2016/10/23 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に鞍吹 朔さんが現れました。
■鞍吹 朔 > 「………………。」
待ち人をする少女。
その目には軽いクマが浮かび、寝不足をいやがおうにも思わせる。
そしてその手には、フライドポテト。それに、大量のタバスコをかけながら食べている。
右目の眼帯は今日も白く、清潔にしていることが伺える。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に雨宮 雫さんが現れました。
■雨宮 雫 > ドアを割と控え目に開いて、そーっと中へと入り込む少年A。
それでも、近くに居たお陰で気づいた店員を適当にあしらい、席を見回す。
人待ちというか、待たせてしまっている人が居るハズなのだが……
……居るよね?
「久々に来たけど、相変わらずの人入りかな、かな……っと。」
■鞍吹 朔 > 「………あ。」
ちらりとその姿を見つければ、軽く手を挙げる。
控えめながらここに居るアピールだ。無表情で。
赤く染まったポテトがなんだか異様な雰囲気を醸し出している。
■雨宮 雫 > こちらに向かって手を挙げてくれた相手を見つけられた。
少し大きめに手を挙げ返す。
横に居た店員にあの席に行くから、と告げて朔に向かって歩いて行く。
あの赤いのはなんだろう、新メニューでも食べているのだろうか。
であれば朔も食への興味を更に増してでもくれたのだろうか?
だったら嬉しいところもあり……
まぁ、そんなことを考えながらテーブルについた。
「やはー、朔ちゃん。やっと島に戻ってきたのだね、だね。
前、す、座るよー?」
■鞍吹 朔 > 「…お久しぶり、です。」
ぺこ、と頭を下げる。
…少々バツが悪そう、というか、なんだか申し訳無さそうな雰囲気だ。
ポテトを食べる手も止まっている。
「お疲れ様です。島外に出てらっしゃったんですね…?」
■雨宮 雫 > 「うん、お久しぶりーかな、かな。
ちょっと実家じゃないけど、本家の方で葬式があってオマエも顔出せやって言われちゃって……」
椅子を引いてテーブルにつきながら、笑って応じる顔には少し疲労の陰が見える。
自分の水の置かれたテーブルで朔が食べていたものを見れば
「朔ちゃん、これポテト?
赤すぎる気がするのだけども、辛いものばっかり食べると体に悪いかな、かな。
…………でもなくて、どうしたのかな、その顔は?」
唐突に島から消えた自分こそバツが悪いのであって、朔になにか悪いところはないはずなのだが。
■鞍吹 朔 > 「そうでしたか……お疲れ様です。
…親戚付き合い、というものでしょうか。私には…あまり、実感がありませんが。」
疲労の気配をちらりと見れば、少し眉を顰める。心配している
……のだろうか?
「………。
悪化、してます。例の、白い夢が。見る頻度も増えてきて……
……最近なんです。雫さんが帰って来る、直前くらいで。」
無表情さを少しだけ崩し、不安そうに視線を落とす。
そして、こんなことを口にした。
「……目以外の、五感も。少しずつ、鈍くなってるみたいで。
味も、辛味の刺激以外は…薄くなってるんです。」
■雨宮 雫 > 「本家というか、全体的にだけどウチは身内の付き合いに細かいくてね。
長生きな人らだから一回顔を合わせると長くてかな、かな……ん。」
割とよく回る舌だという自覚があるのだが、少しその回転が止まって黙った。
片手の指を顎にやって、少し目を細めて改めて朔の顔を見る。
しっかり30秒ほど黙った後。
「検査しなきゃとは思ってたのだけども、進行早いかな、かな。
ボクが帰ってくる直前は……偶然?うん、何か心境の変化とかったのかな、かな。
五感の鈍化とか凄く良くないかな、かな。
白い夢の件、遅くなったけどちゃんと調べようだね、だね。」
自分の帰島とタイミングが合ったのは偶然、か?
