2017/03/20 のログ
ご案内:「常世公園」に永井ひとつさんが現れました。
■永井ひとつ > 公園にとても細長い異形の影が歩いて入ってくる。手にはレジ袋。彼女はその高い背で公園内を見渡して誰もいないことを確認するとそっと芝生のある所にひざまずき、袋を近くに置いて歌い始める。
誰もいないところで迷惑にならないように歌を思い切り歌いたかったのだ。
「~♪」
その歌は優しく穏やかで、それでいて深淵をのぞき込むかのような恐ろしい感じも呼び起こさせる歌詞のない歌だった。
■永井ひとつ > その細長い異形の少女の喉から、何人分もの声が出てくる。
曲は盛り上がっていき、荘厳としか言いようのないメロディとなる。まるでオペラか讃美歌をコーラス隊が歌っているかのようだ。
「~♪~♪」
彼女は月を見つめて祈るように歌う、歌う。
■永井ひとつ > やがて曲は終盤になってだんだんと穏やかになっていく。
最後の一小節、サビのメロディを最後に歌うパートで少し「力」を籠めすぎてしまい、寝ている鳥が何か素晴らしい智慧に目覚めたかのように飛んでいく。
「あ…いけない…」
誰も聞いてないよね?と周囲を見渡して少し安堵する。
今度はこうならないように気を付けて、既存の歌を歌う。
ゲームで登場したこれも荘厳で、しかし優しい聖歌だ。