2017/04/21 のログ
ご案内:「常世公園」にオルファさんが現れました。
オルファ > この前、あの女に会ったのは此処だった。

(人気のない公園の一角に現れたのは大きな狼の獣人だ。漆黒の毛並みに筋骨逞しい、いかにも獣人と言った風貌。誰もいないベンチを見下ろし、グルル……と喉を鳴らす)

馬鹿みてぇに強い女だったな……。

(正確に言えば二人居たのだが。安易にちょっかいを出したらとんでもない反撃を喰らい――逃げ出した。自身も空気が読めないところがあったと反省しているが、闘志が萎えたわけではない。誰にも聞こえないような小声で、小さく囁いた)

ご案内:「常世公園」にイチゴウさんが現れました。
オルファ > また一つ、殴り合いでもしてみたいところだが……前回会った場所でまた会えるとは限らんか。

(元より、また同じ場所で会えるとは思っていない。ただ、今の自分に前回出会った女がどこに居るかの見当などつくはずもない。帰ろうか――と脚を一歩進めた瞬間、何か、別の気配を感じて立ち止まる)

ご案内:「常世公園」からオルファさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にオルファさんが現れました。
イチゴウ > 妙な四足ロボットが重い機械音を立てながら
公園前のまっすぐな道を歩いていた。
その外見からは戦闘用だとは思えないが
最近は風紀の警備ロボットとして噂にもなっているので
知ってる奴は知っているだろう。

「公園か・・・」

歩いているうちにふと公園が視界に入る。
この公園で様々なトンデモない奴と
出会う事になった
ここは何かの呪いでもかかっているのだろうか?

「けどまあ折角だし休憩でもしてくか。」

何はともあれこの公園は休憩するには
もってこいな場所であり
パトロール帰りのイチゴウにとって
ありがたいものであった。

そうして妙な警備ロボットは
ヒトならざる者の気配を感じながら
公園の中へと入っていった。

オルファ > (夜目の効く狼男は――遠目にイチゴウの姿を視認する。)

なんだ……あの不格好なロボットは。
まぁいい、最近じゃ警備用のロボットってのも居るらしいし戦闘できんほどではないだろう。
憂さ晴らしというにはアレだが――相手してもらおうか。

(相手は重厚な足音を発し、見るからに硬そうであるが――だからといって遠方から彼を攻撃する手段は生憎持っていない。遠いうちにできることと言ったら、自身への強化魔法で攻撃力と防御力を引き上げることだけだ。ぐぐ……!と元々強靭な身体が筋肉の膨張に伴い一回り巨大化し――)

ゆくぞ!

(気合いの声と共にイチゴウへと風のように走り出す――そして、大きく跳躍。上空で巨大な拳を固めると、その顔面目掛けて振り下ろす!)

オラァァァッ!!!

イチゴウ > 「ん?何だ?」

横から発された凄い音を感じ
音がした方へと即座に振り向くと
先ほどのヒトならざる者が凄まじい勢いで
こちらの方に向かってきていた。

「おいおい・・・」

イチゴウは振り下ろされる拳を確認すると
ヒトの視力では捉えきれないほど
素早いバックステップで後ろに下がり
その拳を回避する。

「何だキミは?酔っぱらっているのか?」

イチゴウは目の前の獣人に対して
確認するように一つ質問をとばす。

オルファ > (ズドォッ!!と地面を叩く拳。揺れる地面。割れる大地。生物が放ったとは思えない強靭な破壊力のそれを確かに地面に伝える)

チッ――外したか。

(避けるイチゴウへと視線を向ける。酔っ払ってるのか?と問われれば――)

あぁ、酔っ払ってるようなもんだ。
戦闘狂だからなぁ!

(戦闘に酔ってる、とでも言うのだろうか。イチゴウへと向ける瞳はぎらぎらしており、不良特有の何かを感じるかも知れない。そして次の瞬間――地面を蹴って再びイチゴウへと肉迫し、優位な体格で上からイチゴウを蹴り飛ばそうと獣の脚を振るう――!)

イチゴウ > あの獣人の拳が叩きつけられた地面は
めり込んで割れておりこの事実からもこの獣人は
生物離れした凶悪なパワーを持っていると取れる。

そして間髪入れず跳んでくる強烈な蹴りを
視認するとイチゴウはシュッと素早く前右足を突き出して
その蹴りを止める。普通の人間ならば
この突き出しだけで骨がへし折れているだろう。

「戦闘狂ねえ・・・さては落第街あたりの
二級学生か?」

前右足で相手の足を押さえたまま
目の前の獣人に対してそう尋ねる。

オルファ > ぐっ……!

(突き出したイチゴウの右前足にいとも容易く脚を受け止められ、驚愕の表情を浮かべる。まさか止められるとは思っていなかった)

さぁ……どうだろうな!

(イチゴウの分析はまさしくズバリなのだが、そこははぐらかしておいた。脚を引き、今度は下から突き上げるような右の拳でのアッパーだ。下から突き上げればこの四足はひっくり返り、抵抗出来まいと考えた――)

イチゴウ > 「ふむ。」

自身の質問をはぐらされたイチゴウは
なんともいえぬ声を鳴らす。

「ん!?」

次に繰り出されたアッパーを見て
イチゴウは驚愕した声を出す

想定より速いーーー
そこらの二級学生とは段違いだ。

アッパーをモロに受けてしまったイチゴウは
鈍い金属音を立てて吹っ飛ぶ。

「(110kgあるボクを打ち上げるとは
数百kgのパワーは間違いないな・・・)」

そしてイチゴウは何度か地面に叩きつけられた後に
公園の池へと綺麗にぶち込まれる。

オルファ > クックック……!
機械風情が……狼男である俺を怒らせたらどうなるか、思い知ったか!

