2017/01/30 のログ
ご案内:「常世公園」に高梨由佳さんが現れました。
高梨由佳 >  
深夜の公園に一人やってくる。
悪い夢を見たようで眠れなくなり住んでいる家を抜け出しやってきた。
電灯の照らされてるベンチに腰掛けると、ポケットに入っている缶コーヒーを取り出して開ける。
缶に微弱な『熱』の魔力を付与しているせいで、缶コーヒーは未だに良い温度を維持しており……

「ふぅ」

少し溜息をつくとコーヒーを軽く飲み干して………
空を見上げる。少し曇っているが雲の合間に星が見える……。

高梨由佳 >  
トートバッグに入っていたスマートフォンを取り出す。
イヤホンがすでに挿さっており、イヤホンを耳に装着させるとスマートフォンを操作して音楽を再生させる。
イヤホンから流れる穏やかなクラシックの音色だが、あまり気分は晴れず
空を見上げる………

そして軽く目を閉じる………

高梨由佳 > 「教えてください、私はどうしたら……」

小さく問いかけるも誰も返事するものはなく……。
目を開けると困ったようで自嘲気味の笑みをうかべ軽く首を振る……。

「我ながら度し難い………未練が残ってるなんて」

トートバッグからミントの錠剤菓子を取り出し数粒手に乗せると放り込んでミントの味を口の中に行き渡らせる……
そして、大きなため息をついた……

ご案内:「常世公園」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > コンビニの袋を片手に下げて深夜の道を行く男。
異様に白く長いタオルを首から靡かせた男である。

公園の中を通った方がいくらか早く家に着く!
そんな感じに公園を通れば何やら悩んでるようすの人がいる!
ああ、間違えなく悩んでるね!

「どうしたんだいそこの人!こんな時間にこんなところで!
 風邪ひくぜ!」

正面から無駄にカッコいいポーズで話しかける!
時間帯も合わさって少し変な人に見えるかもしれない!

高梨由佳 >  
「ひゃい!?」

唐突に声をかけてきた相手に目を見開いて驚いた表情になる。
口に含まれていたミント粒は飲み込んでしまい……
慌ててイヤホンを取ると苦笑いを浮かべて………

「あ、あの……、お気遣いありがとうございます」

―――変な人だ

まずはそれしか浮かんでこなかった。

ただ、悪意も害意もあまり感じられず……。
そんな相手に穏やかな笑みを向けると

「いえ、少し悪い夢を見てしまいまして、星空でも見てれば気分でも晴れるかな……と思いまして」

そう返事をした

真乃 真 > 「なるほど!嫌な夢を見たのか!
 それなら仕方ないな!」

確かに嫌な夢を見たといのなら気分を変えに外に出てもまあ、仕方ないだろう。
家でじっとしてるよりはずっといい。

「確かに今日は天気もいいしね!星も綺麗だ!」

気分転換するには丁度いい星空である。
少し寒いけど!

「何だっけ?確か精神的に疲れてるときは嫌な夢を見やすいらしいよ!
 だからリラックスして眠ればいいらしい!頑張ってリラックスすればいいんだよ!」

高梨由佳 >  
「外に出れば気分も晴れると思ったんですが……なかなか世の中儘なりませんわね」

困ったように元気いっぱいに見える相手に笑いかける。
目の前の相手にも答えの出ない悩みはあるのだろうか……そんなことを考えながら

その後に、精神的な疲れ……という単語に

「精神的な疲れ……ですか。わたくしはわたくしなりに自由気ままに暮らしているつもりでしたけど……」

そう答えてから、その後の言葉に軽く笑みを浮かべて

「リラックスのために頑張るってのもなんといいますか、凄いですわね……」

真乃 真 > 「まあ、自分の思うように自由に生きるっていうのそれはそれでストレスが溜まるんだよ。
 自分では気にしていないと思っても意外と気にしてたりすることとかあるからね!」

この世界で何も気にせず自由に生きていくのはそれなりに難しいのだ!
多分!!

「確かに変だな…。じゃあリラックスを頑張らない?
 いや、頑張った方が良いのか…。と、とにかくできる範囲でリラックスだ!」

頑張りすぎないのがきっと大事なのだ!

「そういえば、どんな夢を見たんだい?なんかお化けとか出てくる夢?
 もし、よかったら聞かせてもらってもいいかな?話した方が楽になるかもしれないよ。
 あ、無理にとは言わないからね!あんまり怖い夢とかだと思いださせてもあれだし!」

高梨由佳 >  
「目下悩みというか、困ったことは出入り禁止や高梨由佳料金なる5倍から10倍の料金設定をされる
 スイーツ食べ放題ビュッフェのお店が増え続けてることくらいでしょうか」

冗談っぽく言うが事実でもある。
しれっと大食いであることを暴露してしまいながらも、相手の様子を見ると不思議と笑みがこぼれてくる。

そして、どんな夢を見たか……と問われると、少し思案をする。
基本的に深く詮索されたくない……というのが根底にあった。
いつもの様に煙にでも巻こうか……。


でも……不思議とこの相手なら話してみようか、そう思えてきて……
でも、そのまま話すつもりにもなれずに……


「そうですねえ、例えばですよ。
 貴方が終わりのない戦乱の世に身を置かれたらどうしますか?
 国同士の争いで国が壊れ、武力だけが物を言うような世の中……」

真乃 真 > 「それはお店が悪いな!この島で食べ放題をやるならそれぐらいは覚悟してなくちゃ!」

様々な人が集まってくるこの島で食べ放題をやるならばどんな大食いが来ても対処できるようにしなくては!
どれぐらい食べるのか分からないけどまあ、テレビで見る大食いの人ぐらいだろうという感覚でそんな事をいう。

