2017/09/07 のログ
ご案内:「常世公園」に黒峰龍司さんが現れました。
■黒峰龍司 > 「……あーー…何か頭がオーバーヒートしそうだぜ…異能ってのは面倒なモンだな」
自身に異能があると分かってから数ヶ月。最近は特に異能についてあれこれ文献書物を漁ったり研究員から話を聞いたり。
だが、基本は大体分かったが、応用となると矢張り面倒臭い。魔術なら全然問題無いのだが…。
何時もの黒ずくめなヤーさんかチンピラの姿はそのままに、聊か疲れた顔なのはしょーがない。
自販機で無糖ブラックの缶コーヒーをガコンッと購入しつつ手近なベンチに腰を下ろす。勿論、堂々とど真ん中を贅沢に占拠だ。どうせ付近には誰も居やしない。
「……こりゃ、異能について一通り理解すんのは骨が折れそうだな…ったく。」
ボヤきながら缶のプルタブを開けて中身を一口煽る。甘さの無いソレで少しスッキリとする。
■黒峰龍司 > 「…つーか、便宜上呼び名があった方がいいのは別にいーんだがよ…『無形』ってまんまなのはどうなんかねぇ」
形が無い、定まっていないとはいえまんま過ぎるネーミングである。
まぁ、ヘンテコな名称とかを付けられるよりかは万倍マシなのだろう。うん。
とはいえ、別に現状は異能があっても無くても特に困る事は無い。
無いのだが、矢張りハッキリしないものが己の内側にあるのは気分的にちょいとスッキリしない。
コーヒーを思考と独り言の合間に煽りつつ、サングラスの奥の黄金の瞳を一度閉じる。
(…そーいや、何だかんだで龍の姿にも戻れてねーんだよな。この姿も気に入ってはいるがやっぱストレスが溜まるな…)
まぁ、別にストレスで死んだり体調を崩したり精神に変調をきたす程にヤワではないが。
ご案内:「常世公園」に和元月香さんが現れました。
■黒峰龍司 > 「……ニンゲンの姿のままだと、それに引き摺られるのがどうにも面倒だが…ま、それも一興か」
薄く笑みを浮かべる。まぁ、この男の場合微笑でも何処かニヤリ、とした不敵な感じになるのだが。
一人でニヤニヤしてる黒ずくめ、というのもアレである。
ともあれ、笑みを消しつつ閉じていた瞳を開く。変わらない景色、変わらない己にとっての異世界の姿。
「…そういや、最近落第街の方も賑わってきてるみてーだな…情報収集もしねーと八百万辺りにせっつかれそうだし今度探ってみるかね…」
一応、これでも情報商会のメンツな訳で。そもそもヤツには偽造学生証の借りもある。
■和元月香 > 「...ふわぁ...」
夢を見終わった後の体とはどうにも重い。
小さな欠伸をぷかりとして、月香は馴染んだ公園に足を踏み入れ...。
少し遠くのベンチに座った人影の正体を見極めると、見事に固まった。
「.......うわうわうわ.....」
(まじか。
おいまじか)
内心かなり混乱しながらも、冷静を装って近づく。
さっきから変な高揚感に戸惑うしかない。
相手からすれば(恐らく)知り合いに過ぎない、挨拶はしておかないと。
「こんばんはー」
軽い調子、若干前より和らいだ笑顔。
恐らく変な高揚感は、相手に気づかれないはずだ。
声はほんの少し、裏返っていたが。
■黒峰龍司 > 「……あん?……おぅ、月香じゃねーか…っつぅか」
靴音、気配、そして掛けられた声。そちらにサングラス越しの視線を向けれは見知った姿。
当然普通に挨拶を返す訳だが、直ぐにやや怪訝そうな顔になる。そして…
「…何で微妙に緊張してんだ?らしくねぇな…むしろオマエのキャラじゃねぇ」
残念ながらこの男、彼女に比べれば微々たるものだが長生きしてるので些細な変調にも敏感だ。
それが見知った相手ならば尚更気付くと言う訳だ。そして真っ向から堂々と指摘するのもこの男らしい。
勿論、彼が少女の内心など当然知る由も無い訳で。あくまで男は何時もの彼でしかない。
■和元月香 > あっさりと普段との違いを見定められ、ぎくりと肩を揺らす。
しかし、何だか馬鹿馬鹿しくなってしまいはぁーっと大袈裟な溜息をひとつ。
「.......相変わらず鋭いこって」
そう拗ねたようにぼそっと呟く。
(しゃあないやんこっちだって戸惑っとんじゃハゲてしまえこのイケメンが)
そう言えたらいいのだが、如何せん腹いせに相手にパンチを食らわす迷惑行為しかできない。
「べっつにー、気にしないでー」
目をそらしてべっと舌を出した。
こんな鋭いならこっちのよくわからない恋心的ななにかを見抜いてほしいものだ。
■黒峰龍司 > 「いや、オマエが結構分かり易いからなんだけどな…人生経験長いんだから、そんくらい隠せよ”センパイ”」
と、軽口を叩いてニヤリと笑う。大袈裟な溜息を付いている少女を楽しげに眺め。
ちなみに、腹パンされても当然全く堪えていない。むしろ筋肉質な、というか鋼じみたソレを彼女が感じ取るだけだろう。
「…つまり気にして欲しいって事か…前々から薄々思ってたんだが月香…オマエ割と単純だよな?」
そして、オブラートに包む、という事を基本しないので言いたい事を堂々とのたまうのだ、この男は。
まぁ、実は彼女のソレは男は何となく察してはいる。伊達に長生きはしていない。
恋愛経験も女性経験もそりゃ普通にあるから、そういうのは見越している。
(…つっても、俺は特定の相手とイチャコラする気は今はねーしなぁ)
生憎と、初々しい恋心というのものがこの男には全く無い!…全く無い!!
