2015/07/07 のログ
■焔誼玖杜 >
「……うん、そうですよね。
まだまだ挽回できるチャンスはありますよね」
【と、東雲の言葉に神妙な様子で頷いてみせる。
なんて言っているが、実はこの学園での進級には心配ないだけの単位を見込めている玖杜である。
本来の中等教育がおろそかになっているだけ、なのだ】
「美味しいですよ。
あ、よかったらすこし食べてみますか?」
【と、色々と無自覚に勧めてみた】
■東雲七生 > 幾らでも挽回できるって!
俺なんてもう既に『来年入学からやり直すか?』とか言われてんだからさー。
冗談キッツいよな、入学式とかあるわけでもないのにさ。
(ただの開き直り、居直りの類だったようだ。
ペペロンチーノを勧められれば、子供の様な顔を輝かせる。)
え、マジ!?良いの?……んじゃあ遠慮なく一口。
ああ、そーだ。カルボナーラも食う?ちょっと冷めてるかもしんねーけどさ!ほら!
(そう言って自分と焔誼の皿をトレードする。)
■焔誼玖杜 >
「……えっ」
【それはもう、色々挽回できる段階を超えているのではないだろうか。
内心で少年が無事進学できるよう祈りをあげつつ、カルボナーラの皿を受け取る】
「じゃあ、折角なので一口いただきますね」
【新しいフォークを一つ取り出して、クリームがたっぷりと絡められたパスタを巻き取る。
一口食べてみれば、とろりとしたクリームソースの風味が口内に広がり、僅かに嗅覚を刺激する胡椒の香りがアクセントとなり、味に深みを与えている。
なるほど、普段はパスタと言えば和風のものかペペロンチーノだったけれど、カルボナーラも良いかもしれないと思った】
「……美味しいですね、私も今度頼んでみたくなりました」
【その一口をたっぷり堪能すると、ありがとうございます、と言いながら皿を返そうとする】
■東雲七生 > いやいやいや、流石に冗談だと思うぜ?
これ以上赤点取ったら知らないよ、的なそういう脅しだと思うんだ!……たぶん。
(言ってて少しだけ自信が無かった。
誤魔化す様にペペロンチーノを巻き取り、口へと運ぶ。
なるほど確かにこれは美味い、と思わず口に出してしまい、慌てて口元を手で隠した。)
んむんむ……はー、ホントだ美味いな。
サンキュー焔誼、なんか得した気分だぜ。
(満面の笑みで再び皿を交換する。
残ったカルボナーラはそう多くも無く、少し冷めて溶けていたチーズが固まりだしていた。
早く食べねば。)
あー、そういやさ。焔誼。 こないだ落第街でお前に似た「焔誼」って名乗る女子に会ったんだけど。
■焔誼玖杜 >
「そ、そうですよね。
そんなことにならないよう、応援してますから……!」
【自分が何時までこちらにいられるかはわからないが……来年度までいられるのなら、一緒に進級したかった】
「いえ、それは私もです。
友達と一緒だと、こうやって交換も出来るのがお得ですよね」
【そう。東雲の様子に笑顔を浮かべていたが……】
「えっ、また?」
【と、似た人物の話を聞くと、思わず零す。
先日別の友人にも同じことを言われたばかりだったのだ】
■東雲七生 > サンキュー。
まあ、なるようになるっしょ。まあまだ1年の三分の一が過ぎただけだし。
三学期の期末に巻き返せばいいんだ。
(挽回の余地はある、と真顔で頷く。
なお、二学期は既に諦めムードである。仕方ないね。)
また?
……なるほど、同じような報告を受けてたんだな。
一応名前も聞いたぜ、確か迦具楽って言ってたな。お前のこと“お姉ちゃん”とか“お母さん”とかって言ってたけど。
正直、ありゃどう見ても人間じゃなかったぞ?
