2018/11/18 のログ
飛鷹与一 > コーヒーはブラックか微糖が何時ものチョイスだが今回は甘めのカフェオレをチョイス。
…異能関連で脳への負担があるのと、後はパンデミック関連の慌しさと…。
――そして『不殺』の難しさ。”人は殺さない”という少年の不文律。この仕事をしているとこれが難しい。
実際、同居人にも指摘された事があるような気がする――少年の才覚はむしろ”人殺し”に特化したものだから。
ともあれ、甘い物で頭の疲れを癒したいもので。…どのくらい効果があるかは別として。

「……そういえば、今は何時かな――…うわ」

スマホを取り出して時刻を確認するついで、着信やメールの受信を確認して嫌そうな声が漏れる。
どれも風紀関連のお知らせやら臨時出勤の催促だ。…プライベートな時間で見たいモンではない。
なので、見なかった事にして時刻だけ確認してからスマホを懐に戻す。

飛鷹与一 > 「――――っ…!?」

不意に、唐突に顔を上げてあらぬ方角に視線を向ける。それは落第街がある方角だ。
ここからはだいぶ距離があるし、何が見えた訳でもない…いや、少年の目は特別だ。

「……魔力…?いや、気のせい…か?」

右目を閉じて左目だけで『天眼』の異能を発動。片目だけなら脳への負担も少ない。
とはいえ、まだ未知数の部分も多い異能だ。あくまで見て感じ取る事に注視する。
…既に残滓も消えている。気のせい?と思うには嫌な悪寒じみたものを感じたが。

(…気のせいか、あっちの空に白い魔力が垣間見えた気が…あ、駄目だこれ以上”観る”とダウンしそう)

異能を解除。閉じていた右目をパチリと開いて深くため息を漏らす。
脳への負担を軽減するのはいいが、変な所で異能を使ってしまった気がする。

飛鷹与一 > 「…俺の異能ってどうにも使い難いというか…便利なんだろうけど、なぁ」

片方はアレだし片方はこんな感じだ。近くのベンチにフラフラと歩み寄って腰を下ろす。
さっき見えた白い魔力?みたいなのは一先ず置いておくとして、カフェオレの残りを飲みつつ。

「…あ、どうせならツキカの餌とか買っとけば良かったかな…。」

学生街や商店街をブラついている時に足りない日用雑貨の買出しとかもすれば良かった。
ちなみに、ツキカというのは同居人が飼っている子猫の名前である…もう子猫でもないかもしれないが。

ご案内:「常世公園」に柊真白さんが現れました。
柊真白 >  
昨日買ってある。

(彼の呟きにベンチの後ろから声をかけた。
 もちろん気配は消してある。
 どんな反応をするだろう、と言う悪戯心だ。)

今日も遅いんだね。

(そう言ってベンチをぐるりと回り、彼の隣に腰を下ろす。)

飛鷹与一 > 「――っ…!?」

突然の声に驚いたように振り返る。反射的に魔術で銃火器を作り出しかけて…止めた。
そもそも、声で気付いたのだが相変わらず気配が全く無いのはさすが暗殺者だな…と。

「…真白さん、そのわざと気配とか音を消して声を掛ける悪戯心臓に悪いんですけど…。」

ちなみに、何度かやられているが未だにこれだけは慣れない。だって唐突に来るから予測不可能だし。
だが、気を取り直してこちらに回り込んで隣に腰を下ろす少女…彼女にして同居人を見つめ。

「ともあれ買ってあるなら良かった…あ、今日は非番だったんで久々に島のあちこちをブラついてました」

珍しく一日オフだったと告げて。たぶん半年ぶりくらいだと思う。

柊真白 >  
与一くんの反応がかわいくて、つい。

(薄い笑顔で彼の顔を見上げる。
 普段の無表情からはイメージがつかないであろう柔らかい笑顔。)

――辞めても、いいじゃないかな。

(風紀委員。
 最近裏で彼についてのいろいろな話題を聞く。
 懸賞金をかける、なんて話もあるし、自分にも暗殺の依頼が増えてきた。
 風紀とことを起こすつもりもない、とは言っているが、一部の過激派の風紀のおかげでそれが通じないのも時間の問題かもしれない。
 視線を落とし、少しだけ悲しそうな顔で。)

飛鷹与一 > 「…前から思ってましたけど、真白さんってほんのりSなのでは…。」

と、言いつつその薄いながらも柔らかな笑顔には勝てない。なのでそれ以上文句も無い。
彼女から続く提案の言葉に、少し考えてからゆっくりと苦笑いを浮かべて。

「…正直それは考えてるんですけど、今のパンデミックが一段落するまでは厳しいですね。
…と、いうか正式メンバーではない兼ね役ですけど特別攻撃課に入れられてるので…。」

簡単には辞められない。それが風紀の一部過激派や上層部の思惑だと勘付いてはいるが。
少年も馬鹿ではないので、風紀が一枚岩ではないのはとっくに分かっている。
ただ、今すぐに辞職するのは正直難しいのが現状だ…何せ少年の”才覚”は貴重だから。
天性の”人殺し”のソレは、彼自身は”人殺し”には一度たりとも用いていないとはいえ。