(イチゴウが綺麗に池に水没したのを確認し、高笑いを浮かべる。その様たるや、悪の秘密結社(自称)のリーダーの如く。だ)

しかし、無駄に硬いヤツだ……肉体強化してなかったら脚も皸行くところだったぞ……!

(殴った拳が痛かったのか、ふーふー、と息を吐きかけて……様子を見る)

さぁ、どうなる? 水如きで戦闘不能になるとは……思えないがな!

イチゴウ > 数十秒経過すると
大量の水を勢いよく打ち上げながら
池から白いロボットが跳び上がってくる。

「おいオマエ、なかなか面白いじゃあないか。
そこいらの二級学生だと思っていたボクの判断が
大きな誤りだったよ。」

地面を抉りながら着地すると
イチゴウは目の前の獣人を見上げながら
先ほどとはうって変わり
冷たい低音の機械音声でそう言葉をとばす。

ーー戦闘モードに移行。
ーーパワーの上限を設定。
ーー省エネルギーモードを解除。

「来いよ。足癖の悪い生徒には
少しばかり教育が必要だ。」

イチゴウは目の前の獣人を
視界に捉えながらどっしりと構える。

オルファ > クック……そうこなくっちゃなぁ!!

(池から現れ、何やら――戦いを受けるような体制になりつつある目の前のロボットに楽しげに、にんまりと笑う。)

オルファだ。足癖の悪い生徒とは――言ってくれるじゃねぇの!!

(戦闘が始まる高揚さと若干の煽りに対して――膨れ上がった筋肉のまま、イチゴウへと凄まじい勢いで急接近し、跳躍――そして、上空から全体重を込めて足蹴りを真上から叩き込もうとする!)

おらぁっ!!

イチゴウ > 「なるほどねえ、やはりパワー型だな。」

超高速で接近し跳びあがった獣人を見上げ
そっと呟くとイチゴウも跳びあがって
前左足によるパンチを繰り出し
蹴りを止める。

「さあコイツはどうだ?」

イチゴウが何やら試すような口調で
そう声をとばすと
先程の状態から前右足も出して
相手の足を掴みそのまま空中へと放り投げる。

オルファ > ……ッ!

(パワー型だ、と呟いたイチゴウの声に呼応するかのように彼のパンチが蹴りを受け止め、足が痺れる――)

ムゥッ!!

(そのまま脚を掴まれ、空中に投げられそうになるが、抑えるものも何もないのに何かできることがあるかといえば――無い。そのまま上空高く投げ飛ばされ、くるり、と身を一回転させて――何か攻撃が来る、と先に判断し腕をがっちり顔の前に突き合わせてガードの姿勢をとる!)

イチゴウ > 空中へと放り投げた獣人は
とくに何の問題もなさそうに着地すると
しっかりとガードの姿勢をとる。

「今までのオマエの攻勢からすれば
ずいぶんと慎重だな。
さては前に何かの強敵と戦った事でも?」

特に深く考察したわけでもなく
単なる直感でそう尋ねる。

「まあどうでもいいがな。」

イチゴウは払いのけるようにそう言うと
獣人に対して左右交互に素早く動く
トリッキーなサイドステップを決めながら
高速で突っ込んでいきある程度の距離までつめると
前右足を軸に回転しながら跳び上がり
後左足を回し蹴りの要領で獣人へ向けてぶん回す。
くりだされたその蹴りは相手のガードを突き崩すために
非常に強力なパワーを含んでいる。

オルファ > 強敵と戦ったことか……そりゃ、あるに決まってる。
慎重なのはな――お前から強者の匂いを嗅ぎとったからに決まってる。

(激しく動き回る予想不可能な動きを、ガードの体制を固めたまましっかりと動きを視線で捉え――)

ふん……ッ!!

(イチゴウの後左足による回し蹴りをガード――するも、)

ぐぅっ……!!

(ミシィッ!と鈍い音が響く。あまりの破壊力に丸太のような腕に皸が入った音だ――咄嗟にバックステップで大きく距離をとる!)

……分が悪いな。今日はここらで退散するぜ……次は出会ったら即効で潰しに行くからな! 覚悟しとけ!

(右手でイチゴウを指差すと――そのまま踵を返して公園を走り出し、逃げ出すだろう――)

ご案内:「常世公園」からオルファさんが去りました。
イチゴウ > イチゴウは彼に強力な蹴りをぶち込んだ
反作用によって浮き空中で宙返りをして地面へと着地する。
そしてもう一度あの獣人の方へと
目を向けるとすでに彼は公園から
出ていった後だった。

「ふうむ。単純だが興味深い奴だったな。」

イチゴウは静かにそう呟くと
自身もまた公園を後にする。

「また、帰還が遅れたな・・・
もういつもの事だし上層部も何も言わないだろ。」

やれやれといった様子で歩く風紀の警備ロボットを
通りの街灯が静かに照らしていた。

ご案内:「常世公園」からイチゴウさんが去りました。