2015/08/26 のログ
磐野 州子 > 「抓ってもいいなら抓りますよ?『生で』」

強調するかのように右手という名前の右袖をぶら下げている。
勿論生で右手に触れれば慧の頬という名前の首から上が吹き飛ばされてしまう。

「なんです?もしかしてどっかの組織に所属してるとか?
 慧の事ですから何かの秘密結社でコソコソしてるとかしてそーですけど」

偏見中の偏見。
州子は一度色眼鏡をかけて人を判断するとそういう物でしか見なくなってしまうのは悪い癖で治そうとはしているのだが、中々治る訳でもない。

「荒い?…いや、そもそも人を使った事は…慧ぐらいじゃねーですかね?
 ほら、海の家のあの時ぐらいだと思うです」

人を使った記憶を今までやってきたことを遡って思い出そうとする。

該当1件:地名『海の家』→対象者:渡辺慧→対象物:焼きそば

そもそも人を使う、の見解は人それぞれ分かれそうだが、
州子にとって人を使うというのは誰かに何かをお願いした時に発生する物であるからして、大体の一般人から恐れられている州子にとってお願いする機会は全くない。

渡辺慧 > 「いつぞや言ったけどね」
「顔を細くしたくなった時にでも、おねがいするよ」

ぎこちなく肩をすくめる。
もしくは、減量、か。

「組織肌じゃねーのさ、俺は」
「…………ま、割と。有名どころ」

誰かにも言われたが。意外中の意外。
自らも、それに所属してる理由なんて――。

「そっからの記憶に基づいて、という話だよ」

――あぁ、この感じ。
何を解決したわけでもなく。
ただ、ただ。
いつも通りを被りなおしただけの物ではあるが――。

「じゃあ、いっちょ使ってみるかい。奢ってもらうお礼に、でも」

磐野 州子 > 「慧の場合はあまり減量して欲しくねーですけどね」

その心はただ、痩せ細った友人を見たくないからか、それともただの腹筋のためか、両方か。

「有名どころ…?あぁ、確かに慧はあまりそういうの好きそーじゃねーですもんね」

根っからの自由人といえば自由人という印象を持っているが故のそんな一言。
実際に自由人であるかは慧次第なのだが

「そんな事言ったら――えぇ、と。慧を今進めてる研究の実験材料にしちゃうですよ?」

果たしてそれは慧の言う人を使うと州子の人を使うは合致しているのかが分からないが、
州子にとって今『人にお願いすること』と言えばそれぐらいしかないのも事実でもある

渡辺慧 > 「そうですか」
「なら少し丸々と太ってみようですかね」

空元気でも、元気は元気、等とはだれが言ったか。
虚勢を張れる、それが出来るだけでも、その心だけでも。

「――そー見えてるかな。……ま、そうか」
含み。別に、何があるというわけでもない。
どうせ、これはずっと抱えるものだ。

「…………………内容に、よるかな。うん」
「例えば朝顔の成長記録とか」

人体に生やした場合の。

磐野 州子 > 「太り過ぎたらぶち転がすです」

あくまで減量を手伝うという意味ではなく転がす。ぶち転がす。
大玉ころがしの大玉にしてやろうか、という意志の表れなのかその瞳は何の躊躇いは無い

内容、内容というならば素直に言ってしまってもいいだろう。
この男は大体知っている事だろうから

「えーと…慧が研究所に来た時見た、あの腹筋モリモリのロボ。
 あれ、実験機なんです。アレの光線を受けて貰おうかなって…
 あぁ、いや当たったら溶けるとかそういう光線じゃねーですよ?ちょっと異能関係の実験をするだけですから」

