2016/12/27 のログ
ご案内:「常世公園」に寄月 秋輝さんが現れました。
ご案内:「常世公園」に佐伯貴子さんが現れました。
寄月 秋輝 >  
忙しい年末、寒い中の公園。
一息つくにはちょうどいいかと思ったが。

「……寒いですかね?」

同僚の女性に声をかける。
息抜きならもう少し暖かいところでもよかっただろうか。

佐伯貴子 > (男に意識が行っているのかいないのか、
 自販機で飲み物を買っている。
 「おしるこコーラ」と書かれたそれを両手で持つ)

寒いといえば寒い。
しかし寒くないとマフラーの出番が無いからな…
別に気にするほどでもない。

(手編みのマフラーに黒ストッキングで、
 ある程度の防寒はしてある。
 無遠慮にベンチに座った)

寄月 秋輝 >  
「何か思い入れのあるマフラーですか?」

同じように自販機にコインを投入する。
少し迷いつつも、同じようにおしるこコーラを購入。
そしてベンチへ、貴子の隣に腰を下ろす。

「今年は去年に比べても少し暖かいらしいですね。
 それもあってでしょうか」

プルタブを開けて一口。
何度か飲んでいるうちに病みつきになってしまったらしい。

佐伯貴子 > レイチェル・ラムレイの手作りだ。

(言いながら微笑んでマフラーを撫でる。
 あくまで寄月に微笑んでいるのではない点が重要である)

そうかな…冬はどうしたって寒いぞ。
それに、ちゃんと着込んで歩き回っていれば温かい。
気温が調節できる君には関係ないかもしれないが…

(そういえばこの男は夏でも暑くないのであった。
 今も寒そうには見えないので、
 やはり魔術を使っているのだろうか)

寄月 秋輝 >  
「なるほど、彼女の。
 ……あの人もまた万能だな」

レイチェルという女性を思い出しても、勇猛さと冷静さ、それに『佐伯貴子の録音』くらいしか記憶にない。
しかし家庭的な女性は素晴らしいものだ、と一人納得した。

「関係が無いわけでもないですよ。
 夏場に着こんだり、冬場に軽装だったりすると、全体の景観を損ねるし、他の人が『見ているだけで寒い、暑い』と言いますから。
 季節に合った装いをするためにも、ちゃんと気温は把握しています」

当然、現在も魔術で外気温による影響を軽減している。
しかし当人は良くても、周囲にとってそれがいいことばかりとは限らないのだ。
それらにも気を遣えるようになって、初めて魔術を日常レベルに落とし込んだと言える。

佐伯貴子 > 過去に何やらあったらしく家事全般はできるそうだ。
私の自慢の親友だ。

(マフラーを撫でている時にはあったはずの微笑が、
 寄月に向き直った時は消えている。
 極々自然に)

そんなに気にする必要あるかな…
夏場でも毛むくじゃらの種族はいるし、
冬場でも何も着ていない種族もいるぞ。
人類種や亜人と関わる機会が多ければそうなるのかもな…

(佐伯貴子の交流はここのところ人外が多い。
 人間は人間で固まってしまいがちなため、
 そんな発言も出てくるのであった)

寄月 秋輝 >  
「羨ましいですね」

何がとは言わない。
表情は変わらないし、おしるこコーラを飲む速度も変わらない。
だが親友と呼べる者が居る事、それ自体がとても羨ましいものだ。

「それはありますよ。
 たとえば体毛の多い種族でも、夏毛冬毛があったりしますから」

当然のことのように呟く。

「うちに居るメイドも、そういう視点からすれば裸にしておいたままでもいいんでしょうけれど。
 機械人形なら服を着せないまま、女性の裸体を晒しておいていい、とはならないでしょう?
 何事も状況に合わせた変化は必要ですよ。
 人間だろうと、そうでなかろうと」

くぴ、と最後の一滴を飲み干した。
それを缶専用ゴミ箱に放り投げ、見事にホールインワンしておいた。

佐伯貴子 > 羨ましいだろう!

