2015/09/12 のログ
薬師寺 瀬織 > 再び四十万からハンカチを差し出されれば、心からの笑顔でそれを受け入れ。

「そう、かしら」

私にはよくわからないけれど、と付け加えつつも、
ほんのりと頬を赤らめつつ、どこか誇らしげな様子になる。

「これからも……よろしくお願いするわね」

四十万の瞳をまっすぐに見つめ、そう告げた。

四十万 静歌 > 「そうですよ。」

と、自信をもって、頷いて。

「もちろん、これからも是非宜しくお願いしますね。
 ふふ、
 なんだか照れくさいですけど。」

嬉しいなと真っ直ぐ見つめ返す静歌の笑顔は、
きっとくっきりとうつって見えるだろう

薬師寺 瀬織 > 「ふふ……そうね」

返答こそいつもとほぼ変わりないように感じられるであろうが、
その声には嬉しさがはっきりと表れている。
一度飲み物に口を付けた後、瀬織は頬を赤らめたまま、またしばし四十万を見つめる。
四十万の笑顔を見た今の瀬織の心には、もはや一点の淀みすら無くなっていた。

四十万 静歌 > 「――?」

にっこり微笑みながら首をかしげ――

「後はゆったり雑談しましょうか。
 何か食べますか?」

なんて聞くだろう。
ちなみに、私はホットケーキですけどね。
なんていいながら。

薬師寺 瀬織 > 四十万がなぜ首を傾げたかまでは、瀬織にはわからなかったが。

「じゃあ、私もホットケーキ、頂こうかしら」

食べたいものについての質問には、彼女に合わせる形でそう答える。
やがて注文が済めば、到着を待つだろう。

四十万 静歌 > 「やっぱりホットケーキっていいですよね。
 ふわふわしてて、
 甘いとろとろのはちみつかけて、
 バターの味がからみあって最高だと思うんですよ。」

なんて笑いながら、

「もし私の力が必要になったそのときは――
 遠慮なくいってくださいね?
 対した力はありませんし、
 出来ることしかしませんけど。」

といってサムズアップである

薬師寺 瀬織 > 「そうね。私はメイプルシロップも好きよ」

ホットケーキの話題が出れば、瀬織もそう言って笑い。

「ええ、そうするわ。だから四十万さんからも、私に何かできる事があれば言ってほしいの。……いいえ、言われなくても、四十万さんが困っているようなら、私は助けるから。だって、私……四十万さんには、借りを作ってばかりだもの」

それがいつになるかはわからないとしても。
出来る事なら、いつか自分の手で、この恩を返したい。
――否。返さねばならない。瀬織はそう考えていた。

四十万 静歌 > 「メイプルシロップもいいですね。
 ……生クリームに苺とか、
 ホットケーキには可能性が一杯つまってると思うんですよ。」

なんて、真顔でいって――
何か出来ることがあれば、というと、
人さし指を頬にあてて少し考え――

「借りだなんて、
 私は言いたいこといっただけですし。」

なんて、えへへと笑った後、
ふ、と笑いをとめて――

「でも、そうですね。
 いつか私が困った時に、瀬織さんに頼みたいことができたら、
 遠慮なく頼らせてもらいましょうか。
 後で高くついたなんていっても知りませんからね。」

なんて悪戯めいた笑みを浮かべるだろう。

薬師寺 瀬織 > 四十万の悪戯めいた笑みに対して、瀬織もいつになく暖かな笑みを返し。

「ええ。そうしてくれると、私も嬉しいわ。私も四十万さんの望むことができるように、ちゃんと訓練を積んでおくから」

彼女の方へ再び銀色の右腕を示しつつ、答えた。

四十万 静歌 > 「――はいっ!」

頼もしいその様子をみて、
ああ、幸せだななんて――
彼女の想いを噛み締めるだろう――

薬師寺 瀬織 > しばらく会話を重ねるうちに、席には二人分のホットケーキが届いた。
受け取って机の上に置くと、自身の分にはメイプルシロップをかけ、
一口分の大きさにナイフで切った後、フォークを刺して口へ運んでいく。
しばらく咀嚼し、その分を飲み込めば。

