2015/06/10 のログ
麻美子 > 「ディナーまで奢ってくれるなんて太っ腹ッスね。
 じゃ、折角ッスからご馳走になるッスよ。」

自分も冗談めかしてけらけらと笑う。
冗談か本気なのかは分からないが、満更ではなさそうだ。
手が止まれば、同じタイミングでミルクティーを飲む。

それ以外の時は、彼のほうにちらちらと視線を送りながら、
最後の問題に苦心していたようだ。

「そうッスねー、フリーだったら『室長補佐代理』サンの
 部署に入っても良かったかもしれないッス。
 『正義の味方』は嫌いじゃないッスからね。」

『残念ながら麻美子は広報部ッスけどね』と付け加えつつもそういって笑った。

もし自分が広報部ではなく、彼と一緒に『正義の味方』が出来たら、
少しは自分の無力さに唇を噛む事も減ったのだろうか。
と、そんな事を考えながら。

「そうッスね、広報も公安も風紀も、
 本来ならそれぞれ立場は違えどこの為に仕事をしてるッス。」

うんうんと頷くと、

「それに、広報部は『真実』を伝える為にいるッスから、
 印象がよくなったのは、別に麻美子が頑張ったからじゃなくて、
 それが『真実』だからッスよ。」

彼に向けて、にっこりと笑いかけた。
怪しい男だけど、きっと、平和を願っているのは本当なんだろう。
彼の安堵の笑みを見れば分かる。

麻美子 > 賞賛の言葉には照れくさそうに頬を掻く。
「先生が良かったからッスよ。
 室長補佐代理サンも、大分翻訳進んだッスね。
 それに、ここはちゃんと口語に訳せてるッス。ばっちりッス。」

そういって、彼にも賛辞を送った。
自分も荷物を片付けながらふと見れば、
いつのまにか伝票もない。

「……ご馳走様ッス。」
にっこりと笑ってそれだけ伝え、
彼と共に席を立った。

「『室長補佐代理』サンが送ると、
 また事件が起こるじゃないッスかー。」

そう軽口を叩きつつ、呼ばれるままに彼の横に立つと、
彼の指に指を絡ませて悪戯っぽい笑みで彼を見上げる。

「……じゃ、帰るッスよ!!
 駅まで送って貰う報酬に、麻美子が手を繋いでやるッス!!」

そう言って手を引くと、
彼と一緒にカフェテラスを出て行った。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から麻美子さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から『室長補佐代理』さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に日向 御影さんが現れました。
日向 御影 > ”学生で賑わうカフェテラス「橘」
或いは友人と、或いは恋人と、人と人とがよく訪れ、そして語らう憩いの空間

…しかしこの場において一人で小さな本を読みながら肩を小さくして隅に座る少女が一人…”

_______________________

「美味しいなぁ……」

コーヒーのそばには空になったミルク入れと砂糖の入れ物、使用個数は一つずつ
両手でカップを慎重に持って口に持っていき一息つく、表情は満悦といった様子だが…周囲で楽しそうにおしゃべりしている彼ら彼女らを羨ましそうに見ている


『……勇気なんて大層なものはいらないけど、ちょっとだけ、ちょびっとだけ………他の人とお話してみたい……』


自分の性質を鑑みてか、自己嫌悪に陥った様子で重い溜息を一つ

日向 御影 > 「友達……こっちで、出来るといいなぁ…
……出来るかなぁ……
………出来ないかもなぁ………」


思考回路がすぐさまネガティブな方向に進路を取る
心無しか彼女の周囲の空気も黒く澱んでいる気がする
……否、実際暗く陰っている
発生源は主に彼女の足元、影から立ち上っているように見える

「うぅ…………なんで私ここにいるんだろう………
おうちに帰りたい……お布団にくるまってずっと過ごしたい………」


泣き言が妙な現実味を帯びてくる
そんなことを言いながらも出されたものを食べるあたり躾はちゃんとされているようだ

日向 御影 > 「……今日はもう帰ろう……」

一頻り落ち込んだ後、ゆっくりと席を立つ
先ほどまでつついていた物は綺麗に食べられている
しかし、足取りはすごく重い

「……ごちそうさまでした……」

ゆらりゆらりと店の出口を向かう
表情は暗く、淀んでいる…………
しかし、彼女とすれ違う間際、彼女の声でクスクスと笑う声がした……そんな気がした

ご案内:「カフェテラス「橘」」から日向 御影さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にコゼットさんが現れました。
コゼット > (扉を空け、引っ掛かる大きな帽子を強引に引っ張って中に入る。
そのままカウンター席の方へ歩み、腰掛ける。手提げ袋には様々な資料や、魔術の本。)

