2017/08/26 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に真淨在処さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に時坂運命さんが現れました。
真淨在処 > 時刻は夜半過ぎ。この時間帯はお昼時や夕方に比べ、カフェテラスの賑わいも落ち着いてくる頃だ。
そんなカフェテラスの店の前の一角にて、スマホで時刻を一度確認してから周囲を軽く見渡す赤毛赤目の青年一人。

「ん~…そろそろかねぇ。地図画像は添付したし、迷う事は無いとは思うけども」

まだ地理に慣れていないだろうから、万が一の場合は迎えに行く事も一応は考えているが。

ともあれ、私服姿で佇みながら待ち時間の間に一服していよう。
懐からラッキーストライクの箱を取り出して1本取り出し、口の端に咥えながら異能で先端に点火。
ゆっくりと紫煙を吐き出しながらぼけ~っと佇んでいようか。
一応、周囲に煙が流れてしまわない程度の気遣いはしているし、携帯灰皿もある。
もし、巡回中の風紀委員が通り掛かったらどうすっかねぇ、と思いつつ一服は止めない。

時坂運命 > 約束の時間丁度に、待ち人は来る。
夜の学生通りに目を向けながら、うっかり通り過ぎそうになって戻って来るのもご愛敬。
見知った顔を見つければにこやかに笑みを浮かべて近づいた。

「やぁ、アリカ君。 こんばんは、お待たせしてしまったかな?」

宙を漂い登る白煙を目で追い、スッと視線を顔に戻す。
ここまで堂々と吸っていると言うことは、年齢的に問題ないのだろうと独り合点し、特に止めるつもりはない。
風紀委員に見つかって彼が叱られでもしたら、少し楽しそうに笑うと思うけど、それはそれだ。

「うん、それにしても……写真で見るより、実物の方が良いね。好きな雰囲気だ」

店を見上げての感想はありきたりだが、瞳を輝かせて言う横顔は上機嫌だった。

真淨在処 > 「…お、来た来た。よっす、ウンメイさん!しっかし修道服って結構この街だと目立つもんだなぁ」

掛けられた声に、ぼけーっとしていた意識を引き戻す。そちらに視線を向けてヘラヘラ笑顔で右手を挙げて。
流石に、これ以上喫煙して無駄な時間を取るのも頂けないだろう、という事で携帯灰皿を取り出して吸殻を捩じ込んで置く。

「お、そりゃあ良かった。昼間はまたちょいと雰囲気が違うけどなー。単純に賑わいの差ってのもあるけど。
んじゃ、早速行きますかー。」

店の外観を見上げるシスターの感想に、そりゃあ良かったとケラケラ笑って。
ありきたりでも好印象なのは悪くない。悪印象や無反応よりはマシだろう。

と、いう訳で彼女と並んで店内へ。店員さんに軟派な笑顔で挨拶しつつ、彼女を促して2階へ。
カウンター席、テーブル席、そして外にはテラス席もあるが落ち着いた内装。
少なくとも、外観の古風な感じの佇まいを崩さない程度の内装ではあるか。

「さて、何処座るかねぇ…ウンメイさん、どーする?カウンターとテーブル席、あとテラスってのもあるけどさ?」

彼女へと視線を向けつつ、一応希望があるか尋ねて見ようか。

時坂運命 > 「そうかな? 君ほどではないと僕は自負しているんだけど」

彼の言葉にキョトンと目を丸め、自分のなりを見下ろしてから首を捻る。
目が覚めるような彼の赤色は、この街でも目を引くだろうと遠まわしに言いたいようだ。
煙が消えるのを名残惜しそうに見上げては、昼間の賑わいも悪いものではないのだろうと彼の言葉で察する。

「うん、では行こうか」

促されるままに店内へと向かう。
初対面の時と変わらない優男の笑顔を横眼で見ながら、軽く肩を竦めて彼の後に続く。

「ふむ……せっかくだから、テラスが良いかな」

くるりと辺りを見渡して、少し迷ったけれどテラスがある方へ指さし答えた。
今日は天気も良いし、星も綺麗に見えるはずだ。

真淨在処 > 「…え?マジ?格好とかは無難に纏めたつもりなんだがなぁ……うーん?」

はて?と、己の格好をザッと確認してから不思議そうに。自分の髪の毛や瞳の赤色を失念しているかの如く。
実際、服装は無難だがその赤色は遠くからでも結構目立つかもしれない。

