2017/08/28 のログ
■HMT-15 > 「むむ。」
落胆したような素振りと共にそう機械音声を漏らせば
ゴミ箱のもとまで近寄り入れ損ねた缶だったものを
前右足でゴミ箱の中へと入れる。
「目標達成。」
そうすれば再びベンチの上へと飛び乗りそこを
またまた占有し夜空を見上げて思いにふける。
そういえば自身は日常の風景に溶け込みづらい
四足型のロボットであるが見回りや自由行動で
動きまくるせいか最近は馴染みになってきた気がする。
勿論この島だからという理由もあるだろうが。
■HMT-15 > 「もうこんな時間か、そろそろ戻らなければ。」
自身に備わった電子時計を見ればいいものを
わざわざ公園に備えられた時計を見上げてそんなことを。
間もなくロボットは公園を後にしていく。
そして誰もいなくなったこの場所は静かな静寂が
支配するだろう。
ご案内:「常世公園」からHMT-15さんが去りました。