2017/08/16 のログ
■神代 理央 > ―結論から言えば、パフェを頼んだのは間違いだった。
元々そんなに食べる方では無かったが、コテコテに盛られた果実とアイスクリームとその他諸々の甘味類はその質量でもって此方を責め立てる。
甘いものは別腹ではあるが、流石に限度というものがあった。
「…いや、良く完食出来たものだ。我ながら」
カフェオレよりもお冷が欲しいな、と幾分ぐったりしながら独りごちる。此処から立ち上がるのも億劫だが、流石にこれ以上長居して時間を浪費する訳にもいかない。
「……少し遠回りして帰るか。それに、夕食はいらんだろうなぁ…」
胃もたれしそうな身体を奮い立たせつつ、甘い匂いが漂ってきそうな溜息を一つ。
黄昏に包まれ始めた平和な街を、過剰とはいえ糖分を補充出来た喜びを鼻歌で表しながら、何時もよりのんびりと帰路につくだろう。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から神代 理央さんが去りました。