こういうものは嘘偽り無く被験者に伝えるべし…久方ぶりでもあるが、父親の言葉がこんな所で思い出すとは思わなかったが、
言ってみて分かる。これは大事なことだ、と。

渡辺慧 > 「………………………うん」

そのためらいのない表情に少しばかりの、まぁ。
素直にうなずいた。
そういえば、と。
そろそろ届くはずのケーキに、少しばかり意識を向け。

再び、コーヒーに口を付けると。

「――あー、まぁ。それぐらいなら」
「……筋肉が増量するとか、そういう画期的な、そういう?」

間違いなく、違うだろうが。
……いや、彼女ならあるいは?
筋肉関係の異能とは。

磐野 州子 > 「なんですかそれ。凄い開発…
 …こほん。違うですよ。単純に被験者の異能を判別する、って言うですかね?
 今の試験機はその異能は直接人へ危害を加える事が出来るかーを判別する機能があるです」

危うく筋肉に心を売りそうになったがあくまで自分は研究者…研究者と思い込むかのように心で呟く。

「…磐野州子は研究者。うん」

そんな慧からしてみれば意味の分からない一言を呟く頃にやっと『苺乗せホイップクリームパンケーキ』が慧の元へ届く

「あ、召し上げれです。州子はこっちで見てるですから」

そう言って冷やをグッと飲み干し、新しくグラスへ冷やを注いでいる

渡辺慧 > 「いや君ならもしかして……とこう」
「こう?」

実際に、揺られているそれに。
些か、今までよりか。自然に……苦笑を漏らす。

「…………はぁん」

なんでまた、それを。と思ったが。
続く、磐野の呟きで、研究者、とはそのようなものなんだろうか。
……と、いうか。なんの、確認だろうか。

「……いただきます」

「……………酸いも甘いも」
ふと、ぽつりと。
何かを確認するように呟くと。

フォークを差し入れ。口に運んだ。

まるで、それに関係ない、苦味を確かめながら。
また、明日からも。いつも通りでいられるように。
いつも通りでいてくれる、友人へ、感謝をしながら。

「……うん、おいし」

磐野 州子 > 「それはそれ、これはこれです」

筋肉は筋肉。腹筋は腹筋。研究は研究。
それぞれ別々に物事を置いて考えていたが、言われてみれば見た目は分けて考えれて無かったかもしれない。

「食べたって事は使われる覚悟は出来たって事でいーんですよね?」

口に運んで美味しいの声も聞けばにやり、と口端を釣り上げて席を立つ

「まぁ、そーいうことですから、そっちの都合が良い時に州子の研究所に来ればいーですよ。
 あくまでそっちの都合が良いタイミングというのが大事ですしね」

場所覚えてるですよね?と一応確認を取りつつ
こっちはお願いする側であって強制する側ではないからあくまで慧が訪れたタイミングで行う、というだけである。


「それじゃ、待ってるですよ?慧は多分、一人の方が美味しく物を食べれるでしょーからササッと立ち去るです」

そう言い残して会計へ向かう、が何故か分からないが誰か支払いを済ませていたらしい
心当たりがあるとすればあの男だが、出来れば顔も合わせたくないので偶然、偶然合ったならば文句の一つでもぶつけようと心に刻み込み、店を後にする

――その会計のお釣りはレジ係の懐へ入っていくのはまた別の話

ご案内:「カフェテラス「橘」」から磐野 州子さんが去りました。
渡辺慧 > この場で口に運ばなかったら、それはそれで。
悪徳業者か何か、とでも言ってやろうか。

「……気分が乗ったらね」

さて、それはいつになるか。いつにならないか。
いつも通り……何時まで誤魔化せるのか。

忙しないの、と立ち去るその背を見て呟きながらも。
自分には言われたくないだろう、と一つため息をこぼした。

分からない。分からない。
どこに行けるかわからない。行く先は誰も教えてくれない。

……だけれど。

――“だった人”にあってしまったら、どうなるのだろうか。
今度は、間違えないように。

一歩、歩く分ぐらいの照明をともしながら。

一口。……そして、又一口。
口の中へ、ケーキを渡した。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から渡辺慧さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (混み合っている放課後)
(たまたま空いていたカウンター席に座る)
(少しすれば空いてくるだろう)
よし…
(取り出したのはテキストとノート)
(夏休み明けから仕事優先で勉強が追いついていなかった)
(そのため、早くも勉強である)

佐伯貴子 > (風紀委員っぽいといえばそうかもしれない)
(しかし本土への大学進学を希望しているため、受験科目に手は抜けないのだ)
あ、ショートケーキと紅茶のセットを。
(いつもこの注文をする)
(面白みは、ない)