店員さんはアルバイトなのだろう、同年代…青年からすればやや年下の少女だった。
軟派な青年の笑顔をサラリと流した少女は、シスター姿の彼女にも営業スマイルをしていただろう。

「お、確かに今日は天気も悪くなかったしいいねぇ。んじゃテラスに決定、と」

笑ってテラスを指差した彼女の希望に従い二人でテラスへと出る。
外だから学生街の賑わいも聞こえてはくるが、それは程々で喧騒や騒音には至らない。
取り合えず、テラス席の一角に二人して向かい合う形でそれぞれ座るとしよう。

「さて、メニューどうすっかなぁ。…あ、ウンメイさん今回のお茶は俺からの提案だし、勘定は俺持ちでよろしく!」

と、笑顔で軽くウインク。軽い調子なのは変わらないが、奢りは譲りません的な空気はあったかもしれない。

時坂運命 > 「……うーん、アリカ君は意外と天然なのかな。
 でも、そんな自分が見えていない迷子な君でも僕は見捨てないよ。シスターさんだからね」

まさかそんな反応をされるとは予想外だと、一瞬呆気にとられたが、ポンッと軽く肩を叩いて慰めの言葉をかけた。
そして、場面は店内へと移る。かわいらしい店員さんの笑顔に見送られるのはなかなか悪くない。
むしろ和んだと言っても過言ではない。それがいかに営業スマイルだったとしても、かわいらしいのに変わりはない。
可愛いは正義とはまさに世界の心理である。

テラスの方へ歩みを進め、向かい合うように席に着く。
賑やかかつ楽しげな住民たちの声をBGMにしながら、置かれていたメニューに目を通した時に嬉しい言葉が聞こえた。
スッと顔を上げて、にんまりと笑みを浮かべる。

「おっと、そんなことを言ってしまって良いのかな?
 僕が君の予想を上回る食欲を見せつけてしまうかもしれないよ?
 後で割り勘だなんて言っても聞いてあげないんだぜ?」

飛んで着るウインクに対して、脅しかけるように不敵に笑って見せた。
実際それほど大食いではないが、こんなじゃれ合いはいくらでも食べられる。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に真淨在処さんが現れました。
真淨在処 > 「…お?別に天然ではないつもりなんだけどなぁ。…って、何で俺、慰められてんの?」

シスターに肩をぽんっと叩かれて不思議そうに。まだ気付いていないらしい。
あまりに身近すぎる己の身体的特徴だからか、そこに行き当たらないのは馬鹿か、彼女の言う天然か。
どちらにしろ、間抜けではあるかもしれない。あと、営業スマイルでも可愛いは正義なのは同意だ。

向かい合って着席すれば、メニュー表をパラリと捲る。軽食、ドリンク、デザート等。
適度に腹を満たす物は一通り揃っているのは流石カフェという所か。
そして、己の言葉にこちらに顔を戻してニヤリ、と笑うシスターに笑みを返し。

「ああ、男に二言は何とやら…ってな?。見返りは次はウンメイさんからデートのお誘いって事で」

な?と、ちゃっかり『今度はウンメイさんからお誘いよろしく!』と、取り付けようとする青年。
抜け目が無いというより、自然体というべきなのかどうか。この青年ぽい切り返しではある。

「ま、美少女シスターとおしゃべり出来る機会なんてそうはねーしなぁ。
だったら奢りなんて安いもんだよ…と、俺はメニュー決まったけどそっちは?」

と、軽口を叩きながらこちらのメニューは決まったのか、青年はシスターにそう尋ね。

時坂運命 > 不思議がる彼を見た少女の目は、慈しみの……もとい、残念な子を見る目だった。
「何でもないよ、そのままの君で良いんだ」なんて言葉を吐いたのは、別に面白がってのことではないはずだ。

じゃれあいで投げかけた言葉には余裕を持った態度で返された。
不敵な笑みを浮かべたまま、うーんと小さく唸って。

「なんと……これはやられたぜ、まさかこの誘い自体が罠だったとは。 真淨在処、なんて恐ろしい子なんだ」

芝居がかった調子で冗談混じりな返しをしたが、注文は決まったのかと問われると

「まぁ、美少女と言われて喜ばない女の子はいないけ―― ちょ、ちょっと待って……んー」

すぐに笑みが消え、慌ててメニューと睨めっこを始める。
豊富なメニューは何を頼むか迷いどころだ。甘味に絞るべきか、軽くご飯も食べるべきなのか……
悩むこと数十秒、パタンとメニューを閉じて一つ咳払いをする。