「ええと………紅茶と、サンドイッチをお願いします。」
("いつもの"と言えるのはあとどれ位だろうか、なんて思いつつ、注文の品を待つ)

コゼット > (朝食。
外や店内にはまばらに学生の姿が見え始める。
今日も新しい一日が始まろうとしている。

何枚かの資料を手に取り、目を通す。今日の授業の予定や内容。
そして新聞。最近の出来事もしっかり把握する。…まぁ、最後のは暇つぶしみたいなものだが。)

コゼット > (最近の出来事と言えば、近頃生徒宛に謎のメールが送られているらしい。
なんとも怪しい話ではあるが、登録されたメールが何処かから駄々漏れという事でもある。
学園のセキュリティは大丈夫なのだろうか。)

コゼット > (そんな事を考えていると、紅茶とサンドイッチが置かれる。
このカフェに来てからは最近このセットばかり注文している。)

「ありがとう、頂くわ。」
(…久々に熱い紅茶を飲んでいる気がする。)

コゼット > 「やっぱり、朝は紅茶に限るわ。」
(最初に広がる香りと甘み。そして後から来る苦味。
飲み続けると苦味ばかり。一息入れながら飲むと、また感じる甘み。
飲み方で風味の変わるこの紅茶が、私のお気に入りだ。

サンドイッチも頂く事にする。
コゼットが頼んだのは"耳"があるタイプで、パンにも適度の歯ごたえがある。
具はハムとチーズとレタス。特にここのサンドイッチは、チーズが美味しいように感じる。)

コゼット > (…そういえば。
例の注意勧告を出してから生徒がよく相談しにくるようになった。
大半は襲われないかという心配事だったが、中には勇んで退治しに行くと言い出す者も居た。宥めるには苦労したが…。

アレは個体差が激しい魔物なので一概には言えないのだが…。
ただの悪者退治ごっこで済むような存在ではない。場合によっては命に関わるのだ。
出来るなら一定の実力がある教師らに任せて貰いたい所なのだが…。

…まぁ、その教師である私でさえこの有様なのだ。
あれは本当に油断していた。)

コゼット > 「………。」
(むしゃむしゃとサンドイッチを頬張る。

次はあんな失敗はしたくないものだ。
時機を見て定期的に見回りをしようか。推測からすると転移荒野が怪しいものだが、
あそこは別のモノも沢山流れつくようなので、もし飛ばされてきても同じように処理されている気がするけれど。)

コゼット > 「紅茶、おかわりをお願いするわ。」

(まだ学園に行くまで時間はある。時間が許す限りはゆっくりしてから行こう。
ここから生徒が登校している姿を眺めるのも中々良いものだ。
教師になってから、なんというか見方が変わったというか。)

コゼット > 「さて、と。」
(ご馳走様、と立ち上がると会計を済ませ。
帽子を深く被りなおすと、教師としての本来の仕事場、常世学園へと向かう。

行く先々で出会う生徒におはようの挨拶を。
今日も長い一日が始まる。)

ご案内:「カフェテラス「橘」」からコゼットさんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にウェインライトさんが現れました。
ウェインライト > 「なるほど。ここが話に聞いていたカフェテラス」

