2015/06/26 のログ
神崎 聖 > 「まったく摩訶不思議です。」
ケーキをはむはむしながら。

「そういえば、自販機以外で
変わったことありました?」
とりあえず話題を変えよう。

矛海 遼 > 「変わったことは対して聞いて居ないが」

今、入った情報に比べれば古い情報しか持ち合わせていない。

「魔術師狩りが現れた、とか。鼠に襲われた、とか。あとは風紀委員に殉職者が出たことと元ロストサインが動き始めているという事くらいか」

シン・アルバート > 「……詳しくは知らないが、…歓楽街でなにかあった、という話は小耳に」
「……己れが自販機の目の前で絶望したりなんだりしてた時だったようだから、詳しくは…」

こちらも余り詳しくはない。
ただ、情勢が去年に比べたらやけに騒がしくなっている、というのは
なんとなく、把握している。

神崎 聖 > 「おーう…。」
元ロストサインが続々集まる。
これも何かの始まりか?

「ふむふむ…。」
端末を取り出し、調べてみると
そこには最新情報が。

「元ロストサインの黒衣の少女が現れるか…。」
いっておくが、私は風紀のデータをハッキングなんかはしない。
噂話をみて、取り捨てしてるだけだ。

矛海 遼 > 「………身一つで止められるほどの物でも無し、か……………」

この手の物は先に動ける側の方が有利だ。
どう考えても風紀側は後から動かざるを得ないからだ。

そう、言いつつもパフェを食べ進める手は緩まない。

シン・アルバート > 「先に動く、にも…その場に居合わせる事が結局一番早くなる、とは聞くが……」
「流石に、そんな運悪く、居合わせることなど…」
こんなこと言ってるが、この人はずーっと委員会の所属で迷った経緯があったりする……。

運ばれてきた定食を食べていく。和食系なのか、箸のみでなんとかなっている。

神崎 聖 > 「しかし…。黒衣の少女か…。」
あっちは私の素顔を知らないだろう。
私自身もロストサイン【だった】ものだ。

「公安も風紀も後手になりがちなのですよね。
ましてや生徒会は動けるわけ無いしね。」
ただし、よく動く奴がいっても説得力はない。

矛海 遼 > 「蛇の道は蛇、か………」

要は、落第街などに直接乗り込まねばならないのだろう。
其れを学生に行わせるにはリスクが高すぎるという物だ。

「…………何か悩んで進むわけも無し、だがな」

シン・アルバート > 「己れの場合は悩んでたら辿り着きそうだが……」
そんな事を言いながら、遠い目をする。

考え事をすると、だいぶ歩く道が適当になるようだ。


「しかし、その道に乗り込まねば、解決しない、道もある…と」
「学生であろうと、教師であろうと、同じことを考えるならば、出来る事を、それぞれでするのが正しい…」
「……と、己れは思うのだが…」

すっかり、敬語が抜けている。

神崎 聖 > 「ところで、先生は何年前に教師に?」
とりあえず聞いてみよう。
ロストサインが崩壊したのは
2年前だ。そこを起点にしてみよう。

「ちなみに私は3年かな?」
自分の学年をいっておく。
私はとあるマスターに勧誘されて
ロストサインに入った。
当然そのマスターは今は故人か?

矛海 遼 > 「どちらにせよ、何かを得るためには何かを失う覚悟を持っていて当然、
それくらいの気持ちで開ければいかんだろうよ。」

どちらにせよ、自身に出来る事と望むことをするだけだ。その障害が目の前に立ちふさがるならば全て斬る。
其れがこの男のやり方でもある。

「私が来たのは数か月前だ。ロストサインが存在した、それくらいの事しか知らんよ。」

そもそも外で大きな戦いを続けてきた以上、この学園の事を多く知っている訳では無い。

神崎 聖 > 「なるほど…。」
するとこの先生はそこまではしらない。

「あ、紅茶を取ってきますね。」
おかわりをしに一旦席を離れる。

シン・アルバート > 「ロストサインは……己れが入学した時に既に過去の存在だった、かな」
「入ってきたら『こんなものはもう未来永劫上回るものは出ないだろう』」
「とか、聞いていたような、気がする。」
……何をしたのか現状は積極的に聞きたくは無いが。
と、言いつつ、飲みかけのアイスティーをくるくるとかき混ぜる。