佐伯貴子 > (あまり要領がいい方ではないので、コツコツ努力するしかないのだ)
(同じ講義を受けている知人から借りたノートを見ながら問題を解いていく)
(最初で躓くと取り返すのが難しいのはどんなことでも同じだ)
(だから早めにリカバーしておく)
(普通の生徒から見れば「なんだこいつ」だろうが)

佐伯貴子 > (そもそもこの島では本土の受験科目――普通科の授業よりも「実習」や特殊能力についての講義が優先される)
(だからこうしてまじめに勉強する生徒は珍しいのだ)
(テスト前ならまた別だが)
ふう…
(しばらく勉強すると、紅茶を一口)
(もう冷めている)

ご案内:「カフェテラス「橘」」に美東暦さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に嶋野陽子さんが現れました。
美東暦 > [1d100→20=20]
美東暦 > 「へぇー、生真面目だなー」
紅茶を飲みに顔を上げた佐伯のカウンターに、ぐいーっと覗き込んでくる顔がある。
前に歓楽街のオープンカフェで唐突に話しかけてきた顔だ。

「何の勉強してんの?」
くると顔が周り、灰色の瞳で次には顔の方を覗きこむ。

佐伯貴子 > あ、美東先輩。
(声をかけられれば顔をそちらに向ける)
国語です、日本語の…
古典です、苦手なので。
(テキストの表紙を見せる)
(時間が経ってピークが過ぎたので、カウンター席はガラガラだ)
>美東

嶋野陽子 > (明日も特別合成で講義に穴が開く
から、少しでも補習しておかないと)
収容施設襲撃事件の負傷者のためとは言え、6時限
も公務欠席を入れられてしまうと、来週の土曜日が
丸ごと潰れてしまう。カフェテラスで自習と洒落込
もうと店に入ると、既に自習に励んでいる人が・・
よく見ると、入り江でシイン先生と話した時にすれ
違った人だ。カウンターの隣に腰掛け、同じように
教科書とノートを広げると、
「こんにちは。先日入り江でお会いしませんでした
か?」と声をかける陽子。

佐伯貴子 > ああ、覚えている。
君もシイン先生と話したのだろう?
私は2年の佐伯貴子。
(その体躯を見間違うはずもない)
(先日はすれ違っただけなので改めて自己紹介する)
>嶋野

嶋野陽子 > ここで佐伯先輩の反対側に立つ
美東先輩に気付き、二人に一礼すると、
「保健課一年生の嶋野陽子と言います。四十万静歌先
輩の治療を担当していました」と、二人に挨拶する陽
子。

美東暦 > 「古典? へぇー、あれか、如此出ば天津宮事を以て大中臣天津金木を本打切末打断て みたいなー…っってうわデッカ」
佐伯の応えに何やら言いかけて、途中で現れた嶋野にあまりにも率直な声をあげる。

佐伯の向こう側から嶋野を遠慮なくじろじろと眺め「はーん」とか「ああー」みたいな声を続けると
「あー、噂のー…、あ、オレは美東ね。 四十万? 四十万、四十万…」

佐伯貴子 > ああー、それ苦手なんですそれ。
(頭を押さえる)
(スラスラと出てくる当たり美東は得意そうだ)
(あるいは一般教養レベルなのかもしれない)
あ、ちょっと事故にあった生徒ですよ、四十万は。
>美東

嶋野、だな。
最近活躍している保健委員がいると聞く。
頼りにしてるよ。
(微笑みかける)
>嶋野

嶋野陽子 > 『あ、オレ美東ね』の声に、
(二柱の神を宿し、百の異名を持つという噂の!?)
という感想を抱きながら、
「美東暦先輩ですね?お噂はかねがね…」と何故か恭
しい口調になる陽子。>美東先輩
「そんな、活躍と言う程大した事は出来ていません」
と謙遜する陽子。>佐伯先輩