現れたのは一人の美貌。
燃えるような金の髪。融かすような赤い瞳。

男とも女ともつかぬ、異形の美。

最も気高く最も優美な吸血鬼。

ウェインライト。

元"ロストサイン"マスター。現、無職。

ウェインライト > あらゆる災厄を振りまいたとされるウェインライト。
しかしそれ故、カフェテラスなど来たこともない。

『お一人様ですか?』

「ふ、我こそは孤高の美。ウェインライト。当然一人」

笑って告げる表情に、ウェイトレスは陶然と瞳をうるませた。
その事実がいまいち信ぴょう性に欠けるのは、間違いなくウェインライトの日頃の行いによるものだ。

ウェインライト > 優雅な足取り。案内されるがままに日当たりのいいテーブルに案内された。

反射する光/飛び込む日光/焼けつく身体

行き着く先は死。

――ぐっと血反吐は飲み込んだ。
静かな表情で死に至る吸血鬼。その名はウェインライト。

ウェインライト > 「さて……」

細くも肉感めいた足を組む。
テーブルに両の手を着地、指も組む。

初めてのカフェテラス。まずは水が運ばれてきた。

まずは一口。ふむ、悪くはない。

「良いグラスだ。手入れが行き届いている」

大事なのは値段ではない。そも金銭の価値すら危ういものだ。
故にグラスを傾けながら、ただ水の味を楽しんだ。

ウェインライト > ………………

…………

……

待てども待てども料理が来ない。
ここは食事や飲み物を提供する場所ではなかったのか。
話が違うと憤慨。
起立。
テーブルを叩いてウェイトレスを呼び立て、

……。

#死因・テーブルを殴った衝撃が身体を貫いた。

ウェインライト > そもそも注文しなければ料理は来ない。
それを知らぬウェインライトは、一人憤死した。

はるか西の大陸の歴史を紐解けば、憤死で命を落としたものは少なくない。
つまりお前は正常だ。大丈夫だぞウェインライト。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に片翼・茜さんが現れました。
ウェインライト > ……もしや、何か問題があるのだろうか。
普通、食事を摂る場所ならば、当然のように食事が運ばれてくるはず。

根っからの貴族、ウェインライト。
無銭飲食まで秒読み開始。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に片翼・茜さんが現れました。
ウェインライト > 「しかし吸血鬼を迎えるというのに、Blood or Waterを訊ねんとは。
いや、ここは定命の者の使う場所。この美しい僕の標準に合わせるという方が酷なものか……!」

くねる身体/胸を押し上げ/吐息をこぼす。

無銭飲食確定よりも先、そろそろ死ぬほうが早そうだ。

片翼・茜 > 午後からの授業の準備のために来ていたが。何やら独り言の多い客に気付きその方向を見て……。
「?!」危うくコーヒーを吹き出しそうになる、ロストサインのウェインライト?!あの"最悪の災厄"が何故ここに、カフェで死にそうな顔して水を飲んでいるのだ?!
周囲を見渡すが、他に気付いている人間は居なさそうだ、下手に騒いで刺激するのもまずい、バッグとコーヒーを手に席をたち、彼の席に近づく。
「相席、構わんか?」と声をかける。

ウェインライト > 「ふ、どうやらこの僕の美しさに惹かれてしまったようだな!
ふ、良いだろう。そうであるならば仕方のない話。
好きに座るがいい」

大仰に両手を広げ自信満々に言い放つ。

ウェインライトは常に堂々と。
相手が警戒していることは目に見えていたが、
その程度で誘いを拒むなどという狭量は美学にない。

片翼・茜 > 「ありがとう。」テーブルにコーヒーを置いて座る。元から目付きが悪いが、今はそれに警戒と不信が混じり、敵意が見えるギリギリのラインといったところだ。

「人違いだったらすまんが、君はウェインライトだな?私は片翼・茜だ。」もし彼の記憶力が良い方であれば、数年前の戦いで、何度呪詛を与え、破壊し尽くしても、必ず立ち上がって戦いを続けた教師がそんな名前だったと思い当たるかもしれない。

「単刀直入に聞こう、何故ここにいる?君は自らの全力の魔術"狂い時計"を反射され、滅んだと聞いているが。」

ウェインライト > 「ここで初めて僕を覚えている相手に出会ったよ」
 
くすくすと笑う/敵意はない/むしろ好意さえ感じる。

「その通り。僕は最も誇り高く最も美しき、最期にして最強のウェインライト。君の名は覚えているよ」

妖艶な笑み。あらゆるものを蕩かす魔性の瞳。
未だそれは健在か。

「ああ。滅んだ。あの時、決死で挑んだものたちすべての力を受け、僕は一度死んだ。
だが、僕を誰だと思っている?
一度も傷つかぬ不死がただ一度死んだだけ。
最も美しきこの僕が、それで復活せぬとどうして思える」

それは挑発だ。艶然とした態度で己の唇を撫でる。

片翼・茜 > ぞくり、と背筋に冷たいものが走る。最後に会った時と変わらない、その気になれば踊るように優美に死を振りまくだろう。
自分は決して死なぬ体だとわかっていても、死の恐怖を覚える。
「カハァー……。」顎をだらりと落とし、息を吐く。深呼吸のように、自分を落ち着かせる。

「覚えていてくれて光栄だな。しかし、君がここまで……学園のほぼ中心までやってこれるとは……。」警備はどうなっているんだと嘆く。止められは出来ずとも、警告ぐらいは出して欲しかった。