「…まぁ、貯金とかも結構溜まってきたんで…3年生に進級する頃にはすっぱり辞めたいんですけどね…。」

視線を落とし、少々悲しげな顔の彼女の頭をそっと撫でつつ。
将来「何でも屋」という展望があるので、風紀だけに拘る必要も無いといえば無い。

柊真白 >  
そうでもないよ。
――好き勝手にされるのもそんなに嫌いじゃない。

(後半のセリフは彼の耳元で。)

――正式に所属してないのに駆り出されてるのは、おかしいと思う。

(頭を撫でられながらぽつりとこぼすように。
 彼が殺さないように撃っているのは知っている。
 けれどいつまでもそれが続くとも限らない。
 彼の腕を信用していない訳ではなく、人の命を信用していないのだ。)

私も仕事で遅くなることは少なくないけど、それでも帰った時に与一くんががいないのは寂しいし、心配。

飛鷹与一 > 「……!!…真白さん、絶対に俺の反応を見て楽しんでるよね?」

思わず普段の敬語が取れてジト目に。耳元で囁かれる言葉と内容にドキリとしてしまう。
こういう所は流石に人生経験が違うというか、そもそもまず勝てない部分だ。

「…まぁ、自惚れる訳じゃないですが俺の射撃の腕前を利用したいんでしょうね。
目立つのは嫌いなんですが、今はそうも言っていられませんし…。」

落第街やスラムでもそこそこ名が通るレベルで既に名前も顔も割れている。
あくまでスナイパー役が基本なので、前線よりはマシとはいえ…抹殺対象にもなっている。
同居人の心配や懸念も最もだが、そう簡単に抜け出せない状況なのが困りもの。
…あと、単純に苦労人気質で御人好しなのでパンデミックを見過ごせないのもある。

「――…それを言ったら俺だって凄く寂しいんですけど。と、いうかデートとか色々したいんですけど!!」

思わず後半グッとコブシを握りつつ力説してしまった…落ち着こう、ウン。
何だかんだ少年も思うように時間が取れないのは気にしているらしい。

柊真白 >  
半分ぐらいは、ほんきだけど。

(ちょっと視線を逸らせながら。
 彼の目なら、この暗闇でもこちらの顔が若干赤いのは見えてしまうだろう。)

――与一くんがそう言うなら、いいけど。
変な薬も出回ってるし、気を付けてね。

(制御薬とかなんとかいう薬。
 特に彼の場合は異能の制御にてこずっているのだ。
 つい魔がさして手を出してしまう、なんてことはやめてほしい。)

じゃあ今度行こうか。
デート、しばらくしてなかったし。

(こてん、と彼の肩に頭を預けながら。)

飛鷹与一 > 「…好き勝手に…いやいや…ちょっと惹かれたりするのが本音ではあるけど」

いかんいかんと首を横に振る。あと、彼女の顔をジーッと見ると若干赤いような。
なまじ視力は色々な理由で抜群なので、夜間で明かりが少なくても分かるのだ。

「…あぁ、らしいですね。俺はそっち方面の仕事は殆ど携わってはいませんけど…。」

本音を言えば、厄介なのと未知数なのと二つの異能を抱えてる少年には魅力的な薬だ。
とはいえ、それに手を出さない程度の理性や自制心はあるし…。
何より”副作用”が怖いし依存性とかあったら取り返しがつかない。

「…それは是非。何とか時間を作らないとなぁ」

こてん、と肩に頭を預けられれば片手でそっと彼女の肩を抱いて。
遥かに年上で長命で凄腕の暗殺者で。でもやっぱり彼女も女の子な訳で。

「――真白さんの方は大丈夫ですか?」

具体的に何が、という訳ではないけれど気になって。

柊真白 >  
――へたれ。

(ぷい、と顔を背けた。)

気を付けてね。

(言いたいことはたくさんあるけれど。
 今はそれだけにとどめておく。)

楽しみにしてる。
――ん、まぁ。
ちょっと色々はあるけど。

(思ったより子供だった男の子のこととか、連絡が取れなくなった自身の異能に悩む女の子のこととか。
 最近精神的にいろいろと疲れていたけれど、こうして彼に甘えていたら元気が出てきた。
 彼に体を寄せ、猫がするように自身の額を彼の肩へこすりつける。)

飛鷹与一 > 「…よぅし、この後帰ったらアレだ、真白さん押し倒しますからね。色々ご奉仕お願いしますよ」

へたれなのは否定できないが、このままでは男が廃る!と、思わずそう宣言してみたり。
…なんか、いざその時になると彼女に主導権握られてそうだが負けるものか。

「…勿論、真白さんの所に無事に帰るのが俺の最優先目標なんで」

そこはキッパリと言い切る。思いを交わし、契約を交わし、共に暮らす今。
大事なのはそこであり、或る意味で不殺以上に譲れない守るべき一線だ。

「…色々、ですか。気にはなりますけど無理には聞かないでおきます。
…が、抱え込み過ぎたりとかは無しですからね。”一蓮托生”なんだから俺達は」

と、言いつつ猫のように甘えてくる彼女を抱き寄せつつこちらからも身を寄せて密着。
周りに今は誰もいないし、思う存分イチャつけるのだ…!
あと、彼女だけでなくこちらも癒されるのも確か。この時間が幸せというもの。