矛海 遼 > 「どうにも、この学園は『そう言った構図』をお望みらしい」

スプーンでクリームをよそいながらゆっくりと食べ進めて行きながら言葉を漏らす。
ある種の呆れも混ざっている。

シン・アルバート > 「……己れのような者でも「何処かで」必要とされている」
「と、考えれば外よりはだいぶまともかもしれないが……」
「あまり、喜ばしいことでは、なさそう、ですね」

定食の味噌汁をずずっと、飲む。

神崎 聖 > 「や、ただいま。」
紅茶をおかわりしてきたようだ。

「んー…。」
少し考え事をし始めた。

矛海 遼 > 「巻き込まれる、知らぬ間に動かされる者にとっては堪らんだろうな。」

遠まわしに管理されているという事にもなるのだから、と付け足す。

今この場で愚痴を言った所で深い意味は無いが、矛海はそう言う性格だった。

「………どうかしたのかね?」

戻ってきた少女の様子を見て言葉を溢す。

シン・アルバート > 「あ、己れは2年だ。……まさか短期間で「戻ってくる」とは夢にも思わなかったが…」
ロストサインなんて、普通の生徒なら都市伝説程度にしか思わないだろう。

「関わるならば、全力で、足掻く他ないとは思う。…己れとしては」

神崎 聖 > 「ん?」
声をかけられて。

「いや、ケーキを苺を残して後で食べるか
先に苺を食べるかで悩んでたのです。」
実にどうでもよかった!

矛海 遼 > 「生きるも地獄、死ぬも地獄か。やれやれ」

どうにも生きづらい世界である。
答えその物には賛同するが。

「まとめて食べる、と言う選択肢は無いのか?」

神崎 聖 > 「あ、ないです。」
即決だった。

そして、苺を先に食べることにした。
おいしい。少し酸っぱいが
ケーキのイチゴはそういうものだろう。
「まぁ、今できることを考えますか。」

シン・アルバート > 「逃げたくて、逃げたくても、「死にきれなかった」し……」
「「死にきれないなら」道を示してくれた者が言った世界を、信じるしか、ないから」
「……異能が、なかったら、普通に生きて、死ねたのだろうとは、己れは思う」
世界の生きづらさ、と言うのは知っている「つもり」である。
対抗できる力があるのなら、疎ましいものでも、力に変えるしか、無いのだろうか?



「……纏めて食べる女が居たら己れは引くが」
ケーキの上のいちごとケーキを纏めて食べるということは、
「大口開けて食べる」、そういうことではなかろうか?

矛海 遼 > 「ケーキを細かくしてから、苺を半分に切ってからまとめておけば問題あるまい。
……出来ることが、何処までやれるのかは其々の問題だが、手を貸せるときには貸そう」