「畜生…」ギリ、と奥歯を噛みしめ、ドン、とテーブルに拳を叩きつける。
「お前を、お前たちを止めるためにどれほどの犠牲を払ったと思ってる。罪もない人間が大勢死んだ!それでようやっと滅ぼしたお前が、当たり前のように復活するだと?!そんなこと認められるわけないだろう!」敵意を露わにして、噛み付くかのように顔を近づけて、怒鳴る。

ウェインライト > 「……………」

過去の敵が大きく息を吐く。
そのさまを見つめながらゆっくりとウェインライトは目を閉じた。

警備のものを責めてはならない。
なにせこれはすべてしかたのないこと。

遠い昔に暴虐を振るったその災厄が。

――よもやこんなきれいな顔をして死んでいるわけがない。
(※彼女の怒鳴り声に合わせて、つう、と口の端から血が流れる)

#死因・濃厚なカフェインの香り

片翼・茜 > 「おい、何とか言ったら……」瞑目して、何も言わなくなった相手に、さらに言葉を重要として
「……?」吐血している、彼なりのユーモアか?

まさかと思い「ちょっと失礼」一応声をかけてから、首筋を触って脈を確かめるが……あるべきはずの脈動はなかった。
「し……死んでる…!?」
「え、ちょっと……マジで?死んだの?何で!?"世界薙ぎ"が?"生まれるべきでなかりし者"が?!」流石に焦る、たった一度殺すためにあれほど苦労した相手が、突然死んでいるのだ。

ウェインライト > ウェインライト、死亡確認。
死亡推定時刻午後11時40分。
犯人は重度のカフェイン中毒と予想される。注意されたし。

どこかへ連絡を取ろうとするか。
それとも呆然とするか。
或いはその身体をなおも弄ろうとするか。
いずれかのタイミングで、真横から声がかかる。

「……ふ。あまりそう僕の名前を讃えるのはよしたまえ。
いかに僕の美しさがわかりきっているものだとしても、こそばゆくもなる」

いつの間にか居て/最初から居たように。

彼女の隣の席に腰掛けていた。
気付けばウェインライトの死体は消えていた。

片翼・茜 > 「これ、私の責任なのかな……過失致死罪とかに問われたらどうしよう……とりあえず連絡しておかないと…」とガラケーを取り出そうとするところに、真横からの声。

「な……!」驚愕!目の前で死んだ相手が真横に座っている!これも奴の美学という奴か?!反射的に右拳を固め、その顔面に容赦無いパンチを食らわせようとする!

ウェインライト > 捻転。
ゴキリという快音。
モザイク。

あっけなく。実に呆気無く二度目の死を迎えるウェインライト。

「まさか開幕で殺されるとは。まったく定命の者は野蛮だな。殺すにも美学をもたねば、先達の名を汚すことになるよ?」

流石にちょっとチキったウェインライト。
今度はすこし離れたテーブルから挨拶だ。

「些細なことだが、今はこのような有り様でね。
僕の美にいささかの曇りもないが、戦闘には耐えられんよ」

片翼・茜 > 「何事も飾り付ければいいというわけではない、必要最低限が私の美学だ。」言い返しながら身を乗り出そうとするが、やめる。恐らく何度殺しても無駄だろう。代わりにすっかり冷めてしまったコーヒーを口に運ぶ。

「まだ後遺症が残っている、というわけか。今はか弱すぎるほどか弱いただの不死者だと?」

ウェインライト > 「か弱い。それは君たちの基準だ。
先ほども言っただろう。僕の美にいささかの曇りもない、と」

気を取り直して語る。
消え去る威厳。目の前のそれは、見た目以上に脆い吸血鬼。

「ただの不死者? 笑わせないでくれ。
僕は最も美しきウェインライト!
"死にやすくなった"というだけで生き方を変えるつもりはない」

それは誇り/それは生き様。
否、その行為こそがウェインライト。

振る舞いにこそ血統は宿る。

「これは彼らによる爪痕さ。彼らの美しき爪が僕の胸に食い込んだ。
後遺症などというのは無粋な言い方はあまり好みではない」

片翼・茜 > 「すまない、いささか言葉が悪かったな。」危険人物といえど、一人の人間だ。その矜持を汚すような物言いを、素直に謝罪する。

「君は……、生き方を変えるつもりはないんだな。それはつまり、また学園に仇なす存在になるつもりだということか?」脅威度が下がったことを知り、警戒は弱まったが、なくなりはしない。しっかりと相手の目を見つめ、意志を問う。