美東暦 > 「ふふ…あ、あぁ、はいはい。 シイン…先生ね…」
佐伯の頭を抑えるジェスチャーには軽く笑っていたが、事故云々を聞くと言葉尻を濁した。
あれこれと噂を聞いているのだろうか、詮索するような素振りは見せないが。

というよりは、嶋野の体格に似合わない恭しさに何となく気圧されるものを感じて顔が引きつらせている。
「お、おぅ…しかしふたりとも真面目だなーっ」

佐伯貴子 > 美東先輩有名人だったんですね…
(1年以上も学園にいて知らなかった)
まあ、ここは真面目な生徒と適当な生徒が両極端な印象がありますね。
風紀委員でさえそうですよ。
(自分は真面目に見えるだろうが裏では風紀を乱したりもしているのであった)
>美東

私にも噂が聞こえてくるくらいなんだから期待の新人なんだろう。
別におだててはいないよ。
(そういうのが苦手なのだ)
(そして嶋野もそういう人種であるのだろうという印象)
>嶋野

嶋野陽子 > 美東先輩に『真面目だな』と言われると、
「今週だけで公務欠席で6時限も穴を開けられると、
1つ2つは自力で取り返しておかないと、補習が地
獄になってしまいますので」と説明する陽子。

佐伯先輩の言葉に、
「私は単に為すべき事、または出来る事をしてきただ
けです」と答えると、
補習用のテキストを開く陽子。タイトルを見ると、
『高電圧工学』、6kV以上の高電圧を扱う本らしい。

佐伯貴子 > それを当然のように言える人間は少ないと思うぞ。
君はやはり凄いのだろうな。
(頼れる後輩であるようだった)
そんな科目もあるのか…
(見たことのないテキストであった)
>嶋野

美東暦 > 「いや別にオレの名前は…そんなでもないと思うけど」
眼前の二人を視界に捉えたまま、真顔で答える。
並ぶこの後輩たちの前で有名人…実際異名もその半分だ。

「そうか~風紀委員って真面目で働きものの印象がオレはあるけどな~ 結構凄いと思うぜ?」
そう佐伯に返し、

嶋野の公欠の話に「へぇーっ」と唇を尖らせて
「委員ってやっぱそういうの大変そうだよな~。 オレただの一般生徒だしさー」

嶋野陽子 > 『君はやはり凄いのだろうな』
という佐伯先輩には、
「それでも救えなかった命がありました」と目を伏せる
陽子。

『そんな科目もあるのか…』
という佐伯先輩の質問には、
「私自身がこれ以上の高電圧を放電できるので、安全の
ために勉強してるのですよ」と説明する陽子。

美東先輩には、
「週末の襲撃事件の負傷者のために、大量の治療薬を
合成しないといけないのです」と説明する陽子。

佐伯貴子 > 入って間もない生徒に名前が知られているくらいには有名なんでしょう。
悪い噂とかではないのですから謙遜せずともいいのでは?
(有名人は有名人なりに苦労はあるものだ)
(そのことをわずかでも体験しているので、そう言った)
真面目で働き者もいれば、給料と単位のためだけに在籍しているものもいます。
風紀委員はそれが顕著だと思いますよ。
公安や生活でそんな話は聞きませんから。
>美東

佐伯貴子 > 命…そうか…
(どこかで命が失われていたのか)
(目の前でそれを救えないというのは相当に辛いだろう)
(嶋野のような性格なら尚更だろう)
(せめてその誰かの冥福を祈ろう――)
そうか、君の能力に関わることなんだな。
応援しているぞ。
(理科が不得意な自分には荷が重そうだ)
(数学は得意な方だが)
>嶋野

美東暦 > 嶋野が襲撃事件云々と言い出すと、複雑そう曖昧な表情を作り
「あぁ、なんかあったのか…そうだよなぁ、風紀委員とか、あぶねぇーよな。
治療薬が作れるなんて、なかなかやっぱスゲースキルを持ってんじゃねーか。 ははぁ、それで保険ね」

