2016/08/02 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に佐伯貴子さんが現れました。
■佐伯貴子 > (時間帯的には放課後である。
しかし夏休み中ということもあり、
若干客足が遠のいているような気がする。
客が多いのに変わりはないのだが)
ここに来るときだけは、早く秋にならないかと思うな。
(夏季限定メニュー。
ほぼ食べ尽くしてしまった。
正確にはまだ腐るほどあるのだが、
目立ったメニューは食べきってしまったのだ。
ストローでアイスティーを飲みながらメニューを眺める)
ご案内:「カフェテラス「橘」」に寄月 秋輝さんが現れました。
■寄月 秋輝 >
「あ」
久々に入店して、思わず声が出た。
見知った顔がある。
とことこ歩いて近付いていき。
「こんにちは。
相席いいですか」
奢りますよ、と付け足して聞いてみる。
■佐伯貴子 > はあ、こんにちは。
いいですよ。
(釣られて敬語になってしまうが普段はタメ口である)
奢るのはまあ当然だな。
すみませーん!ジャンボサマーパフェ一つお願いします!
(店員に声をかけると、
探るように相手の目を見つめるのだった)
■寄月 秋輝 >
「……まぁ、ある意味ちょうどよかったです。
って本当に遠慮がありませんね」
咎めるような口ぶりではなく、むしろ楽しげですらある。
正面の席に着き、ほっと一息。
「多少余裕が出来たので、何とか出来ますよ。
気にしないでください」
元々気にすることもないだろうとは思っているが。
自分はコーヒーだけ頼んでおく。
■佐伯貴子 > ちょうどいいとはなんだ。
君相手に遠慮する必要があるだろうか?
いやない。
(真顔であった。
まるで研究動物を見ているような目…ではないが、
複雑な感情が入り混じっているのがわかるかもしれない。
恋愛感情は含まれないことも)
■寄月 秋輝 >
「奢らせるって言ってたじゃないですか。
だからちょうどよく恩返しが出来るってことですよ」
変わらぬ目つきと表情。
感情が混じっているのかどうかわからないほどにいつも通り。
相席するにしては、ずいぶんなお互いの顔色である。
「今日はオフですか?
……にしては、ちょっと遅い時間ですね」
■佐伯貴子 > 恩返しねえ…
そう言った言葉を使われると妙な気持ちになるな。
(一つため息をつき、頬杖をつく。
こいつは一度刺してやったほうがいいのではなかろうか。
完全犯罪のトリックを考えなくてはならない)
オフじゃなくて、学生街の警邏中に休憩をとっているだけだ。
こうして店内に入ることで店の防犯にもなるというわけだ。
(そんなことを言っていると、注文が運ばれてくる。
ジャンボサマーパフェには、
スイカとメロンがまるで柑橘類のごとく差し込まれていた)
■寄月 秋輝 >
「今僕を上手く殺す手段考えませんでした?」
絶妙な殺気にすごい敏感に反応した。
似たようなことがあったのかもしれない。
「……大変ですね。って僕も時折やってますが。
まぁ店の防犯……となると確かに……」
以前から公園等でも似たようなことをしていなかったか、とは言わない。
息抜きも大事だというのは本人の言だ。
自分のコーヒーも届き、カップを啜る。
この暑い時期にホットだ。
■佐伯貴子 > いや、死なないように苦痛を与えながら、
犯人を自白できないようにさせる方法を考えていた。
(適当なことを言いながらパフェにスプーンを突っ込む。
先日一度注文したのだが、
結構本気を出さなければ食べきれなかった)
サボっているように見えるだろ。
実際サボっているんだ。
しかしそれを仕事にしてしまうという、
上級テクニックも存在するのだ。
(佐伯貴子に危険な仕事は回ってこない。
適材適所、危険が好きな委員は危険な場所に行けばよい。
学生街だって犯罪件数ゼロというわけではないのだ)
■寄月 秋輝 >
「想像を超えてましたね。
言っておきますけど、僕は腹に穴開けても声出しませんよ」
物騒な話をしながら、コーヒーを啜り、小さく微笑む。
苦みのおかげか、こんな他愛のない話のおかげか。
「いえ、息抜きは大事だと、佐伯さん自身が常日頃からおっしゃっていますからね。
息抜きと仕事を両立させられるのは、いい選択じゃないですか」
そう呟く。
実際、学生街の小さな事件にまで秋輝の手は回らないし、
そもそも小さな事件に自分が行ったところで仕方がないとも思っている。