■鞍吹 朔 > 「大変そう、ですね……。
長生きともなると、顔を覚えるのも大変そうで……」
そこで、世間話は止まった。
真剣な眼差しを向けられ、こちらも真剣な面持ちになる。
その目は、前よりもさらに白く濁り始めている。
「……わからない、です。…雫さんが帰ってくるのは、すこし…楽しみでした、けど。
…そう、ですね。よろしくお願いします。……何を調べれば良いのか、いま一つわかりませんが…。」
ぺこり、と改めて会釈をした。
その場においてあったポテトの皿を脇にどける。少なくとも、雫にとっては辛いばかりで食えたものではないだろう。
■雨宮 雫 > 「島に居るの位なら紹介してもいいんだけどね。
教師とか…… まぁ、後にしようかな、かな。」
場を和ませるために続けようとしてみたが、そんな空気でも無かった。
パっと見て分かる分かる目の濁りは、白色とくれば無関係ではないのだろうとは思う。
以前、呪いを解いた時に倒れた際も白いモノを見たから、夢とも関連があるのだろう。
「そっか、ボク帰ってくるの楽しみにしてくれてたんだね。
ありがとう、嬉しいかな、かな。
朔ちゃんまぁちょっと手を出して欲しいかな、かな。
あと朔ちゃん、魔術とか魔力とかの素養の有無とか調べたことあるかな、かな。」
楽しみだったと聞けば、まぁ、嬉しそうに顔を緩めるが、内心に罪悪感の芽が出る。
テーブルに乗せた自分の右手。
掌に朔の手を乗せてくれ、と促す。
■鞍吹 朔 > 「雫さん以外にも沢山いらっしゃるんでしょうか……
……そうですね。」
そっとその手に手を重ねる。
少し肌は荒れているが、少女特有の柔らかさとしなやかさを併せ持った、綺麗な手だ。
「……魔力…いえ、入学当初に一度やった程度です。
その時は、特に…強くも弱くもない魔力だ、と。特に適正のある魔術属性もないらしいです。
…『掃除』の時は、身体強化をしてるんですけど。」
その手には…相変わらず、じわじわと白い魔力が漏れ出ているように見える。
気のせいでなければ……その魔力は、肌を通して少しずつ雫にも流れ込んでいる…ような、気がする。
■雨宮 雫 > 「何かに秀でた系譜とか素養とかって結果は無かったのだね、だね。
じゃあ後天的なモノかな、ん……ちょっとだけ、診てみるから……」
重ねられた手を優しく握り、左手を更に重ねて両手で挟む。
このままでも肌に感じる魔力を確かめるように左手が何度か撫でる……
「そのまま、何もしなくていいからじっとしててかな、かな。」
瞳の色が薄く碧色に染まる。
こんな場所で全力で異能を使う気はないが、朔の体は軽く診ておきたい。
脈と肌の荒れから健康状態を診ることもできるだろう。
魔力の流れがソコにあると感じれるなら視覚化もできるだろう。
意図的に流しているわけではないなら、コレは異常だ。
人体には気の流れる経路があるが、どこかおかしい場所はないか?を簡単にだが異能の目で追いかける。
■鞍吹 朔 > 「そうですね。……父も母も、そのような体質だったとは聞いていませんし。
…お願いします。」
そっと目を閉じる。
むやみに視線を合わせたりして、気を散らさせてはまずいだろう。
「はい。………………。」
魔力の流れは、一部に集中していた。
それは、脳。
医学に詳しければ、感情を司る部位…前頭葉を覆う・あるいはそれに食い込むような形で流れ出している事がわかる。
気の流れは、さほどおかしい所はない。体は、健康体そのものだ。……体は。
脳から流れた魔力は、そのまま経絡へと乗って、一部の気の流れを阻害しているようだ。
これが五感の衰弱の理由だろう。
■雨宮 雫 > 自分は、人体解剖のプロだという自覚がある。
島に来てからも来る前も含めて、老若男女を須らく生者も死者もバラバラにしてきた経験がある。
生かしながら脳を開いて腑分けしたことだってある。
よって、朔の頭の、脳のドコから魔力が溢れてきているのかは判断がついた。