そしてその話を受けて佐伯に
「ま、そーやって体張ったりもするんだから、大変じゃねーってわけでもねーだろう。
個人差は公安にだってあるだろーし」

佐伯貴子 > まあ、ここらへんでアルバイトするよりは確かに大変ですね。
でもやりがいはありますし、見返りも大きいので…
ただ大変なわけでもないんですよ。
(実際危険に見合う給料はもらえているし)
(単位も卒業に支障がない程度にはもらえるのだ)
そうかもしれませんね…他の委員会に詳しいわけではないですから。
(しかし、不真面目な公安はちょっと想像できないが)
(時間にルーズな鉄道委員も)
>美東

嶋野陽子 > 佐伯先輩には、
「白崎玲刃先輩が、目の前で飛び降り自殺したのを止
められませんでした」と説明する陽子。

美東先輩には、
「先週も今週も複雑骨折の治療に明け暮れてます」
と説明する陽子。

佐伯貴子 > 白崎玲刃が…自殺!?
(先の襲撃事件の重要参考人であり、犯人だったはず)
(ここで風紀委員に繋がるのだった)
もう少し詳しく聞かせてくれないか?
(そろそろ戻ろうかと思っていたが、これは上に報告せねばならない)
>嶋野

美東暦 > 「公安にだっていろんな奴がいたし、鉄道委員だって色々いたよ。
まあオレが知ってる限りだけどさ…あ、でも別にバイトだって楽しいぞ!?」
水商売を含むバイトをつまみ食いしてる手前、佐伯なんとなく言い返す形になるが


「自殺…って」
嶋野の突然の重い話題にやや軽薄な笑顔を消した。
「白崎、ねえ」
名を反芻するようにつぶやく。

佐伯貴子 > 私も顔が広い方ではありませんから、知らないだけかもしれませんね。
別にアルバイトをバカにしているわけではありませんよ、ただリスクとリターンが違うだけでー…
(言い訳する)
(内心、嶋野の言葉を待っている)
>美東

嶋野陽子 > 『もう少し詳しく聞かせてくれないか』
と佐伯先輩に言われると、元々白崎先輩には海水浴場
でのクラーケンとの戦いで命を救われた恩があり、本
部襲撃事件に先立つ脱走事件の際には、保健課を代表
して身柄を引き取りに来ていた事を説明した上で、
別途知り合いだった綾瀬先輩から、白崎先輩が行方を
くらましたと聞き、心当たりを当たって彼を見付けて
綾瀬先輩の下に戻るよう説得を試みたが、途中で急に
飛び降りられてしまったいきさつを説明する陽子。

ミウさんの件は、現時点では別件なのであえてぼか
している。

佐伯貴子 > 綾瀬…綾瀬音音だな!?
美東先輩、すみません、これで失礼します!
嶋野、改めて風紀から事情を聞かれるかもしれないから連絡先を教えてくれ!
(聞くか聞かないか、カフェを飛び出していくのだった)

美東暦 > 「傭兵稼業のナイフ使いだよなー…はー…そらまた色々あったんだな…」
カウンターに体を預けたまま、ぼんやりとそう零し。

部外者だからこれ以上話を聞かないほうがいいかな?と佐伯に離れたほうがいいか表情で伝えようとしたところで相手が飛び出していく。
「ぉ、ぉう…じゃーな」

ご案内:「カフェテラス「橘」」から佐伯貴子さんが去りました。
嶋野陽子 > 取り急ぎ佐伯先輩には連絡先を
教える。保健委員なので、委員会のデータベースに連
絡先は登録されているのだが。
「判りました。明日は15時まで公務ですが、その後
ならばお話できます」と言って、佐伯先輩を見送る
陽子。

嶋野陽子 > 慌ただしく出ていった佐伯先輩を
見送ると、
「美東先輩は、まだお時間大丈夫ですか?」と確認する
陽子。

美東暦 > 「やっぱ大変じゃんねー」と零し、嶋野を見上げる。
カウンターに体重を預けたまま
「え? オレは大丈夫だけどさ。 勉強もしてませんからぁー。
そんなことより部外者にまで聞かせちゃってよかったのか?
再生能力持ちが死ぬってよっぽどだなぁ…」