(にやりと意地の悪そうな笑みを浮かべる。
 と、ここではじめておしるこコーラの缶を開けるのだった)

なるほどなぁ…
でも、夏毛と冬毛の違いなんて、よく知った仲じゃなきゃわからないだろう?
だから、そんなに気にする必要はないんじゃないかってことさ。

(ぬるくなったおしるこコーラを一口飲む)

機械人形を裸にさせておくかどうかは、
人の形を模しているから、
人間に寄った感覚が好ましいかな。

(ちびちびと飲みながらつぶやく。
 異邦人と、大変容以前からの人間と、大変容以後の人間。
 そういった感覚の差だろうか。
 それとも個人的な感覚の違いだろうか。
 経験や視点の違いだろうか。
 …などと考え込むのである)

寄月 秋輝 >  
「あぁ、まぁ……えーと。
 要するに、彼らが冬毛の時にこちらが軽装だと、それはそれで驚かれるといいますか。
 こっちの視点は大して重要じゃないんですよ」

主観なんて偏りますから、と続ける。
結局は景観を損ねないように、という配慮なのだ。
それは自分が周囲に立ち返った時どう感じるか、という話であって。

「……ちょっとややこしい話になってしまいましたが。
 とりあえず、僕が周囲を気にするのはそういうところですよ。
 寒い日に自分が寒くないからと言って、寒いと感じている人を蔑ろにするのはおかしいと思うので」

人も機械人間も、また魔法生物に到るまで共生する世界出身である。
色々な考え方があるものだ。

佐伯貴子 > ううむ…私は自分がそんなに客観的な視点を持てるとは思えんな。

(主観が偏るのなら客観も偏るのではないかと。
 よほどの交流経験があれば別かも知れないが)

そんなことを気にしていたらどんな服も着れなくなりそうだな…
そんなに神経質だから、
周囲の気温を調節できるのに、
季節の変わり目に体調を崩すんだ。

(誰も彼も蔑ろにしなければ、
 きりがなくなってしまうという話だ。
 多数に合わせろということなのだろうが…
 と、おしるこコーラを飲み干した。
 空き缶を手で弄ぶ)

寄月 秋輝 >  
「……まぁ、神経質なのも認めますし、体調を崩すのも事実ですが……」

そこを突かれるとどうしようもない。
妥協したり、他人に任せたりするのが苦手なのは、ここ最近で身に染みた。

「気温で自分に不都合が無くても、やはり気候には合わせたいものですよ。
 まして四季の国生まれですからね」

佐伯貴子 > それでいいんじゃないかと言いたいんだよ。

(ゴミかごに狙いをつけ、空き缶を放る。
 何百回とやった動作だ。
 空き缶は見事にカップイン)

自分がやりたいようにやる、
それを主軸にすえるべきなんじゃないかな。
他者を重んじるのは尊いことだ。
私も好ましいと思う。
だが、それだけじゃ神経が参ってしまうぞ。

自分が着たい服を着て、自分がやりたいことをやってくれ。
カチ合いそうなら歩み寄ればいい。

(ベンチに座り直してマフラーを正す)

…君は危なっかしいんだ。
いつか潰れそうでね。

(寄月を見る瞳は冷たいものではなかった)

寄月 秋輝 >  
「……今でもそれは変わらないような……」

自分の腕を上げて、着込んでいる着物を見る。
今時こんな姿で出歩く人間などそうは居ない、古風も古風な装いだが。

秋輝にも、貴子が言いたいであろうことはわかっているのだ。
難しく考えずに、自分の意思を最初に通していいのはわかるのだが。
どうにもそれだけで、自由に生きるつもりにはなれないのだ。

「大丈夫ですよ、これでも以前よりずいぶん気楽に生きています。
 僕自身がやりたいことも多いですから。
 ……空に放った夢が実を結ぶ瞬間を見るまでは、絶対に潰れられませんね」

目を細めて笑った。
自分の求めた夢に対する、正直な気持ちだ。
これがある限り、寄月秋輝が倒れることは無いだろう。

佐伯貴子 > 本当かー?
…それならいいんだが。

(ベンチから立ち上がり、大きく体を震わせる。
 じっと座っていると流石に寒い)

「空に放った夢」ね…
それがかなったら教えてくれ。
とはいっても、私がここにいるのはあと1年と3ヶ月だ。
それまでに叶うといいけどな。

(そう言うと駅の方角に向かって歩き始める。
 もとから休憩で立ち寄った公園である。
 今日の警らはもう少し歩くのだろう)

ご案内:「常世公園」から寄月 秋輝さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から佐伯貴子さんが去りました。