ウェインライト > 「それは君たち次第だ」

ウェインライトは告げる。

「僕はここにやってきたときから変わらない。
僕は僕であろうとし、君たちはそれを否定した。
大恩あるグランドマスターは居ないし、従おうと思える人間もいない。
だから僕の美学は変わらない。僕は僕の道をゆく。
それを阻むというのなら、あの日のように誇りにかけて戦おう」

最期の戦い/絶望的な戦力差
有利だったのは無数の人か、吸血鬼か。

分かりはしないが、喩え道理がひっくり返ろうと、
ウェインライトは己がただ生きているというだけで否定されるのは我慢ならない。

「君は、どうする?」

片翼・茜 > 「…………。」額に指を当て、考える。
確かに、あの時の学園側の対応に全く問題がないとは言えない。生徒一人一人への対応を怠り、型にはめようと迫って拒絶された。その結果のロストサイン入りだ。

「私は、私としては……。」学園としての対応はどうなるかわからないが、今問われているのは私自身の考えだろう、だから、正直に伝える。
「君は、強力すぎる異能を制御出来ない点と、ロストサインに協力していた点を除けば勤勉な生徒だった。」その2つの点が大いに問題だったし、相容れない原因だったのだが、今の彼は違う。
「今の君は異能を封じられているようだし、ロストサインももう無い。あくまで私個人としてだが、君を常世学園の生徒として受け入れよう。君が望むように学園で学び、そしていつか学園を巣立っていってもらいたい。」

ウェインライト > 「ふむ、なるほど。もしもこの僕がこの学び舎で生きるならば、それでもいいと」

頷き、思案し、結論付ける。
新たな生き方を探すといいとそうも言われた。

「ならばその道も考慮しよう。
僕は僕の道を行くが、生徒であるというのは悪くない。
ところでさしあたり、聞きたいことがあるのだが――」

かふ、と血反吐を吐いた後。

「このカフェは、いつになったら客人をもてなすのだろうか」

燃え尽きた。

#死因・第二の空腹

片翼・茜 > 「そうだ、別に学生ではなく島民として暮らしても構わんが、まだ君の身分は学生なのだろう?」とりあえず理解はしてくれたようだ、少しだけ安堵する。

「まぁ恐らくもう君の道を否定するような教師は……」そして、相手が出会ってから通算3度目の死を迎えると「カハァー……。」ため息にも似たものを吐いて。

「注文しなきゃ何も来んよ……。」死体にメニューを持たせてやる。
「私はそろそろ行くぞ、その様子じゃ金も持ってなさそうだな、貸しにしといてやる」と高額紙幣も何枚か握らせてから、席を立つ。

片翼・茜 > 「私の授業はこういった一般常識も教えている、気が向いたら出るといい、じゃあな。」と最後に教師らしいことを言って、会計に向かおうとする。
ウェインライト > 逆回し/復帰し/手を打った。

「ふむ。オーダーがなければ動けぬとは!
ふ、参考になったよミス片翼! 未だこの僕に学籍が残っているかは分からないが、
気が向いたらそちらの講義に顔を出そう。
その時まで、この紙幣は預からせてもらう」

微笑。
背中を見つめて足を組む。
いよいよもって面白い。
再会というのは、実に奇縁だ。

悠然と笑むウェインライト。
背後より来るウェイトレス。

『お客様、お水のおかわりは――キャアッ!』

響く水音。都合四度目。
浴びせかけられた冷水は、確かにウェインライトの心臓を貫いた。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から片翼・茜さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」からウェインライトさんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に焔誼玖杜さんが現れました。
焔誼玖杜 > 「……ホットココアをお願いします」

【カフェを訪れた少女は、店員にそう告げると、店のもっとも隅にあるテーブル席へと向かう。
 もう随分暖かいというのにマフラーに冬服という奇妙な出で立ちにも、店員は顔色を変える事無く対応した。
 テーブルに着くと、少女は鞄から本を一冊取り出す。普段は図書館でひっそりと読書を楽しんでいるのだが、たまには気分を変えてみようかと、同級生が噂していたカフェにやってきたのだ】