嶋野陽子 > 『部外者にまで聞かせて大丈夫?』
という声には、
「もうすぐ一週間経ってしまうので、いい加減風紀
の然るべき人に伝えるべきかと思いましたので。
お耳汚し大変失礼しました」と頭を下げる陽子。

再生能力持ちが死ぬかという疑問には、声を潜めて
「実は、死亡したという確証はありません」と答える
陽子。

美東暦 > 「いやっつーか勝手に聞いちゃって悪いな~~みたいな~~~…」
頭を下げられれば首の後ろに手をあててさする。

確証はない、と言われて「ふうん」と
「死ぬよりゃ生きてたほうがいい、よな?
佐伯ちゃんが言ってた綾瀬ってのは、仲良かった奴か、まあ…誰が喪われるにしろ、みんなそういう相手いる、ってことだよなぁー」

嶋野陽子 > 「綾瀬先輩は、白崎先輩の恋人でした。
左手の薬指に、指輪をはめていました」
と説明する陽子。

美東暦 > 指輪を、と言われて表情がより曖昧になった。
微笑のように見えるのは口元がひきつっているからか。
話の深刻さ故か、【そこまで言わなくていいよ】という気持ちの現れか。

「今もどこかで人は沢山死んでる。 だから仕方ないなんていう気はもちろんねーけど。
お前が掴めるもんも零すもんもあるだろうさ…残念が振りきれないか?」

嶋野陽子 > 「何しろ高度約一万mから雲海の中に
飛び込んだので、最後はどうなったのかは全然見えま
せんでしたし、地面に激突するまで2分以上の時間が
ありました。生活委員会による遭難者捜索でも遺体は
見つかりませんでした」と補足する陽子。

嶋野陽子 > 『残念が振り切れないか?』
と聞かれて、
「もう一度だけ綾瀬先輩に会って、ちゃんと別れを
告げて欲しかったです。それが白崎先輩にできた
『けじめ』だったと思います」とだけ告げる陽子。

美東暦 > 補足されて視線を直上に流した。
「…またえらい派手だが。
ま、なんだって起きる時は起きるし、そいつに生きる縁があるなら生きてるかもしれねーよ」

戻る視線は下に、と言っても嶋野を見上げる形だが
「その綾瀬って奴のことはオレはしらねーけど、確かに可哀想なことかもなぁ」
うんうん、と頷く。だが軽く鼻の頭を掻き、曖昧に唸った。
「けじめ、けじめねぇ…」

ご案内:「カフェテラス「橘」」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に嶋野陽子さんが現れました。
嶋野陽子 > ここまで話して、今更ながら、
付き合わさせる話題として不適当だと思い至った陽
子は、
「済みません。この話題はここまでにします。今度は美
東先輩の質問に答えますね」と話題を変えようとする。

美東暦 > 「えっ、あ、ああ…ぉう…」
唐突に話題を切り替えられて一瞬戸惑うが、確かに委員会仕事の範囲の話だ。
あまり食い下がるのもな~と考えて頷いた。
白崎のことだってかなり間接的にしか知らないし。

だから問われたままに「うーん」と考え込み
「そーいえば放電できるっつってたけど、どれぐらいできんの?」

嶋野陽子 > 美東先輩に放電能力を聞かれると、
「今の状態ですと、400V 20Aが最大です。ここでは変身
できない戦闘モードになれば、22kVの1000A まで行け
ます」と答える陽子。対外的にはここまでしか言ってい
ない。

美東暦 > 「へぇー」
と答えたものの、明らかに理解していない。
残念ながら特別高圧線ぐらいのそれも知らなければ判断のしようがなかった。

「まぁ? 随分と…? 出るんだな?」
語尾にクエスチョンマークを大量に引き連れながら頷く。
「そーいう異能…なのか?」

嶋野陽子 > 放電能力が異能なのかと問われると、
「いいえ、厳密に言えば自分の異能を用いて身体を改
造した結果得られた能力になります」と説明する陽子。
「私の異能は薬剤の合成や肉体の改造など、自分の体
内のプロセスを変える能力です」と答える陽子。