彼女のような人間が居るからこそ、全体のバランスが保たれるのであろう。
■佐伯貴子 > そうか、だったら少しずつ肉を削ってどこまで生きているかの研究をしよう。
(グロテスクなことを言いながらパフェを消化し続ける)
常日頃から言っているわけではない。
君に対して毎回言っているだけだ。
君は効率が悪い無理の仕方をする。
ああ、たまに危険地帯にも借り出されるのは嫌だがな。
(風紀委員会といえば犯罪者と大立ち回りをしたがるものが多い。
こうしてなんでもない日常を守るのも重要な仕事。
事件の規模に大小はあっても、
見逃していい事件など無いのだから)
■寄月 秋輝 >
「あなた自身の生活の仕方にも思えますけれど。
確かに僕の生き方は効率が悪いのも認めますが」
一日の1/4も眠らないのでは、そりゃ体に異常をきたすというもの。
「危険な場所に行く時は僕が同行すればいいだけです。
あなたを守ると約束したのですから、それはちゃんと果たしますよ」
コーヒーを飲み終えた。
ところで、ついてきた砂糖とミルクに気付いた。
これどうしよう、って顔で貴子を見てみる。
■佐伯貴子 > そりゃ私は体調に気を使っているけどさ。
君は生き方というより休み方を知らなさ過ぎる。
君が倒れたら心配する人間もたくさんいるのだからな。
(自分は他人に迷惑をかけないために休んでいる。
寄月は目的のために死んでもいいと思っている節がある。
それが気にかかるのであった)
ナイトが仕えてくれるのは嬉しいがな。
私が魔術で逃げきれないような状況だと、
きっと君も搦め手でやられるぞ。
(戦闘力とは強い弱いの話ではない。
相性が良いか悪いかである。
気配が察知できない位置からスナイプされれば、
寄月は刀を抜けるのだろうか)
もういっぱいコーヒーを飲むとか…?
(パフェに砂糖とミルクをかけるのは店への冒涜だろう)
■寄月 秋輝 >
「それは感じますね……
息抜きってどうやるのか、正直今もわからない。
……倒れて心配する人が居るかどうかもわからないですね。
あぁ、佐伯さんはまた襲われないかってヒヤヒヤするでしょうけど」
自分の命を軽んじているというわけではないのだが、おそらく貴子のイメージはあっているかもしれない。
異常な戦闘教育の結果だが、その『異常性』は完全に染み込んでしまっている。
「その場合は、あなたごと連れて逃げましょう。
戦って倒すことが勝利ではない。
あなたを守り切ることが勝利条件なら、僕はいくらでも敵前逃亡する負け犬になりますよ」
反面、こんな柔軟さも見せる。
死ぬまで戦うこと、誰かを逃がすこと、誰かを倒すことだけが勝利ではないことも理解している。
だからこそ、秋輝は迷わず『守る』と言い切ったのだが。
「……そうしますか」
店員を呼び止め、もう一杯コーヒーを頼んだ。
ミルクと砂糖は要らない、とついでに告げておく。
■佐伯貴子 > 息抜きなんて、時間を決めてお茶をすればいいんだよ。
昔は10時と15時に間食する習慣があったそうだ。
時間を決めろ。
あと女を襲うな。
(習慣が固まっている相手にそれを変えろというのは難しい。
だから新たな習慣を付け加える。
強制的な休息時間を組み込むのだ。
付け足した一言はどうでもいいことであった)
ふうん…では私が人質にとられたら君はどう行動するのかな。
(そんなことを聞いてみるのであった。
もう少しでパフェを食べ終わる。
今日はエアバイクを漕ぐ時間を少し増やそう)
■寄月 秋輝 >
「……時間を決めてお茶を……
それもいいかもしれませんね」
食事自体の時間は決まっているが、トレーニングと勉強は限界が来た時が辞め時だった。
なので、しっかり決めた休息を取るのは確かに大事かもしれない。
「簡単なのは人質を取る相手の首を即座に落として、あなたを回収して撤退。
若干穏便に済ませるとなると、相手の目のすぐ前に光を生んで、目くらましをしつつ両腕を折って回収。
魔術的な物なら、1秒見る時間があれば大抵はディスペル出来るので、ほんの一瞬でもあればなんとでもします。
どちらにせよケースバイケースですね」
届いたコーヒーに砂糖とミルクを入れ、くるくるかき混ぜる。
少し甘いミルクコーヒーになったそれを啜った。
■佐伯貴子 > 何でも習慣にしてしまえば続くものさ。
(やっとパフェがなくなった。
腹を撫でながら殻になった器を見る)
君は自分より強い相手と戦ったことがないのか?