焔誼玖杜 > 【周りを見てみれば、思っていたより人が多い。
 なるほど、噂になるだけあって人気なんだろうな、と納得する。
 少女は騒がしい人ごみは苦手だったが、カフェの雰囲気自体は嫌いではない。
 そもそも、人と話すのが苦手なだけで、人が嫌いなわけじゃないのだ。いろんな人が思い思いに憩いの時間をすごす、この風景はむしろ好ましい】

「……うん、そうだね。いいよね、こういうの」

【マフラーで口元を隠しながら、誰かに答えるように呟く。
 程なくしてココアが届くと、カップを手にとって、その暖かさと甘さに一息ついた】

焔誼玖杜 > 【さて、と、本を広げてみる。
 シリーズものの本で今は三巻目なのだが、暫く読めていなかったのだ。
 体調を崩したり、買い物をしたりと学業以外にも一人暮らしは思ったより忙しい。
 今日も下校前に課題をきっちりこなし、宿題も終わらせて万全の準備を整えたのだ。
 今日こそ三巻を読み終え、明日は続きを借りに行こう。そんなふうに思いながら、ハードカバーの小説を読み始める】

焔誼玖杜 > 「…………」

【少女は、本を読み始めると、どうしても集中しすぎてしまう性質である。
 そのくせ感性はとても素直で、表情に出やすい。
 物語が盛り上がれば目を輝かせるし、悲しい展開になれば涙すら零れそうになる。
 そんな読書中の百面相は、図書館から場所を移しても、やはり健在のようだ】

焔誼玖杜 > 「…………あっ」

【本に集中しすぎていたためか、カップに口をつけてようやく、ココアがなくなっていることに気付く。
 ……そろそろ帰り時かな。
 そう思い、本に栞を挟んでゆっくりと立ち上がった】

焔誼玖杜 > 【本を読み終えることは出来なかったけれど、後は家で読むことにしよう。
 会計を済ませると、どこか新鮮な気持ちになった。
 ……そのうちまた来よう。
 そんな気持ちにさせる、居心地の良い時間をすごせたのだった】

ご案内:「カフェテラス「橘」」から焔誼玖杜さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に麻美子さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にミズキさんが現れました。
麻美子 > もうこの場所にも馴れたものだ、
すっかり顔見知りになった店員とにこやかに挨拶を交わし、
『いつものお願いするッス』と声をかけると席についた。

「んー、本当平和ッスねー。」

のんびりと勉強道具を取り出すと広げる。
ロストサインの情報は入って来てはいるが、
現状一般生徒にまで被害が出ているわけでもない。

つまり、いつも通りの学園だ。
勉強道具を広げはしたものの、それほど真剣にやる気も無い。
のんびりと試験の範囲を眺めつつ、ケーキを頬張った。

「超美味しいッスー。」

にっこりと笑うと、足をぶらぶらと動かした。

ミズキ > 「ふぅ……。」

すっかり日も暮れた夜、カフェへと一人の青年が訪れる。
びゃいろく色のロングヘアの青年は、何やらどっと疲れた表情で開いている席に腰かける。

麻美子 > 学校に行き、帰りにカフェテラスに寄って報告をすませつつお茶をして、
後はのんびりとうちに帰る。そんな彼女の日常。

「んー?」

開いた席についた青年を、
ケーキをもそもそと食べながらちらりと見る
なにやら疲れた様子だが、あれは誰だったか。
うーんと考えつつも、彼に声をかけた。

「おにーさん、なんか疲れてるみたいッスねー?
 なんなら、麻美子が癒してやるッスよ?」

ケラケラと笑って手招きする。

ミズキ > 「えっと…冷やし中華をひとつ。」

店員へ注文を済ませると、椅子の背もたれに寄りかかり大きなため息を吐く。

(…ん?)

そうしていると、横から少女が声を掛けてきたことに気づき、そちらの方へと視線を向ける。

(生徒さん…だよな…?誰、だったかな…。)