「……美味しいわ」

そう述べた。

四十万 静歌 > 「――」

にっこり美味しいといったのをみて、
自分も大量のシロップをかけて一口切り分けて食べる。

「本当、美味しいですよね。
 一人で食べてもおいしいけど、
 こうやって二人で食べたら倍美味しく感じるんですけど、
 瀬織さんはどうですか?」

なんてウィンクするだろう。

薬師寺 瀬織 > ホットケーキをもう一口、その後。

「ええ。私は普段あまり他の人と食べないのだけれど……こうして二人で食べるのも、いいと思うわ」

瀬織は学内において、食堂などで友人と食事をとる場合もあるが、比率としては一人で食べることのほうが多い。
寮も一人部屋なので、必然的に朝夕も一人で食事をとる事になる。
だが決して他人との食事を嫌悪しているわけではなく、
このように親しい間柄の相手と食事をとることは、瀬織にとっては喜ばしいことであった。

四十万 静歌 > 「中々都合とかタイミングとかありますもんね。」

私も一人で食べること多いんですよね。
なんて笑って。

とはいっても、最近同室になったこともあり、
頻度は多少はあがっているのだが。
所詮多少である。

「こう。いつも誰かと食べてます、
 みたいなのって何かこつとかあるんでしょうか?
 あったら知りたいですよね。」

なんていいながら、食べているが、
ほっぺたに欠片がついてる。気づいてない。

薬師寺 瀬織 > 「そうね。私も……新しい友達とか、恋人とか……」

瀬織の友人たちはいつの間にか交友関係を広げたり深めたり。知らない間に恋人ができている者もいた。
関係を進展させるには何らかのきっかけがあったのであろうが、今の瀬織にそれを推し量ることはできない。
――恋愛関係を飛ばして性的関係を持つに至った相手には、心当たりはあれど。
もともと瀬織が焦りを感じるきっかけとなったのも、友人たちの交友関係からだ。
短い期間でより深く関係を広げるための方法論があれば、それを知りたいところだった。

四十万 静歌 > 「恋人……」

難しそうだなぁと想いながら、

「あ、でも――
 友達にせよ恋人にせよ、
 直ぐ出来るものでもないから――」

うん、と一つ頷いて。

「――なりたいな、って思う人がいたら、
 積極的に声をかけてみるのも手らしいですよ。」

私は恥ずかしくて難しいですけど、
なんて照れ笑いを浮かべつつ

薬師寺 瀬織 > 「私も……そういうことは、少し苦手かもしれないわ。だけど」

瀬織は元来内向的な性格が強く、積極的に人に声をかけて周るのは苦手なほうだった。
腕を失ってからそういった部分が強まったわけではなく、それは腕を失う以前から現在まで変わらない。
しかし、絶え間ない研鑽と現状からのさらなる成長を志す瀬織としては、
そうした部分においても少しずつ変わってゆきたいと思い始めていた。故に。

「これからは、そうしてみようかしら」
と、笑った。

四十万 静歌 > 「――」

思わずそんな笑顔に見とれて。

「はい、きっとしてみるといいと思いますよ。」

なんてぐっとガッツポーズをしつつ、

「――瀬織さんの笑顔はとっても魅力的ですから、
 きっと――
 好かれて人気者ですね。」

なんてクスリと笑うだろう。

薬師寺 瀬織 > 「ありがとう。そう言ってもらえると、嬉しいわ」

と言って、若干照れるような仕草。

「この笑顔は……友達に教えてもらったものなの。だけど……その子とは、前に少し意見が合わなくなってしまったことがあって。それから会っていないのだけれど」

一旦真面目な表情に戻り、そう答える。
この常世学園に入学するまで、瀬織は常に無表情で笑顔をつくる事が苦手であったものの、
彼女がある時出会い、友人となった人物――鈴成静佳から教えられた笑顔を少しずつ練習し、今に至った。
だが、瀬織は先日の常世公園での『異能』と『力』についての対話以降、鈴成と会っていない。
瀬織の心中には、彼女に対する若干の罪悪感が生じていた。

