2017/09/08 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に神代 理央さんが現れました。
神代 理央 > 夜のラッシュも過ぎ去り、遅い夕食を取る者達がぽつぽつと訪れる時間。
幾分客入りも疎らなニルヤカナヤで窓際の席に腰掛けて黙々と遅い夕食を取る金髪紅眼の少年の姿があった。
今日のチョイスはチーズドリア。時折息を吹きかけて冷ましながら、ゆっくりと食事を進めている。

「―…んー、思ったよりボリュームがあるというか、腹に持つというか。レディースサイズにしておいて正解だったな、これは」

元より、食が太い方ではない。食後のデザートを見据えて小さいサイズを注文したが、その判断は間違えていなかった様だ。
熱々のチーズドリアを頬張りながら、己の判断が間違えていなかった事と押し寄せる満腹感に満足げな息を一つ吐き出す。

神代 理央 > 委員会に提出するレポートの作成と、異能・魔術講義の小テストの予習。
図書室で作業に没頭してしまい、気付けばすっかり遅くなってしまった。
コンビニ弁当で済ませようかとも思ったが、空腹を訴える腹の虫は残念ながら自宅まで我慢する術を知らなかった。
というわけで、初めてこの店を訪れたのだが―

「中々悪くない味だ。値段も良心的だし、遅い時間まで営業しているのも良い。此の時間ならば、家に居るよりも作業が捗るやもしれんな」

周囲の客も、食後はめいめい新聞を広げたりノートPCで作業をしていたりと思い思いの作業に没頭している。
混雑時ならば叩き出されるだろうが、客足の伸びないこの時間では店側も黙認しているということなのだろうか。
チーズドリアの最後の一口を食べ終え、紙ナプキンで口元を拭いながら物珍しそうに辺りを見渡す。
実は、ファミレスそのものに滅多に訪れた事も無かった。

神代 理央 > そんな事をしている内に、食前に注文したデザートが届けられる。
チーズケーキとホットカフェオレ。夏場にホットは如何なものかと思わなくもないが、デザートには熱い飲み物と決めている。
因みに砂糖マシマシである。とても甘い。

「んー…ケーキも美味いが…味はやはり橘の方が良いな。このレベルの甘味が、此の時間でも食べられる事を喜ぶべきか」

ちまちまとケーキを口に運びつつ、時折カフェオレで喉を潤す。チーズドリアで膨れていた腹は、甘いものは別腹とばかりにあっさりとケーキを受け入れていく。
疲れた脳に糖分が行き届き、自然表情も緩むというもの。やはり甘味は良い文明だと、しみじみ思いながら食を進めていく。