(パスタを口に入れながら向かいの少女を見つめる。
話せるのなら聞いておきたいが、話せない様なら別に詮索をする気は無い、と付け足した。)
■焔誼玖杜 > 「……確かに余地はありますけど、余裕はないですね」
【なんて残酷なツッコミを入れつつ、苦笑を浮かべた】
「お姉ちゃん、お母さん……?」
【一体どういうことだろう。
昨日はそういうよく似た人もいるだろう、と気にしなかったが……それは完全に他人だと思っていたからだ。
自分を指してそう言うという事は、偶然似ているわけじゃない。
とはいえ、玖杜は一人っ子であり、もちろん出産の経験などあるはずもない。
――そして人間じゃないとすれば】
「心当たりは、あります。
……東雲さんは襲われませんでしたか?」
【まさか、とは思う。
けれど自分と関係があり人間じゃなく、落第街で会ったというのなら――あの怪異以外にありえなかった】
■東雲七生 > まあ、そこはほら。
色々と協力を募ったりしてどうにかやってみるさ。
一応俺も勉強教わったりしてるからさ!
(やればできる、はず、たぶん。
心許無い言葉を並べながらも、諦めている気配はなかった。)
ああ、確かにそう言ってたぜ。
別に襲われるって事は無かったけどなー、もっと他にヤバいのとか居たからかもしんねえけど。
話せる範囲で良いけど、あいつは一体何だったんだ?
(友人の身の回りで何が起こっているのか。
何か出来る事があるとも思えないが、知らないでいるのはどうも気分が悪かった。)
■焔誼玖杜 > 「そうですか、よかった」
【襲われなかったと聞けば、明らかに安堵の息を吐いて】
「……えっと、私も何かとまでは。
ただ、以前討伐されたはずの、人を襲う怪異で間違いないです」
【言いながら携帯を取り出し、あるサイトを表示する。
そこには黒い影について取り上げられたニュースサイトが表示されている】
「私も、自分に関係があるらしい、事はわかるんですけど……まだ詳しいことは」
【まさか東雲の前で『彼』を問い詰めるわけにも行かない。
今知っていて話せることは、たったソレだけだ】
■東雲七生 > いやまあ、良かった……っちゃあ良かったの、かな。うん。
(珍しく歯切れ悪く応え、残ったパスタを口に突っ込みながら焔誼の携帯を見る。
多少噂になった事件の記事に目を通してから、咀嚼していたパスタを飲み込んで)
なるほど、焔誼にもわかんねーか。
それじゃあしょうがないな……まあ、何か見るからに物騒な奴だったし、十分気を付けろよ?
(色々気になる事はあったものの、これ以上の詮索は野暮だろう。
そもそもそこまでして知っても逆に居心地が悪くなる、そう思いながらお冷のグラスを手に取り、一気に呷った。)
■焔誼玖杜 >
「うん、たぶん私じゃどうにも出来ないから……近づかないつもりではいます」
【気をつけろといわれれば素直に頷いた。
言葉通り、例え新しいことが判っても近づくつもりはない。
放って置けることではないけれど、関係が有るならなおさら、事態を悪化させる可能性もありえるのだ】
「東雲さんも、あまり落第街には近づかないようにしてください。
その『迦具楽』以外にも、危険が多いですから」
【私も以前襲われましたし、と付け加え。
冷めてしまったペペロンチーノの最後の一口を食べる】
■東雲七生 > 近づかないのが一番だろうなあ。
俺も、………まあ、考えとく!
(東雲自身も危うい目に遭ったりはしたのだが。
それでも、自分の身が危険だとしても、捨て置けない事情というものはある。
あの晩それを目にしてしまった。
別に誰かの為に、という大層な理由ではなく、単に放っておくと寝覚めが悪い。それだけのことだった。)
んじゃ、俺はそろそろ行くとすっかね。
この後神薙の買い物に付き合う約束してんだわ。何の買物かまでは聞いてねえんだけどさ。
(へらり、軽い笑みを浮かべて自分の伝票を手に取る。
それを軽く振りながら席を立ち、デイパックを背負い直した。)
■焔誼玖杜 >
「……お互い、気をつけましょうね」
【なんていいながら、きっと自分も少年もまた、あそこへ踏み込んだろうという予感はあった。
けどだからこそというように、言葉にする】
「あ、結弦さんと待ち合わせてたんですね。
すみません、付き合わせてしまって。
……ありがとうございました」
【結弦さんによろしく伝えてください。
そう言って、立ち上がる東雲に笑いかけ、去っていくならそのまま見送るだろう】
■東雲七生 > んまあ、大した怪我とかしないようにな。
あと風紀や公安に今まで以上に気を付けないと……次、落第街で何か巻き込まれても自業自得だ、って言われちゃったんだよなあ……。
(ぶつぶつ、その時の様子を思い出してか口をとがらせて不満を溢す。
しかしすぐに普段通りの、明るすぎるくらいの笑みを浮かべると)
んじゃ、またな焔誼!
