2015/09/08 のログ
蒼穹 > ま、無理にとかは言わないけど。今後の参考にしとけばいいんじゃないかな。
…確かに、ちょっと高いだろうけどさ。
うん、何かあったらかけてきて。
(鎧の中へ流れて行った紙切れを見送れば…便利な防具、というか体なものだと思う。
相変わらず、端末は確かに高い。異世界から来た彼女には手が出にくい代物やもしれない。)

そういう事。誰も得意とはしないと思う。
それこそ、運命でも操れなきゃ門をどうこうすることは出来ないんじゃないかな。
本当の所は知らないけど。…どういたしまして。
(そう言う己は、やはりあまり今のところ門には興味もない様子。)

…ああ、そういう。
何だろう、プロセスが逆な気がするね。…そういう事もあるんだ。
(海の中で足掻いていたら水の魔法を習得…滝修行か何かの亜種だろうか。
確かに長らく水の中に居たせいで水に順応した生き物等はいるらしいが…。)

どうかな。…ま、思い出したら思いだせたでって所だよ。
暫く、私はここでゆっくりしている心算だろうし。
(自分でもその辺はどうしようか決めていない。気分次第。ほとほと気まぐれだったがそれが己の在り方。
信念も一貫性もあまりに希薄である。)

…東雲君。あっはは、知ってる…。
そう。…知らない間にまぁ、随分と。…よく言えばモテモテ、悪く言えばタラシになってるね。
(流石に苦笑いだった。この間別の少女に抱きつかれていたのを覚えているからだ。)
ん、まぁ忘れた方が良いんだろうけど、ね。
(よもや己が故郷を葬ったやもしれないとか、そんな懸念もあるが…。
思い出したとしてももうそれは思い出でも何でもない。過去の事実であり、
それを自分の事であったとは到底思うまい。色んな意味を込めて忘れてしまった。)
おや。そうかい…?
じゃあ一体キミは何者なんだろうね。超長寿種族か、不老不死か、それともヒルベルト空間の者か、神様か…それとも、悪魔かな。
(意外や意外と言わんばかりに首を傾げて、にんまりと聞いてみる。
尚勘違い。姿形だけなら確かに年下に見えるやも。)

ダナエ > 「うむ。
 ……こうして知り合いが増えていくというのは、
 心強いものだな」
自分を知る者も自分の知る者もいない異世界で、
一人一人繋がりができるのはとても有り難い。
もぐもぐと焼きそばを食べ進めていく。

「運命か。
 私が帰れる運命ならいつか『門』は開き、
 そうでなければ…………」
ため息。考えたくない。

「命が掛かっていたからな。
 着水していつまで経っても沈んでいくばかりで
 足は底に付かないし、苦しいし、
 深くなれば海はどんどん暗くなるし……
 あの時は必死だった」
火事場の馬鹿力的な習得方法かもしれない。

「ソラは、この世界での暮らしが気に入っているんだな」
ここでゆっくりしていく、と聞き、少し羨ましげに。

「おお、シノノメの知り合いだったか。
 …………なんと」
モテモテ、タラシ。
どちらかというと真面目なイメージだったので、驚かざるを得ない。
長命な種族の名、さらには悪魔や神を挙げて
にんまりと笑う少女に、ようやく違和感。
「ん?
 私は人間だが……ソラは、人間ではないのか?」

蒼穹 > そうだねー…。
何だかんだ、係長とも初対面だったみたいだし。
(知り合いも、多いに越したことはないのだろう。
そういえば、こちらはもう食事が終わったが居座っていても…まあ大丈夫か。)

運命が操れる異能者さんにでも頼んでみたらどうかな。…なんてね。
それにしても、そんなに帰りたいって…そもそも、どんな所に住んでたのさ?
(故郷には帰れなくても良いとか、そんな風な人もいるし、
故郷は良い所だがここも楽しいとかそんな人もいる。
彼女の様に帰りたがる人もいるしで…。)

確かに…息出来ないと苦しいだろうね。
ううん、ってかそもそもキミは何者なのさ。
どうにも、海棲人かと思ったらそうでもないし。
重騎士って種族なのかな。
(その時の苦しみとかを語られるに、そもそも水になれていなかった様子。)