「あ、お食事中にお見苦しい所を…ごめんなさい。
大丈夫、です。少し休憩すれば…。」

ぺこぺこ、と頭を下げる。

麻美子 > ケーキと飲み物がのったお盆を持つと、
彼の対面に移動して腰掛ける。

「まーまー、遠慮するなッスよー。
 何か疲れるような事でもあったんスか?」

へらへらと笑いながら紅茶を一口飲む。

ミズキ > 「っと…。」

対面に移動する彼女を確認し、姿勢を正す。

「えっと…そんな大したことじゃ、ないんです…。
今日は一日中、異能学の授業を、受けていたもので…。」

恥ずかしいのか、視線を逸らすようやや俯きながら話を続ける。

「運動神経、良くないもので…。いっぱい、怒られてしまって…それでちょっと、足腰疲れちゃって…。」

麻美子 > 「そりゃー大変ッスねー!
 麻美子も運動は超苦手ッス!!」

けらけらと笑いながらそう答える

「それにしても一日中って、
 センセーも随分鬼畜な事するッスねー。」

苦笑気味に笑いつつ、ケーキを一口頬張る。
『本当、おつかれさまッス』といってへらへらと笑いつつ

ミズキ > 「…っ。貴方も、なんですか?
なんだか、すごく活発そうに、見えるけど…。」

彼女の声にびくり、と反応しながら、言葉を返す。
それからねぎらいの言葉に『ありがとう、ございます…。』と返し、

「確かに、すごく大変です…。でも…、
僕自身、もっと体力を付けて、上手に使えるように、なりたいなって…。折角持った、異能、だから…何かの役に、立たせたい、です…し…。」

途中からどんどん口調が弱弱しくなる。

麻美子 > 「活発そうに見えるのと運動嫌いは関係ないッスよー。
 麻美子、疲れるのは嫌ッスから」
へらへらと笑って手を振る。

「そう思って頑張ってればいつか役に立つッスよー、
 努力は人を裏切らないッス!!元気だすッスよー!!」

彼のおでこをつんつんとつっつく。

ミズキ > 「そういうもの、なのかな…。」

うーん、と首を傾げる。

「努力を人を裏切らない……そう、ですね。そうだと、いいな。
ちょっと、元気出た、気がします。ありがとうございます…。」

つつかれた箇所を軽く押さえながら、ぺこり、と一礼する。
そんなこんなをしていると、冷やし中華が盛られた皿を店員が運んで来、青年の座るテーブルへと置かれた。

「あ…そういえば、お名前、まだでした…。
僕はミズキ、幾島瑞樹…です。貴方は?」

彼女の目を見る。

麻美子 > 「麻美子は麻美子ッス!!!」
にへらーっと笑って彼にそう名乗る。
運ばれた料理を見ればうんうんと頷き。

「……ま、沢山食べてゆっくり休むんスね!!」
そう言って席を立った、
ケーキと紅茶は既に無くなっている。

「じゃ、また会うッスよー!」
そう言うと手を振ってカフェテラスから出て行った。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から麻美子さんが去りました。
ミズキ > 「麻美子さん…ですね。」

改めて宜しくお願いします、と頭を下げる。

「あ、はい。また…。」

カフェを去る彼女を手を振って見送り、再び一人に。

「……なんだか、すごい元気な人、だったな…。」

そんな事をぼやきながら、箸を取り冷やし中華を食べ始めた。

ミズキ > 黙々と冷やし中華を食べ終え、コップの水をごくごくと飲み乾す。
それから暫くの食休みを済ませ。

「帰る前に少し、走り込み、して行こうかな…。」

ごちそうさまでした、と一言残し、カフェを後にする。
入って来た時と一転、カフェを後にする青年の表情は、どこか元気そうにも見えた。

ご案内:「カフェテラス「橘」」からミズキさんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に魔王バラルさんが現れました。
魔王バラル > 「どうしようかしらねぇ……」

 目の前に置かれた紅茶とフレンチトーストは注文したものか。
 紫髪の少女と思わしき人物が、カフェテラスで唸っている。

魔王バラル > 「思った以上に荒事が多すぎる。
 それは逆にちょっとやそっと荒事を起こしても"いつものこと"として処理されるわね。」

 やや行儀悪く、足を組むか。

「そうなると、期に関してもただその時にやればいいってものではないわね。
 適当に学生生活を謳歌するのも大事だけど、それなりに危険を売っておく必要もありそうかしら。
 だからまぁ、歓楽街でもそうした訳だけど、ちょっとぼやけすぎたわね。」

