2017/02/21 のログ
ご案内:「常世公園」に柊 真白さんが現れました。
■柊 真白 >
(最近は日が沈むのも遅くなってきた。
少し前ならそろそろ暗くなり始めようとしていた空も、今はまだオレンジ色に輝いている。
そんな夕暮れ、ベンチに座り両手でスマホをぽちぽち。
先日携帯電話ショップの店員を質問攻めにしてようやく手に入れたスマートフォン。
それからずっと操作を覚えるために暇さえあれば弄っていた。
流石に布団の中でまで触っていたら家主に止められたけれど。)
――?
(と、端末がぶるぶると震えて画面が暗転。
ぱたぱたと画面を指で叩いてみても何の反応も起こさない。
特におかしな操作はしていないはずだし、店員からの説明には無い動作だった。
裏返してみても当然何も分からず、端末の横についているボタンを押したり端末を振ったりしてもうんともすんとも言わず。
どうしたものかと端末を見つめる。)
ご案内:「常世公園」に飛鷹与一さんが現れました。
■飛鷹与一 > 定期的な巡回警邏…風紀委員としての通常業務を終えて一息。
赤い風紀委員会の制服の上に防寒具を羽織り、ライフルケースを担いだ最近のスタイル。
帰る前に気分転換で訪れたのは常世公園。相変わらず死んだ魚じみた覇気の無い視線はそのままに自販機へと向かう。
「……ん?」
自販機に向かう途上、近くのベンチの一つに腰掛けて何やらスマホを弄っている少女。
それだけなら、特にこちらから声を掛ける事も無いだろう…が、何やら少し様子が変だ。
そう思えば、自然と足は自販機からベンチに座る少女へと方向転換する訳で。
「――こんばんわ。あの、どうかしましたか?」
落ち着いた声色にて、そう声を掛けてみる。不審者扱いされない程度に。
■柊 真白 >
(スマホを弄り回しても解決しない。
これは解体するしかないか、とこっそり決意した時に声を掛けられた。
そちらを見ればなにやら覇気の無い風紀委員が居た。)
動かなくなった。
(手のスマホを彼に向けて。
電源ボタンを長押ししても連打しても何をどうしたってうんともすんとも言わない黒い板である。)
■飛鷹与一 > 「……スマホのトラブル、ですか」
端的に動かなくなったと聞けば、こちらに向けられたスマホ…画面は真っ暗だ。
これだけだと状況がまだ完全には掴めていないので、真っ暗画面のスマホから少女へと視線を戻し。
「……この状態になる前に、何かスマホに異常とかはありませんでしたか?」
まず、この状態になるまでに前兆があっただろう…という仮定でそんな質問を。
幾つか原因は既に考え付いているが、どれが正解かは分からないので絞込みをしていくつもりで。
■柊 真白 >
わからない。
使ってたら消えた。
(まだスマホを買って半日だ。
そもそも何が異常で何が正常かなどわからない。
なのでわからないと正直に答えた後、)
――使ってたのは昨日から。
(思い出したように昨日の夕方からほぼずっと操作し続けていた事を明かす。)
■飛鷹与一 > 「……ああ、成る程」
彼女の言葉を聞いて頷きつつ、その手に握られているスマホを改めて眺める。
見た感じ、新品のようだから買ったばかりなのだろう。おそらくは。
そして、昨日から使っていた…どの程度電力を消費する使い方をしていたかは分からないが。
「……多分ですが電池切れかと。そのスマホを買った時に充電器も一緒にセットで箱か何かに入ってませんでしたか?」
と、そんな質問を。既に少年の中では電池切れ、という正解がほぼ確実となっていた。
これで、少女が充電をしていない、という事なら裏付けが取れる。
…とはいえ、昨日から使っていたとしても新品なら電池はまだ持つ筈だが。
(……ほぼずっとスマホを弄っていた…とかなら多分電池切れにもなるんだろうけど)
■柊 真白 >
――でんち。
(電池で動いていたと。
下手をするとそこらの木の板よりも薄いこれが。
思わずスマホをまじまじと眺める。)
――たんさん?
(電池と言えばそれだった。
充電に関しての説明は店員はしてくれなかった。
異能蠢く常世島においてその説明は必須なのだが、あまりに長時間付き合わされた性で忘れてしまったのだろう。
そんな事を知らない自身は当然充電などしていない。
昨日夕方入手してから寝るまで、そして朝起きてから今の夕方までひたすら触り続けていたから電池切れも止むなしだろう。
むしろよく持った方だとも言える。)
■飛鷹与一 > 「……違います」
彼女の…失礼だが天然ぽい問い掛けに真顔できっぱり即答する。
とはいえ、スマホの電池の詳細をあれこれ説明するほどの話術は無い。
一度覇気も生気も無い瞳を閉じてどうしたものか、と考える事数秒。
「…取り敢えず、そのスマホはどうも俺の使ってるスマホと同じメーカーみたいですし…。
携帯式のバッテリー持ってますんで、急速充電しておきます。よければスマホを少しの間貸して頂けると…」
と、断りを入れながら懐からスマホに似た細長い板状のバッテリーを取り出す。スマホ用の携帯充電バッテリーだ。
充電コードも当然バッチリ持っている。同じメーカーのスマホだから彼女のにも使えそうだ。
■柊 真白 >
そう。
(単三電池じゃないらしい。
と言うか少なくとも乾電池で動いているわけではなさそうだ。
入るスペース無いし。)
ありがとう。
助かる。
(とにかく充電してくれると言うのならありがたいことだ。
スマホを差し出し充電してもらう事にしよう。)
――あなた、風紀委員の人?
(制服着てるし。
コスプレしてるとかフリをしているとかでなければそうなのだろう。
首を傾げて尋ねてみた。)