教師という立場上、そう言った事をするのが仕事だ。
………それ以外にも理由はあるが、この場で出す話題では無い。

「今在る命を信じてみろ、とだけ。言っておこう。」

パフェはもう、2割まで減っている。

神崎 聖 > 「うーん。それもありましたか。」
それなら、纏めて食べられる。

「ちなみに私の今できる事は、
後輩に幹部になれとか言われてるのを
どうにかすることですねー。」
催促されているようだ。
ふらつき癖をどーにかしろって事だろう。

シン・アルバート > 「幹部になっても、……ぶらぶらしてそうだが」
…この手の人間は、どんな手を使ってもぶらぶらする。
彼はそう思っている。

「今、在る、命を……」
少し、考えこむ。
中途に残ったアイスティーの中で、氷がカラン、と崩れる。

矛海 遼 > 「そいつはお気の毒様」

まぁ、妥当と言えば妥当だろう………。
後輩の立場からすれば危なっかしすぎるのだから。
それでどうにかなるとは一切思ってはいないが。

「……今はわからずとも、後にわかることもある。
少なくとも君にはまだ、出来る事とやるべきことはあると自身で思っているのだろう?」

シン・アルバート > 「……ある、のだろう、とは。それが、まだ、「形として」分からない」

漠然とした可能性はあれど、見つかってないと具体性に欠ける。
具体的に何をやるべきか、火が付かない限り動きにくい。
……その火が、未だに付いていない。

神崎 聖 > 「落第街とかはまだわかりますよ。
危ないですしね。だけど…。
歓楽街や異邦人街ぐらいは許して欲しいですね。」
やっぱりうろつきたい。駄目だこいつ。

「たまに、あそこしかないのも無くてね。」
だからうろつく。

矛海 遼 > 「生憎、私は火を持っていないし、火を探してくることもできない」

だが

「………火を探す君の手伝いくらいは出来ると思う。」

あくまで自身本位としての事であるが、
今、目の前にいる少年に出せる答えはこれしかないと、そう思っている。

「………まぁ、うろつけるなりの理由は持ち合わせているのだろう。
強いて言うならば、あまり無茶はしないように、だ。」

言って聞くタイプでもないし、全く懲りないというのはわかる。

シン・アルバート > 「無茶を出来るから彷徨うのであって―という、説も?」
ここの人間のことだ。「どんなものを持っていても」可笑しくはない。
あまり使わなかったり、隠していたり、そもそもばれないようにしていたりすることも在るだろうし。

「……もし、それで、見つかるのであれば、」
「……己れは、もう一人、感謝する人が増えることになるかも、しれない、ですね」
少し、無茶な事を聞いたような、気もする。
特に尋ねた訳でもなかったけれど、そんな気が。
それでも、そういった答えを返せる、ということは目の前の教師は、そういったことをある程度知っている、と思えた。

矛海 遼 > 「あまり期待はするな、とだけ釘は刺しておく。
君自身の手で見つけ出せることが一番好ましいのだからな。」

やることはあくまで手を添えるだけ、下から支えることだ。
それで倒れそうならば手を掴んで上へ引っ張る。
所謂、縁の下の力任せで在ろうと思っている。
悩みを持った生徒が目の前にいる。理由はそれだけで十分だ。

神崎 聖 > 「うん、気を付けますよ?
入院なんてなったらスキャンダルどころじゃありませんですし。」
まったくだ。危なっかしい!

「そう言えば…。不良達の噂で
私が怖いって言いますがなにかしたっけ?」
笑顔で尋ねる。

矛海 遼 > 「少なくとも、何を考えているのかわからない顔が一番怖いと思うぞ?」

綺麗にまとまっているのにある意味で勿体無い。

シン・アルバート > 「噂になっているのなら―何か、したのでは?」
「何をしたのかも、何をしようとしているのかも、分からなそうな顔ではあるけれど……」
定食の残りを食べつつ、そう答える。