魔王バラル > 「ただ、他に危険も数件あるのよね。」

 刀を持った何かや、魔力食い、不審なメール。ロストサイン。

「……まあ、考慮はすれど遠慮するつもりはないけれど。
 さて、何からしましょうか……。違法な薬物や強化アイテムを売るのも、二番煎じかしら?」

魔王バラル > 「そうねえ……」

 うーん、と考えこむ。
 その姿だけ見れば、少女らしい姿そのものだ。

魔王バラル > 「……当面は、この3案かしらね。」

 考えを纏めれば、紅茶を飲む。

「美味しい。それだけでも征服する価値が有るわね。」

魔王バラル > 「……おかわり」

 おかわりを注文し、2杯目と洒落込む。

「……しかし、本当にあの変態はどうにかならないのかしら。
 有能と言えば有能なんだけど……」

ご案内:「カフェテラス「橘」」にウィリーさんが現れました。
魔王バラル >  はむ、はむ、とフレンチトーストを食べ終える。
 ふぅ、と満足気に息を吐いた。

「さて、フレンチトーストも悪くなかったわね。
 次は何を食べようかしら……?」

ウィリー > 軽食ついでに書類仕事をやっつけにきてみれば、おあつらえ向きに
人は疎ら。のんびり居座って「取り締まり漏れ」の対策を練れそうだ。

「アイスコーヒーひとつとホットサンド」

魔王バラル > (……て、あら、誰か来たわね。
 暇だし、声を掛けてみましょ。)

 おもむろに席を立ち、ゆっくりと歩く、そして、声を掛ける。

「こんにちは、良い天気ね。お勉強かしら?」

ウィリー > 「ああこんにちは。まあ、そんなところだよ」
分厚い髪束は、風紀委員や公安委員の取締りが及ばなかった
違反学生及び異能悪用者への『強制執行』の取り締まり要綱であったが、
そんなことを億尾にも出さず、ファイルにしまい込んだ。

「そっちはどしたの、待ち合わせかなんか?」
気楽な笑顔で聞き返す。ここはデートの待ち合わせにも淑く使われているからだ。

魔王バラル > 「勤勉ね。勤勉は良い事よ。
 ……私? そうね。これからの対策を考えていたの」

 悪事をする為の、が頭に付くのだが。

「待ち合わせる相手がいれば良かったのだけど。」

ウィリー > 「どーも。お互い頑張りましょ」目の前の人間(?)が頭痛の種になろうとはしるよしもなく、
朗らかに笑って礼をいう。

「彼氏とかいるでしょー、美人だし」

魔王バラル > 「ええ、頑張りましょ。
 ……残念な事に、変態の部下しかいないわよ。」

 肩を竦め、おどけてみせる。

「本当、何か面白い事でもないかしら。」

ウィリー > 「変態で部下の彼氏候補? やめておいたほうがいいんじゃ…」
当人を知らないので、出てきたワードだけで組み立てた人物像はとても危険なイメージしかない。

「面白いことねえ、それこそ人の感じ方しだいだけど…
 ええと、あんた名前は? 俺はウィリー。ウィリートムスン」

魔王バラル > 「候補にはしないわね……
 ……そうね。私はバラル。魔王バラルよ。
 何れ、この島を征服する存在よ。」

 包み隠さす、はっきりとそう告げる。
 冗談に取られるかもしれないが、それならそれで構わない。

(事が起こってから、重く認識するでしょうから)

「……じゃ、また逢いましょう。
 ウィリー、ウィリー・トムスン君。」

ウィリー > 「へえ」困難の多そうな話である。この都市の全ての勢力を
併呑するというのだろうか?

「実はいちおー正義の味方の俺がいうのもなんだけど」
コーヒーを飲み込んで、一言。
「そんな甘くないと思うよ、ワルい連中は。
 まともな人間も、そんで全くそう云うのに縛られない連中も
 みんな好き放題やる街なんだから、ここって」

複雑に絡み合った組織同士がどう駒を進めるか。
圧倒的な力でそれを潰して、何を求めるのか。

わかりないし、わかりたくもない。
ホットサンドをぱくつきながら、そうぼやくのだった。

魔王バラル > 「知ってるわよ。
 だからさっきから"対策"を考えていたの。
 全く、頭の痛い、やりがいのあるゲームだわ。」

そのまま颯爽と去ろうとして――

――会計を忘れている事に気付き、しっかりと会計を済ませる。

魔王バラル > 「……。」

 そそくさと、立ち去った。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から魔王バラルさんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に生ヶ易案子さんが現れました。
生ヶ易案子 > ふんふんふーんと、鼻歌混じりに入店してくる。
手にしているのは……今日は、課題ではない。タイムセール品とおぼしき生活用品と食材の詰まったビニール袋だ。

「んーっと、パンナコッタセット、ショートアドショットココアパウダーフラペチーノで」
買い物帰りの休憩とシャレこもうといったところか。適当な席に腰掛ける。