あっはは、本人に自覚ないんだろうけど、それが尚更タチが悪い。
…おや、キミは人間だったか。私は見た目だけ人間だけど、それ以外は全部人間じゃないよ。
言ってしまえば…人間の皮を被った何か。若しくは、その名を破壊神と言う…っ。
あ、隠喩じゃなくて直喩で。
(髪ふぁさりと一薙ぎ。何故か決め顔でそんな事を言った。
だがまぁ、どうみても少女である。何を言っているんだこいつはと言われそうなものだが。
この辺り、種族の名前を聞けば漸く「あ、こいつ…。」とか色々察せられるかもしれない。)

ダナエ > 「人は心の足場なのだと、こちらに来て初めて知った」
故郷ではわりとぼっち系、
一人でいるのが気楽で好きというタイプだったが、
誰も知り合いがいない異世界でようやく
人間の中で暮らせることの有り難みを理解したところ。

「運命の神、か。
 創造神がいるのだから、運命の神がいても不思議はないな」
白い翼の創造神を思い出しながら。
「そうだな、
 語弊はあるかもしれんがもっと原始的な世界だ。
 人々の暮らしはここよりずっと厳しく、
 それ故に皆、神への祈りを大切にしている。
 魔法も、自分自身の魔法というよりはそれぞれの神の力を借りる、
 と表現した方が近いな」

「種族!?
 重騎士は種族ではない、騎士という身分の人間が就く、
 いわば戦場での職務だ。
 装備を固めて人を守り城を守り砲台を守り、
 前線が押し下げられるのを食い止める。
 重騎士こそ、騎士道の王道を行く者と私は信じている」
戦場を思い出して誇り高い表情になるか、
「……情けなくも海の亡者に呪われた重騎士、それが私だ」
がっくり。


「はか…………、フグッ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ!」
焼きそばが喉に詰まった。慌てて水を飲む。
「は、破壊神……!?
 そっ、それは、伝承に出てくる邪悪な神のことか!?」
幼い少女の姿の神には出会った。
次は、少女の姿の破壊神?
故郷の伝承を思い返して思わず一歩後ずさり、
手は大盾に伸びかける。

蒼穹 > おや。そいつはちょっと意外だね。友達は大事に。
そうでなくとも信頼関係は大事なものだよ。
(御冷に手をかけて片目をぱちり。ず、ず、と小さく音を立てながら飲む。
冷たい。だがそれだけ。冷たい流体が流れるだけ。)

ああ…創造神ね。っていっても神の意味も大分違いそうだけど。話には聞いてるよ。
運命神《フォルトゥーナ》…。
ま、いるかもしれないし、いないかもしれない。それも、運命のいたずらに依るんじゃないかな。
私もそういうのと一応縁はあるからね。…あー…無くなっちゃった。
(カラン、と揺らしたコップの中にはもう水はない。氷だけだ。
創造神の話は色々聞いているが、この島に神だ何だと言うのも珍しくもないだろう。)
成程。通りで端末機器は苦手そうなんだね。
…そっちで言う神様ってのは、自然の恩恵と脅威の権化って感じかな。
祈ることによって、加護を得て、力を得る。
稔りの神や、風の神…色々いるよねー。良く知らないけど。
(さて己は一体何者だったか、引いてはなんの神だったかとふと考えるがすぐやめた。
考えたところで答えが出ない事など、とうの昔に知っている。)

…ん、ああー…成程。要は将棋で言う所の金将か銀将って所みたいだね。
王と矢倉をその身で守り、前線に配備すれば敵方の飛車角を食い止める。
華々しく敵陣に突っ込んでいくわけではないけれど、要所を守る防御用の戦闘兵…。
(遠回しに兵はどうあっても駒だとでも言っている様にもとれる。良い様にも悪いようにも。
考え方によっては、とても失礼な考え方だが、己はそれをずけずけと言ってのけた。)
…呪われたの?
(海の亡者に呪われたから、水の魔法が使えるようになったのだろうか。そう考えれば合点も行った。)

いえーす。私こそが伝承に出てくる"邪悪な神様"だよー。ふふー、怖いかー。
(否定しない。実際邪悪だし神様だし。それに伝承も出来ているやもしれないから。本当の所は良く知らないけれど。
何か怖がられるって、どうしてかそれで嬉しい。悪戯な笑顔を向ける。
無論追うでもないし、防御動作みたいなものを止めるでもない。ただ、店内なので…。)
戻っておいでー…。
(騒ぎは頂けない。)

