2017/05/01 のログ
ご案内:「常世公園」に真淨在処さんが現れました。
■真淨在処 > 世はまさに黄金週間――が、赤毛の青年にはその辺りあまり関係が無かった。
「真淨」の関係者とは距離を取っているし、こちらで過ごしている方が色々と楽しそうでもある。
が、暇だ…何か騒動でも起きないだろうか?また首を突っ込んでやるのに。等と傍迷惑な事をついつい考えてしまう。
「火事と喧嘩は江戸の華…って、なーんか使い方違うな。まーいっかぁ」
先日、常世港であった海魔退治もちゃっかり見物していたが中々に面白かった。
ああいう怪獣大決戦!みたいなバトルは間近で見ていると見応えがあるもの。
公園の外れの方、やや寂れた雰囲気の一角で、少し原っぱのようになっている場所で寝転びながら空を見上げる。
■真淨在処 > 「平和だなぁ…どっかの陰気な仮面さんの方は地味にメンドい状況になってるってゆーのに…」
暢気に独り言を呟いて空を見上げ続ける。あちらはあちらで刺激がありそうだが。
”同一人物”でありながら”他人”。決して二重人格という訳ではない、そういうものなのだ。
「…つっても、俺は搾り粕みたいなモンだしねぇ…あー格差社会反対ーっと」
緩慢な動作で上半身だけ起こす。常世公園は結構広いが、彼が今いるのは外れに近い一角だ。
この時間帯も人の姿は疎らに存在するが、この辺りまで好んでくる輩はそう多くは無い。
「……いやはや、平和で静かで結構結構。陰気で暗くて狭苦しい箱庭よりかは全然マシよ」
うんうん、と一人頷いてヘラリと笑う。ついでに、堂々と懐からタバコの箱を取り出す。
■真淨在処 > 「……んー?…うへぇ、最後の一本じゃねーですか」
やけに軽いなー、と思って箱を開けてゲンナリ。またコンビニとかで買っていくしかない。
タ○ポは残念ながら手順が面倒なので申請はしていないのだ。
仕方なく、その最後の1本を抜き出して口に咥える。お得意の発火能力で点火しつつ…グシャリ。
箱は握り潰してから真上に放り投げ…そのまま、発火で跡形も無く一瞬で消し炭すら残さず焼却する。
ゆっくりと煙を吐き出して一服を開始。最後の1本だし味わって吸いたい。
■真淨在処 > 「……ありゃ?」
最後の一服を味わい過ぎて灰を落とすのを忘れていたらしい。短くなった煙草に気づく。
やれやれ、至福の一時も終わりかぁ、という顔で発火能力でその吸殻も焼却し、一度辺りを見渡す。
「ん、んー…そろそろ行くかねぇ。街で女の子でもナンパすっかなぁ」
成功率?そんなのゼロに決まっているだろう!ともあれ、欠伸を噛み殺しながら立ち上がる。
そのまま、原っぱのようになっている一角から歩き出して歩道へと戻り。
フと、なんとなーくもう一度空を見上げる。
「――俺は何時まで搾りカスなんだろうねぇ。”生きてる”意味なんてあるかなぁ」
そう、静かに呟いてからヘラリと笑って首を振る。今更だ今更。
そのまま、気を取り直してから街の方へと向かうのだろう。
ご案内:「常世公園」から真淨在処さんが去りました。