大事なことなので二度繰り返した。むしろこの男はこういうヤツである。彼女もたぶん気付いているだろうけど。
■和元月香 > 「めんどくさい!今はなんかすごくめんどくさいの!」
そんな余裕は無い。
元々ただの人間なのだ。
いつも何かと隠せる感情は慣れすぎたからに過ぎない。
この感情を隠すのは無理だ。労力使う、めんどくさい。
という気持ちをこめて腹パンするがなんだこの筋肉。
なめてんのかこら、と延々と続ける。
一応訓練用ロボットを殴り飛ばせるぐらい体力はある。
手加減しているとは言え、余裕そうな相手がなんかもう素直に凄い。
「単純だよー単純なんだよー。
...少なくとも頑固では無いと思う」
腹パンを続けながら、素直に認める。
正直これ以上感情についてひねくれていたくないし、
元々根は単純なたちなのだ。
もちろん、この恋が叶う期待はあまりしていない。
相手が相手だし。
夢を見ようにも、恋の妄想とはなんだろうか。
初々しい初恋とは、こちらも若干違うわけで。
■黒峰龍司 > 「……うん、そのまま拗らせて悪化させんなよ?ぶっちゃけ面倒だからな?」
と、生暖かい目でそう言ってみる。”殺してやる”とは言ったが拗らせまくった面倒を見るとまでは言ってない。
彼は彼なりの基準ではあるが、面倒見は良く…同時にドライでもあるのだ。
もっとも、何時もと違ってダダ漏れ感情な月香を楽しげにからかってもいるのだが。
この時ばかりは、年月とか関係なく紛れも無くこの男の方が”年上”の余裕をかましているだろう。
ちなみに、延々と続けても全く堪えていない。むしろ彼女の手が地味に赤くなるだけと思われる。
「…頑固、とは思わねぇが柔軟とも違うな。オマエの場合、変に場慣れし過ぎてるから今のソレが新鮮で整理が付いてねーんだろ多分」
と、いうか腹パンが流石にウザいので手を伸ばして月香の胸でも揉んでおいた。もう一度言おう。揉んでおいた。
そもそも、叶うという到達点がこの場合においては違うのかもしれない。
大事なのはその過程、というのは使い古された陳腐な言葉だが。
■和元月香 > 「....そのへんは大丈夫、あんま迷惑かけたくないしね」
いつも通り軽く笑う。
万が一そんな感じになったら見捨ててもらっても大丈夫だ。
個人的になんだかいたたまれないし。
長く生きてはいるが、多分それは所詮総合といったところ。
変なところで悟ったり、諦めたりはしているがそれはそれ。
精神的な面では、龍司の方が恐らく年上だ。
「そうかなー。
...って何してんねん」
確かにそうかもなーと納得しかけて、
真顔で胸を揉んだ手を払い落とす。色気などなかった。
言うほど巨乳ではないので、何の得があるのか分からないという顔で
ようやく執拗な腹パンをやめた。
ちなみにかなりレベルの高い美乳ではある。
ごほん、と咳払いをして月香は切り替えを試みる。
それから、笑みとともに話を切り出した。
「...前会った時も私の話ばっかだったけどさ、
黒龍はどうなの最近。例の異能とか」
ご案内:「常世公園」に黒峰龍司さんが現れました。
■黒峰龍司 > 「…んー迷惑云々っつーか。ソレはオマエしか消化できねーもんだろ?俺が出来る事はそもそもそんなにねーよ」
と、端的だがある意味で的を射た言葉を返す。そう男に出来る事はそんなに多くは無い。
まぁ、ただ一度の人生を長く生きている、という意味では明らかにこちらが上だろう。
繰り返してはいない代わりに、ただ一度の道を長く濃密に過ごしているのだから自然と精神も成熟してくる。
「あ?取りあえず乳揉んだだけだが?感触としては美乳だが巨乳には足りねぇな…」
物足りなそうなカオ。まぁ個人的な好みはきょぬーだから仕方ないね!