ダナエ > 「うむ。そうだな、人の信頼には必ず報いたい」
完全に同意。しっかりと頷く。

「神の意味もそれぞれの世界で違うのだな。
 不思議なものだ」
しみじみ。
「悪戯か……。
 悪戯で異世界に来させられたり、帰れたり……
 運命の神には邪悪な面もあるのだな。

 ほう、運命の神と縁があるのか?
 会う機会があれば帰りたい異邦人を帰してもらえるよう、
 よろしくお伝えしてくれ」
この世界に来てからの諸々で、
運命の神と知り合い、くらいなら驚かなくなってきた。
耐性。
「その通りだな。
 私の世界の神は、姿を持たない。
 聖職者だけがお声を聞けることになってはいるが──
 その辺は怪しいところだ」
神は信じているが聖職者は信じていない顔。
「ソラの世界は、どんな世界だったのだ?
 何か覚えていることはないか?」
忘れてしまったと言っていたが、聞いてみる。

まさに戦場の兵士は盤上の駒。
「そう、そうなのだ。
 まあ、絶対に引けない前線に駆り出されることも多いがな。
 最前線での重騎士はずらりと並んで、防御ラインを作るのだ。
 その場合は、死んでも越えられてはならない
 防御ラインを形成する者、デッドライナーと呼ばれる」
駒に例えられたことにはまったく気にせず、
むしろ理解を嬉しく思った様子。
呪われたの?との問いには俯いて無言。それが答えだった。

「おおおおおお…………!!!!」
ガゴン!と大盾を前に装備。ブルブル。
しばらくそのままでいたが何も起きないので、
チラリと大盾から顔を覗かせる。
「……ははは破壊神が、風紀委員……?」
風紀を守る側?と疑問。

蒼穹 > 神は神でも色々と。ま、私も神って言ってもどの神かは微妙なんだけど。
どうにも、神の概念や在り方って言うのはとても曖昧みたいで。
元々妖怪だったものが、人々に畏れられるあまり神になった者もいるし、
自分で無理矢理神を騙って神になり上がった者もいる…そう言ったろくでもないもの全部、神なんだよね。
結局、自分は何者か、決めるのは自分みたい。
どっからどこまで人間か、その線引きがない様に、どっからどこまで神様かの線引きもない。
言った者の勝ちだよ。
(己なりの見解は、こんな所だった。)
さぁ、でも運命神《フォルトゥーナ》はいないと思うね。
もしこの世界の全ての運命を操れるようなバケモノが居たら、今頃皆必死になってそいつを探してるだろうから。
…ま、ちょっとやそっと運命をどうこうできそうなヤツはいるかも。
今度なんかそれっぽい奴見つけたら、覚えてたら言っておくさ。
(それくらいに、帰りたい様子だったが…。)

神は姿形を持っていたり、いなかったりするよね。人々は姿形を持たない、見えない力を恐れるんだ。
それを神と見るか、それとも幽霊と見るかはその人々の目に任せられる。
聖職者がどうとかはよく分かんないんだけどさ。
神が姿を持つ理由の一つとして、神様そのものから「自分は神だ」って民衆に伝え知らしめることが目的…だったんじゃないかな。
なんてね。

高位の魔術師や聖職者なんかは…或いは声が聴けるのかもしれないけど。どうなんだろ。
(その辺はよく分かってない様子。)

私の世界?…さぁ、忘れちゃった。
それに、良い思い出もなさそうだし、思い出したくもない、かな。
(無表情にて首を横に。)

…肉の壁《デッドライナー》かな。
(兵士として、駒であることの自覚はあった様だ。
それすら誇りと思っているなら…重騎士として、よくやってきたのだろう。
呪われたらしいが、多くを語る気はない様で。であれば、追求もしなかった。)

そう。破壊神が風紀委員。
って言ってもさっき言ったみたいにサボリだから。
それに私、正義なんて嫌いだしさ。だからその辺は大丈夫だよー。
(親指をぐっ、と立てて見せた。戻っておいでと再三手招き。)

ダナエ > ──破壊神は恐ろしい。
しかし風紀委員は、むしろ破壊を取り締まる者。
先程の少女、サエキも破壊神と普通に話していたではないか。
そんな思考で態度を軟化させ、
手招きに応じて大盾を背中に戻しそろそろと戻ってくる。


