2017/09/23 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に神代 理央さんが現れました。
神代 理央 > 「…ええ、此方こそ有難う御座いました。入部の件は資料を熟読して検討しておきますので、また改めてお返事させて頂きます。それでは、また」

大勢の学生で賑わうニルヤカナヤ。その一角で、学生服を来た生徒と談笑する金髪紅眼の少年の姿がある。
話がついたのか、笑顔で立ち去って行く男女の生徒を見送った後、通りかかった店員にケーキセットを注文。
店員が立ち去り、相手をしていた生徒が退店したのを確認すれば、盛大な溜息を吐き出した。

「……いやはや。スケジュールの組み方も考えないといけないな…。というか、部員勧誘というのは普通入学式の後に行うものじゃないのか?」

とはいえ、入学する時期も年齢もまちまちな此の島では仕方のないことか、と自問自答。
入部を求めた部活の勧誘者と面会のスケジュールを組んだまでは良かったが、下校後に組むには些か窮屈なスケジュールとなってしまった。
真面目な所では図書、歴史研究会、国際政治学研究部等堅苦しい部活動から、演劇、舞台衣裳制作部、メイクアップ研究会など良く分からないものまで。
特に後者二つは「着るだけで良いから!」「化粧させて!」と鼻息荒い女子生徒に辟易したものだが…今ひとつ目的が良く分からなかった。

「男子生徒向けの衣装や化粧に研究熱心なのは善いことだとは思うが…よく分からんな」

やれやれ、と言わんばかりに深々と背凭れにもたれかかった。

神代 理央 > 運ばれて来たケーキセット。
チーズケーキにカフェオレがついて値段もお手頃という学生の味方。
正直、自分としては値段はどうでも良いのだが―

「出て来るスピードと値段に比べて味が良い事は十分評価対象だろう。まあ、島外のファミレスにも同じことが言えるのかも知れんが」

濃厚では無いがそれなりに整った味わいのチーズケーキを咀嚼しつつ、カフェオレで喉を潤す。
このファミレスは学生が経営していると聞くが、その経営手腕は中々のものだろう。というか、部活の一種でファミレス経営というのは如何なものかと思うのだが。

「…社長では無く、部長、副部長が経営責任者なのだろうか。些かややこしい気もするが」

まあ、他の地域に出店しているとも聞くし、それなりに上手くやっているのだろう。
もきゅもきゅとチーズケーキを頬張りながら、久し振りに硝煙の匂いのしない考え事に耽る幸せを噛み締めた。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に真乃真さんが現れました。
真乃真 > 一人の男が店内に入ってくる。
白く異様に長いタオルを首に巻いた男だ。
男は店員に案内されて席に向かう途中一人チーズケーキを食べる後輩の姿を見かけて立ち止まった。

「おや!?神代君じゃあないか!
 久しぶりだね、元気にしてたかい?
 いやあ、本当に最近はもうほんとに涼しくなったよね!ここ座ってもいいかい?」

いいかい?と聞きながら自然に正面の椅子座った。
全く遠慮のないスムーズな動き!

「結局、風紀委員に入ったんだね!
 うん、良いと思うよ!」

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に真乃 真さんが現れました。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から真乃 真さんが去りました。
神代 理央 > 人の出入りが多いファミレスでは、流石に入店したのが誰かという点に一々目を配る事は無い。
とはいえ、彼のように目立つ人物は別だ。何しろ、入店した時から僅かにざわめく声が聞こえるのだから。
何事かとケーキから視線を上げたタイミングで声を掛けられれば、咀嚼していたケーキを飲み込んで小さく息を吐き出す。

「今晩は。お陰様で元気にしています。勿論、一人で食べる食事は味気ないものですから」

尤も、此方が返事をする前に正面に座る彼の余りにスムーズな動作には、小さく苦笑いを浮かべることになるのだが。

「ええ。自分の異能を鑑みても、一番ベストな選択肢だと思ったので。前線を張る先輩方にはとても追いつけませんが、ぼちぼちと頑張っていますよ」

思えば、所属委員会について最初に助言をくれたのは彼だった。あの時に比べると色々あったなあ、と思い返しつつ、穏やかな笑顔で応えるだろう。