ただ、彼女の美乳に関しては太鼓判を押してもいい。あちらからすれば何じゃそりゃ、かもしれないが。
「…あ?ああ、あれから研究区?で、何度かあちこちで検査して貰ったが…結果は同じだな。
異能の兆候はあるが正体不明、もとい形が定まってないだとさ。便宜上の名称が『無形』だとさ」
異能の雛形。形が無い力。方向性決まっていないソレ。だから確かに”ある”けどまだ何も”無い”。
そんな簡潔な己の異能についての事柄を伝えて肩を竦める。
ご案内:「常世公園」に黒峰龍司さんが現れました。
■和元月香 > 「まー、その通りだね」
こればかりは自分で対処するしかない。
迷惑をかけないように。
ある意味無知で、ある意味知りすぎている自分。
なんだか蛇行しすぎな身としては、
まっすぐな龍司は素直に凄いと思えた。
「うん、それ前にも言われたわ。
巨乳ではないだろうねーうんー」
何でわざわざ律儀に返しているのだろう自分。
自らの胸を見下ろしながら、そう疑問を持つ。
美乳は褒めてんのかと少し複雑な気分になりながら。
「無形、ねぇ...。
なんかきなくさいね...」
正直に思ったことを言う。
なんだかなかなか姿を現さないのは少し嫌な予感がする。
とんでもない異能なのかもしれない。
■黒峰龍司 > 「あんま気負いすぎんなよ…って無責任に言えたモンでもねーけどな。オマエお気楽装って思い詰めて煮詰まる所ありそーだし…いやあるな」
最後で断言しやがる男。ただ良くも悪くも気兼ねが無いと言える。変な裏表や打算が無い。
そして、蛇行してないが色々あったので彼女と別ベクトルでぶっ飛んでいるかもしれないが。
「…待て、お前繰り返してんなら巨乳の時もあったんだよな?…と、なると…。」
何やら真顔でしょうもない事を検討し始める男。勿論しょうもない事を考えている。
ちなみに美乳に関しては素直に褒める。だって基本裏表がそんな無いタイプなのだし。
「…んーーどうだろうな。ぶっちゃけ俺としてはショボくてもちゃんと使えればそれでいいんだがな。
魔術に関しては問題ねーけど、異能方面に関してはサッパリだからなー…。
俺の居た世界じゃあ異能持ちなんて一握りの希少種だったし」
と、己の世界の事をちょっぴり語りつつコーヒーを煽る。
無論、男も自分の異能を楽観視はしていない。ある予測があるからだ。
「…無形…形が無いってのは、つまり裏を返せば『何にでもなれる』…って事だからな。
可能性の塊、と言やぁ耳触りはいいんだろーが実際はパンドラの箱、だっけか?それに近いニュアンスもありそうだな」
■和元月香 > 「んー、この島来てから大分いろんな人に話すようになったよ?
変に考えすぎるのは自覚してるし」
相手を始めとした、数少ないが芯の強い人達に。
お陰で思考がねじくり回らない内に考え方を改めたりできている。
全部では、もちろん無いのだが。
「え、あ、
...あったよそりゃ。最高でG...ぐらい?」
ツッコミを入れかけて、真剣に思い出してみた。
なんか肩凝りが酷かった思い出しかない。
「へー、一応異能あったんだ。
...ほんと色々あるからねえ異能って。
なんか急に見た目変わっちゃう子だっていたし」
持ち主に危害を加えないとは言えないからと苦笑する。
でもこの男の場合、簡単に屈服させそうだが。
「...なにそれこわい」
■黒峰龍司 > 「自覚はしててもどうしようもねー部分だってあんだろ?ま、あれこれ説教やご高説垂れるのはガラじゃねーから言わないが」
わずかに苦笑を浮かべて。うん、そういうご高説は別の誰かがすればいい。
「…ふむ、そうかそうか。これはいい事を聞いたな…」
ニヤリ、と笑う。悪どい顔である。そしてソレを実行する来満々だ。今ではないが。
「俺の場合は見た目というかなぁ…(そもそもニンゲンの姿が仮初だしな…)」
と、後半は心の中で呟いて一息。ああ、一度思い切り龍の姿に戻って羽を伸ばしたい。
そして、屈服というのは間違ってない。自分の力なら殴ってでも言う事を聞かせる。そういうシンプルさがある。
「…ま、何かありゃオマエにも協力頼む事もあるかもしれねーが、そん時はよろしく頼むぜ。
…さて、そろそろ行くか。オマエも帰るんなら寮までは送るぞ」
男は落第街が活動拠点だから、寮に部屋はあるが滅多に帰らない。立ち上がりつつ缶をゴミ箱に投げ捨ててホールインワン。
もし、彼女が了承すれば頼もしすぎる?ボディガードとなって送っただろう。
ご案内:「常世公園」から黒峰龍司さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に和元月香さんが現れました。
ご案内:「常世公園」に和元月香さんが現れました。
ご案内:「常世公園」に和元月香さんが現れました。
ご案内:「常世公園」に和元月香さんが現れました。
ご案内:「常世公園」に和元月香さんが現れました。
■和元月香 > 「結構ありがたいけどなぁ」
苦笑する相手には不思議そうに。
何かを企んでそうな相手には眉をひそめつつも
敢えて何も聞かないでおく。
「.....ん、じゃあ帰るか!」
2人で帰る帰り道。
ちょっと頼もしすぎるぐらいだが、よきボディーガードになってくれたようだ。
ご案内:「常世公園」から和元月香さんが去りました。