2018/11/16 のログ
ご案内:「常世公園」に伊庭 幸弘さんが現れました。
■伊庭 幸弘 > 「はっはっはっは!!諸君!!おはよう!!!」
コートのボタンを外し、風に靡かせ、かっこいいポーズを決めて見せる。
深夜の公園で一人騒いでる理由はただ一つ、明日の学校での挨拶の予行演習だった。
ふふんとドヤ顔で風が止むのを待つが一向に止まない。
「寒...ううう。」
小さなくしゃみをすれば、そそくさとボタンをしていく。
外じゃなくて家ですればよかった。なんて。
■伊庭 幸弘 > 「喉乾いた...お茶お茶。」
はぁ、と小さな溜息を吐けば、自動販売機まで歩いていく。
ポケットから財布を取り出し、小銭をじゃらじゃらと取り出す。
さて、お茶を買おう。
「なんでピンポイントでお茶がないんだよ!あっ、ココアがある!」
一人自販機の前ではしゃいでいる姿を両親が見たらどう思うだろう。そろそろ成人も近いのに。
ガランと出てきたココアをすぐさま拾い上げ、それを頬に当てる。
「あったかい...ふふ。」
■伊庭 幸弘 > 「こっこあ~!
ハッ...こんなのだから馬鹿にされるんだぁ...。」
はしゃいでいた自分の違和感に気づき、はっと我に返ったかのように缶を口に付ける。
大人しく、そしてクールに!この前見たドラマのお兄さんはこんな感じに飲んでた。そうそうこんな感じ。
もしかしたらいますごくかっこいいかもしれない、なんて。
「ふっふっふ...この調子で皆に威厳を見せて行けば...!!ふっはっはっは!!」
そんなことを良いながら彼は帰路に着く。
帰るころには暖かかったココアは冷たくなっていて落ちこんだ。
ご案内:「常世公園」から伊庭 幸弘さんが去りました。