柊真白 >  
ん。
楽しみにしてる。

(顔は背けたまま。
 髪から覗く耳は真っ赤である。)

うん。
わかった。

(彼が帰ってくると言うのならそれを信じよう。
 こくりと頷いた。)

人のプライベートなこととか、説明しづらかったりするから。
でも、大丈夫。
ありがとう。

(一言では説明しきれないが故の「色々」だ。
 もちろん抱えきれなくなったら一番に頼ることになるのは間違いない。)

ん――そろそろ、帰ろうか。
待ちくたびれたツキカに部屋を散らかされるのはもうごめんだから。

(ぎゅ、と彼に抱き着いてから体を離す。
 一度餌の入った袋を破かれた時はさすがに数秒固まった。
 今は隠してあるが、見つけられるとも限らない。)

飛鷹与一 > 「…お互い、寝不足になりそうだなぁ」

ここまで宣言した以上は、帰ったら彼女と長い夜を過ごすのは確定で。
攻め受けはまぁ別として、心も体も繋がる一時は好きだ…相手が彼女だからというのもあるが。

「ん、ありがとう」

信じてくれるのはとても有難い事で嬉しい事だと改めて思いつつ。
もう一度だけ彼女の頭をそっと撫でた…撫で心地がいいから仕方が無いのだ。

「分かった、真白さんが抱えきれなくなったら俺も背負うよ。
どの程度力に慣れるかはその時になってみないと分からないけど…。」

一緒に生きるという事は相手の背負うものを己も一緒に背負うという事。
少なくとも先生や師匠からはそう教わった。だから己もそれを実践するのみ。
何よりも。自分がそうしたいからそうするのだ。そこに迷いも後悔も無い。

「…あぁ、そういえば餌袋が破かれてたりしましたよね…。」

思い出して苦笑い。彼女が固まるのは地味に珍しいのでよく覚えている。
こちらもギュッと抱いてから名残惜しいが身を離してから立ち上がろう。

「さて、じゃあ帰ろうか真白さん」

手を差し出して。この際手を繋いで帰ろう。だってその方がお互いの熱を感じれるから。

柊真白 >  
ん――

(彼が差し出してきた手。
 それを見てしばらく何か考え、)

――与一くん。

(それを握って名前を呼び、腕を引く。
 非力だが、不意を突けば彼のバランスを崩させることは出来る。
 同時につま先立ちになって顔を近付けて唇を重ねた。)

ほら、帰るよ。

(そのまま手を放してくるりと回りながら跳ねるように一歩。
 綺麗な笑顔を向けて軽い足取りで歩きだす――)

ご案内:「常世公園」から柊真白さんが去りました。
飛鷹与一 > 「…あ…。」

手をとったくれかと思えば腕を引かれて。不意なのでバランスも崩された所で口づけをされた。
流石に少年もこれには顔を赤くして一瞬だけポカンとした表情だったが。

「あ、待ってくださいよ真白さん!」

くるりと回り、跳ねるようなステップで歩き出した少女を追って少年も慌てて後に続く。
その笑顔はとても魅力的で、こういう所に惚れたのだろうなぁ、と思いながら。

ご案内:「常世公園」から飛鷹与一さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に厨川 児鹿さんが現れました。
厨川 児鹿 > 「34、35……」

昼下がりの公園。
今どきは子どもたちが公園ではしゃぐ…などということもあまりなく、
せいぜい商店街の老人たちがのんびりする程度の場所となっている。

そんな公園の隅っこ、高めの鉄棒で懸垂をする男子生徒が一人。

「(やはり、アレの分のカロリーは消費しておかなくては……
  危険です、やはり!チョコアーモンドは!危険!)
 37、38……」

厨川 児鹿 > 「39……」

少し、懸垂をやめて考え込む。
風紀に属しているからこそ、暗い噂もそこそこに聞こえてくる。
異能の暴走、怪しげな薬の横行……
どうにも、学園の根っこに黒い影が這いずり回っているような、そんな気がしてならない。

しかし自分には何も出来ない。
自分は神様ではないし英雄でもない、ただの平凡な一生徒の庶務だ。
手が届く範囲にしか、この手は届かない。だから、手が届く限りのことを全力で行う。
それが児鹿のモットーであった。

「……えーっと、さんじゅう……
 あれ?…………34、35。」

考え込んでいたので、何回目か忘れた。

厨川 児鹿 > 「……50。」

ふい、と息をついて鉄棒から降りる。
いい運動になった。腕力はどんなことをするにも必要である。

「(温泉に入りたいなぁ。ちっちゃい頃に入って以来かな…
  学園にも温泉湧かないかなぁ。無理かなぁ……)」

肩をぐるぐると回しつつ、とりとめもないことを考えて公園を後にする。
その後、タオルを忘れて走って戻ってきたのは、更にしばらくあとのことである。

ご案内:「常世公園」から厨川 児鹿さんが去りました。