「だから……今度会ったら、その子にはちゃんと謝りたいと思っているわ」

次に彼女と出会った時は、公園でのことをしっかりと詫びた上で、
その後の関わりの中で変化しつつある自身の考えについても、改めて話すつもりでいた。

四十万 静歌 > 謝るという言葉に、意見が合わなくなって喧嘩したのかな?
なんて考え――

「――ちゃんと謝って、
 ちゃんとその笑顔を見せたら――」

うん、と一つ頷いて、

「きっと、喜んで貰えると思いますよ。」

と柔らかく微笑む。

そんな笑顔を教えてくれる友達なのだから、
きっと良い子に違いない。

まぁ、実際良い子なのだけど、
誰を指しているかは分からないのではっきりと何かいう事はできないけど。

「――上手くいくようおまじない。」

なんていって
ぴっと一輪の白い造花を左手に出現させて差し出すだろう。
死角を利用して見えないようにもってたものを、
素早くみえるように動かしただけだけど。

薬師寺 瀬織 > 「ええ、そうするわ。その子にも……もう一度、笑ってほしいから」

そう答えた後、四十万から『おまじない』として差し出された白い造花。
それをすぐには受け取らず、しばし見つめ。

「……素敵ね」

と一言。
それは四十万の左手に現れた白い造花の精巧さか、それを瞬く間に出現させた彼女の手腕か。
あるいは、このような『おまじない』をかけてくれた彼女の心配りに対する言葉か。答えはその全てだ。
先程まで散々涙を流していた瀬織の涙は流石に枯れてしまい、今は嬉し涙が流れることはない。
それでも、言葉と行動から滲み出る彼女の優しさが、瀬織にとっては言葉に尽くせないほど嬉しく、有難いものだった。

四十万 静歌 > 「えへへ、よかった。」

なんて、素敵といわれて、
顔を赤くして照れたように笑って――

「きっと、笑ってくれますよ。」

と、ウィンクするだろう。

薬師寺 瀬織 > 「ありがとう。私も……頑張って、話してみるわ」

四十万のウィンクには、笑顔を返し。
その後、ホットケーキの残りに口をつけてゆく。

四十万 静歌 > 「――♪」

そして、ホットケーキを食べ終えて――

「美味しかった――」

と、うん、ご馳走様と両手を合わせて、

「ふっふっふ――」

と何か思わせぶりに笑うだろう。

薬師寺 瀬織 > 瀬織もまた、ホットケーキを完食し、四十万と同様に両手を合わせれば、
今度は何やら思わせぶりな笑みを浮かべている彼女の様子が気になり。

「どうしたのかしら」

と、どこか無機質な印象を受けるかもしれない普段の表情で、首を傾げて問うてみる。

四十万 静歌 > 「実はですね。
 占いで臨時収入があったのですが、
 思った以上に凄い額をもらってしまったので、
 今日は奢りますよ。」

とピースサインを作るだろう。

「まぁ、ここまで上手くいくのはまずないでしょうし、
 今日は特別な日なのです。」

と笑うだろう

薬師寺 瀬織 > 「そんな、奢りなんて……」

困った時に他人の力を借りることへの抵抗は四十万の言葉によって薄れてきてはいたものの、
金銭が関わる部分となれば話は別である。私も持ち合わせはあるから、と、一度は断ろうとした瀬織であったが、
当の四十万自身が、今日は特別な日だというのであれば。

「……そう。そうね。それじゃあ……お願いしようかしら」

彼女に、支払いを任せんとしてみる。

四十万 静歌 > 「まぁ、次の機会は奢って貰っちゃおうかな?」

なんて笑って、伝票を手に取り――

「――あ、一緒に帰ります?」

なんて帰り道を一緒に誘うだろう。

薬師寺 瀬織 > 四十万から帰り道に誘われれば、

「ええ、そうしましょう」

瀬織は彼女の顔を見つめて答え、口角を上げる。

四十万 静歌 > 「はいっ!」

嬉しそうに元気よく笑って答えて
支払いを済ませ、
談笑して一緒に帰るだろう――

ご案内:「カフェテラス「橘」」から薬師寺 瀬織さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から四十万 静歌さんが去りました。