2018/07/18 のログ
ご案内:「常世公園」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 茹だるような夏の猛暑も幾分和らぐ夜の公園。
人気の無い静かな公園で、スーツ姿の少年は通信端末と向かい合っていた。

「…安直だな。歩兵用の装備が多いからもしやと思ったが、小銭稼ぎの為に此の島に手を出すのは感心せぬ」

通信機からぼそぼそと響くのは謝罪と言い訳のニュアンスを纏った言葉。

「するなとは言わん。だが、半端に手をだすならしない方が良いこともある。私も、貴公を此の島で捕らえたくはないからな」

僅かに肩を竦めて幾分温和な声をかける。しかし、その瞳は全く笑みを浮かべていない。

「では、引き続き職務に邁進したまえ。…ああ、それと。父上に宜しく」

最後の声は僅かに低く。相手が何か応える前に、通信を切断し溜息を吐き出した。

神代理央 > 密輸組織へ流れる兵器の一部に見覚えがあった。正確には、軍の制式採用銃である小銃を此の島に流通させる程の物量を取り扱う業者に覚えがあったと言うべきか。

「連中に過度な武装を与える訳にもいかんしな。それに、たかが小銃程度では面白みも無い」

その業者に連なる者に警告を発するまでは、風紀委員として至極真っ当な行いであると自負している。
だが、その理由が歪であることもまた、十二分に自覚していた。

「狩りごたえのある獲物と、害獣とは区別せねばなるまい」

自販機で購入したアイスココアのプルタブを捻り、喉を潤しながら小さく呟いた。