もし犯人が「人質とダメージを共有する異能使い」だったら?
目眩ましが通用しなかったら?
複数犯というには多すぎる人数だったら?
その中に逃亡を阻害する能力者がいたら?
敵の情報を君が全く知らなかったら?
どうするのかな。
私は犯人と一緒に首を切られてしまうのかな。
(店員を呼び止めて、熱い紅茶を頼む。
少しばかり身体が冷えた)
■寄月 秋輝 >
「いえ、自分より強い相手としか戦ったことがないですよ。
剣も通らない、魔法も通用しない、人質を取られたこともありましたね。
それと同じですよ……ってよく食べ切りましたね」
ずず、ともう一口。
細い体のどこに入っているのだろう、とか思ったりする。
「要は手段です。
僕が挙げたのも、全てはその手段の欠片に過ぎない。
相手を殴れない、経験済みです。
目くらましが通じない、経験済みです。
相手が無数にいる、経験済みです。
相手が結界を張って僕らを逃がさない、経験済みです。
相手の能力がわからない、全ての戦闘は得てしてそうです」
ぺろ、と少し甘い唇を舐める。
表情は変わらない。否、恐ろしくフラットで冷静。
それは『剣士』の目つき。
「その中でどの手段が通じるか、何が通じないか。
どんな手でも通せるようにするのが普段の訓練で、それを通せるかどうかを思考するのが実戦です。
その中で、『佐伯貴子を守る』という命題に当たった時、確実に守り通せるように思考し行動する。
……正しくはこう答えるべきですね」
答えが無数に散っており、間違いも正解も無限に絡み合う可能性。
それを導き、手繰り寄せるのが剣士たる秋輝の仕事だ。
そこに統一された答えは存在しない。
■佐伯貴子 > (紅茶を飲みながら聞いている。
冷えた身体が内部から暖まってくる。
順番が逆だと体を壊すが、
この順番なら身体にはいいはずだ)
なるほど。
それにしては君の攻撃手段はあまりにも限定的すぎる気がする。
私は、刀が切っ先より先を切り裂けないように、
刀の柄で相手を切れないように、
自分の「不可能」を把握することが大切だと思っていてな。
(伝票を置いたまま「ご馳走様」と頭を下げる)
君が効率を優先して「私の」首を切り落とさないことを願っているよ。
じゃあ、またな。
(軽く手を振って店を出て行く。
相手に対する認識を改めねばならない)
ご案内:「カフェテラス「橘」」から佐伯貴子さんが去りました。
■寄月 秋輝 >
「それは当然でしょう。
僕はまだ、まるで手札を見せてないんですから。
佐伯さんがどれだけ僕の手を見てるかのほうが気になりますね。
それに、敵を知れない場合はまず自分から知るのは当然ですよ。
……出来ることと出来ないことは、ちゃんと把握しています」
くす、と笑った。
自分は剣士でも、魔術師でも、異能者でもないのだ。
どうも過小評価されている気がした。
それは仕方のないことだが。
「大丈夫、あなたを斬ったりはしません。
そうならないように思考するのが、僕の戦いですから」
ではまた、と手を振り。
最後までコーヒーを飲んでから、伝票を取って席を立つ。
今日からは、息抜きの時間を作ろう。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から寄月 秋輝さんが去りました。