「ぅ…………朔ちゃん、実は、心の中で色々思ったり考えたりしちゃう子かな、かな。」
同時に、簡単にどうにかできなさそうというのも、判断できた。
五感の方は対処療法で気を整えれば改善は見込めそうではあるが……というのが救いか。
「白いの、はー……」
あとは、この白い魔力の性質だが……
ここでコレ以上、異能の眼の効果を上げる気はないから、表面を診るだけに留めた。
佐伯を攫って強化させた異能だから、全力稼働は外では見せられない。
■鞍吹 朔 > 「………。前までは、そんなことはなかったんですけど。
今もないですけど。……あの魔王と交戦した時……」
目を閉じながら答える。
「『感情が爆発した』ような…気が、します。
よく分かりません、あんな事は初めてでしたから……すみません。
それ以来は、逆に感情が抑制されてるというか……何も感じなくなってる気がします。」
白い魔力は、朔の体表へ染み出すように霧散している。
この性質のお陰で、ある程度は病状が遅れているらしい。一切排出されないようなら、逆に危なかった。
白い魔力の性質は、すぐに分かった。本気で見ずとも分かるほどに、それは異様なものだった。
『虚無』であり、『マイナス』である。
周囲の魔力、気、エネルギー。そういった物とは真逆に、それらを吸収して打ち消し合う。
あらゆる形無き物を飲み込んで消し去る、異常な魔力だった。
■雨宮 雫 > 「ほんっとロクなことにならないな、魔王だの悪魔だのはコレだから……タチ悪くて面倒クサイとか、最低。
朔ちゃんに何してくれてるのかな、かな。
あぁ、朔ちゃんが謝ることは1ナノグラムもないのだね、だね。
あれは被害者なのだし……落とし前つけたいけど、悪魔は割りと準備が要るからね。」
朔の謝罪に首をハッキリ横に振るし、言葉でも否定する。
あの一件に朔に非は一切無い、運が悪かっただけだ。
コレを魔術か異能か?と言われれば、異能なんだろう、きっと。
自覚のないまま制御されずに垂れ流される魔術の一種なのかもしれないが、もうそうなると、どっちでも一緒ではなかろうか。
本人に害にしかなってないという点には変わりがない。
「白い夢は……その、無気力とか無感情の現れなのかな。
朔ちゃんがこんな目に合う必要はないのにね?」
自分に会う、会えることで感情が動いたのならソレは嬉しいコトだが。
逆にそれが白い魔力に反応してしまったのかもしれないのなら、複雑なところだ。
■鞍吹 朔 > 「……すみません。相手の力量を見極めていれば良かったんですけど。
…でも、心配して頂けるのは……いえ、すみません。不謹慎でした。」
そっと目を開け、眼帯を軽くずらす。
……右目は、すっかり濁りきっている。おそらく、もうまともな視力も残っていないだろう。
仮に白い魔力の影響で気が阻害されているせいであるなら、阻害されている気を正常に戻せば回復するかもしれないが。
「……でしょうか。…雫さん、私の異常は…どんな物なのでしょうか。
…夢が、だんだん鮮明になってくるんです。
私の触れた物が白くなって、消えていく夢。灰みたいに、崩れていくんです。
…それと、似たものなのでしょうか?」
珍しく、不安げに問いを投げかける。
本当に不安なのもあるが…雫という存在自体に、ある程度心を許しているせいもあるのだろう。
当の本人は気付くよしもないが。
■雨宮 雫 > 「落とし前つけるのなら、ボクも手伝うから。
どうにかして磔にして解剖して、地獄に帰りたくなる拷問してやろう。」
と、過激なことを言ってみるのは、コレで朔の感情が動くかどうかを診るためなのだが。
濁った右目はどうにかしてやりたい、今直ぐにでも。
ファミレスでなければ実施していたところだ。
「うーん。まぁ、簡単に説明すると。
朔ちゃんきっと、呪われた時に異能か魔術に目覚めたっぽいのだね。
それが上手く使えてないから……自分に障害が起きちゃてるように観えるかな。
朔ちゃんから出てる魔力がね?