「こほん……大丈夫、決まったよ」

何事もなかったように取り繕って静かに頷き返した。

真淨在処 > 「あっれーー?おかしいな…何かすげぇ「残念な子」扱いされてる気がするぞー…?」

うぬぅ、と唸りつつも実際、今この場面では確実に残念な子ではある。
むしろ、シスターが青年の髪の毛と瞳の色の事を指摘しない限りは気付かなそうなレベルだった。

「フッフッフ、この前の公園での初対面でウンメイさん、俺を『紳士的』とか評してたけどさ?
俺は別にお人好し一辺倒でもなくてなぁ…。打算もあるし見返りも求めるぜ?」

それが『人間』ってモンだろ?と、語りながらもふざけた笑みを返そう。
しかし、『残念な子』であり『恐ろしい子』でもある。冗談交じりとはいえ変な評価をされつつある青年。

「あいよーゆっくり選んでくれー。」

そして、余裕の態度が消えて慌ててメニューを吟味するシスターをニヤニヤ眺めている。
彼女も彼女もだが、青年も割とイイ性格をしているのは間違いないだろう。
数十秒後、メニューを閉じた彼女が咳払いをして居住まいを正すのを笑顔を噛み殺して頷き。

「はいよー…っと。あ、店員さーーん、こっち、注文お願いするぜー」

と、2階に来ていた店員さんを手を振って呼びつつ。やってきたのは先ほどの営業スマイル少女だ。

「えーと、じゃあ俺はこのヒレカツサンドとアイスコーヒー、それと野菜スティックの盛り合わせで。あ、ソースはバーニャカウダーで」

と、注文をしてからシスターへと視線を向けて注文を促そうか。

時坂運命 > 「きっと全部気のせいで、君の勘違いだよ。
 ……そうでなければ悲しい現実を見ることになるぜ?」

現実から目を逸らすのも時には大事だと優しく語りかけるシスターは、どう考えても人を堕落させるタイプの悪魔だった。
それはそうとして、一言「君は夜でも目立つよ、真っ赤な太陽が沈んだ後なら尚のことね」と付け足しておこう。

「うーむ、君の評価を少し改めなければいけないようだ。
 ……まぁ、ただのお人よしじゃつまらないから、それくらいが丁度いいかな」

ジト目で見返し唸った後は、一つ息を吐いて肩を竦めて見せた。
口撃の攻防戦と言うのもまた一興、一方的ではつまらない。
つまらないが……

ちらり、メニューから顔を上げて盗み見た彼のニヤニヤ顔は見間違いだろう。そうだろうとも。
店員さんが来てしまったので追及できずに、彼に続いて注文を告げる

「シフォンケーキ&ワッフルのラズベリージャム添えバニラアイスセット一つ、あとはアイスのミルクティーを」

結局、甘味につられた料理を読み上げて店員さんを見た。
無事にちゃんと伝わったようで、一安心と言うところ。

真淨在処 > 「何かそう言われるとすっげぇ気になるんですけどー……あ、…あー…あーそういう事かぁ」

シスターな悪魔も悪くないとは思う。どうせなら悪魔的なコスチュームをして欲しいが、それは脳内だけにしておこう。
ともあれ、彼女が付け加えた一言にやっと把握したのか苦笑気味に頷いた。

「んー、ありきたりの性格はウンメイさん退屈しそうだしなぁ。
俺も退屈は苦手だから、まぁそこはちょっと分かる気がするというか。
と、ゆーかただ紳士的だとかそれじゃあ、俺らしくねーとも思ってるんでこんくらいの意地悪は大目にってさ?
…ま、俺としては余裕綽々のウンメイさんもいーけど、そういう態度のウンメイさんも良いと思うわけよ」

その方がこちら”も”退屈しないのだから。退屈しないのは互いに悪い事ではあるまい、と。
笑顔でのたまうが、同時に「ちなみにどう評価が改まったん?」と、聞くのも忘れない。

「おー甘味で攻めたか。けどここの甘味は美味いって評判だし悪くないと思うぜ?
さて、じゃー折角だしおしゃべりしようぜおしゃべり!」

メニューが来るまでの時間…いや、来てからでも同じ事か。目的は食事もだがおしゃべりでもあるのだから。