神薙にもちゃんと伝えとく……つーか、同じ寮住まいならお前の方が顔合せる確率高いじゃねーか!
(と、笑いながらレジへと去って行った。)
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から東雲七生さんが去りました。
■焔誼玖杜 >
【去っていく少年を見送り、やはり冷めたココアを一口。
ため息を吐きながら僅か集中し、ココアを温めなおす。
火気の扱いを覚えてから、こういう行為が楽になったのは、本当に助かるところだ】
「……そういえば、女子寮の人とあまり会わないなあ」
【確かに玖杜は寮住まいなのだが、ほとんどが自室のみで完結してしまっている。
体質ゆえの配慮を受けてなのだが、そのために本来の寮における集団生活を学ぶ意図がまったくどこかにいってしまっていた。
そのために、寮住まいの友人と会うことも、頻度としては随分低い】
■焔誼玖杜 >
【もう少し意識したほうがいいんだろうか。
とはいえ、どうしたら良いのかと考えると、いい案も思い浮かばない。
友人たちともっと話をしたいのは山々なのだけど。
――まあ、今はソレよりも】
「……それで、どういう事なのか話してもらえる?」
『う、むう』
【自分の内へ語りかける。
いや、語りかけるというよりも問い詰めるような口調ではあったが】
■焔誼玖杜 >
【気まずそうに呻く声だけ聞こえるが、答えは返ってこない。
話しづらいんだろうことは予想できている。
だから答えが返ってくるまで勉強をすることにした】
「……ドリンクバーに変えてもらおう」
【ココア一杯じゃ到底終わらないと思い、店員を呼び出してそのうまを告げる。
そしてノートを広げると、以前教えてもらったように、要点を絞ってまとめて行く】
『……アレは、我から分かれた一部。
お前を姉や母と呼んだのは、分かれる際にお前の魂が多分に混ざったからだろうな』
「やっぱり。
あの時先輩に話してたのは、その事だったんだ」
『うむ……あの娘を通じて対応させられるのならと思ったんだがな。
よもや、人の真似事まで出来るようになるとは』
【それは恐らく、成長しているという事。
玖杜が遭遇したときに比べ、無差別に襲うようなことはなくなっているようだが……それが良い事かといえば、そうとは限らない】
■焔誼玖杜 >
【飛び出して、落第街の路地裏に向かって。
そうして自分で解決したいという気持ちは強い。
なにせ、自分が原因になっているのだ。そのせいで、被害が間違いなく出ている。
それが今後も増えるとなれば、じっとなんてしていられない……けれど】
「……私に、何か出来る?」
『難しいだろうな。
我らの力では、アレの糧になることはあれど障害にはなるまい。
それに、アレが自我をもち、人を真似るほどの力をえたとなれば……我らとはもう別物だ。
だが、別物であるのに魂の元は同じ。
となれば、どんな影響が出るかもわからん。
お前があの小僧に言った通り、気配を意識し、近づかないようにすべきだろう。
そうすれば、アレから近づいてくることもあるまい』
【不都合があるのは玖杜も『迦具楽』も変わらない。
となれば、向こうから接触してくることはありえないだろう。
そして出来ることがないとなれば……玖杜からも近づく意味はない。
……意味はなくとも、理由だけはあるのだが】
■焔誼玖杜 >
「……もどかしいね」
【ノートに数式を書き込みながら、ぽつりと零した。
出来ることは何もない。
せいぜいこうして、試験勉強にせいを出すくらいだろう。
気がつけば、店内の席は満席になりつつある。
もうじき夕食時にもなる。日々見られる、何時もの光景だった】
■焔誼玖杜 >
「……ふう」
【しばらく試験勉強に集中し、気づけば随分と時間が経っていた。
そろそろ帰らなければ睡眠時間を削ることになるだろう。
試験で大事なのは、ソレまでの準備と十分な睡眠と食事である。
勉強も大切だが、それを発揮するにはコンディションを整えなければならないのだ。
自分の伝票を手に取り、席を立つ。
帰ったらゆっくりと寝よう。
考えることこそ多いけれど、まずは出来ることとやるべきことをやって……後は全部、それからだ】
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から焔誼玖杜さんが去りました。