2018/06/07 のログ
ご案内:「常世公園」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 > 夜の暗幕が空を覆い、人通りの絶えた学生街。
その一角にある公園の前に、黒塗りの高級車が横付けされる。
ひとりでに開いた自動車の扉から姿を表したのは、小柄な体躯をスーツで装飾した金髪の少年。
「…ええ。此方までで結構です。後は食後の散歩も兼ねて歩かせて頂きます故。それでは、今夜は有難うございました。……勿論、父にも伝えておきますので」
後部座席から降り立った少年は二言三言車内の人間と言葉を交わすと、小さく一礼して走り去る高級車を見送った。
完全に視界から車が消えた後、浮かべていた社交的な笑みを崩し、深々と溜息を吐き出して公園へと歩みを進め始めた。
「…全く。商魂逞しいとみるべきなのか。それとも、浅ましさ極まれリとみるべきなのか…」
■神代理央 > 夜の公園は、そんな施策に耽りながら家路を急ぐには丁度良い場所だった。
少年は、僅かにゆっくりとした歩調のまま、小難しい顔をして公園を通り抜け学生街のマンションへと消えていった。
ご案内:「常世公園」から神代理央さんが去りました。