2018/01/14 のログ
雪城 氷架 >  
零は何かあると頭を撫でつけようとするのが癖らしい
妹によくしていたから、癖になっていると以前は言っていた
正直恥ずかしいが、とりあえず公園に人が他にいないので、許す

「別れる、って考えはそういえば全然なかったな」

2年ちょっと
考えてみればそういう時期くらいはあっても良い筈だったが
学校のクラスメートなどは、割としょっちゅうそういう話をしていた気がする

「よし、私と別れたら一生彼女できなさそうで可哀想だったので、私が優しくて良かった…ということしておこう」

鼻先まで赤くしていたマフラーを顎先まで降ろして、ふふんっと笑う

霜月 零 > 「おいおいおい」

苦笑。
まあでも、実際に付き合って上手くいかなくなった、と言う話はたまに聞く。
それこそ、距離感の変化で余計なものまで見えてしまって……とか。そういう意味でも、いきなり恋人になったのは良かったのかもしれないが。

「ありがとうございます氷架さま。で、これからもよろしくしてくれんのかな?」

冗談めかして聞いてやる。

雪城 氷架 >  
「どうしようっかな~。
 今日はどこに連れてってくれるのかなって思ってたのにノープランだったしなー」

若干意地悪く、クスクスと笑いながら言ってみつつ

「でも、別れないならステップアップは必要だよな」

霜月 零 > 「ぐっ……」

ノープランを突かれると痛い。
今度からはデート系の雑誌とか読み漁ってしっかりプランを作らないとな、と胸に刻みつつ、軽く首をかしげる。

「ステップアップ、っつーと?」

雪城 氷架 >  
「よいしょっと。
 そろそろカフェいこ、お腹減ってきた」

聞き返す零を尻目に、立ち上がる
ベンチから数歩、雪を踏みしめる音と共に進んで、
くるんっと雪のような銀色のツインテールをなびかせて振り向く

「───恋を理解したら、次はなんだ?」

霜月 零 >  
「ん、あ、ああ……」

慌てて自分も立ち上がる。とはいえ、やっぱり少し遅れてしまうが。
そして、直後。振り向いた氷架と、その言葉にドキっとする。
いや、これは外れてたらそうっとう恥ずかしい。恥ずかしいが……。

「……家庭。結婚、か?」

雪城 氷架 >  
「はえーよ!」

すぱんっ、といつの間にか作っていた雪玉が零に直撃する

「恋の次は、愛だろ、言わせんなばか」

霜月 零 > 「ぼふっ!」

clean hit!
見事顔面に命中である。

「そ、そっか、そうだよな、うん……」

そういえば字面的にそうだった、とドキドキを抑えつつ言う。
こういう所でにっぶいしズレるのが霜月零が霜月零たるゆえんかもしれない。朴念仁め。

雪城 氷架 >  
「まったく…ほら、行くぞカフェ」

そう言ってもぎゅもぎゅt再びブーツを鳴らして近寄り、手を繋ぐ
こうやって手をつないで歩くのも、自然な動きになっていた


───初心に返った、ならば次にすべきは躍進である
しかしこう…こんな調子では今しばらく、二人の道のりは牛歩なのだろう───

霜月 零 > 「お、おう……」

手を引かれ、慌ててついていく。
昔は手をつなぐだけでいっぱいいっぱいだったものだが、成長したと言えるのかどうか。
しかし、朴念仁の零が足を引っ張る中、躍進には時間がかかるだろう。
彼は彼で、恋愛と言うものにもう一度しっかり向き合うべきなのかもしれない。

ご案内:「常世公園」から雪城 氷架さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から霜月 零さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に狗隠さんが現れました。
狗隠 > 夜の帳が下りて、周囲が寝静まった――と、呼ぶには些かに早いかもしれないが。
常世公園の一角、不意に迸る電撃、同時に空間が縦に裂けるようにして一人の男が転がり出てくる。
…格好は少々独特だ。腰に差した刀やリボルバー拳銃はまだしも、肝心の服装が何故か執事服なのである。

「……油断した。まさか空間転移の術式とは」

元々、スラムか落第街を拠点にしているこの男は怪異だ――格好は独特だが怪異なのだ。
兎も角、スラムでのいざこざに偶然巻き込まれた挙句、正当防衛で対処していたら…。

「――連中の術式に巻き込まれて転移…と。何とも情けないが…しかし、ここは…?」

周囲を警戒しながら観察する。スラムや落第街とは違う空気や雰囲気だ。
何よりも――血生臭さや空気の淀みといったものが殆ど感じられない。

(……スラムや落第街ではないのは確かなようだ。それに異邦人街や歓楽街とも違う)

…まさか、まず来ないようにしている筈の西側…学生街方面に飛ばされたのだろうか?
流石に、転移の術式や異能などの持ち合わせが無ければ少々引き上げるのも面倒なのだが。