美東暦 > 「おー!」と嬉しそうに声をあげて
「それはわかるわかる。 オレも似たような感じだからさー。
起きることはオマケっていうか」
単に理科の知識がなくても理解できる内容だったのが嬉しかったのだろう。

「ははぁん。 体内を変化させる力だから、電気そのものの扱いはちゃんとべんきょしてるってわけか。
それはそれで難しいもんだな」

嶋野陽子 > 『体内を変化させる力だから、
電気そのものの扱いはちゃんと勉強してるわけか。』
と美東先輩に問われると、
「そんな感じですね。殺したり後遺症を残したりせず
に相手を無力化する電圧や電流を知り、それをどうや
って相手まで届かせるかを学ぶ感じです」と説明する
陽子。

美東暦 > 「おいおい、いきなり物騒だな…」
また苦笑じみた曖昧な笑いを浮かべるが、とはいえ先ほどと違い冗談としてのそれだ。

「ま、でも電気ってのは昔からそーいうもんだもんな。
魔を打ち払う力。インドラはヴリトラをヴァジュラでもって倒す」
嶋野が学んでいるように、使い方次第か、と。

嶋野陽子 > 『電気ってのは昔からそーいうもんだ』
と言われると、
「私は契約で知的生命の殺害を原則的に禁じられている
ので、威力を調節できる電気は便利な武器なんですよ」
と話す陽子。

美東暦 > 「へぇー、なんか色々あんのな…」
ふんふんと頷き、途中でふと気づいたように
「っと、そういや勉強はいいのかよ? 邪魔しちまってるな」

嶋野陽子 > 勉強はいいのかと聞かれ、
「あ・・・」と見事な間抜け面を見せる陽子。
慌ててテキストを開くと、
「人間の場合、感電死の限界は電圧ではなく心臓に流
れる電流で決まり、これが20mAを超えると致死量と
なる」とテキストを読み上げる陽子。
かなり混乱している。

美東暦 > あわててテキストを読み上げ始める嶋野を見て「はははは」と笑う。
「まー頑張ってくれよ。
佐伯ちゃんもだけど、学びたいこと、学ばなきゃいけねーことが決まってて、その気もあるってのはいーことだと思うぜ」
ふらふらぼんやりしている自分への戒めでもあるのだが、ごく軽い調子。

「感電死か、こえーもんだな。 使い方には気をつけねーとだ。
あんまりそーいうこと考えたことなかったけど」
嶋野の持つ本に視線を流しながら、顎に指をあてる。

嶋野陽子 > 時計を見ると、そろそろ寮に帰って夕食を
作る時間だ。ドリンクバーだけで過ごしたので、お腹
が空いて来ている。
「美東先輩。そろそろ寮に戻る時間ですので、今日は
失礼させて頂きます」と言って頭を下げる陽子。
勉強の続きは寮でやろう。
伝票を持って会計に向かう。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から嶋野陽子さんが去りました。
美東暦 > 「おう、じゃーな」
去っていく嶋野に手をひらひらと返す。
随分勉強の時間を奪ったようで悪いなと考えながら。

「いや、しっかし目立つなありゃ。 色々いる島とはいえ」
同じような体格の相手も、もっと大きな相手も、もちろんここで付き合ってはきたが、インパクトではそういう相手に勝るとも劣らない。
背中を見送って「ほあーー」と息を吐く。

美東暦 > 体をカウンターから離して一つ伸びをする。
はたと気づいて口を開いた。
「あっ、しまったなー委員会所属にあったんだから色々聞いてみりゃよかったな」

二人とも手持ちの出来事で一杯一杯のようだったから機を逃したけれど。
シイン、四十万、白崎、綾瀬と言った聞いた名前を頭のなかに連ね
生活委員と風紀委員といえば上手く馴染んではいるらしいアーヴィングや、
後者だけなら最近出会ったレイチェルや、またはゴダイと言った相手のことも聞けなくはなかったが。

美東暦 > 「にしても、そうかあー
色んなことが起きてんだなー」
端末を弄ってコールしながらカフェを出て行く。
相手が出ないため、コールする音が耳元で流れ続けるままに。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から美東暦さんが去りました。