この先輩の「底」は見えにくかった。
というか、「見えてはいけない」気がしている。

神崎 聖 > 「そうですか?」
確かに整った容姿をしている。
白銀の髪にルビーのような深紅の瞳
雪のような透き通る白い肌。
豊満な胸。完璧なのに…。

その笑顔が逆に怖い。
太陽のような笑顔が
「んー…。かつあげを止めたときに少しやり過ぎたかな?」

矛海 遼 > 「なに、理屈が通っていれば問題は無かろうさ。」

割と無責任な教師である。
また、パフェはもう空になっており、器だけが残されている。

「…………悪くない味だった」

シン・アルバート > 「理屈が、通っていれば、な……」

かつあげを止める手段に何を使ったのか。
知りたくはなかった。

「……その量を…完食、できるんですね」
あれ、パフェは結構大きかった気がするんだが…。

矛海 遼 > 「ふむ、これでも腹八分なのだが」

何を言っているんだこの人は

「割と勧められるな。うむ、今度宣伝しておくとしよう。」

間違いなく人を選ぶ品物である

神崎 聖 > 「よく食べましたね…。」
しみじみ。


「んー…。次やったらその首跳ねるよ?とか
指を切り落とすよ?は不味かったかな?」
本人はカマかけのつもりだが、笑顔のせいで
マジでやるつもりにみえる。

矛海 遼 > 「笑顔とは本来、威嚇や威圧に使われる物だ。
連中は本能的に悟ったのだろう」

実際にやるかどうかは別として、だが。

シン・アルバート > 「……それを差し置いても…『出来ると思う』」
いや、他意は無いんだが、本当に出来そうだ。この人。

「……チョコパフェで己れは頭痛起こしたりするから、己れは駄目だな…」
飲み物がないとチョコパフェは少量でも頭痛を起こしたりするらしい。

矛海 遼 > 「まぁ、やったかやらなかったかよりは、出来るか出来ないかで言ったら間違いなく出来るだろうからな。」

勘ではあるが、これは正しいと思う。
そう感じるくらいの物は感じ取っていた。

神崎 聖 > 「うーん…。胡散臭くみえますかねかぇ?」
笑顔はとても可愛らしいのに。

「しかし、そのパフェさすがに
食べきれませんね。私には。」
普通ならそのはず。

矛海 遼 > 「割とどうにかなる、が。糖分を考えれば勧められんな」

実際カロリー問題は凄まじい物だ。

「少なくとも、今の体系を崩す要因にはなりえるからな?」

シン・アルバート > 「ニコニコと笑顔で」
「肩書の割に徘徊癖があって」
「なにか威圧感を感じる」

「と、言うだけで十分胡散臭いとは」
思った。


「……じゃあ先生のその糖分は何処に消えるのですか」
不思議すぎて、ならない。

矛海 遼 > 「運動と頭脳労働、それだけで問題無く糖分は消費できる。
一応、家庭科と体育の教師なのでな」

明らかに特殊な構造じゃ無ければ無理である。

「その手の物に、『胡散臭い』は褒め言葉だぞ?」

神崎 聖 > 「うーん…。」
鏡を取り出し、少し考える。

これならどうだろう?
「えーっとこれなら?」
どこぞの聖女のような笑顔。
眩しい。

シン・アルバート > 「いや、頭脳労働と運動だけだと……どれほど『燃費が悪いのか』疑いたくなるのだが、己れは…!?」
明らかに目の前の教師の代謝は特殊なのだろう、と感じている。
異能でカロリーを代価にするものも、聞くが、そこまでは知りたくない。

「……褒めて何を出してもらおう、って気は全く無いのだが……」
「……何か出されても碌な事にならなさそうだと。」
聖女のような笑顔を見てもそう言う。

事前情報という奴はいくら後出しで盛られても
凶悪なものを中和するにはもうちょっと工夫が必要なのだ。

矛海 遼 > 「良いんじゃないのか?数年若ければ手を出したかもしれんな?あくまで私の意見だが」

なお、無表情での発言である故全く感情が篭っているように見えない。

「デスクワークもあるのでな。まぁ、糖分は裏切らないとでも言っておくとしよう」

神崎 聖 > 「うーん…。これで行きますかー。」
聖女のような笑顔でいくつもりだ。

確かにその容姿にお似合いだが、
不良どもに怖がられてるせいで
粛清の聖女にしか見えない。

矛海 遼 > 「やめておけ」

器を店員に回収してもらいながら、淡々と答える

「その笑顔は『本当に必要な時』まで取っておくことだ」

シン・アルバート > ………笑顔の種類が変わっても、あんまりイメージは変わらない気がする。

「…振り撒く相手を間違えないように、してくれ」

生徒会には粛清の聖女が居る。
そんな噂が生えそうにも感じる笑顔で、辛かった。
逆に。

神崎 聖 > 「んーじゃあやめますかー。」
太陽のような笑顔になる。

「そろそろ、私は行きますね?」
そう言って会計を済ませる。
そして何気に二人の分まで支払う。

「では、また会う日まで。」
奢った聖女のような笑顔の人は
帰っていった。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から神崎 聖さんが去りました。
矛海 遼 > 「……………」