ご案内:「常世公園」に狗隠さんが現れました。
狗隠 > (…周囲に人やそれ以外の気配は無いようだな。風紀委員会などに見つかると面倒だから助かるが)

しかも、目的があってこちらに来た訳ではなく飛ばされて偶然ここに出現しただけなのだ。
怪異である男としては、正直敵地に居るようで心休まる感じはあまりしないのだが。

…しかし、こういう穏やかな空気はあちらではまず感じられないのも確かで。
怪異ではあるのだが、人間臭い変り種でもある男はこういう空気も嫌いではない。

「……俺の中にある無数の死者の念がそう感じさせているだけなのかもしれないが」

怪異である己を卑下する事は無い。そう生まれた以上はそう生きるだけの事。
とはいえ、現在進行形でこれは困った。流石にこちら側の地理には少々疎いのだ。
周囲に人気が無いのは幸いであるのだろうが、道を尋ねようにも誰も居ない訳で。

狗隠 > 「……と、いうより既にこの服装に馴染んできたのが困り物なのだが」

己の姿を見下ろす。元々、常世祭の執事喫茶で使われていたブツが一部落第街に流出した物だ。
それの売れ残りが捨て値で売られており、少ない有り金を叩いて購入した経緯がある。
…要するに、現在無一文なので服装チェンジも直ぐには出来ないのである。そんな訳でエセ執事は続行中だ。

(…替えの服も無いと言うのは流石にマズいのだろうが、どうしたものか…金を稼がねばいかんのだろうが)

怪異が真っ当にアルバイト出来るのだろうか?…正体隠しながらだと無理な気がする。
あと、戸籍がそもそも無いので面接の場でまずアウトだろう。そのくらいは分かる。
まぁ、ここで突っ立っていてもしょうがないので、取り合えず公園内を散策してみようと歩き出し…。
…中々に規模が大きい公園のようだ。しかし何というか静かで喧騒から切り離されたかのような空間。
スラムの物寂しい静寂とはまた違ったそれは、怪異である男としても少し落ち着く。

狗隠 > そもそも、怪異としてスラムの住人らしく、略奪なり何なりすればいいのだろうが…。
この怪異は怪異らしからぬ穏やかさもあり、また変に足が付いて目を付けられるのも嫌なので極力自重している。
…結果、無一文なのだが人間と違い食事は死者の想念を吸収すれば賄える。

とはいえ、飢え死にはしなくとも嗜好品として食事や水分補給はしたいものだ。
服装もずっと同じままというのも困る。非合法のバイトなども頭に浮かぶが…。

(…却下だな。仮に風紀委員の摘発があれば、そこから調べられる)

歩きながらとりとめなく考える。もういっそ執事を目指してみるのもアリかもしれない。
そこまで考えて、しかし執事のスキルなどそもそも全く所持していない事に気付く。
流石に、死者の想念の中に執事経験者は居なかったらしい。当たり前ではあるのだろうが。
と、前方に自販機を発見した。知識としてはあるが利用したことは無い。
そもそも、金銭が無いので購入は無理なのだが。若干心惹かれるが結局素通りする。

「…矢張り、人に紛れるには金銭は切っても切れないものなのだろうなぁ…。」

しみじみと。貧乏を気にする怪異、というのも変な話だが。

狗隠 > 歩きつかれた、という程に疲労は無いが少し精神的に疲労があるのでベンチに腰を下ろす。
…寒さは怪異故にあまり感じないが、せめてコートくらいは誤魔化しも兼ねて着ておきたい所だが。
取り合えず、金策を考えないといけないだろう。改めて人間臭い己の思考に溜息を。

(…元が元だからか、怪異らしくという行動原理からはかなり外れている自覚はあるのだが)

怪異も千差万別である以上、男と同じような怪異も世界にはあちこち居るのだろう。
ただ、この島に限れば、おそらく片手の指で収まる人数しか存在しないのでは?と、偶に思う。
まぁ、極力人を害さない怪異、と言えば耳障りは悪くないが…死者の想念を糧とする時点でお察しだ。

「…取り合えず、今はどうやってスラム…せめて落第街に戻るかを最優先とするべきか」

狗隠 > 「…さて、何時までもこうしていてもしょうがない。まずは行動しなければな」

とはいえ、迂闊に町の中心部に赴いて警邏中の風紀委員に職務質問される、という事態は避けたいもの。
行動するしかないが、慎重さは失くさないように心掛けようと思いながら立ち上がり。

「……行くとするか」

そして男は歩き出す――が、結局この辺りの地理に疎いので街の中心部に向かう事になるとは、この時点ではまだ気付いていなかった。

ご案内:「常世公園」から狗隠さんが去りました。