マイナス面に振れたものだから、あぁ、マイナス面自体は悪いものじゃあないけど、それのせいで白さに、消えていったり、っていう形で見えてるだと思うかな。
纏めると、魔力を制御とかどうにかできれば朔ちゃんは治せると思うかな、かな。」
不安げなのを和らげるために、あえて最後に安心させるような言葉を付け足してみた。
実際、魔力をどうにかすれば解消はしそうな気はする、のだが。
■鞍吹 朔 > 「……そう、ですね。頑張ります。
…雫さんがそう言ってくださると、心強いです。一人では、何もできませんでしたから。」
表情は変わらないが、少しだけその白い魔力が揺らめいた。
表面が膨らむほどなみなみと注がれたコップに、水を一滴垂らしたような…そんな感覚だった。
「……そう、だったんですか。
感情の抑制も、それのせいなのでしょうか。」
少し目を伏せて、考え込む。
「……そうですか。分かりました。
なんとかして、それを制御する術を見つければ良いんですね。
…とは、いえ…それをどうやって見つけましょうか。感情を揺らしてみる、とかですか…?」
なにせ、今まで感情の激しい揺れ動きとは無縁で生きてきた朔である。
感情が異能のトリガーであったとして、それを制御する手段を探すのは自信がない。
■雨宮 雫 > 「なんか仕入れておくからね、うん……
うん、感情もマイナス方向に揺れるとゼロになっていくんじゃないかな、かな。
だから抑制っていうか、余り動かなくなって行ってる可能性はあると考えられるのだね、だね。
今もちょっと揺れたような……?」
強めな言葉で揺らしてみたが、若干の、ほんの少しだけの効果は見られたと思われる。
自分の目の碧色を消して、細く長い息を吐く。
そして、安心させるように明るい声を出す。
「制御はちょっと、一緒に考えてみようかな、かな。
魔力の制御とか結構難物ではあるしね、ソコは一人で悩まなくても、この島には資料もいっぱいあるしね。
それと同時に体の不調も治さないとね?
体の具合が悪いと心にも良くないから、ボクが治してあげるからね。」
まだ、握ったままだった朔の手の甲を優しく撫でる。
流れてくる白い魔力を払って、自分の体温が伝わるように、と。
■鞍吹 朔 > 「その時は、よろしくお願いします。
……そうですか。…少し、安心しました。」
また、ゆらゆらと軽く揺れる。
「…感情が無くなったら…怖い、ですから。」
…感情を抑えていることと、感情が無くなることは違う。
朔にとって感情は、押し殺しているものであると同時に、自らの位置を把握するための大事な楔だ。
決して、不要なものではない。これを捨ててしまえば、きっと自分はただの機械になってしまう。
「…………。」
じわりと、優しい体温が伝わる。
ひやりと冷たい手に、体温が戻ってくるような感覚がある。
「……雫さん、ありがとうございます。
…………………。」
ぎゅ、とその小さな手を握り返す。
やさしい手だ。血生臭くとも、嘘に塗り固められていたとしても……今は、その温度さえ真実であればいい。
そう思った。
「……………。」
少しだけ経って、白い魔力が軽く、ボッ、と揺れた。
そして、握っていた手を引っ込める。
■雨宮 雫 > 「朔ちゃんが安心するなら、ボクも嬉しいかな、かな。
……
そうだね、感情が無くなったら辛いとも思えないものね、だから、ボクはそーはさせないかな、かな。」
雫としても、朔をこの件で妙なオチにする気はないのである。
組織の上司からは 攫えそうな異能者居たら持ってこい と言われているが……
朔はその辺に居るような消費物ではないのである。
「ボクは朔ちゃんに優しくするって決めてるからね。
お礼はもっと後まで取っておこうかな、かな。」
にへらと笑ってみせる、これも、安心させるため。
手を握り返されて、引かれていっても笑って……ここはファミレスだった。
