2017/01/17 のログ
ご案内:「常世公園」に黒龍さんが現れました。
黒龍 > 「……かったりぃ…教育機関っつぅのは何処の世界もこんなもんなのか?」

そんな事を一人ボヤきながら、公園の一角にあるベンチに大の字で座り込む黒スーツが一人。
これでも一応、偽造学生証ではあるが学生身分だ。偶に学園に顔を出しては見るが、どうにもつまらない。
かといって、まったく顔を出さないと留年やら何やらで面倒な事にもなりそうだ。
なので、最低限は顔を出しているが、授業なんてほぼサボりか適当に聞き流している。
ベンチに背中を預けながら、堂々と口に咥えた煙草を蒸かす…この一服が至福だ。
ちなみに、表向きは20歳なので喫煙はこの世界では合法。と、いう訳で堂々と吸っている。
携帯灰皿?吸殻を一瞬で燃やし尽くせば済むじゃない?的な思考なので持っている筈がない。

「…やっぱ、落第街とかそっちの方が俺の肌にゃ合ってるかもしれねぇな…」

どうにもこう、小奇麗さが拭えない学生街やその周辺は違和感を感じてしまう。
生まれ育った環境も影響しているのだろうが…まぁ、そこは我慢するしかない。

ご案内:「常世公園」に黒龍さんが現れました。
黒龍 > 「……しっかし…」

己の左腕…正確には、空っぽのスーツの左袖を見遣る。先延ばしにし過ぎているが義手が欲しい。
とはいえ、長く使いたいのでそれなりに上等な物が欲しいものだが。

「…まぁ、贅沢言えねぇか。最低限動く程度でも無いよりは全然マシっつぅか」

少々特殊な経緯で失ったのもあり、再生も何もかもが出来ない。竜の再生力でも魔術でも、だ。
煙草を蒸かしながらズレたサングラス越しに黄金の双眸で夜空を見上げる。
……元の自分の世界と同じようで違う。郷愁の念に駆られる程でもないが、矢張り違和感はある。

(…ハッ、素直に見入る年でもねぇってか。長生きするもんじゃねーわな)

苦笑とともに、短くなってきた煙草を魔術で燃やし尽くす。吸殻は始末したので2本目を取り出そうと…ん?

「……チッ、煙草切らしちまった」

ご案内:「常世公園」に龍宮 鋼さんが現れました。
龍宮 鋼 >  
(最近真面目に授業などに出てみたりしている。
 教師の話は退屈でうんざりする――なんてことはなかった。
 真面目に聞いてみれば、知らない事を教えてもらうと言うのは意外と楽しいもので、今日など分からないところを聞きに言って驚かれたりもした。
 今日の授業は終わり、小銭を放り投げながらジュースでもと公園に来たら、誰かいた。
 どうやら煙草を切らしているらしい。)

――アメスピで良けりゃ。

(彼へ近付き、煙草の箱から一本出した状態で差し出す。
 ついでに自分も咥えて火を付けながら。)

黒龍 > 「……あ?……ああ、誰か知らねーがありがとよ」

煙草を切らした事で、若干イラッとした調子でベンチにだらしなく座っていたものの。
近づいてくる姿に、サングラス越しにそちらを一瞥し――…態度は悪いが、最低限の礼は述べておく。
そうしてから、右手を伸ばして箱から一本だけ突き出たそれを摘み取って口に咥える。
ライターなんて必要は無い。指先に小さな魔術の種火を発してから煙草の先端を近付けて火を点す。
そのまま、ゆっくりと宙に煙を吐き出しながら一息。初めて吸う柄だが悪くない。

「……中々悪くねぇ味だな。気に入ったぜ」

独り言のようにそう呟いて笑う。態度も見た目もチンピラかヤクザのそれだが、同時に理性的でもある。
言葉のとおり、気に入ったのか美味そうにアメスピを吸う黒ずくめ。

龍宮 鋼 >  
便利だな、魔術っつーのは。

(ライターも使わず火を付けた男を見て、思わず呟きをもらす。
 一応自分も魔術は使えるが、彼のように日常生活に便利な魔術は使えない。
 使えるのは殴り合いぐらいにしか使えない、用途の限られたものだけだ。)

他のヤツァ雑味ばっかで吸う気にもならねェ。
隣、邪魔するぞ。

(言って了承を得る前に隣へ腰を下ろす。
 態度も見た目もついでに目つきの悪さも彼に負けず劣らずチンピラ度が高い。
 平和な公園の一角は、あっという間に生半可なヤツでは近寄る事すら出来ない雰囲気になった。)

黒龍 > 「……便利は便利だが、使い方を誤れば即自滅だけどな。まぁ、それこそ自業自得っつぅヤツだが」

魔術に関してはある意味でチートなスペックを持つ黒ずくめではあるが、それに溺れる事は無い。
魔術の優劣はスペックだけで決まるものではないと…”身に染みている”。
アメスピを蒸かしながら、遠慮なく隣に腰を下ろしてくるチンピラ娘を一瞥して。

「その雑味も捨てたもんじゃねーとは思うがな。まぁ、俺ぁ普段は葉巻吸ってっから、こっちは初心者もいいトコだが」

と、言いつつ吸う姿がある意味で様になってるのは、まぁ見た目が見た目だからだろう。
そして、彼女が加わった事で、図らずもこの公園の一角が一種の結界じみた空間になっていた…かもしれない。

「…つーか、テメーは学生か?この辺りをうろつくのは大抵地元民か学生くらいだとは思うがよ」

暇潰しか適当に話を振る。ただダラダラと煙草を蒸かしてるのも、それはそれでいいのだが。

龍宮 鋼 >  
んなこたァなんだって一緒だろ。
クルマだって一歩間違えりゃ人が死ぬんだからよ。

(どうだって良いと煙草を持つ手を掲げながら。
 そもそも「使えるヤツ」と言うのはその辺の使いどころを間違えないから「使えるヤツ」なのだ、と。)

分からなくもねーがよ、大体香料やらなんやら入りすぎなんだよ。
あれじゃ煙草吸ってんのか香料吸ってんのかわかんねー。
葉巻も良いんだがな、アレは甘すぎて俺には合わねェ。

(年のせいもあって、煙草について語れる相手と言うのはありがたい。
 そのおかげでやや嬉しそうに語る未成年喫煙者であった。)

一応な。
思うところあって授業マジメに聞いてみたらよ、勉強ってなァ結構楽しいモンなんだわ。