神が語る神。
己が神と思えば神、周りが神と思えば神なのか。
力ある絶対的な神の信奉者としては定義さえ多様な神、
というのは理解が難しいが、真剣に聞いている。
「自分が何者か、決めるのは自分──か」
品行方正、神の庇護のもと人々の尊敬を集める騎士から
その逆の立場に身を落としアイデンティティの確立が
危うい現在、その言葉は深く胸に沁みる。
「そうだな。
 運命の神のお力は、あまりに大きい……」
眩しそうに。
覚えてたら言っておく、との言葉には頼む、と。

「自分は神だ、か。
 だが神が人の姿をしていると、人としてはやはり……
 仲間意識が出てしまう」
崇拝より親しみになってしまう、と困ったように。
残りの焼きそばを困り顔のまま食べ終え、水を飲み干す。

自分の世界のことを思い出したくない様子に、
ちらりと視線を向ける。
そうか、とだけ答えて質問を重ねない。

「重装備だから、見た目としては鉄の壁だな。
 ……兵士を肉と見なすのが、なかなかに破壊神らしい観点だ」
後半は思わず震える声。

「さて……私はそろそろ行かなくては。
 ソラはどうする?」
壁の時計を確認し、聞いてみる。

蒼穹 > そういう事。自分が何者か、知っているのも、決められるのも自分だけでしょ。
私もアレコレ忘れたけれど、自分が破壊の権化である事だけは忘れられないから、
きっと私はそうなんだって思った。…実際、私は壊す為だけに存在してたような奴だから。
(今は、少し違うけれど。何はともあれロクデナシだ。
戻ってきた彼女に対してそれらを語る。)
自分が何か、こんな世界じゃ考えることも難しい。
色んな世界から、色んな形と性格をしてる連中が来てるから…。
せめて、自分はこんな存在で、こうありたいって、思ってればいいんじゃないかな。
それが叶うかどうかは兎も角として。
(それから、彼女の念押しには軽く頷くにとどめた。)

ああ…一個訂正しとくなら私は"邪"神でさ。
うん。…仲間意識っていうか、親しみやすさがあるでしょ?
実際、人の中に溶け込むにはこれが一番手っ取り早いらしいからね。
…私がどうして人型なのかは、分かんないけど。神話とかで稀に見る神の形はエグいのもあるし。
ああいうのって、人の神に対する畏怖の象徴なんだろうねー…。
(客観的な意見であった。)

ん?…"肉の壁"は、受け売りだよ。
私は、…もし、敵対する兵士があれば、それを肉とも見做さないかな。
(では、何と見做すか。よく旧友が"蟻"と形容していたが、己は"砂利"とでも言うのだろう。
最も、そんな傲慢で慢心的な、物騒な言葉はこの場では言わなかったけれど。)

ん。じゃあ私も、そろそろいこっかな。
係長が払ってくれたし、後は店を出るだけ。
じゃ、機会があったらまた会おうか。学校でも顔合わせることありそうだしね。
(すくっと席から立ち上がった。良い時間だった。
流石に長居し過ぎた気もするし、そろそろ引き上げる時だろう。)

ダナエ > 「壊すためだけに存在していた神が、風紀委員か。
 きっとソラもこの世界へ来て、色々と変わったのだな」
相手の変化を思う。
──せめて、自分はこんな存在でありたい。
その言葉に、切なくなる。
世界が変わっても、姿が変わっても、
自分がどうありたいかだけは、変わらないのかもしれない。
「ささやかな願いだが、とても重い……。
 ほとんど祈りのようだ」
泣きたくなり、囁くような声で。

「私も、神のお姿というと威厳に満ちて神々しいか、
 おどろおどろしいか、という印象だ。……だった」
過去形。

「受け売りか。それは良かった」
その言葉を使った破壊神の知り合い?は、
どんな人物なのだろうと思いながら。

「ああ、同学年として、同じ異邦人として……
 これからよろしく頼む。
 ……邪神にこんな挨拶をするのは、不思議な感じだな」
一礼して、うむむ、と違和感に唸る。
セルフサービスなら食べたものを片付けて、店を出ることと──

ご案内:「カフェテラス「橘」」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」からダナエさんが去りました。