診察もカウンセリングもどきの発言も、この程度がいいであろう。
「朔ちゃん、この後時間あるかな、かな?」
■鞍吹 朔 > 「……。はい。
私は…心を捨てたくはないので。鬼にも妖怪にもなったっていいですが。」
ふぅ、とジョークになっていないジョークを飛ばす。
精一杯のユーモアセンスは壊滅的であった。
「……そう、ですか。…でも…ありがとう、ございます。
雫さんに出会わなかったら、のたれ死んでたでしょうから。…ありがとう…ございます。」
軽く視線を泳がせて、だんだんと声を小さくしながら礼を言う。
「……はい。大丈夫です。
この後は、特に『掃除』する相手も居ませんから……」
■雨宮 雫 > 「鬼になるなら、いいツテがあるかな、かな。
妖怪は何がいいかよく選ばないと大変だね、だね、けひひひっ。」
そもそも自分が人間ではなく。
身近な上司が鬼で、師匠は妖怪、組織の中は魑魅魍魎の人外魔境。
そのジョークは軽く、雫的にアリだった。
鬼になるなら大歓迎であるし?
「死んでないのはいいことかな、かな。
戻って来てもらうのって、スゴク大変なんだから……ん。」
時間があるというのなら、伝票を取って立ち上がる。
ついでに、自分に出された水も飲み干しておく。
「ちょっと、場所変えようだね、朔ちゃん。
体の方の治療とか、先にやってみよう。やりながら、魔力の方も考えよう。」
■鞍吹 朔 > 「…そういえば、そういう組織の方でしたね。
……少し、考えさせて下さい。前向きに検討しますけど。」
本気で考え始める。
人を辞め、彼の所属する組織に居れば、人に仇為す墨袋共を殺す時、バックからの支援が得られる。
そして殺しっぱなしではなく、死んで仏となれば罪の重さは皆同じ。
ならばただ殺すのではなく、それを役立てるべきであろうと思った。その伝手も見つかる。
その上、自分には人を捨てることを悲しむ家族も親族も居ない。……かなり、良い労働環境かもしれない。
そして何より………
「……死んでから戻ってくるつもりは、あんまりありませんけどね……。
……行きますか?」
すっと、音もなく立ち上がる。
最後に一本、ポテトを食べた。
「分かりました。よろしくお願いします。
何か、操作の手がかりが見つかればいいのですが……。」
■雨宮 雫 > 「 検討しなくていいから、いいから。
一回なったら戻れないからね?そーいうのは切羽詰まったトキに最後の最後に考えればいいかな、かな。
ボクらは、時間だけはあるから幾らでもヒトの横に居るからね。」
真面目に考えられると、まぁそのなんだ、ちょっと、困る。
鬼でも妖怪でもなるというのなら、なりたいのなら手は貸すが。
まぁ、今じゃなくてもいいだろう。
真面目に悩みだす朔はちょっと面白可愛いのだけども。
「死ぬとかまぁ、無いに越したことはいいしね。
はーいはい、鍼治療から初めてみようかな?かな。
あ、大丈夫、痛くないからね。」
伝票の払いは長らく留守にしたお詫びというコトで。
連れ立って、ファミレスを出て行くために歩き出す。
■鞍吹 朔 > 「……あ、はい。
…いい就職先かと思ったんですが。」
ジョークが今ひとつズレてたり、通じなかったりするのも朔の特徴であった。
しかし、人間をやめることに関してはちょっと前向きなようだ。
「分かりました。…鍼治療……。
よろしくお願いします。…あ、はい。痛くないなら。」
少し不安だったが、フォローで持ち直した。
その後ろに付いて、影を踏まないように歩き出した。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から鞍吹 朔さんが去りました。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から雨宮 雫さんが去りました。