2017/08/15 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に笹貫虎徹さんが現れました。
■笹貫虎徹 > 夜のカフェテラス。一人窓際の席で外をボケーッと眺める少年。
テーブルには飲み掛けのアイスコーヒーのグラス。後は学園の課題が書かれたプリントにノート。
成績は可も無く不可も無く、といえど気を抜けば赤点ライン。正直どうでもいいが…。
実際にそれで補習地獄になるのも面倒だ。けれどやる気が無いので数十分で集中力が切れてサボり状態。
「……将来役に立つんかねぇ、こういうの」
そんな事をポツリ、と呟いてダルそうに欠伸を噛み殺しながら相変わらず窓の外を眺めて。
既に自習をやる気は全く無くなっており。元からまぁやる気はそんなに無いが。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に笹貫虎徹さんが現れました。
■笹貫虎徹 > 「………お?」
ガクンッ、と首が下がった衝撃で我に返る。どうやらウトウトと居眠りこいてたらしい。
最近は深夜徘徊みたいな事が若干増えているのにこういう時に居眠りするとは。
「ふわーぁ…んー体は特に問題無いんだけどねぇ」
溶けかかった氷でやや味が薄まったアイスコーヒーをズズ、と飲みつつ。
勉強は…うん、もういいや。プリントを畳んでノートへと栞のように挟みこんでノートも閉じる。
そのまま、軽く伸びをして腕や肩を回すと眠気もそれなりに取れてきた。
「…いやぁ、退屈だねぇ」
退屈は別にいい。やる事無くてボーッとするのも何時もの事だ。
人恋しいという感覚も無いし、孤独がいいという思いも無い。曖昧だ。
■笹貫虎徹 > 「…ん、そろそろ出ようかな」
長居してもまぁしょうがない。ノートとか纏めてバッグに詰め込んでから立ち上がる。
そのまま、勘定を済ませてダラダラと自宅へと戻るのだった。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から笹貫虎徹さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に神代 理央さんが現れました。
■神代 理央 > うららかな―とは言い難いが、昼間とも黄昏時とも言えないふわふわとした日光が降り注ぐ午後のカフェテラス。
今日は夏期講習も無く、委員会活動も無く、夜の面倒な付き合いも無い。久し振りに訪れた自由な時間であったが―
「……突然暇になると何すれば良いのか分からんな。家で勉強でもしておくべきだったか」
家でごろごろしていても仕方ないとばかりに街へ繰り出したは良かったが、結局喫茶店で冷たいカフェオレを飲みながら退屈そうに欠伸を漏らす事になる。
挙句の果てには、持ち込んだタブレット端末を開いて委員会に提出する書類を作り始める有様。休みの日には仕事が捗る、と本末転倒な思考に至りながら暫し画面とにらめっこ。
■神代 理央 > ―といっても、大した量がある訳でも無い。
ある程度は自宅で済ませていた事もあり、軽快なリズムで叩かれていたタブレットに繋がれているキーボードを叩く音は時期に止む事だろう。
ひとしきり内容を確認した後、小さく息を吐いてカフェオレを一口。
その後、再びキーボードを捜査してメール画面を開くが、内容を確認すれば疲れた様に表情を曇らせる。
「…島に流入する不穏分子に対する支援組織、か。風紀委員に所属した以上はそちらにも気を向けるべきなんだろうが…公安と仕事の領分で喧嘩したくはないな」
あくまで秩序維持としての役割が強い風紀委員会と、政治的、対テロ的な要素を持つ公安委員会。それぞれの仕事の領域が分かれている以上、迂闊に手を出す事はしたくない。
島の平和を守るという正義感が無い訳ではないが、自分の実利を侵さない程度に、くらいのものでしかない。
どうしたものかなと小さく背伸びをしながら、少し温くなったカフェオレに口をつける。
■神代 理央 > どんなに人ならざる力を得ようと、御伽噺から飛び出した様な生命体で世界が溢れようと、知性あるものの本質は変わらない。
知性あるものが3人集まれば派閥争いが始まり、己の権益を求めて奔走する様になる。
此の学園都市が必ずしもそうだとは言わないが―
「…公安の連中とも接触を持つべきか。出来れば、共同作戦の一つや二つくらいあって欲しいものだが」
実家からの指令はどうあれ、自分の当面の目標は異能の強化と学園都市での権勢拡大。その為に必要なカードは収集しておきたい。己が切れるカードの少なさには少々不満があるが…無いものねだりをしても仕方が無いだろう。
■神代 理央 > そんな事を考えていれば、自分の表情は自然と不機嫌そうな仏頂面へと変化していくだろう。その事自体は何時もの事なので自分自身では何とも思っていなかったのだが、此方を伺う店員にはそう見えなかったらしい。
トレイを抱えた若い――といっても自分よりは歳上だろうが――男の店員が「何かご不満がありましたか?」と声をかけてくる。
そんなに不機嫌そうにしていたかと内心で自嘲しつつ、店員に小さく首を振る。
「少し考え事をしていただけです。此処の珈琲が不満だなんて、そんな事ある訳ないじゃないですか。あ、折角だから、カフェオレのお代りを一つと、フルーツパフェを一つ、お願いしても良いですか?」
こんな時は糖分を取るに限る。店員に作り慣れた愛想笑いと共に注文を出せば、安心したような笑みを浮かべて店員はオーダーを厨房に持っていくだろう。
注文の品が来る前に広げていたタブレット端末を片付けつつ、甘味が来るまでぼんやりと窓の外に視線を向けて欠伸を噛み殺す。