無言で、去ってゆくマイペースな少女の後姿を見つめて、一言

「また会おう。借りを返す時にな」

恩には恩。それは忘れない主義だ。
それが生徒であってもだ。

シン・アルバート > 「あ、え、えーと!?」
会計を持ってかれて流石に慌てる。
「……ま、また…どこか、で?」



「………敵として、会いたくは、なさそうな、笑顔だった」
そんな感想を漏らす。思わず。
これは借りなのだろうか。だとしたら何時請求されるのだろう。

矛海 遼 > 「ふむ………まぁ、敵として会おうとしなければ問題無かろうよ」

立ち上がり、そちらの肩に軽く手を乗せて

「何かあれば、連絡すると良い。話し相手になってくれた礼だ」

一言呟きながら、少女に続く様に外へ向かってゆく。
よく見ると、テーブルには連絡先が乗せられたメモ用紙が置いてある

シン・アルバート > 「……では、また。…授業以外ではなるべく平和な時に、お願いします」

次あった場所が戦場とか、笑えないから、な…。

残されたメモ用紙を手に取る、が……そういえばちゃんと名乗ってなかったような?
と、今更気づいた。

矛海 遼 > アロハシャツを靡かせ、後向きで手を振りながらその場をゆっくりと歩き去ってゆく。

よく見れば、メモ用紙に名前も記述されているかもしれない。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から矛海 遼さんが去りました。
シン・アルバート > 「……もう少し、考えてみようか」
手にした連絡先を使うのはなるべく、先にしたいな、とか思いながら。

すっかり人が減ったファミレスから、後を追う様に去っていった。
疲れも、悪い疲れは抜けていって、暫くはあの珍妙な自販機のことも忘れられそうだった。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」からシン・アルバートさんが去りました。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に枢木 柩さんが現れました。
枢木 柩 > ご飯である。狐だってファミレスに来てもいいではないか。にんげんだもの。

「一日一人、知り合いが増えている、重畳重畳。」

無表情ながらもそんなことをつぶやき、うどんを注文する。かけうどんである。

「そういえば人間は狐が油揚げが好きだと思っているんだよな…。」

油揚げ以外も普通に好きだし私はどっちかというとかまぼこのほうがすきだ。

枢木 柩 > この時間帯でも学生街だからか人はそれなりに多い。

人間観察が嫌いではない彼女にとって、彼らを眺める行為はそれなりに楽しめる暇つぶしとなっていた。(ついでに少しだけ耳が良いために近くの会話も聞き取ることが出来た。)

「・・・」

うどんをすすりながら耳を傾ける。多くは他愛のない話で、中には学生らしい話題もちらほらと伺えた。

枢木 柩 > どうやら『やばい』『わかる』『それな』は万能語のようだ。
枢木 柩 > 「・・・このうどん、やばい。」「わかるー。」「それな。」

ひとりごとを呟きながら箸を動かす。

「…いや、どう考えてもなんかこう…変だろ。やばいでしょう。」

「…これが、『やばい』…!」

新たな発見にわなわなと震える。いつの間にか周りの席からは人が消えていた。



――周囲の目に映る彼女の姿は、狐耳ということを差し引いても、たしかに『ヤバかっ』た。

枢木 柩 > 「ごちそうさまでした。」

水を飲みながら何を考えるでもなくぼんやりと。窓の外を眺める。

枢木 柩 > 「…ううむ、学生とは案外暇よな。授業は面白いけれど。夜とか何をすればいいんだ?」

趣味を見つけたほうがいいのではないか、と真剣に悩む。

枢木 柩 > 「遊び。…趣味…ううん」

机に突っ伏して考える。耳と尻尾が揺れる。

「…あの、なんか、光る板みたいな…ピコピコしたやつがほしい。」

学生は皆持っている。形は違えど機能は同じようだ。電話機らしいということは知っているが、彼らの使い方はそれだけではないように見えた。

枢木 柩 > 「こう、すいすいと…なんだったか…辞書に載ってなかったし、わからない…。」

突っ伏したまま、人差し指でくるくると宙に円を描く。

枢木 柩 > 「…帰るか。」

考えても仕方ない。と思考を打ち切って、会計を済ませ店を出た。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から枢木 柩さんが去りました。