2017/10/08 のログ
HMT-15 > 基幹システムがややマシな挙動に戻り
ロボットの視界に映るのはいつも通りの地面から20数cmの高さの景色と
様々な情報を投影する煩いインターフェース。

「冷えてきている。」

公園に澄み渡るのは
夏が終わり秋を告げるような冷える空気。
このロボットが寒さに震える事はないだろうが
未だに感情を理解しない彼の内面は冷たい。

「・・・再起動まで残り3時間46分34秒。
・・・スリープモードへ移行。」

エラーとは言え一旦設定されてしまった以上
そのプログラムに逆らう事はできない。
そのままゆっくりとカメラレンズが閉じられていき
しばらくすればあのハードディスクが回るような
無機質な寝息をたてることだろう。

その後この公園には朝まで奇妙な物体が佇んでいたという。

ご案内:「常世公園」からHMT-15さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に飛鷹与一さんが現れました。
飛鷹与一 > 今日の風紀委員会の仕事も無事に終了し、一度男子寮の己の部屋に帰宅して着替えてから外に出た。

まぁ、最近はよほど疲れていなければ寝る前に外を散策するのが日課になりつつある。
とはいえ、これから寒くなってくるのを考えると厳しいものがある…のだが。

「…まぁ、魔術で温度調節すれば問題ないんだけどね…」

呟きつつ、自販機の前で足を止めて。既に温かい飲み物に切り替わりつつある。
一部、「おしるコーラ」などのキワモノもあるがそちらには勿論手を出さない。
無難にホットの紅茶…小サイズのペットボトルのそれを購入すれば近くのベンチに足を運んで。

「…もうちょっとで風紀委員会に所属してからほぼ1年かぁ…早いもんだなぁ」

未だに特定の課に所属していない少年だが、一部から無言のプレッシャーを感じる事が多い。
何処も人材不足なんだろうか、と思わないでもないがそこを深く突っ込む気は無く。