2016/07/23 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (休日の午後。
 冷房の効いた店内で優雅に暑い紅茶を楽しんでいる。
 視線はメニューに釘付けだ。
 要するにメニューが決まらないのであった。
 夏限定メニューはほぼ制覇してしまったから)

たまには季節外れのもいいかな…

佐伯貴子 > ココア、アップルパイ、木の実のパンケーキ…
案外なんでもあるな…

(もちろんおすすめの品や季節の品はそれと表示されている。
 しかしメニュー全てに目を通せば、無限の世界が広がっているのだ。
 恐るべしカフェテラス)

ご案内:「カフェテラス「橘」」に伊織 六郎さんが現れました。
伊織 六郎 > 店内へ入ってくる、季節感をガン無視した長袖の……おそらくは学生。
右手には丈の長いジャンパーまで持っていて、しかし、汗一つというか全く暑そうな様子も無い。

店員にちょっと マジか みたいな顔で見られつつも、空いている席へ 丁度、佐伯の隣の席へ案内されてきた。

席の脇にジャンパーを放り捨てながら座りつつ……注文は

「ぁー、ホットコーヒー。
 後はなんか糖分、甘いモン欲しいんすけど…… はい、メニュー見ます、さーせん。

 んじゃ先にコーヒーだけお願いしやす……」

雑な注文を窘められ、大人しくメニューをみる事にしたようだった。

佐伯貴子 > (ちらりと横を見れば、見るからに暑そうな格好をした人間型。
 人間型とはいえ、誰も彼もが夏は暑がるというわけではない)

やあ、はじめまして。
私は佐伯貴子という。
ここで甘いモノといえばいちごのショートケーキが鉄板だぞ。
一応おすすめしておく。

(ティーカップ片手にそんな声をかける。
 安全地帯で出会った存在はおおよそ安全で、
 人脈を広げるために声をかける。
 それが佐伯貴子の処世術であり性格であった)

伊織 六郎 > 「ぅぉ!?」

ぼんやりメニューを開いてたところで、いきなり横から声が飛んできたからだろうか。
ビクッ!と跳ねながら素っ頓狂な声を挙げた。

そんでもって、隣の人を見た。
に、日本人か?名前もそれっぽい。しかもなんか真面目っぽい。

「ぉ、ぉう。初めまして、佐伯先輩。
 オレぁ伊織っていいますわ……あぁ、なんか定番っぽいケーキすね。

 んじゃあ、コーヒー飲んだらソレにしてみやすかねー。」

学年は知らないが、口ぶりからして島の先輩なのは間違いないだろう、ということで自分なりに敬語もどきにしておく。

佐伯貴子 > おっと、おどろかせてすまんな。
話が聞こえてしまったものでつい。

(苦笑しつつ軽く頭を下げ)

伊織だな。
私は3年だが、その言葉遣いであっているか?

(ちなみに佐伯貴子は教師と先輩には敬語、それ以外はタメ口である。
 伊織という男が4年生以上なら急にタメ口になる)

定番というか王道というか、誰が食べても甘くて美味しいという命中率100%のやつだ。
私にもショートケーキ一つください。

(先に注文してしまう。
 良いきっかけであった)

伊織 六郎 > 「ぁーいえいえ、大丈夫すよ。

 オレは2年で、島の新入りなんで大体合ってるっぽいすよ、先輩。
 んじゃあオレも……あと、このタルトも下さい。」

学年という意味でも先輩だったので、対応は正解であった。
丁度、ホットコーヒーも運ばれてきたのでついでに注文しておく。

薦められたショートケーキと、目に付いたリンゴのタルトが注文された。

コーヒーに適当に砂糖など入れつつ。

「先輩はこの島、長い人っすか?」

佐伯貴子 > そうか、よかった。
甘党なのか?