「…僕は、僕ならきっとそんな世界では生きていけないんじゃないかな。
 僕は弱いからね。きっと、そんな世界は間違ってるって思いながらも弱いから
 何も変えられなくて、それでそのまま駄目になると思う。」

ああ、きっとそんな世界でも真はきっと困ってる人の為に動き続けるだろう。
恐らく、きっと困った人を助け続けるのだと思う力及ばなくなって死ぬまでずっと。

「…そんな夢の中で君はどうしたんだい?」

夢、夢、あくまで夢の話として尋ねる。

高梨由佳 >  
「そうでしょう。たかだかケーキ5ホール分食べたくらいで目くじらたてなくてもいいですのに」

………食い過ぎだ。
軽く腰をに手を当てながら笑顔を浮かべたまま「おこですよ」のポーズをしている。




その後に、半ば冗談で問いかけた質問に、キチンと答えてくれた相手に少し驚きの表情を浮かべる。
そして、帰ってくるであろう答えとは真逆だったことにも……
その正直さに、優しい笑みがこぼれてきて……


「貴方のことを知り尽くしたと思ってはいませんし、勝手な想像で申し訳ないのですが
 『なんとかなるさ!』って答えるのかと思っていました。
 その……なんと言いますか……」

一呼吸おいて、空を見上げ、再び優しい笑顔を向ける。

「貴方は正直な御人なのですね」

その後に問いかけられた質問に……悲しそうな笑みになり

「わたくしは……何もできませんでした」

少しためらいがちにそう答えた

真乃 真 > 「何とかなるならそりゃあ何とかするさ!
 どんな場所でも僕は全力を尽くすからね!
 でも、流石にそんなところ何とかできる気はしないかな。」

自分が強くない事は知っている。頭が良い方ではない事も分かっている。
そんな、自分はきっとただ動き続ける事だけしか出来ないだろう。

「ああ、僕の数多い長所の一つだからね!正直さは!
 僕は人にも自分にも正直なのさ!!」

正直さは良く褒められる。
そして自分でも良いところだと思う!

「…確かにそんな世界で何かをするのは難しいだろう。
 僕はまだ最低限の力があるから動こうって思えるけど…。
 …力がないのにそんな世界で何かをするのは難しいよ。」

力がない。それを言い訳にしろとは言わない。
それでも、そこまで自分を責める事はない。

「だから、そう自分を責めることも無いさ!
 気休めにしかならないかもしれないけど!」

高梨由佳 >  
「なるほど………何とかなるなら……ですか」

相手の目を見て、噛みしめるようにその言葉を繰り返す。
何もできなかった……何もしようとしなかった自分とを思い出し………

素直に正直と言いきれる相手にこちらも素直に感心していた。
そして、ふふっと笑みをこぼしながら

「やはり、貴方は強い御人ですわ。己を知り、受け止められるのは一つの強さだと思いますわ」

そしてその後の言葉を受け止めることができた……

「自分を責るな……ですか…… 
 ありがとうございます。少しだけ気持ちが楽になった気がします。
 ……ですが、あくまでも夢の話ですわよ。 私の昔話ではありませんので誤解なさらぬよう」

だが、素直にありがとうと言うのも気恥ずかしかったため、夢の話と煙に巻くように笑いかけ

「そういえば、失礼にも名前を名乗ってはおりませんでしたわね、お許し下さいな。
 わたくしは、学園都市で魔導学の講義とお菓子作りを担当しております高梨由佳と申します。


 父は――――高梨内記と申しまして……などと。」

戦国末期の武将を父と冗談めかしく自らの名を名乗る。
そして、相手の目を見て笑いかけながら

「ところで、宜しければ貴方のご尊名をお聞かせくださいまし」

真乃 真 > 「まあ、何とかならない事も多々あるんだけどね!!」

そちらの方が多い事すらある!
やってみなくて分からないのだけれども!

「そんなに褒められると照れるな!!」

弱い、弱いと言っているのに強いと褒められた!
まあ、うん喜んでおく!

「分かってる!夢だろ!まあ、あれだよ!
 嫌な夢の話なんて忘れて今を楽しめばいいのさ!
 どうしても振り切れないなら次は何か出来るようにすればいいんだよ!」

…そうこれは、夢の話なのだ。
ただの嫌な夢の話。人に広げるような物でもこれ以上話すような事でもない。
只の夢の話。

「えっ!先生!先生だったん…ですね!
 もしかして、そのお父さんて有名人なのかい!?」

今度、調べてみようなんて考えながらその話を聞いて。

「僕の名前は真乃真!よろしく高梨先生!」

始めに話しかけた時と同じ無駄にカッコいいポーズを取りながら名を名乗ると公園の時計が目に入った。
…もう、結構いい時間だ。このまま話してもいいがこのままだと明日の授業に差し支える!!

「それじゃあ!高梨先生!僕はそろそろ帰る事にするよ!
 今度はいい夢見なよ!!」

そんな事を言い残して手を振ると公園を走り去っていく。
その足音が聞こえなくなればまた静かな公園に戻るだろう。

ご案内:「常世公園」から真乃 真さんが去りました。
高梨由佳 >  
夢の話で終わらせてくれた相手に優しい笑みを浮かべて、
また格好をつけて名乗る相手に

「はい、先生ですよ。 真くんですね。
 学園で出会ったら……もうそんな時間ですわね」

同じく時計を見ると立ち上がって、走り去る相手を見送ったあと、
自分も家への帰途へつくだろう……

ご案内:「常世公園」から高梨由佳さんが去りました。