。
……まあ、受けてた授業はとっくに終わってるんだけど。

「なんか……全力で青春を無駄にしている気がするな……。」

丁度彼女の前を通った。視線が移る。
ははあ。なるほど。

「自主的な休憩時間かい?」

俺が声をかけたことで、なぜかその辺の生徒たちがぎょっとしていた。

龍宮 鋼 >  
(声は聞こえていた。
 だがまさか自分に掛けられた声とは思わなかった。
 当然だろう、裏では勿論表の方でもそれなりに名前と顔の知れている自身だ。
 それを自覚しているからこそ、こうして声を掛けられる事なんてそうそうあることではない。)

――あ?

(なので反応が遅れた。
 彼が声を掛けて、聞こえているのかと心配になるぐらいの間を空けて、やっとそちらの方を見る。
 人の良さそうな顔をしたヤツがこちらを見ていた。)

だったら何か文句あんのか。

(特に誰かに迷惑をかけているわけでもない。
 自身がここにいる事で公園の雰囲気が悪くなるという事も無いわけではないが、そんなのは言いがかりも甚だしいと思う。
 彼にはそんなつもりは無いのかもしれない。
 けれど何か言われたらとりあえずケンカ腰になるのが不良と言うものだ。
 そして自分は不良である。
 包帯を巻いた顔を不機嫌そうに歪めてガンを飛ばす。)

シング・ダングルベール > 「そう噛み付くなよ。猛獣の檻に手を突っ込んだってわけじゃないし、縄張り争いしようってわけでもない。
 ただ気になった。随分とつまらなさそうだってね。」

これで飛び掛かられたらどうしようか。
なんて、考えながら首をかしげる。

「随分と怖がられてるのはわかるけど、俺を睨んだって小銭は出ないよ。」

龍宮 鋼 >  
(彼の例えに更に顔が歪む。
 普段ならば跳ね起きて、そのまま殴りかかっていたところだろう。
 しかし今は彼の言うとおり、つまらない。)

ああつまんねぇよ。
テメェみてぇなヤツに絡まれてんだからな。

(だからせいぜいこうやって皮肉めいた言葉を口にするぐらいだ。
 暢気そうな取れる彼の仕草に、もう一度舌打ちをしてそっぽを向いた。)

小銭なんか要りァしねぇよ。
生憎と金だけは持ってんだ。

シング・ダングルベール > 「金は持ってて不自由はしないから、授業はサボってこんなとこで時間潰してるってわけか。」

露骨な反応につい楽しくなるのは、俺がいけないのか彼女がそうさせるのか。
人のせいにするのは悪いことだけど、遊び心がつい躍る。

「学園行けよ、学園。楽しくない? 俺と問答するよりはマシと思うけどな。
 それともナンパ待ちのところを邪魔しちゃってるのが今の俺か?」

龍宮 鋼 >  
(どうして自身の周りにはこう挑発的なヤツが寄ってくるのか。
 この間の異邦人らしい男もそうだし、その前の風紀委員もそうだ。
 風紀委員の方はこちらが勝手にそう捉えただけだったが。
 きっと結局自身がそう言うヤツだからそう言うのが集まってくるだけなのだろう。
 そんな考えが浮かび、自虐めいた笑みを浮かべる。)

悪ィかよ。
ガッコ行ったって珍獣見るような目に晒されるだけだ。
楽しい事なんざ一つだってありゃしねェよ。

(彼を無視して煙草を吸って煙を吐く。
 その仕草からも「つまらない」と言う事が本心であろうと言う事がわかるぐらいだるそうな動きだ。)

シング・ダングルベール > 「そりゃあ悪いだろ、龍宮 鋼。君は俺の聞くかぎりじゃ、もっと暴力的で街に出れば暴れまわっていたはずだ。
 それがこんなところで燻ってる。明日もわからんようなうつろな目でだ。
 死を迎える枯れた老人じゃあるまいし、何をそんな自棄になる。」

彼女の自己評価は正しく、俺にだって名前は聞いたことがある。
ケンカの場面も幾たび見かけた。ただ、話したことはないし、彼女は俺のことなど知らないだろう。
有名人相手の作法はよく知らないが、言葉は湯水のように湧いて出る。

「四六時中ケンカに明け暮れているような人間が、怪我しただけでそうなるとはとても思えないな。
 これはまじめな話なんだけど、君がそうなってしまっている理由が知りたい。
 ついでに自己紹介をさせてもらうと俺の名はシング。魔法近いをしている者だ。」

龍宮 鋼 >  
(良く喋るやつだ。
 しかもこちらの名前を知っていて尚、その言葉の数。
 うんざりした様な顔をしながらも、とりあえず話だけは聞いておく。)

ケンカをすりゃぁ風紀委員に小言喰らって、大人しくしてりゃその辺の生徒に説教されるってか。
どうしろっつーんだ。
それともアレか、俺が暴れまわってりゃ、悪事は全部俺のせいに出来るってことか。

(結局はそれも自身の行いのせいだ。
 そんな事はわかっている。
 わかっているが、それでも文句の一つや二つはどうしても口から出てきてしまう。
 文句ついでに皮肉を一つ。)

ならこっちも真面目な話だ。
人の都合に興味本位で首突っ込んでくんじゃねェ。
ヒーロー気取りかテメェ。