(男だからとか服装が変だからとかいう意味で聞いたのではない。
 甘党ならば、同志だ)

長いというか、学年そのままの3年目だよ。
先生方に比べれば短いが、学生の中では長い方になってしまったな。

(紅茶を飲み干し、もういっぱい注文する。
 ケーキと一緒に運ばれてくるように。
 伊織というこの男は、新入りにしては落ち着いているように見えるが、気のせいだろうか)

伊織 六郎 > 「そっすねー。
 甘いモンは好きっすわ、たまに食べると癒される気ぃしますし。」

ホットコーヒーを一口啜りつつ、甘党という問いには頷いた。
金の都合でたましか食べれないのだが、だからこそ、好きであった。

「なるほどっす。
 オレ、途中で転入してきたんでまだ三ヶ月くれーしか経ってねーんすよ。
 だからこの島、正気か! とか マジか! とか、そんなん多くてビビりますわ。

 だから3年とかスゲーすわ。」

へっらへら、軽薄な顔なのだが、この喋り方で一応、丁寧に接しているツモリである。

佐伯貴子 > そうだよな…甘いモノはいいよな…
ここは先輩のおごりだ、一回限りだからどんどん食ってくれ。

(先輩らしい所をみせつけるためではない。
 甘党が増えたので機嫌がいいのだった)

ふむ、この島は3年目でもまだ新発見がたくさんあるぞ。
3ヶ月なら驚きの連続だろうな。
危ないところには近づくなよ?

(若干真剣に注意を促す。
 これがいわゆるチャラ男というやつなのだろうか。
 死語か。
 ともあれ、あまり悪い人間ではなさそうである)

伊織はどこから来たんだ?

(そんなことを聞いていると、ケーキと紅茶が運ばれてきた)

伊織 六郎 > 「えっ」

踊りという単語に目を見開く。
奢りという単語に耳を疑う。

なんだこの先輩は、金持ちか?だがしかし、そうしてくれるなら遠慮はできない。
自分の金が浮くというのは大事な事なのだ。

「マジでか、じゃ、じゃあ……ケーキとタルト食ったらもう1個くらいなんか食うかな。
 ありがとーございます、佐伯先輩。
 犬と呼んでください。3日くらいは。」

へへへ、と下手に出るところはチャラいというか、弱そうな三下であった。
今なら靴を舐めろというなら舐めそうだった。

「オレも痛いのとかイヤなんで、あぶねーのはまぁ……
 そっすね、妖怪蕎麦食えとか、山に出るんで怖いし。

 オレすか?オレは出身は日本なんすけど、最後はメキシコに居たんで……
 そっから来ましたわ。」

届いたケーキをもぐもぐしながら、答える。
美味そうだ。

佐伯貴子 > えっ。

(年下とはいえ男が女におごられるのは…という風潮もまだなくなっていない気がした。
 それなのにこんなに喜ぶということは。
 金欠気味なのだろうか。
 三ヶ月くらいならおかしくはないが…なんか卑屈だ)

そのくらいお安い御用さ。

(一番高いやつとか、メニューを全部とか言い出さなくてよかった)

妖怪蕎麦食え?それは初耳だが…
マジで危険な場所はあるからよく気をつけろよ。

(好んでそういうことに首を突っ込みない性格だ。
 しかしたまたま何かに巻き込まれそうな雰囲気だ)

メキシコかあ…
私もここを卒業したら、海外旅行とか行きたいなあ…

(ケーキを小さく切り分けて食べながら、
 メキシコの風景を想像するのであった)

伊織 六郎 > 「えっ」

なんか驚かれた、何故?
あれか、メニュー全部とか、一番高いの三つとか言わないといけなかっただろうか?
財布を見縊ってしまって、機嫌でも損ねたのだろうか……でも無さそうだが。

「あざーっす、あざーっす。
 ケーキうめえ……タルトもウメーっすね、ここ。」

甘味を美味そうに口に放り込んで、幸せそうな空気を醸し出す。
もぐもぐ、もぐもぐ。

「なんか実感篭ってますな、先輩。

 あぁ、その妖怪はなんか山じゃなくても出るらしいっすよ、あの落第街だっけ?その辺にも。」

佐伯先輩は海外旅行とか経験無さそうな感じ、か。

「メキシコは遺跡とかは観てると楽しいかもしんねーっすね。
 あぁ、オレもスラムみてーな場所にゃ基本、近寄らねえっすよ、ここ、普通に死にそうだしなー。」

佐伯貴子 > (驚かれたことに驚くという連鎖。
 とりあえず断ち切っておく。
 別に問題があったわけではない)

そうだろ、美味いだろう。
食え、食え。

(自分も食べながら嬉しそうである。
 甘党には躊躇なく奢り、同志を増やそうと決めた)

2年以上ここにいれば嫌でも何かに遭うものさ…
ふうん、聞いた感じ危険な妖怪ではないようだが。
一応覚えておこう。

(何でもありのこの島で、 
 更にルール無用なのがあの街だ)

メキシコいいなぁぁ…
絶対旅行にいくからな。
ああ、普通に死ぬから。

(海外旅行には普通の女子並みに興味はある。
 最後の一言はさらりということで現実感を増すというテクニックを使った…つもり)

伊織 六郎 > 「先輩、気前いいっすね。
 なんかいいコトでもあったんすか?それとも普通に金持ちの勝ち組なんすか?

 あ、じゃ すいませーん、このチョコレートくだせー。」

最後は通りかかった店員への追加注文だった。
チョコレートムース。美味そう、いや、絶対に美味い。

「オレ、最後に世話してくれたオッサンについてちょいちょい海外に居たっすよ。
 森とか砂漠とか、遺跡ばっかだったすけど。

 で、なんかこー、歴戦の戦士みてーな顔してんすけど、先輩。
 普通に死ぬんだ、マジで何なんだ此処は…………スラムかダウンタウンなのか。

 あぁ、妖怪は蕎麦食え、食わないと殺すぞみたいな……」

海外の名所体験をするよりも。
しみじみというか、経験を語るみたいな佐伯のトークに 洒落じゃすまない場所があるんだな という認識はした。

あんまり近寄らないコトにしよう。
バイト以外では。

佐伯貴子 > 何を言っている…
一緒に甘いモノを食うと何倍も美味い…
それだけの話だ…
ある程度自由に使える金があるなら使わない手はあるまい。

(甘味への執着はちょっと怖いかもしれない。
 しかし、一緒にお茶する友人というのは案外少ないもので、
 しかも無害そうなこの男は格好の獲物なのだった)

森、砂漠、遺跡…

(この島にもないことはないが、
 観光気分で行く場所ではないのが残念である)

ああ、この制服は風紀委員と言って、この島の警察のようなものなんだ。
島全体が危険なわけじゃなく、スラムやダウンタウンが危険なのさ。

(歴戦の戦士ではないが、
 この島で警察仕事をしていると覚悟も決まってくるというものだ)

新種の妖怪かな…

(詳しいことはわからないので委員会に報告することではない)

じゃ、私は先に出る。
楽しい時間をありがとう、伊織。
支払いは済ませておくから、チョコムースを楽しんでいってくれ。

(伝票を持って席を立つと、携帯デバイスをかざして料金を支払う。
 もし伊織がこの後何かを注文したら、全て佐伯貴子の支払いとなる。
 それで信頼度は測れるだろう)

ご案内:「カフェテラス「橘」」から佐伯貴子さんが去りました。
伊織 六郎 > 「ぉ、おう  なるほど。」

なんかこう、甘いものが大好きなんだなあ、という雰囲気は伝わってきた。
食べるのが好きなのか?という理解をしておけばいいのだろうか。

ま、まあ、森とか遺跡はいいとして。

「風紀……あーなんかガイダンスで見た気がするすわー。
 風紀とか公安とか居るんすよね、警備担当みたいなもんって言われたすわ。」

治安維持まで学生にさせるというのは、中々思い切った施策だと感想をもったもんだ。

と、席を立った佐伯に自分も席を立って、軽く頭を下げておく。
礼儀、とても大事。

姿が見えなくなったら、座り直して届いたチョコムースに取り掛かる。

追加注文は、流石にしない。
本人にOK取らないで支払いを増やすとかはちょっとありえない。

伊織 六郎 > 「いや、なんかいい先輩だったなあ。
 一回分、金が浮いたわ……来月頭くれーにまた来れるかもしんねーな。」

チョコレートムースを口に入れつつ、幸せな時間を享受し。
ちょっとのんびりし過ぎてバイトに遅刻しかけた、とか。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から伊織 六郎さんが去りました。